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2013年8月 2日 (金)

脱髄(だつずい)を進行させる糖鎖を発見

2013年7月31日
独立行政法人理化学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
・脳に発現する糖転移酵素GnT-IXを欠損
 したマウスで再ミエリン化が促進
 
・GnT-IXが作る分岐型O-マンノース糖鎖
 がアストロサイトの活性化を制御
 
・分岐型O-マンノース糖鎖合成を阻害
 するような新規脱髄治療薬の開発に
 期待
 
 
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 理化学研究所は、脳に発現する糖転移
酵素「N-アセチルグルコサミン転移酵素IX
(GnT-IX)[1] 」が作る
分岐型O-マンノース糖鎖[2]が脱髄[3]を
進行させることを発見し、この糖鎖が
多発性硬化症[4]をはじめとする
脱髄疾患治療のための新たなターゲット
になる可能性を示しました。
 
 これは、理研グローバル研究クラスタ
(玉尾皓平クラスタ長)理研-
マックスプランク連携研究センター
システム糖鎖生物学研究グループ
(谷口直之グループディレクター)
疾患糖鎖研究チームの兼清健志
(かねきよけんじ)協力研究員、
北爪しのぶ副チームリーダーらと、
東北薬科大学分子生体膜研究所機能病態
分子学教室の稲森啓一郎准教授ら、
放射線医学総合研究所分子・イメージング
研究センター脳分子動態チームの
樋口真人チームリーダーら、および
高知大学医学部生化学講座の本家孝一教授
らとの研究グループによる成果です。
 
 脱髄疾患は、神経を覆っている
ミエリン[5]が消失し(脱ミエリン化[5])、
神経信号がうまく伝達できなくなるため、
四肢のしびれなどさまざまの神経症状が
出る原因不明の難病です。
 
 病気の進行には脳内に存在する
アストロサイト[6]などの細胞の活性化が
関わっています。
 
 脱ミエリン化を抑制し、再ミエリン化[5]
を促すことが治療の鍵とされています。
 
 研究グループは、2003年に自らが発見
した糖転移酵素GnT-IXが作る
分岐型O-マンノース糖鎖に着目し、
まずGnT-IXを欠損させた
「GnT-IX欠損マウス」を作製しました。
 
 次に野生型マウスとGnT-IX欠損マウス
それぞれにクプリゾン[7]を投与し、
人為的に脱髄を進行させて両者を比較、
解析しました。
 
 その結果、クプリゾン投与により野生型
は脱髄が進行したのに対し、
GnT-IX欠損マウスは脱髄が軽症化し、
再ミエリン化が促進されました。
 
 さらに、細胞レベルで解析した結果、
分岐型O-マンノース糖鎖は主に
活性化アストロサイトに発現しており、
野生型ではアストロサイトの活性化が
強く起っていたのに対し、
GnT-IX欠損マウスでは活性化が抑制される
ことが分かりました。
 
 今回の研究成果に加え、
GnT-IX欠損マウスが通常の飼育条件で
正常に発育することを考えると、
GnT-IX阻害剤が脱髄疾患の新たな
治療薬候補になると期待できます。
 
 本研究成果は、米国の科学雑誌
『J Neurosci』オンライン版
(6月12日付け:日本時間6月13日)に
掲載されました。
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 脱髄を引き起こす要因は、いろいろある
ようです。
 
 今回の発見もそうですが、
 
 私の過去の投稿でさえ幾つかあります。
 
 参考までに、
2012年11月14日
 
2011年5月 4日
 
 などです。
 
 自己免疫疾患ととらえた場合は、
2012年8月 7日
 
 のような話しになるので難解です。

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