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2013年9月16日 (月)

継続は報われる

13 September 2013
RIKEN Research Highlights
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 行動異常の長期的治療により報酬反応が
正常化することを脳画像で明らかに
 
 
 注意欠陥/多動性障害(ADHD)は、
不注意、衝動性、多動性などの行動形質を
特徴とする。
 
 また、脳内の報酬情報処理においても
異常が見られるため、患者が何かを達成
しようとしたり、集中して物事をする
などの「動機付け」には極めて大きな報酬
が必要となってしまう。
 
 一般的なADHD治療薬の1つである
メチルフェニデート(MPH)は、報酬処理
を短期的に改善することが知られているが、
長期投与の効果はこれまで不明であった。
 
 理研分子イメージング科学研究センター
(現ライフサイエンス技術基盤研究センター)
の水野敬研究員はこのたび、国内の他の
研究機関の研究者たちと共同で、MPHの
長期投与によってADHD患者の報酬処理能に
関わる脳活動が改善し、それに伴いADHDの
諸症状も改善することを明らかにした1。
 
 ADHDは子どもの5%が罹患すると
いわれており、その約半数は成人まで症状
が続く。
 
 MPHは、報酬処理に関わる神経伝達物質
のドーパミンを増加させることによって
ADHDを治療する。
 
 研究チームは、ADHDの症状、特にその
報酬処理能に対するMPHの長期的投与作用
を明らかにするため、浸透圧を利用した
放出制御システム
(osmotic release oral system : OROS)
を用いたMPH徐放剤(OROS-MPH)の投与前後
における小児および思春期のADHD患児の
報酬反応行動を健常児と比較検討した。
 
 機能的磁気共鳴画像法(fMRI)により、
報酬課題遂行中の脳活動を測定し、
そのシナリオを高額報酬条件と
低額報酬条件の2通りとした。
 
 「参加者は、高額報酬条件では期待を
上回る報酬を得ますが、低額報酬条件では
期待を一貫して下回る月並な報酬を得ます」
と水野研究員は説明する。
 
 脳画像解析により、OROS-MPH投与前の
ADHD患児では、低額報酬条件下で、
報酬処理に関わる2つの脳部位
(側坐核および視床)の活動が異常に低い
ことが明らかになり、報酬の感受性が低い
ことが分かった(図1)。
 
 一方、OROS-MPHを3か月間投与すると、
いずれの報酬条件でもADHD患児と健常児
との間でこれらの脳領域の活動に差が
認められなかった。
 
 また、ADHD患児は報酬に対する感受性
が正常化しただけでなく、ADHD症状も改善
した。
 
 「今回の研究では、大きな成果が得られ
ました。
 
 MPHの短期投与がADHDの報酬処理能を
改善することは知られていましたが、
今回、MPHを3か月間投与することで、低下
していた報酬の感受性とADHDの諸症状が
改善することが明らかになったのです」
と水野研究員は語っている。
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 客観的に測定出来たこと、
素晴らしいです。
 
 これで自信を持って長期投与が出来ます。
 こういう積み重ねが大切と思います。

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