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2013年8月31日 (土)

1日に必要なビタミンD生成、日光浴の時間推定 国環研

2013/8/30 日本経済新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 国立環境研究所と東京家政大の
研究チームは29日、1日に必要な量の
ビタミンDを体内で作るのに適した日光浴
の時間を推定したと発表した。
 
 12月の晴天の正午では、那覇市で8分、
茨城県つくば市で22分、札幌市では76分
の間、日光を浴びる必要があるとの結果
になった。
 
 紫外線がシミやしわなどの原因になる
として日光を避ける風潮もあるが
「冬の北日本では食べ物からビタミンDを
取るだけでなく、日光浴が推奨される」と
研究グループは説明している。
 
 ビタミンDが不足すると骨の生育に異常
が生じ、頭蓋骨がへこむ頭蓋ろうや、
くる病、骨粗しょう症などが起きる。
 
 ビタミンDは魚やキノコなどの食物から
取れるほか、紫外線を浴びると皮膚の中に
できる。
 
 最近は、乳幼児や妊婦、若い女性、
寝たきりの高齢者を中心にビタミンDの
不足が指摘されている。
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>国立環境研究所と東京家政大の
>研究チームは「冬の北日本では
>食べ物からビタミンDを取るだけ
>でなく、日光浴が推奨される」と
>説明している。
 
 だそうです。
 ご参考情報です。

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水没危機に瀕する国、モルディブからの警鐘

 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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■国際社会は温暖化に責任を
 
 ――多くの島々と環礁からなる
モルディブは、温暖化で水没の危機に
あるといわれる。
 
 「モルディブは国土の80%が海抜わずか
1.5メートルに位置する。
 
 海やサンゴ礁が健全な状態であることは
非常に重要だ。
 
 すべての外貨収入、あるいは国内総生産
(GDP)もすべてサンゴ礁や沿岸海洋の
生物多様性に由来している。
 
 生活や文化や伝統もサンゴ礁とともに
進化してきた」
 
 「モルディブの温暖化ガスの排出量は
世界全体の0.01%とごくわずかだが、
温暖化に苦しめられている。
 
 我々が国際社会に対して島しょ国に
責任をもつべきだと主張するには
こうした理由がある。
 
 大国が自分たちがやっていることが
島しょ国にどういう影響を及ぼしているか
に気付いていない。
 
 今回の国際会議は我々の生存に非常に
重大な部分に力点を置いており、非常に
勇気づけられた思いだ」
 
 ――モルディブには1000以上の島があり、
このうち約200の島には居住民がいる。
 温暖化の影響は具体的にどのように
表れているか。
 
 「ほぼすべての島々は海岸が浸食されて
おり、そのうちいくつかの島はかなり
ひどい状態だ。
 
 50~60の島は緊急的な適応策が必要だが、
対処する資金を持っていない。
 
 気候変動に関連する資金提供者の多くは
海岸を保全することに消極的だが、
もし保全をしなければ将来、温暖化の影響
を緩和するのに必要なコストはより高く
なる。
 
 このことを理解してほしい」
 
■海岸保全は死活問題
 
 「我々にとっては海岸の保全は死活問題
であり、(保全がなければ)国民を他の島
に移住させる必要が出てくる。
 
 気候変動は人権問題だ。
 
 国民は生まれた地で生活する権利があり、
もしそれができないのなら権利を
侵していることになる」
 
 「水の問題も非常に重大だ。
 
 地下水は古いタンクに貯蔵されているが、
近年頻繁に発生する洪水がタンクを破損し、
水の塩分濃度が増えるなどかなり汚染
された。
 
 雨水ですら(インドなどからの)
越境大気汚染の影響で、依存することが
難しい。
 
 生きるためには安全な水がいる。
 
 首都を含めて淡水化設備がある5地域
から水を緊急的に移送しているが、
関連費用としてGDPの27%を費やして
いる。
 
 これは明らかに持続できない」
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 もう既に死活問題になりつつある。
 
 楽園どころか緊急的な適応策が必要な
島さえ出て来ている。
 
 国際社会は人権を守る責任があると
思う。
 
 
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>■国際会議でも訴え
 
>――11月にはポーランドのワルシャワで
>第19回国連気候変動枠組み条約
>締約国会議(COP19)が開催される。
>何を訴えるのか。
 
>「まず第一に、コミットメント
>(必達目標)を科学者が推奨する水準
>にまで引き上げたいと思う。
>なぜならばそれが我々にとって悲惨な
>結果につながらない唯一の方法
>だからだ。
>二酸化炭素(CO2)濃度は
>1日平均400PPM(PPMは100万分の1)
>を超えた。
>これは我々や島しょ国にとっては
>脅威だ。
>他の地域でも洪水や異常気象に直面
>すれば同じように脅威になるはずだ」
 
>「第二に我々はこれまで以上に先進国
>に対し明快に求めていく。
>多くの国によって与えられるはずの
>資金はまだ届いていない。
 
>先進国によるコミットメントは十分
>ではない。
 
>我々は先進国に合意に基づいた義務を
>果たすよう粘り強く求める」
----------
 
 どういう結論、行動を起こせるのか?
 見守りたい。

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酵母を利用して非可食バイオマスから高機能界面活性剤を量産

2013年8月29日
産業技術総合研究所プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
・酵母と非可食バイオマス(非可食油)
 を使った天然由来の界面活性剤
 (バイオサーファクタント)の量産技術
 を確立
 
・今回得られたバイオサーファクタントは、
 合成界面活性剤に比べて、少量で各種の
 機能を発揮
 
・高い生分解性や優れた洗浄能を示すため、
 洗浄剤や日用品などへの幅広い利用に
 期待
 
 
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概要
 
 独立行政法人 産業技術総合研究所
(以下「産総研」という)環境化学技術
研究部門 北本 大 副研究部門長、
井村 知弘 主任研究員らは、
アライドカーボンソリューションズ株式会社
(以下「ACS」という)、
国立大学法人 琉球大学
(以下「琉球大」という)農学部
和田 浩二 教授らと共同で、
非可食バイオマスから
「バイオサーファクタント」と呼ばれる、
天然由来の高機能な界面活性剤を量産する
技術を確立した。
 
 低炭素社会への意識が高まる中、
化学産業では、石油だけに依存しないで、
再生可能資源を巧みに活用することが
重要となっている。
 
 特に、食糧と競合しない
非可食バイオマスからの多様な化学品製造
は急務となっている。
 
 既に、非可食バイオマスのバイオ燃料
への利用は進んでいるが、合成技術や
コスト面の制約から、これまで化学品への
利用は非常に限られていた。
 
 今回、酵母を使った発酵プロセスにより、
非可食バイオマスの一つであるマフア油
からバイオサーファクタントを直接生産
することに成功し、発酵条件や生成物の
分離方法の最適化によって、安価かつ大量
に供給する技術を確立した(図1)。
 
 このバイオサーファクタントは、低濃度
でも優れた洗浄性能を発揮する一方で、
高い生分解性を示すため、環境に優しい
洗浄剤やシャンプーなどのトイレタリー製品
への展開が期待される。
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 良さそうです。
 
>ACSは、既に業界各メーカーにサンプル
>供給を行っているが、早ければ今秋
>にも、今回のバイオサーファクタント
>を使用した製品が生産される。
 
>また、製造のコストダウンも推し進め、
>優れた洗浄性能と低環境負荷を
>生かして、環境浄化を始め幅広い
>技術分野への用途展開を進める。
 
 安全で環境負荷が少ないというのは
素晴らしい。期待したい。

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2013年8月30日 (金)

エネルギーロスのないグリーンな分子性電子デバイス開発に光 ~ついに分子性ゼロギャップ伝導体へのキャリア注入に成功~

平成25 年8 月26 日
学校法人 東邦大学
独立行政法人 理化学研究所
自然科学研究機構 分子科学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 現在の携帯電話、PCといった電子機器は、
GaAs等の半導体素子デバイス発展により
目覚ましく進展してきました。
 
 このような半導体は図に示すように
伝導帯と価電子帯との間に
エネルギーギャップを持つために、電気を
流すのは少数のキャリア(電子や正孔)と
なります。
 
 従って、わずかな電子や正孔を注入した
だけで、電気的性質が非常に大きく変化
するのです。
 
 しかし、これら半導体素子は破棄する
際には適切な処理が必要です。
 
 そのために近年、環境にやさしい優れた
電子機能をもつ新規物質の開発と
その基礎研究が強く求められています。
 
 その中で、田嶋准教授ら研究チームは
世界で初めての「3次元単結晶」
ゼロギャップ伝導状態を、有機導体
α-(BEDT-TTF)2I3に圧力をかけること
によって発見しました。
 
