酵素「Rhoキナーゼ」は神経細胞間の情報伝達を調節する重要分子 - OIST
2013/09/02 マイナビニュース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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沖縄科学技術大学院大学(OIST)は
8月29日、生化学と電気生理学の手法を
組み合わせ、酵素「Rhoキナーゼ」が
神経細胞間の情報伝達を調節する重要な
分子であることを発見したと発表した。
成果は、OIST細胞分子シナプス
機能ユニットのザカリ・タウフィック
研究員、同・江口工学研究員、
同・高橋智幸教授らの研究チームによる
もの。
研究の詳細な内容は、7月17日付けで
「Journal of Neuroscience」に掲載
された。
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今回研究チームが着目したのは、
このエンドサイトーシスに関わる
謎の分子だ。
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Rhoキナーゼの働きを阻害すると
エンドサイトーシスは遅くなることが確認
された。
またPKG阻害剤によるエンドサイトーシス
の減速は、Rhoキナーゼの活性剤によって
打ち消されることも確認され、Rhoキナーゼ
がPKGとPIP2の間の反応を仲介し、
シナプス小胞膜のエンドサイトーシスを
制御していることが明らかにされた。
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神経伝達にはいろいろな蛋白が絡んで
いるんですね。
未解明な部分が沢山あるようです。
>高橋教授は「これほど詳細に詰めが
>行われた研究はめったにありません」
>と述べており、これまでの多くの研究は
>分子の存在がわかっても、その分子の
>振る舞いを時空間的に正しく説明できる
>ものはあまりなかったという。
>今回の生化学と電気生理学を併せた
>研究手法は、神経伝達の研究を分子と
>現象の関係を明らかにするレベルへ
>飛躍的に引き上げた形だ。
>将来、パーキンソン病や
>アルツハイマー病などの神経伝達に
>関わる病気の理解や治療に役立つこと
>が期待されるとしている。
期待したい。
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