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2013年8月19日 (月)

位相差クライオ電子顕微鏡で酵素タンパク質ダイサーと小分子RNAの結合をくっきり観察することに成功!

2013.05.10 NIPS 生理学研究所
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
少し前の発表の発表になります。
 
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 自然科学研究機構 生理学研究所の
永山國昭教授を中心に開発された
位相差クライオ電子顕微鏡は、通常の
電子顕微鏡とは異なり、標本を染色など
することなく、凍らしただけで、
タンパク質や微生物の中まで明瞭に観察
することができる最先端の電子顕微鏡
です。
 
 今回、米国エール大学、カルフォルニア
大学バークレー校、中国精華大学の
研究グループは、生理学研究所と共同で、
この位相差クライオ電子顕微鏡を用いて、
ヒトのダイサーと呼ばれる酵素タンパク質
と小分子RNA(リボ核酸)が、どのように
結合し複合体をつくり機能しているのかを
明らかにすることに成功しました。
 
 これまでの手法では、複数の異なる構造
が混在した複合体の構造解析は困難
でしたが、位相差クライオ電子顕微鏡の
高いコントラスト性能をいかすことで、
主要な構造を選別して構造解析を行う
ことができました。
 
 今回の研究成果は、ネイチャー誌の
姉妹誌である
Nature Structural and Molecular
Biologyに掲載されました
(4月28日発刊)。
 
 
-----
 ダイサーは、細胞の細胞質で働く酵素
タンパク質の一つであり、遺伝情報の
発現を抑制させる小分子RNAを生み出す
働きを持ちます。
 
 小分子RNAは、 長さ20から25塩基ほど
の短いRNAのことをいい、他の遺伝子の
発現を調節する機能を持っています。
 
 実際に遺伝子の発現を調節する時には、
小分子RNAの前駆体にダイサーが結合し、
小分子RNAが作り出されます。
 
 これまでは、小分子RNAが作られる際に、
ダイサーがどのようにRNAと結合して
複合体を作っているのかは直接明らかに
なっていませんでした。
 
 現在、人工的な小分子RNAを作り、
特定の遺伝子情報の発現を抑えるRNA干渉
技術が、新たな創薬として注目されて
います。
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 位相差クライオ電子顕微鏡素晴らしい
です。
 
>研究グループの重松 秀樹
>エール大学研究員(元生理学研究所)は、
>「RNA干渉技術など、小分子RNAを用いた
>創薬が注目を集めています。
 
>今回の技術を応用すれば、RNA創薬
>における効果的な分子設計に対する
>理解が深まるものと期待されます」
>と話しています。
 とのこと。
 
 RNA干渉技術は、異常遺伝子の発現を
抑える技術として活用されてますね。

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