 ゼロギャップ伝導体とは、半導体の
伝導帯と価電子帯が点で接し、
エネルギーギャップがゼロの導体を
言います。
 
 特殊なエネルギー構造をとるために、
固体の中で電子があたかも光と同様、
質量がゼロであるかのように振る舞い、
電気伝導の主役を演じます。
 
 そのため、電子デバイスに最も重要な
物理量であるキャリア易動度
(電子や正孔の動きやすさ)は、低温で
信じられないほど高くなります。
 
 従って、この物質を舞台にして、
エネルギーロスのない
高速駆動電子デバイスの実現が
期待できます。
 
 しかし、この物質へのキャリア注入方法
はまだ確立していませんでした。
 
 これまで研究チームは
ゼロギャップ伝導体のデバイス化に向けて、
Si基板等を利用した通常の
電界効果トランジスタを作製し、この物質
へのキャリア注入を試みてきました。
 
 しかし、基板と試料〔α-(BEDT-TTF)2I3〕
の圧力や熱による歪(収縮・膨張率)の
違いが問題となり、この物質への
キャリア注入は成功していませんでした。
 
 本研究では、試料の圧力や熱による
歪効果がさほど変わらない
プラスチック基板
(PET: ポリエチレンナフタレート)の上に
試料厚さ100nm程度の薄片単結晶試料を
固定するだけで正孔キャリアを注入する
ことに初めて成功しました。
 
 特徴的な量子効果も観測することに成功
しました。
 
 このデバイスが非常に良質であることを
示します。
 
 今回の成果は、低コストで環境に優しい
グリーンな次世代分子性電子デバイス開発
に向けた大きな第一歩となります。
 
 成果報告は、平成25年9月1日
米国の科学雑誌
『Physical Review B』に掲載される
に先立ち、8月26日
(日本日付:8月27日)にオンライン版に
掲載される予定です。
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 素晴らしい成果だと思います。
 
>今回の成果は、低コストで環境に優しい
>グリーンな次世代分子性電子デバイス
>開発に向けた大きな第一歩となります。
 
 そうですね。大きな第一歩。
 
 これから実用化までにはまだまだ幾つも
壁が出てきて時間がかかるものと
思いますが、大きな可能性を感じます。
 
 今後に大いに期待したい。

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マテリアルサイエンス研究科の金子准教授ら「光と熱で形状記憶するバイオフィルムを世界で初めて開発」

2013/08/26
北陸先端科学技術大学院大学
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
・低炭素社会構築に必須の
 バイオプラスチックで、光エネルギーを
 力へと変換する材料を開発
 
・桂皮酸類(ポリフェノールの一種)と
 脂肪酸を結合させ高分岐高分子を合成
 
・この高分岐高分子のフィルムは光反応性
 を示し外力なしに屈曲し、その形状が
 記憶されることが判明
 
・光の強度、向きなどを自在に制御する
 ことでフィルム形状を複雑に制御する
 ことができた。
 さらに熱による形状記憶効果も示し、
 他種類の形状を記憶するアクチュエータ
 を開発した。
 
 
-----
 JSTが実施する課題達成型基礎研究
の一環として、
北陸先端科学技術大学院大学・
マテリアルサイエンス研究科の金子 達雄
准教授と王 思乾 博士らは、植物細胞に
含まれる桂皮酸類(ポリフェノールの一種)
を用いて、光と熱で多重形状記憶する
バイオフィルムを開発しました。
 
 バイオプラスチック[1]は、光合成により
固定した炭素を含む材料であり、
二酸化炭素を長期間固定することが可能
なため、低炭素社会構築に有効であると
されていますがそのほとんどは単純な
構造のポリエステルであり機能性の点で
問題があります。
 
 このため用途は限られ、主に使い捨て
などの低価格帯の分野で使用せざるを得ず、
工業製品などとして広く用いられるには
至っておりません。
 
 今回研究チームは、光合成微生物から
高等植物まであらゆる植物細胞に含まれる
桂皮酸類の光機能性
(リモート性、強度・波長などの制御性、
環境調和性)に注目し、これと脂肪酸を
組み合わせることで成形加工可能かつ
ゴム物性を持ち合わせる高分子を
世界で初めて作成しました。
 
 この高分子をフィルム化し、水銀ランプ
を照射するとランプの方向に凹面を向けて
屈曲する光メカニカル現象が見られました。
 
 また、光の照射強度、方向を変化させる
ことで従来の光メカニクス[2]素材よりも
複雑に形状制御することも可能でした。
 
 同時に、このフィルムは熱による
形状記憶効果[3]を示すことも
分かりました。
 
 そこで光メカニクス効果と形状記憶を
組み合わせることで、
1)光により記憶した形状から温度変化
 による形状記憶効果で別の形状へと
 変化させ、
 
2)再び加熱することで光により記憶した
 形状へと戻し、
 
3)さらにより短波長の紫外線を照射する
 ことで光変形前の初期形状に戻すこと
 ができました。
 
 以上のように、生体分子から光と熱で
多重形状記憶できる高機能性フィルムを
作成することに世界で初めて成功しました。
 
 将来的には、光アクチュエータ、
光学-力学エネルギー変換素子などへと、
さまざまな応用展開が期待でき、
バイオプラスチックとしての
大気中CO2削減効果も期待できます。
 
 本成果はドイツ化学会誌
「Angewandte Chemie International
Edition(アンゲバンテ ケミ国際版:
インパクトファクター13.73)」の
オンライン版で近く公開されます。
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 興味深いバイオプラスチックを開発
しましたね。
 
 今後どう展開していくのかな?
 
 今後に期待したい。

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ゴムをナノメートルレベルの精度で金型成形

平成25年8月28日
独立行政法人 産業技術総合研究所
独立行政法人 科学技術振興機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
〇低コストで簡便なため既存のゴム加工
 プロセスへの適用が容易
 
〇ネットワーク構造の
 カーボンナノチューブ添加でゴムの
 柔軟性と加工性を両立
 
〇濡れ性、密着性、光学特性を制御した
 高機能ゴム開発への応用に期待
 
 
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<概 要>
 
 独立行政法人 産業技術総合研究所
(以下「産総研」という)
ナノチューブ応用研究センター 畠 賢治 
首席研究員、CNT用途開発チーム 
山田 健郎 研究チーム長、
関口 貴子 産総研特別研究員は、
ネットワーク構造注1)の
単層カーボンナノチューブ(CNT)注2)
をゴムに分散させることで、従来のゴム
では実現できなかった数百ナノメートル
やマイクロメートルの精度でゴム表面を
加工する技術を開発した。
 
 ゴムに代表されるエラストマー注3)を
加工する方法としては、従来から
金型成形加工注4)や切削加工などが
知られている。
 
 特に金型成形加工は生産性に優れ、
連続生産もでき、大量生産に適しているが、
プレス成形中の気泡混入や、成形後の
クリープ注5)により、ナノメートル、
マイクロメートル単位での高精緻な加工が
事実上不可能であった。
 
 今回、ネットワーク構造の
長尺単層CNTをゴムに分散させること
で、ゴム中で自由自在に変形できる支持材
としてCNTが働き、ゴムの柔軟性と
高精緻な形状維持性を両立した。
 
 今回開発した技術を用いると、自由自在
にマイクロサイズのゴム表面加工を、
数百ナノメートルやマイクロメートル精度
で行うことが可能になり、例えば表面加工
することにより濡れ性注6)、密着性、
光学特性を制御した高機能ゴムへの応用が
期待できる。
 
 なお、本研究開発は、独立行政法人
科学技術振興機構(JST)
戦略的創造研究推進事業(CREST)の
一環として行われた。
 
 この技術の詳細は、
平成25年8月29~30日に
東京ビッグサイト(東京都江東区)で
開催される
イノベーション・ジャパン2013で
発表される。
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 ゴムをナノメートルレベルの精度で
金型成形出来るようになった。
 
 というのはすごいことですね。
 
>今後は、産業界、特にゴムメーカーに
>対してニーズ調査を行うとともに、
>興味を持った企業と連携し、表面構造に
>起因した特性制御によって高機能化した
>高精密加工ゴムの新規用途開拓を進めて
>いく。
 
 面白い物が出来そうです。
 期待したい。

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2013年8月29日 (木)

C 型肝炎ウイルスが免疫を回避するメカニズムを解明

2013/8/20 北海道大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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(背景)
 
 肝癌のおよそ 70%は,C型肝炎ウイルス
が原因です。
 
 風邪やインフルエンザウイルス等は,
一過性に感染し,ヒトの免疫によって
排除されます。
 
 最近開発された C 型肝炎の新たな
治療薬は,高齢者への副作用の問題や
高価であることが問題として指摘されて
います。
 
 そのため,安価で副作用の少ない新たな
治療薬の開発が必要とされています。
 
  C 型肝炎ウイルスはヒトの免疫を
逃れる仕組みがあるために,数十年の
長期にわたって,ヒトの肝臓に感染し続け,
肝癌を誘導します。
 
 これまで,C 型肝炎ウイルスがヒトの
免疫を逃れる仕組みについては十分に
解明されていませんでした。
 
 
-----
(研究成果)
 
