« 分析システム開発 土壌のストロンチウム90濃度 福大合同チーム | トップページ | 焼却灰からセシウム除去 福岡大など処理システム開発 »

2013年9月20日 (金)

単純な金属を磁気センサーに応用できる新メカニズムの発見

2013年7月31日 京都大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
少し前の発表なんですが、素晴らしい
発見ですので紹介しておきます。
 
---------------------------------------
 米澤進吾 理学研究科助教、前野悦輝
同教授、高津浩 首都大学東京助教
(当時は理学研究科博士後期課程)らの
研究グループと首都大学東京、
大阪市立大学、大阪大学、広島大学の
研究グループは、非磁性の単純金属である
パラジウム-コバルト酸化物の磁場による
電気抵抗の変化(磁気抵抗効果)を測定し、
巨大な磁気抵抗効果が現れることを発見
しました。
 
 磁場がゼロのときと比べ、磁場中では
電気抵抗が最大で350倍にまで増加
しました。
 
 大きな磁気抵抗効果を示す例として、
コンピューターのハードディスクなどから
の情報の読み出しに使われている
磁性体多層膜が知られており、その原理の
発見は2007年のノーベル物理学賞にも
選ばれました。
 
 本成果で発見された新しい磁気抵抗効果
は、この磁性体多層膜での抵抗変化にも
匹敵する大きさです。
 
 パラジウム-コバルト酸化物は、
伝導電子を豊富に持ち磁気的な性質は
持たないなど、多くの意味で「普通」の
導電体ですが、このような単純な金属で
数百倍もの巨大な磁気抵抗効果が現れる
のは驚くべきことです。
 
 また、この磁気抵抗効果の起源を
コンピューターシミュレーションにより
明らかにすることにも成功しました。
 
 その結果、単純な金属でもいくつかの
条件を満たせば巨大な磁気抵抗効果を
示しうるという、これまで見落とされて
きた事実が明らかになりました。
 
 この発見は、単純金属でも磁気センサー
に応用できる可能性を初めて示したもの
であると言えます。
 
 本研究成果は、アメリカ物理学会が発行
する英文誌「Physical Review Letters」
の電子版(2013年8月1日)に公開され、
印刷版としては111巻5号
(2013年8月2日発行)に掲載される予定
です。
 
 編集者の推薦論文
(Editors' Suggestion)にも選ばれ、
アメリカ物理学会が注目論文を紹介する
Physics誌に解説記事が掲載されます。
---------------------------------------
 
 素晴らしい発見です。
 一昔前ならノーベル賞ものですね。
 
>非磁性の単純金属でも巨大な
>磁気抵抗効果を示すことがあることを
>初めて明らかにしました。
 
>このことは、磁気抵抗効果を利用する
>デバイスを開発する上で、重要な指針
>を与えます。
 
>例えば、本成果で発見されたメカニズム
>を利用すれば、人工的に単純金属の
>2次元構造を作ることで、磁性元素を
>使わずに大きな磁気抵抗効果を示す
>デバイスを作ることができる可能性を
>示しています。
 
>また、電気伝導現象の基礎学術研究の
>上でも大変興味深い成果といえます。
 
 本当に興味深い。

|

« 分析システム開発 土壌のストロンチウム90濃度 福大合同チーム | トップページ | 焼却灰からセシウム除去 福岡大など処理システム開発 »

科学関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/58231851

この記事へのトラックバック一覧です: 単純な金属を磁気センサーに応用できる新メカニズムの発見:

« 分析システム開発 土壌のストロンチウム90濃度 福大合同チーム | トップページ | 焼却灰からセシウム除去 福岡大など処理システム開発 »