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2013年9月22日 (日)

認知症で神経細胞死を引き起こす異常タンパク質の生体での可視化に世界で初めて成功

2013年9月19日
独立行政法人 放射線医学総合研究所
独立行政法人 科学技術振興機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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本研究成果のポイント
 
・認知症の神経細胞死に直結する
 タウタンパク質(以下、タウ)の蓄積を
 生体で可視化するポジトロン断層撮影
 (以下、PET)用薬剤PBB3※3を開発し、
 アルツハイマー病及びアルツハイマー病
 以外の認知症におけるタウ病変の
 生体画像化を世界で初めて実現した。
 
・このPET薬剤で描出されたタウ病変の
 広がりは、神経細胞死の範囲と認知症の
 重症度を反映することが示され、認知症
 の診断と治療薬開発の促進が期待される。
 
 
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 放射線医学総合研究所(以下、放医研)
分子イメージング研究センター
分子神経イメージング研究プログラム
(須原 哲也 プログラムリーダー)
脳分子動態チームの樋口 真人 
チームリーダーらは、世界で初めて脳内
でのタウの蓄積をPETにより画像化する
ことに成功し、タウの蓄積と
アルツハイマー病の重症度の関連性を
示唆する成果を得ました。
 
 さらに、アルツハイマー病以外の
認知症でのタウの画像化においても有効
であるとの成果を得ることができ、
多様な認知症についての発症メカニズムの
解明や、症状からの診断が困難である
発症初期の診断、重症度の客観的な診断、
認知症治療薬の開発促進が期待されます。
 
 近年、認知症患者の増加が社会問題
となっていますが、発症原因は不明な点も
多く、効果的な治療法は確立されて
いません。
 
 国内の全認知症患者の半数にのぼる
とされるアルツハイマー病患者の脳内では、
アミロイドベータ(以下、Aβ)※4や
タウの蓄積に伴い神経細胞が死ぬことで、
物忘れなどの症状が発現していきます。
 
 アルツハイマー病の確定診断は脳内
において、これら異常タンパク質の蓄積を
確認することが必要ですが、これまでは
患者の死後に脳切片を染色して顕微鏡で
見ることで、確認できるものでした。
 
 その状況を変えたのがPETによる
生体内でのAβの画像化技術ですが、
タウの画像化は未開発でした。
 
 今回、放医研は、タウの蓄積を画像化
するPET薬剤(PBB3)を開発し、認知症
モデルマウス※5とヒトで脳内タウ病変を
明瞭に画像化しました。
 
 アルツハイマー病患者では、疾患の
進行に伴うタウ蓄積部位の拡大が明らかに
確認でき、皮質基底核変性症※6という
異なる種類の認知症のタウ病変も画像化
できました。
 
 本研究の成果により、発症初期からの
認知症の鑑別診断、及び疾患の進行度の
客観的評価が可能になりました。
 
 これまでは、神経細胞死に密接に関わる
のは神経の外に蓄積するAβであると
考えられていましたが、最近の研究
により、より影響を与えているのは神経の
中に蓄積するタウであるという考えが強く
なっていることから、 PBB3は
モデルマウスを活用したタウ蓄積抑制治療薬
の評価や、その後のヒトでの新規治療薬の
評価など、認知症の根本治療法の開発への
貢献も期待されます。
 
 本研究は、文部科学省委託事業
「分子イメージング研究戦略推進
プログラム」、科学技術振興機構(JST)
戦略的創造研究推進事業(CREST)等の
支援を受けて実施されたもので、
Neuronのオンライン版に9月19日
午前2時(日本時間)に掲載されます。
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 良いですね。
 
>世界で初めて脳内でのタウの蓄積を
>PETにより画像化することに成功
 したそうです。
 
 これで、
>発症初期からの認知症の鑑別診断、
>及び疾患の進行度の客観的評価が
>可能になりました。
 
 素晴らしいです。
 
 発症初期から判別できるのは画期的。
 
 後はPET診断が気軽に出来るようになれば
最高なんですが、多分まだまだお金が
かかる。
 
 このままでは普及するのは難しい。
 
 もっと安価に出来るようにならない
かな?

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