  C 型肝炎ウイルスが感染した時に,
ヒトの細胞からインターフェロン(I 型)
が産生されるには,RIG-I タンパク質の
活性化が必要です。
 
 私たちの研究グループは以前に,
この C 型肝炎ウイルス感染時の
RIG-I タンパク質の活性化に必要な分子
として Riplet と名付けたタンパク質を
発見しました。
 
 今回の研究では,C 型肝炎ウイルスの
NS3-4A タンパク質が,この
Riplet タンパク質の機能において重要な
部位を分解することを証明しました。
 
 さらに,ヒトの肝臓由来の細胞と,
C 型肝炎ウイルスを用いて,人為的に
Riplet タンパク質の量を減少させると,
細胞が C 型肝炎ウイルスに感染しやすく
なることを発見しました。
 
 興味深いことに,C 型肝炎ウイルスが
持続的に感染しているヒトの肝臓由来の
細胞では,実際に,Riplet タンパク質の
量が大きく減少していることを発見
しました。
 
 これは,C 型肝炎ウイルスが持続感染時
に,Riplet タンパク質を分解することで
インターフェロン(I 型)の産生を抑制
していることを示しています(参考図 B)。
 
 これにより,これまで謎とされていた
C 型肝炎ウイルスが,他のウイルスと
異なり持続感染するメカニズムの重要な
部分が解明されました。
 
 なお,発表論文では,Ripletタンパク質
が RIG-I タンパク質を活性化する
分子機構も同時に解明しています。
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 素晴らしい成果ですね。
 
>この Riplet タンパク質の分解を抑える
>薬剤や,Riplet タンパク質を体内で
>大量に発現させる薬剤を
>スクリーニングにより同定することで,
>安価で副作用の少ない C 型肝炎治療薬
>の開発につながると期待されます。
 
 大いに期待したい。

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ウイルス感染に対抗する新たな免疫反応の仕組みを解明―新規免疫賦活化剤として効果的なワクチン開発へ―

2013年8月15日 大阪大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 ウイルスが細胞に感染すると、細胞は
I型インターフェロンや炎症性サイトカイン
といった液性因子(サイトカイン)を産生
することでウイルスを排除しようとします。
 
 これらのサイトカインは引き続きT細胞
やB細胞などにより担当される獲得性免疫
の誘導に重要な役割を果たします。
 
 これまで、我々のグループでは、
自然免疫とよばれる、病原体の認識から
サイトカイン産生に至る過程の研究を
進めていました。
 
 特に、ウイルス感染の認識から
インターフェロン産生に至る細胞内の
シグナル伝達において、リン酸化酵素※2
TBK1 (Tank binding kinsae1)よる
転写因子※3IRF3のリン酸化が必須である
ことを明らかにしてきました。
 
 しかし、このTBK1-IRF3シグナルが
どのように活性化するのか不明でした。
 
 私たちはTBK1-IRF3の活性化メカニズム
を明らかにするため、TBK1-IRF3の
シグナルを活性化し得る細胞内因子の探索
を行いました。
 
 その結果、イノシトール5リン酸が
IRF3と結合すること、この結合はTBK1
によるIRF3のリン酸化を増強することで、
インターフェロン産生を促進することを
突き止めました。
 
 また、イノシトールリン酸の5位を
リン酸化することでイノシトール5リン酸
の産生に関わるリン酸化酵素PIKfyveの
活性化を薬剤により阻害したり、
ノックダウン法により発現を抑制すると、
ウイルス感染によるインターフェロンの
産生が減少することがわかりました。
 
 ウイルス感染によりイノシトール5リン酸
の細胞内の量は増えることも分かりました。
 
 また、このイノシトール5リン酸の
産生はPIKfyveの阻害により抑制される
ことがわかりました。
 
 以上のことから、ウイルス感染時の
細胞の応答には、イノシトール5リン酸が
必要であることがわかりました。
 
 さらに、樹状細胞※4に
合成イノシトール5リン酸を与えると、
インターフェロンなどのサイトカインが
産生されることがわかりました。
 
 イノシトール5リン酸が樹状細胞を
活性化することができることから、
イノシトール5リン酸が生体内で抗体を
作る時の補助的な役割「免疫賦活化能」
を発揮するか調べました。
 
 イノシトール5リン酸を抗原とともに
マウスに免疫した結果、抗原特異的な
抗体が産生することから、
イノシトール5リン酸に免疫賦活化能が
あることがわかりました(図2)。
 
 
-----
今後の期待
 
 イノシトール5リン酸は、
イノシトール3リン酸や、
イノシトール4リン酸などに比べ、役割が
あまり知られていない
イノシトールリン脂質であり、生体内での
存在量も少ないのです。
 
 今回はじめて、自然免疫のシグナル伝達
において、イノシトール5リン酸が
ウイルスに対する免疫応答で重要な役割
をもつことが明らかになりました。
 
 また、イノシトール5リン酸が
免疫賦活化能を有していることから、
新しいタイプの免疫賦活剤として活用
できる可能性があります。
 
 イノシトール5リン酸は、これまでの
免疫賦活剤と異なり、生体内由来の物質
であり、より毒性が少なく安全性の高い
免疫賦活化剤としての活用が期待されます。
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 大阪大学免疫学フロンティア研究センター
(WPI-IFReC)の審良静男教授(拠点長)
の所、頑張ってますね。
 
>ウイルス感染に対する免疫反応が、
>細胞膜に存在するリン脂質の一種
>イノシトール5リン酸※1により制御されて
>いることを明らかにしました。
 とのことです。
 
>イノシトール5リン酸は、これまでの
>免疫賦活剤と異なり、生体内由来の物質
>であり、より毒性が少なく安全性の高い
>免疫賦活化剤としての活用が
>期待されます。
 
 期待しましょう。

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光の色を変換するプラスチックの新メカニズムを発見

2013年8月26日
国立大学法人京都大学
独立行政法人放射線医学総合研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 京都大学 原子炉実験所 中村秀仁助教
・((独)放射線医学総合研究所客員協力
研究員・千葉市科学都市戦略専門委員)、
高橋千太郎副所長・教授、佐藤信浩助教、
(独)放射線医学総合研究所 
白川芳幸部長、北村尚係長らの研究チーム
は、『光の色を変換するプラスチック
(波長変換材の一種)』の新メカニズムを
発見しました。
 
 本研究成果は、2013年8月26日
(英国時間10時)に、英国科学誌
natureの姉妹誌「Scientific Reports」
に掲載されました。
 
 この種のプラスチックは、既に光伝搬用
ファイバーから作物栽培用フィルムまで
幅広い用途で利用されています。
 
 しかしながら、その色の変換メカニズム
は、必ずしも十分に解明されていません
でした。
 
 このような状況の中、当研究チームは、
ベース素材であるプラスチックに低濃度
から高濃度の蛍光剤を添加することにより、
ベース素材と蛍光剤間で濃度ごとに新たな
混合状態が形成されることを示し、
その状態により3つの段階で変換された光が
放たれるという新しい
『光の色の変換メカニズム』が存在する
ことを発見しました。
 
 さらに濃度の増加により変換できる色は、
可視光領域を超えて紫外光領域まで著しく
広がることを見出しました。
 
 本研究成果は、紫外光の変換や遮断など
の産業技術開発への応用のみならず、
蛍光剤の濃度調整による光伝搬の低雑音化
や、紫外光の可視光への変換による
作物栽培の効率向上等に貢献するものと
期待されています。
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 面白い現象です。
 
>濃度の増加により変換できる色は、
>可視光領域を超えて紫外光領域まで
>著しく広がることを見出しました。
 というのが「みそ」ですね。
 
>本研究により光変換プラスチック
>における光の波長変換の
>新たなメカニズムが明らかにされたこと
>から、このようなメカニズムを利用して
>目的に適した波長変換ができる素材の
>開発が可能になりました。
 
>この結果、光技術産業、電子機器産業、
>材産業、さらにはアグリ事業まで
>応用範囲が拡大することが期待
>されます。
 
 いろいろ応用できそうです。
 
 特に可視光領域を超えた部分
の有効活用に期待したい。

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2013年8月28日 (水)

宇宙から送電する太陽光発電システム、2025年までに完成できるかも

2013年08月27日 slashdot
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 NASAに所属する航空宇宙起業家で
太陽エネルギー(SBSP)の専門家である
John Mankins氏が、世界初の実用的な
衛星軌道上の太陽光発電プラントを設計
した。
 
 この発電プラントは
「Arbitrarily Large PHased Array
(SPS-ALPHA)」と呼ばれている
(MOTHERBOARD、NASAの発表PDF、本家/.)
 
