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2013年8月31日 (土)

水没危機に瀕する国、モルディブからの警鐘

 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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■国際社会は温暖化に責任を
 
 ――多くの島々と環礁からなる
モルディブは、温暖化で水没の危機に
あるといわれる。
 
 「モルディブは国土の80%が海抜わずか
1.5メートルに位置する。
 
 海やサンゴ礁が健全な状態であることは
非常に重要だ。
 
 すべての外貨収入、あるいは国内総生産
(GDP)もすべてサンゴ礁や沿岸海洋の
生物多様性に由来している。
 
 生活や文化や伝統もサンゴ礁とともに
進化してきた」
 
 「モルディブの温暖化ガスの排出量は
世界全体の0.01%とごくわずかだが、
温暖化に苦しめられている。
 
 我々が国際社会に対して島しょ国に
責任をもつべきだと主張するには
こうした理由がある。
 
 大国が自分たちがやっていることが
島しょ国にどういう影響を及ぼしているか
に気付いていない。
 
 今回の国際会議は我々の生存に非常に
重大な部分に力点を置いており、非常に
勇気づけられた思いだ」
 
 ――モルディブには1000以上の島があり、
このうち約200の島には居住民がいる。
 温暖化の影響は具体的にどのように
表れているか。
 
 「ほぼすべての島々は海岸が浸食されて
おり、そのうちいくつかの島はかなり
ひどい状態だ。
 
 50~60の島は緊急的な適応策が必要だが、
対処する資金を持っていない。
 
 気候変動に関連する資金提供者の多くは
海岸を保全することに消極的だが、
もし保全をしなければ将来、温暖化の影響
を緩和するのに必要なコストはより高く
なる。
 
 このことを理解してほしい」
 
■海岸保全は死活問題
 
 「我々にとっては海岸の保全は死活問題
であり、(保全がなければ)国民を他の島
に移住させる必要が出てくる。
 
 気候変動は人権問題だ。
 
 国民は生まれた地で生活する権利があり、
もしそれができないのなら権利を
侵していることになる」
 
 「水の問題も非常に重大だ。
 
 地下水は古いタンクに貯蔵されているが、
近年頻繁に発生する洪水がタンクを破損し、
水の塩分濃度が増えるなどかなり汚染
された。
 
 雨水ですら(インドなどからの)
越境大気汚染の影響で、依存することが
難しい。
 
 生きるためには安全な水がいる。
 
 首都を含めて淡水化設備がある5地域
から水を緊急的に移送しているが、
関連費用としてGDPの27%を費やして
いる。
 
 これは明らかに持続できない」
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 もう既に死活問題になりつつある。
 
 楽園どころか緊急的な適応策が必要な
島さえ出て来ている。
 
 国際社会は人権を守る責任があると
思う。
 
 
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>■国際会議でも訴え
 
>――11月にはポーランドのワルシャワで
>第19回国連気候変動枠組み条約
>締約国会議(COP19)が開催される。
>何を訴えるのか。
 
>「まず第一に、コミットメント
>(必達目標)を科学者が推奨する水準
>にまで引き上げたいと思う。
>なぜならばそれが我々にとって悲惨な
>結果につながらない唯一の方法
>だからだ。
>二酸化炭素(CO2)濃度は
>1日平均400PPM(PPMは100万分の1)
>を超えた。
>これは我々や島しょ国にとっては
>脅威だ。
>他の地域でも洪水や異常気象に直面
>すれば同じように脅威になるはずだ」
 
>「第二に我々はこれまで以上に先進国
>に対し明快に求めていく。
>多くの国によって与えられるはずの
>資金はまだ届いていない。
 
>先進国によるコミットメントは十分
>ではない。
 
>我々は先進国に合意に基づいた義務を
>果たすよう粘り強く求める」
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 どういう結論、行動を起こせるのか?
 見守りたい。

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