 SPS-ALPHAは衛星軌道上に無数の
小型ミラーと効率の良い太陽電池を
打ち上げる。
 
 これらのミラーが日光を反射して、
太陽電池に集めることで効率的に発電する
仕組み。
 
 発電した電力はマイクロ波送電システム
により地上に送るという。
 
 ミラーは蜂やアリが集団で行動する
仕組みを模倣して半自立的に制御される
というのが特徴らしい。
 
 また、ほかのマイクロ波送電システムと
違い、送電は高周波では行わないという。
 
 高周波のマイクロ波送電システムは
小型化が可能だが、網膜に損傷を
与えたり、電子機器の破壊、火災や爆発
といった潜在的なリスクを抱えている
ためだ。
 
 このためJohn Mankins氏のシステムでは
地上受光部は高さが地上から
5~10メートル、面積は約6~8kmにもなる
としている。
 
 すべての計画が順調にいけば、2025年
には実用化できる可能性があるという。
---------------------------------------
 
 良さそうですね。
 
 宇宙発電所はいろいろ考えられている
ようですが実現時期が不明です。
 
 日本で作ろうとしているものは
どういうシステムなのかな?
 
 期待しているんですが、問題が発生
するようでは困る。

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風力発電止めてと仮処分申し立て…騒音で不眠

2013年8月27日 読売新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 申し立てによると、大河さんは、自宅
から約350メートルの場所に、同社が
風車1基(出力1500キロ・ワット)を
設置した直後から、騒音で不眠、首や頭の
痛みといった症状が出るようになった
と主張。
 
 現在、夜間は約5キロ離れたアパートで
暮らしているという。
 
 騒音の環境基準(室外)は夜間で
45デシベル以下で、風力発電施設の
騒音・低周波音に関する環境省の報告書は
35デシベルを目標値とした。
 
 環境省が09年11月に行った測定では
大河さん宅の騒音レベルは約47デシベル、
昨年6月に田原市が行った測定では
45・3デシベルだった。
 
 大河さんは「泣き寝入りしている人は
多いはず。
 
 自分だけでも問題を訴えたい」と話して
いる。
 
 同社は「申し立ての内容を読んでいない
のでコメントできない」としている。
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 騒音レベルの測定はしていなかったので
しょうか?
 
 せっかくの風力発電もこれでは困る。

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2013年8月27日 (火)

腸管粘膜の異常増殖に関わるタンパク質を発見

2013年8月24日
独立行政法人理化学研究所
国立大学法人東京大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 ヒトの腸管粘膜は、栄養分や水分を効率
良く吸収するために400m2という大きな
表面積をもっています。
 
 しかし、皮膚などとは異なり、異物の
侵入に対する防御能力は決して強くなく、
食べ物に含まれる細菌やウイルス、
さらには数百兆個におよぶ腸内常在細菌
などの異物にさらされています。
 
 腸管粘膜の最前線に位置しているのが
「腸管上皮細胞」で、その細胞膜は
“体外”にあたる腸管内と“体内”に
面する「側底面」の2つの区画に分かれて
います。
 
 それぞれに異なるタンパク質群が存在
し、体の内と外という全く違う環境を
隔てる細胞として必要な機能をもちます。
 
 1つの細胞の中で部位によって構成する
タンパク質の組成や機能が異なる現象を
「細胞の極性」と呼びます。
 
 腸管上皮細胞は、免疫細胞と同じように
体内で最も盛んに分裂増殖する細胞で、
ヒトの場合だと約5日間で全ての細胞が
入れ替わります。
 
 このため、極性を形成し維持しながら
増殖しなければならず、細胞極性と
細胞増殖は密接に関連しながら制御されて
います。
 
 この制御機構が正常に機能しないと、
がんの危険性もあるとされています。
 
 しかし、これまでその分子メカニズムは
不明でした。
 
 共同研究グループは、上皮細胞だけに
存在し、特定のタンパク質を体内に面する
側底面の細胞膜に輸送する因子「AP-1B」
に着目しました。
 
 まず、AP-1B遺伝子を腸管上皮細胞だけ
で欠損させたマウス(AP-1B欠損マウス)
を作製し、その表現型を病理組織学的、
生化学的に詳細に解析しました。
 
 その結果、AP-1B欠損マウスでは通常
ほとんど死亡しない8週齢以前の弱齢での
死亡率が約50%にも上り、生き残った
マウスでも、体重減少、小腸からの
栄養吸収の低下、低血糖、
低アルブミン血症などの症状が認められ
ました。
 
 AP-1B欠損マウスでは小腸の重量が通常の
3倍になり、腸管上皮細胞の過剰な増殖を
確認しました。
 
 さらに詳しく調べると、AP-1Bが失われた
ため、通常は側底面に局在して細胞間接着
に働くはずの細胞接着分子「E-カドヘリン」
が細胞内に蓄積していました。
 
 これによって、本来、E-カドヘリンと
複合体を形成して細胞間接着を制御して
いる「β-カテニン」との結合が不安定
になることが分かりました。
 
 その結果、β-カテニンが細胞質から
核内に移行することで腸管上皮細胞が
過剰に増殖することを発見しました。
 
 AP-1Bが腸管上皮細胞の極性と増殖を
制御していることが分かり、がん化との
関連が示唆されます。
 
 研究グループは、実際にマウスやヒトの
大腸がん検体を用いた研究を進め、裏付ける
結果を得ています。
 
 研究を発展させていくとこで、AP-1Bを
標的とした新たながんの発見法や、評価法
の開発が期待できそうです。
 
 
---------------------------------------
 
>腸管上皮細胞は、免疫細胞と同じように
>体内で最も盛んに分裂増殖する細胞で、
>ヒトの場合だと約5日間で全ての細胞が
>入れ替わります。
 
 すごく頻繁に分裂増殖する細胞
なんですね。
 
 強い放射線を受けた場合、真っ先に
やられるのが、脊髄の造血幹細胞と
腸管上皮細胞なんです。
 
 だから生存が難しくなる。
 直すことも難しい。
 
>研究を発展させていくとこで、AP-1Bを
>標的とした新たながんの発見法や、
>評価法の開発が期待できそうです。
 
 期待しましょう。

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渋谷工業、肝硬変治療の負担軽減-骨髄細胞、少量を培養

2013年08月26日 日刊工業新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 【金沢】渋谷工業は山口大学と共同で、
患者負担を軽減する肝硬変治療技術を開発
する。
 
 患者の骨髄液から分離した骨髄細胞を
投与し、肝臓を再生する治療法において、
骨髄液の採取量低減や全身麻酔から
局所麻酔への変更を図る。
 
 自動細胞培養システム(写真)で
骨髄細胞の培養技術を確立し、
2016年に臨床研究開始を目指す。
 
 開発する技術は局所麻酔で
30ミリリットルの骨髄液を患者から
採取し、骨髄液中の骨髄細胞を無菌環境
で培養して増殖した後に投与、
肝臓の再生につなげる。
 
 従来全身麻酔で400ミリリットルの
骨髄液を採取し骨髄細胞を洗浄処理した
後に投与しており、病状が進行して体力
が低下している患者への実施は
難しかった。
---------------------------------------
 
 骨髄細胞を利用するというのは
良いですね。
 
 関連投稿です。
2013年8月20日
 
>「自然治癒力そのもので、
>再生治療に使うのは理に
>かなっている」
 
 と言っています。
 
 いろいろな病気に応用出来そう
な気がします。
 
 期待したい。

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がん細胞の増殖阻害、仕組み解明 群馬大准教授ら

2013.8.25 msn 産経ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 群馬大学生体調節研究所の久保原禅
准教授は、土壌に生息する細胞性粘菌が
分泌するDIFという抗がん剤候補物質
がミトコンドリアの代謝機能を妨害する
ことを発見したと発表した。
 
 東北大、福島県立医科大との共同研究。
 
 DIFががん細胞の増殖を阻害すること
は知られていたが、どのような仕組み
によるかは不明だった。
 
 久保原准教授らは、がん細胞内で
DIFの動態を観察するため、DIFと
蛍光発色体を結合した化合物を合成、
可視化を実現させた。
 
 ヒト由来のがん細胞に与えたところ、
DIFはミトコンドリアに集まり、
その機能を妨害していることが判明
した。
---------------------------------------
 
 不明なことばかりで困ります。
 
 一歩ずつ前進するしかないのですが、
なかなか進まないのは期待して待つ身
としてはつらい。
 
>正常細胞に対する影響なども研究し、
>いずれミトコンドリアを狙い撃つ
>新しい抗がん剤の開発を実現したい
 
 うまく行くと良いですね。
 
 期待したい。
 
 関連プレスリリースです。
 
 平成25年8月19日
 群馬大学生体調節研究所
 東北大学大学院薬学研究科
 福島県立医科大学医学部 

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2013年8月26日 (月)

すい臓がんの早期発見へ検査技術 神戸大、島津と研究

2013/8/19 日本経済新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 神戸大学の吉田優・准教授は、
すい臓がんの早期発見につながる検査技術
を開発した。
 
 患者から採血し、血液中に微量に
含まれる脂肪や糖などの代謝物を手がかり
にがんを見つける。
 
 研究では、手術ができる初期の
すい臓がんを約8割の確率で発見
できた。
 
 早期発見によって患部の切除が可能に
なれば、ほかの主要ながんに比べて
低い生存率を高めることができる。
 
 実用化に向けて島津製作所と
共同研究を開始した。
---------------------------------------
 
 良いですね。
 
 脂質や糖などの検査技術が高くなって
来ました。
 極微量でも検出可能になってきたよう
です。
 
 期待したいです。
 
 島津製作所の田中耕一さんとの共同研究
ということかな?
 
 関連記事は、
2013年8月22日
 
 ですね。

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セルシード、先進医療の申請支援-細胞シート早期実用化促す

2013年08月23日 日刊工業新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 セルシードは細胞を膜状に培養する
再生医療用の「細胞シート」について、
先進医療としての実用化を目指す。
 
 細胞シート製品5品目で取り組んできた
臨床試験や研究データを生かし、先進医療
実施機関としての承認申請を医療機関に
働きかける。
 
 5品目とも1―2年以内を目標に、
医療機関を後押しする考え。
 
 薬事承認を得る必要がない先進医療
としての実用化に当面の力点を置き、
将来の薬事承認申請に向けた地ならし
を進める狙いだ。
 
 先進医療としての実用化を目指すのは
(1)角膜上皮
(2)心筋
(3)食道上皮
(4)歯周組織
(5)軟骨
―の再生・再建用にそれぞれ開発中の
細胞シート。
 
 これらを使った治療を実際に受け持つ
医療機関と臨床データや科学的な知見、
ノウハウを共有し、先進医療実施機関
としての承認申請を支援する。
 
 広範囲の組織再生にも対応する
細胞シートの作製技術を開発した
東京女子医科大学など、協力関係にある
医療機関が名乗りを上げる見通し。
---------------------------------------
 
 Good Newsです。
 
 もっと広く活躍して欲しいと思って
いた分野です。
 
 期待したい。

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「リストラは麻薬」悔いる声 常習化で会社の競争力失う

2013年8月26日 朝日新聞デジタル
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
有料記事です。
 
---------------------------------------
 三洋をよみがえらせることができる
と信じて、「汚れ役」を演じたつもり
だった。
 
 だが、いまはこう思う。
 
 「リストラは麻薬だった。
 
 一時的には人件費などの固定費が減り、
業績は上がる。
 
 でも同時に優秀な人材ほど見切りを
つけて流出した。
 
 残った人も勤労意欲がうせ、開発の芽が
摘まれた。
 
 企業の成長力がそがれて業績はさらに
悪化し、またリストラに頼る。
 
 常習性が出て来るんですよ」
---------------------------------------
 
 もっともな話しだと思う。
 リストラは安易にしてはいけない。
 
 私も、優秀な人材は見切りをつける
と思う。
 
 開発の目を積むことになるかも
しれないことに目を向けるべきでは
ないだろうか?
 
 安易なリストラはあってはならない。
 
 こう言う記事もある。
2013年8月26日 朝日新聞デジタル
 
 取材を受けた人がこう言っています。
>「最近は、派遣でもいいから、いい加減
>そろそろ再就職先を決めたらどうだ
>という感じ。
>『全力で支援』なんてうそだ」
 
 まさにその通りではないだろうか?
 
 再就職支援の名の下に安易な人切り、
おかしなビジネスが横行していない
だろうか?
 
 おかしくないですか?

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(社説)原子力機構 もんじゅ推進は愚かだ

2013年8月26日 朝日新聞デジタル 社説
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
有料記事です。
 
---------------------------------------
 原子力の研究開発でいま力を入れる
べきことは何か。
 
 文部科学省は最も重要なポイントが
わかっていないのではないか。
 
 依然として、高速増殖原型炉「もんじゅ」
を中心とした核燃料サイクルの研究開発を、
優先業務の一つに掲げている。
 
 的外れもはなはだしい。
 
 福島の原発事故の影響を直視し、
一日も早く幻想を捨てて政策を転換
すべきだ。
 
 使用済み核燃料からプルトニウムを
取り出す核燃料サイクルは、多くの
原発が稼働することが前提になる。
---------------------------------------
 
 全くおかしな話しだと思う。
 
 当面の政策と長期視点に立った政策は
異なる。
 
 安全性を含めて、当面稼働可能と
思われる原発を稼働させるのは
やむを得ない事と思う。
 
 けれど、
 
>使用済み核燃料からプルトニウムを
>取り出す核燃料サイクルは、多くの
>原発が稼働することが前提になる。
 そう思う。だとすれば、
 
 「もんじゅ」の研究開発を、優先業務の
一つに掲げたということは、今まで通りの
原発政策を続けると宣言したようなもの。
 
 なんとも反省できない。
 失敗に学ぶことのできない人達ばかり
だと思う。
 
 福島第一原発の汚染処理すらまともに
出来ない。
 
 日本の将来が心配でならない。

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2013年8月25日 (日)

繊維産業、再起へ再生医療に光明 福井の業者が織物技術で人工血管

2013年8月22日 福井新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 「機械で絹の人工血管を編めますか?」。
 
 5年前、ニット生地製造の福井経編興業
(本社福井市西開発3丁目、野坂鐵郎社長)
に電話が入った。
 
 声の主は、絹を再生医療に応用する研究
に取り組む東京農工大の朝倉哲郎教授
(63)。
 
 同社の高木義秀専務(59)は
「できます」と即答。
 
 1週間後、太さが違う12個の
筒状サンプルを届けた。
 
 現在市販されている人工血管の直径は
6ミリ以上。
 
 それ以下になると、血栓ができて
詰まってしまう。
 
 素材のポリエステルやフッ素樹脂に
問題があるとみた朝倉教授は、絹の血管
を独自に開発。
 
 しかし端がほつれるなど、うまく
いかなかった。
 
 インターネットで検索し繊維産地の
本県企業に手当たり次第電話をかけ、
同社と出合った。
 
 同社の技術は、直径1・5ミリという
細い筒を量産することが可能で、
しかも緻密(ちみつ)な編み目は、
人工血管にうってつけだった。
 
 特殊なコーティングをすることで血液が
漏れる心配がなくなった。
 
 朝倉教授は直径1・5ミリの人工血管
を27匹のラットに移植。
 
 ほとんどは1年後も血栓ができずに
機能した。
 
 さらに興味深い現象が起こった。
 
 約7割の絹が分解して生体組織に
置き換わり、血管が再生されていた。
 
 現在は直径3・5、6ミリの人工血管
を犬の動脈に移植しデータを収集。
 数年後の市販化を見据えている。
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 素晴らしいですね。
 
 この投稿の続きになります。
2012年1月31日
 
 少し前進?
 遺伝子改変カイコはどうなったかな?
 
 うまく行くと良いですね。

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2013年8月24日 (土)

高温超伝導が生まれる過程に新しい電子構造を発見 -従来の常識を覆す、理論予測と実験による実証-

2013/08/22 東京大学工学部
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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発表のポイント:
 
◆銅酸化物が超伝導になる直前の電子状態
 が、従来の予想を覆して、超伝導に
 なってからの電子状態と全く異なること
 を世界で初めて理論予測と実験実証の
 連携で示した。
 
◆これまで見過ごされてきた
 正のエネルギー領域に、電子の存在
 できない範囲を示すギャップ構造を
 発見した。
 この発見は高温超伝導の成り立ち方
 についての考えを変えるものであり、
 今後の高温超伝導研究の流れが変わる
 と期待される。
 
◆この成果を活用し、高温超伝導理論を
 確立することで、今後さらに高い温度で
 動作する高温超伝導物質の開発が
 加速される。
 
◆今後、この成果を活用して
 スーパーコンピュータ「京」の
 戦略プログラム課題と連携し、「京」を
 利用した高温超伝導の物質探索、
 機構解明を行なう。
 
 
-----
発表概要:
 
 ある種の銅の酸化物は、現在知られて
いるあらゆる物質の中で最も高い温度で
超伝導を示します。
 
 その仕組みは未だ解明されていませんが、
超伝導が物質中の電子によって担われて
いることは分かっており、超伝導になる
直前の金属状態において電子が示す異常な
振る舞いが超伝導発現に深く関係している
と考えられています。
 
 一般に、物質中には電子で満たされて
いる低いエネルギー領域(ここでは負の
エネルギー領域と呼びます)と、電子が
いない高いエネルギー領域
(正のエネルギー領域)があります。
 
 超伝導の仕組みを解明するには、
銅酸化物中の電子構造について、負の
エネルギー側と正のエネルギー側、両方を
理解する必要があります。
 
 これまで、銅酸化物について、負の
エネルギー領域は詳しく調べられて
きましたが、正のエネルギー領域について
は、これを実験的に調べる手段が乏しく、
大部分が未知でした。
 
 東京大学 大学院工学系研究科 物理工学
専攻の酒井 志朗助教、求 幸年准教授、
今田 正俊教授らは、この異常な金属状態
の電子を調べ、電子の持つエネルギー
のうち、従来見過ごされてきた
正のエネルギー領域に、異常さを理解する
鍵となる電子構造があることを見出し
ました。
 
 本研究では、まず銅酸化物の理論模型
についての大規模数値計算を行いました。
 
 同時に、パリ第7大学の実験グループと
共同で、銅酸化物に、ある波長の光を
当てた時に電子が放出する光の波長・強度
分布を解析し、正のエネルギー側の
電子構造を調べました。
 
 その結果、正のエネルギー領域のある
範囲で電子が存在できないような構造
(ギャップ)があることを明らかに
しました。
 
 このことは、超伝導が出現する元と
なる金属の電子構造が従来考えられて
きたものとは本質的に異なることを示し、
今後の高温超伝導発現機構の研究の流れ
を変えるものと期待されます。
 
 詳細はこちらからご覧ください。
---------------------------------------
 
 高温超伝導は興味を持っていろいろな
研究を見てきましたが、なかなか
これといったものがありませんでしたが、
 
 今度は期待が持てそうな発見のような?
 
 今後の研究に期待しましょう。

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教科書選び―教委の介入は要らない

2013/8/24 朝日新聞デジタル 社説
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 教育には、政治やイデオロギーを
もちこむべきではない。
 
 教科書の採択をめぐり、異例の出来事が
あった。
 
 神奈川県立と東京都立の高校に対し、
両都県の教育委員会が特定の出版社を
名指しにして、選ばないよう指導した。
 
 教科書の採択権は教委にあるとはいえ、
政治的中立は教育委員会制度の根幹である。
 
 行き過ぎと言わざるをえない。
 
 3教委が問題にしたのは、国旗と国歌
について「一部の自治体で公務員への強制
の動きがある」と書いた一文だ。
 
 東京や大阪などで起立や斉唱の命令に
反した教員が処分された。
 そのことを指している。
 
 この教科書はもちろん国の検定を通って
いる。
 それどころかこの一文は検定を経て修正
されたものだ。
 原文はもっとあいまいな表現だったが、
「説明不足でわかりにくい」と検定意見
がつき、この表現に直した。
 
 事実を書いた記述であって、よいとか
悪いとか価値判断を書いたわけではない。
 
 事実に誤りがないかぎり自由な記述を
認めるのが検定の原則だ。
 
 教育の中立を守りぬくという原則が
問われている。
---------------------------------------
 
 なんとも情けない話しです。
 
 こんな教育委員会なら必要ないとさえ
思う。
 
 「はだしのゲン」という漫画の閲覧禁止
についても同じようなもの。
 
 大人達には事実をきちんと伝える
義務がある。
 
 事実を書いてそれが閲覧禁止となる。
 信じられない出来事。
 
 こんなことだから同じ過ちを犯す。
 知っているべきことが後世に
伝わらない。
 
 過去を正確に理解している大人が
いなくなる。
 
 恐ろしいことだと思う。

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2013年8月23日 (金)

温暖化による開花時期の短縮-たった二つの開花遺伝子によって開花時期を高精度に予測

2013年8月14日 京都大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 工藤洋 生態学研究センター教授、
川越哲博 同研究員、佐竹暁子 北海道大学
地球環境科学研究院准教授、
佐分利由香里 同研究員、千葉由佳子
同特任助教、櫻井玄 農業環境技術研究所
研究員の研究グループは、
アブラナ科ハクサンハタザオの開花を制御
する二つの主要な遺伝子の働きを調べる
ことによって、複雑な野外環境で開花期間
の始まりと終わりを予測できることを
明らかにしました。
 
 これにより、温暖化にともない開花時期
が単に早まるというだけでなく、
植物によっては開花できなくなることを
予測し、地球温暖化が生態系に及ぼす
新たなリスクを示しました。
 
 本研究成果は、英国科学誌
「Nature Communications」
(英国時間2013年8月13日(火)午後4時)
に掲載されました。
 
 
-----
概要
 
 植物の開花時期は気温変化と密接に
関係しています。
 
 地球温暖化の影響を受けて、開花や
落葉時期が変化する事例が多く報告されて
いますが、その分子メカニズムは
わかっていませんでした。
 
 本研究は、植物の温度応答の
分子メカニズムをもとに、野外の複雑な
変動温度環境下でもたった二つの
開花遺伝子発現量を追跡することで、
開花時期を精度良く予測する手法を
確立しました。
 
 本手法を用いて将来予測を行った結果、
開花期間が温暖化とともに短縮され、
最終的には約5度の温度上昇によって
開花すらしなくなることが予測され
ました。
 
 本手法は、地球温暖化に対して、
自然生態系や農業生態系がどのように応答
するかを予測する
グリーンイノベーション技術として
役立てることができます。
 
 
-----
研究成果のポイント
 
・開花を制御する二つの主要な遺伝子の
 働きを調べることによって、複雑な
 野外環境で開花の始まりと終わりを
 予測する手法を開発
 
・温暖化にともない、植物の開花期間は
 短くなり、約5度の温度上昇で開花
 しなくなることを予測
 
・地球温暖化が生態系に及ぼす新たな
 リスクを評価し、重要作物の収量を
 制御する技術として応用可能
---------------------------------------
 
 すごいことですね。
 
 二つの主要な遺伝子の働きだけで開花の
始まりと終わりを制御していたなんて、
 
>地球温暖化に対して、自然生態系や
>農業生態系がどのように応答するかを
>予測するグリーンイノベーション技術
>として役立てることができます。
 
 地球温暖化が将来どういう影響を人間に
与えることになるのか?
 かなり精度よく予測することが出来る
ようになるかも知れません。

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出産した社員…いらないの? すでに後任・「戻せない」

2013年08月23日 朝日新聞デジタル
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
有料記事です。
 
---------------------------------------
 子どもたちが眠ったら、寝室を
抜け出してリビングのパソコンの前に
座る。
 
 転職サイトに目を通しながら東京都内の
女性(32)は、思わずため息をついた。
 
 この前の面接は、感触がよかった。
 「あなたの経歴なら営業アシスタントは
どうか」と打診された。
 
 でもだめだった。「下のお子さんは
おいくつでしたっけ」と聞かれたことが
ひっかかる。
 
 夫と3歳、1歳の娘の4人家族。
 子どもたちはかわいい盛りだ。
 
 でもふと思う。
 
 「子どもがいなければ、仕事が決まる
のかな」
 
 本当は5月、次女の育児休業から復帰
するはずだった。
 
 診療所の受付で働いていた。
 
 復帰直前、上司から呼び出され
「元の仕事には戻せない」と告げられた。
 
 すでに後任が決まっていた。
 
 事実上の退職勧奨だった。
 
 不誠実な職場の対応に見切りをつけた。
 
 賃金3カ月分の解決金と、「復職証明書」
をもらうことを条件に辞めた。
 
 職場復帰をはたしたことを示す
復職証明書がないと、子どもたちが保育園
を退園になりかねない。
 
 万が一退園なら、育児に時間がとられて
次の就職活動もままならない。
 
 以前は外資系の大手生命保険会社で
営業職についていた。
 
 終電帰りもしばしば。
 でも自分なりの工夫を凝らして保険を
売るのはおもしろかった。
 
 しかし、長女の出産後、育休から復帰
すると、事態がかわった。
 
 子どものいない頃と同じ成果を求められ、
 短時間勤務(時短)などの制度は使え
なかった。
 
 
 
----
 待機児童の多い地域で、保育園に入る
にも苦労した。
 
 長女と次女は別々だ。
 
 「子どもを育てながら働くって、
もっと普通にできる時代だと思っていた」
 
 
 「子どもを産んだ女性社員はいらない。
 それが会社の本音なのでしょうか」。
 
 退職を決めたが、裁判所に労働審判を
申し立て、退職理由を会社都合にする
ことと、解決金を求めている。
 
 会社がしていることは間違っている
のではないか。
 それを証明したい一心だ。
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 ひどい話しだと思う。
 会社は間違っている。
 
 社会に対する役割を全くわかって
いない会社が大多数ということですね。
 
 破産してしまっては元も子もないが
そうでないのなら、世の為、人の為に
存在するのが会社でなくてはいけない
はずだと思うのだが、
 
 どうもそうではないらしい。
 
 こんな状況をそのままにしておいて
どうして少子化など解決できるのか?
 
 保育所がたりないという話しもそう
だが、政治家も、官僚達も少子化問題を
どう解決しようとしているのか?
 
 深刻な問題だと思っていないのかな?
 
何の対策もとらないから、急激な高齢化が
起こったのでは?
 だからいろいろな問題が起きている。
 
 今のままでは、あっという間に人口半減
です。近い将来人口5000万人は確実。
 その位が適切な人口なのかもしれない
けれど、それで良いと思っているのかな?
 
 そのころにやっと対策らしきものを実施!
 ということかな?
 
 まったく鈍感な人たちが多い。

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2013年8月22日 (木)

神経難病HAMの新しい治療法としてのプロスルチアミン療法

2013年08月20日 長崎大学学術情報
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 HTLV-I関連脊髄症 (HAM) に対する
新しい治療法としてのビタミンB1製剤
プロスルチアミン (商品名アリナミン)
療法の有効性を
「Efficacy of prosultiamine treatment
in patients with HTLV-I-associated
myelopathy/tropical spastic
paraparesis: results from an
open-label clinical trial」と題して、
中村龍文・長崎大学大学院准教授
(感染免疫学) は同大の松尾朋博助教
(泌尿器科学)らとの共同研究の成果を、
8月15日付の英国の電子版医学誌
「BMCメディシン」に発表しました。
 
 
 HAMは厚生労働省指定の神経難病で、
疫学調査で患者は全国で約3000人と推定
されています。
 
 その中でもHTLV-I感染者が多い九州に
多発している疾患です。
 
 本疾患はHTLV-Iに感染したリンパ球が
脊髄内に浸潤することによって生ずる
慢性脊髄炎によって引き起こされます。
 
 臨床的には両下肢運動機能障害と
排尿・排便障害が主症状です。
 
 本疾患に対して副腎皮質ホルモン剤や
インターフェロンーαによる治療法が
とられていますが、その効果は不十分
であり、長期投与における副作用の出現
など多くの問題点があります。
 
 一旦発症すれば確実に進行性である
本疾患に対して安全で新しい治療法の開発
が切望されているのが現状です。
 
 中村らはプロスルチアミンに抗HTLV-I
効果があることを突き止め、このことを
もとにHAM患者男女計24人を対象に
臨床研究を実施いたしました。
 
 プロスルチアミン経口薬投与を1日1回、
12週間続けました。
 
 その結果、下肢のつっぱりのあった
19人中15人で症状が軽減し、歩行時間や
階段を降りる時間が短縮し、下肢運動機能
の改善がみられました。
 
 また、排尿機能については、膀胱容量の
増大と排尿筋圧の上昇、そして排尿筋
過活動が16人中11人で消失するなどの改善
がみられました。
 
 末梢血HTLV-Iプリウイルス量は平均で
約15%減少。
 
 半減した患者も数人いました。
 
 投与中、腹部不快感を3人の患者で訴え
ましたが、いずれも軽度で、重篤な副作用
はありませんでした。
 
 以上の臨床研究により
プロスルチアミン療法の有効性と
安全性が検証され、本薬剤は有効な
HAM治療薬となる可能性が高く、
今後は薬事承認に向けた臨床試験を
必要としています。
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 素晴らしい結果のようですね。
 
 是非早急に薬事承認に向けた臨床試験を
進めて欲しいと思います。
 
 効果が見られたのは、どんなメカニズム
なんでしょうか?

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乳がん細胞の判別法開発 ノーベル賞の島津・田中氏と共同研究 京都大

2013.8.21 msn 産経ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 京都大大学院医学研究科の戸井雅和教授
(乳腺外科学)らのグループは21日、
島津製作所シニアフェローの田中耕一氏ら
との共同研究で、質量顕微鏡という新型の
装置を使って乳がんの細胞を見分ける手法
を開発したと発表した。
 
 日本癌学会の学会誌のオンライン版
に掲載された。
 
 質量顕微鏡は、田中氏が平成14年に
ノーベル化学賞を受賞する理由となった
技術を応用して開発された装置で、
非常に高い解像度で細胞を観察できる。
 
 戸井教授らは、患者から採取した乳がん
の組織を質量顕微鏡を使って分析。
 
 正常な乳腺の組織と比較したところ、
乳がん細胞にだけ特定の脂質が存在して
いることが判明。
 
 この脂質の有無で、乳がん細胞を
見分けることができるという。
 
 さらに、この脂質が多い患者ほど、
がんが転移しやすいことも判明した。
 
 今回の研究に参加した京都大大学院
医学研究科博士課程の大学院生、
川島雅央さんは「この手法を使って
乳がんの早期診断や転移の可能性の予測
などを実現したい」としている。
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 質量顕微鏡素晴らしい。
 
 田中耕一さん頑張ってますね。
 大いに期待しています。

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肺がん転移を駆逐するメカニズムを発見

2013/8/16
東京大学先端科学技術研究センター
先端研NEWS
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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発表のポイント:
 
◆肺がんの転移を抑制するブレーキ因子
 (DSCR-1)、転移を加速させる
 アクセル因子(Angiopoietin (Ang)-2)
 を発見した。
 
◆DSCR-1とAng-2を制御することで、
 血管内皮(注1)の恒常性(注2)を
 保ちつつ、がん細胞が入ったあとでも
 肺への転移を効率よく駆逐することに
 成功した。
 
◆副作用を抑えた肺がんの新規転移抑制法
 の確立に繋がる。
 
 
-----
発表概要:
 
 がんの増殖や、その環境悪化によって
生じるがんの転移には、酸素・栄養供給源や
通路となる血管が欠かせない。
 
 この血管構築 (血管新生) を止める薬剤
(VEGF 中和抗体アバスチン) が現在
がん治療に使われているが、正常血管にも
副作用がある懸念もあり、血管内皮の
恒常性を正常に保ちつつ、がんの転移を
防ぐ薬剤の開発が課題となっている。
 
 今回、東京大学先端科学技術研究センター
の南 敬特任教授と米国ペンシルバニア大学
がん研究所 Sandra Ryeom博士らは、VEGFの
刺激を制御するダウン症因子であり、
かつ血管ではがんや炎症を駆逐する
ブレーキ因子として機能している
Down syndrome critical region
(DSCR)-1 に着目し、遺伝子を変異させた
マウスを使ってDSCR-1の有無とがん転移の
関係を解析した。
 
 その結果、DSCR-1 を多く発現する
マウスでは、肺へのがん転移が止まる一方、
DSCR-1を欠いたマウスでは肺がん転移が
早期に成立しただけでなく、初期に発生した
腫瘍が小さくても、肺への転移が早く進む
ことを明らかにした。
 
 さらに、VEGF刺激に応じて、肺で
Angiopoietin (Ang)-2が特異的に上昇し、
Ang-2を中和する薬剤を発現させると、
マウスの肺がん転移が強く抑制されること
を発見した。
 
 VEGF刺激が増加するとブレーキ因子
であるDSCR-1が増える現象、VEGF刺激の
増加に応じてアクセル因子であるAng-2が
肺で特異的に増える現象は、いずれも肺に
がんが転移した患者の臨床データでも確認
された。
 
 肺がん転移のブレーキとなるDSCR-1には
血管内皮細胞の恒常性を保ちつつ、
異常活性化や病的血管新生のみを防護する
という働きもあることから、DSCR-1やAng-2
を制御することで、副作用を抑えた
がん転移抑制の新たな治療法につながる
ことが期待される。
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 良さそうですね。
 
 大いに期待したい。

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2013年8月20日 (火)

胃がん検診、内視鏡推奨せず 厚労省 現場から異論も

2013年8月19日 朝日新聞デジタル
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 【医療担当・大岩ゆり】胃がん検診で
内視鏡(胃カメラ)を使うことが増えて
いるが、8年ぶりに改訂される厚生労働省
の指針で、これまで同様、バリウムを飲む
X線検査が従来通り公費検診で推奨され、
内視鏡は推奨されないことがわかった。
 
 「死亡の減少が明らかでない」という
理由だが、現場の医師から疑問の声も
出ている。
 
 複数の論文で、内視鏡検査により胃がん
死亡が減少する効果が示唆されたが、
論文の対象人数が少ないなどとして、
05年の指針と同様、科学的根拠が
不十分と判断。
 
 公費で行う検診としては「推奨しない」
と結論づけた。
 
 ただ自費や企業などの費用負担での
内視鏡検診は、十分説明すれば実施は
妨げないとした。
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 何を言っている?
 
 科学的根拠ってどこから判断するの
でしょう?
 
 論文ですか?
 
 内視鏡検査により胃がん死亡が減少する
効果に関する論文ってなんでしょう?
 
 そんな論文を書いて学会で評価される
のですか?
 
 厚労省は国民の健康ではなく、医療費の
増大を心配しているだけとしか思えません。
 
 レントゲン撮影での間接判断より、
内視鏡で直接見る方が正確な診断が出来る
ようになるのは明らかなのでは?
 
 違うのですか?

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進む再生医療・骨髄(5)脳梗塞 症状改善に期待

2013年8月5日 読売新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 札幌医科大学教授(神経再生医療)の
本望ほんもう修さん(49)は今年3月
から、脳の血管が詰まった脳梗塞の患者
に対して、骨髄の細胞を使った再生治療
を、医師主導の臨床試験(治験)
で始めた。
 
 治療では、まず患者から骨髄の細胞を
数十cc採取。
 
 神経の細胞などのもとになる
「間葉系幹細胞」を1万倍に増やして
静脈に点滴で戻す。
 
 点滴した細胞の5~10%が、脳梗塞の
患部に集まり、細胞が出す「栄養因子」
で傷ついた神経細胞を助けたり、血管を
新生したり、神経細胞を再生したりする
など、複合的な治療効果があると期待
している。
 
 同大は、数年間で脳梗塞の患者110人
に、骨髄の細胞を投与して効果を検証
する。
 
 骨髄の細胞には、傷を治したり、血液や
脳、肝臓に新しい細胞を提供して新陳代謝
を促したりする働きがある。
 
 「自然治癒力そのもので、再生治療に
使うのは理にかなっている」と、
1990年代から神経再生の研究を続けて
きた本望さんは強調する。
 
 失語症の症状も出ていた40代の男性は、
発症2か月後に治療を受け、全く動か
なかった右手が1か月後にはある程度動く
ようになった。
 
 半年後にははしを使ったり、鉛筆で字を
書いたりでき、日常会話もできるように
なるまで回復した。
 
 「従来は悪化させないという『守り』の
治療だった。
 
 再生治療は、症状を改善する『攻め』の
医療」と本望さんは違いを強調する。
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 素晴らしい。
 
>再生治療は、症状を改善する『攻め』の
>医療
 
 大いに期待したい。
 
>本望さんは「脊髄損傷や、
>アルツハイマー病、パーキンソン病など
>様々な神経疾患でも、骨髄の治療効果が
>あるのか、今後検証していきたい」
>と話している。
 
 こちらも期待したい。

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2013年8月19日 (月)

位相差クライオ電子顕微鏡で酵素タンパク質ダイサーと小分子RNAの結合をくっきり観察することに成功!

2013.05.10 NIPS 生理学研究所
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
少し前の発表の発表になります。
 
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 自然科学研究機構 生理学研究所の
永山國昭教授を中心に開発された
位相差クライオ電子顕微鏡は、通常の
電子顕微鏡とは異なり、標本を染色など
することなく、凍らしただけで、
タンパク質や微生物の中まで明瞭に観察
することができる最先端の電子顕微鏡
です。
 
 今回、米国エール大学、カルフォルニア
大学バークレー校、中国精華大学の
研究グループは、生理学研究所と共同で、
この位相差クライオ電子顕微鏡を用いて、
ヒトのダイサーと呼ばれる酵素タンパク質
と小分子RNA(リボ核酸)が、どのように
結合し複合体をつくり機能しているのかを
明らかにすることに成功しました。
 
 これまでの手法では、複数の異なる構造
が混在した複合体の構造解析は困難
でしたが、位相差クライオ電子顕微鏡の
高いコントラスト性能をいかすことで、
主要な構造を選別して構造解析を行う
ことができました。
 
 今回の研究成果は、ネイチャー誌の
姉妹誌である
Nature Structural and Molecular
Biologyに掲載されました
(4月28日発刊)。
 
 
-----
 ダイサーは、細胞の細胞質で働く酵素
タンパク質の一つであり、遺伝情報の
発現を抑制させる小分子RNAを生み出す
働きを持ちます。
 
 小分子RNAは、 長さ20から25塩基ほど
の短いRNAのことをいい、他の遺伝子の
発現を調節する機能を持っています。
 
 実際に遺伝子の発現を調節する時には、
小分子RNAの前駆体にダイサーが結合し、
小分子RNAが作り出されます。
 
 これまでは、小分子RNAが作られる際に、
ダイサーがどのようにRNAと結合して
複合体を作っているのかは直接明らかに
なっていませんでした。
 
 現在、人工的な小分子RNAを作り、
特定の遺伝子情報の発現を抑えるRNA干渉
技術が、新たな創薬として注目されて
います。
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 位相差クライオ電子顕微鏡素晴らしい
です。
 
>研究グループの重松 秀樹
>エール大学研究員(元生理学研究所)は、
>「RNA干渉技術など、小分子RNAを用いた
>創薬が注目を集めています。
 
>今回の技術を応用すれば、RNA創薬
>における効果的な分子設計に対する
>理解が深まるものと期待されます」
>と話しています。
 とのこと。
 
 RNA干渉技術は、異常遺伝子の発現を
抑える技術として活用されてますね。

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ウサギ使わない安全検査 農業生物資源研など開発

2013年8月19日 朝日新聞デジタル
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
有料記事です。
 
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 化粧品などに含まれる化学物質が
目に入った際の安全性を調べる
新たな検査手法を、農業生物資源研究所
(茨城県つくば市)などの研究チームが
開発した。
 
 コラーゲン製の薄膜の上に人の
角膜上皮細胞の培養細胞を重ねた
厚さ約0.07ミリのシートに、
化学物質を含む液をたらし、有害性を
判定する。
---------------------------------------
 
 良いですね。
 
>経済協力開発機構(OECD)が定める
>試験法の一つとしての登録を目指して
>いる。
 とのこと。
 
 生きたウサギの目に薬品をたらす検査
なんていうのはやりたくない方法です。
 

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2013年8月18日 (日)

ヒトゲノム上に遺伝子重複砂漠を発見

2013年 8月5日 東北大学
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 私たちは約2万の遺伝子を持って
いますが、遺伝子が増えたり(遺伝子重複)
消失したりすることで、各々の遺伝子の数
が個人によって違っていることがあります
(コピー数多型)。
 
 この遺伝子数の違いは、しばしば、
自閉症や知的障害といった病気の原因となる
ことが知られています。
 
 これまでに、コピー数多型のある遺伝子
は、ゲノム中に偏って存在している事が
報告されていますが、その原因については
ほとんど分かっていませんでした。
 
 東北大学大学院生命科学研究科
生物多様性進化分野の牧野能士助教と
河田雅圭教授はアイルランド・
トリニティカレッジのイーファ・
マックライザット博士と共同で、
特定のタイプの遺伝子群が周辺に存在する
遺伝子のコピー数多型を抑制していること
を突き止めました。
 
 牧野助教らは、脊椎動物の初期進化で
起きた全ゲノム重複に由来する遺伝子
「オオノログ」に着目し、オオノログと
その他の遺伝子のゲノム上の距離を
調べました。
 
 その結果、オオノログの近くにある
遺伝子はコピー数多型がない傾向にあり、
逆にオオノログから離れて存在する遺伝子
の多くがコピー数多型を示しました。
 
 特に、オオノログが高密度で存在する
ゲノム領域では、コピー数多型が強く抑制
されていました。
 
 そのような領域は、数億年に渡る
脊椎動物の進化過程において遺伝子が
数を増やせない遺伝子重複砂漠であること
も明らかにしました。
 
 今回の研究成果は、オオノログを含む
ゲノム領域の重複や消失が非常に有害
(致死や病気を引き起こす)であること
を示唆しています。
 
 このことから、遺伝子重複砂漠の領域内
に存在しているコピー数多型は、
病気と関係している可能性が高く、
その領域のコピー数多型を調べることで、
病気に関る遺伝子の効率的な探索が可能
になると期待されます。
 
 本研究成果は、8月6日の英科学誌
“Nature Communications
(ネイチャー・コミュニケーションズ)”
に掲載されました。
 
 
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 コピー数多型であることは、遺伝子数の
違いを発生させる。
 
>遺伝子数の違いは、しばしば、
>自閉症や知的障害といった病気の原因
>となることが知られています。
 
 逆にコピー数多型が強く抑制されている
領域の遺伝子は重要なものだと思われ
ます。
=異常が起こることを強く抑制していると
 考えられます。
 
 言い換えれば、
>オオノログを含むゲノム領域の重複や
>消失が非常に有害
>(致死や病気を引き起こす)
>であることを示唆しています。
 となるわけですね。
 
 そこで、
>その領域のコピー数多型を調べることで、
>病気に関る遺伝子の効率的な探索が可能
>になると期待されます。
 
 ということになる。
 なるほど、

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iPS細胞で膝関節再生 世界初、東大がブタで成功

2013.8.16 msn 産経ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を
使ってブタの膝関節を再生する実験に
東京大医学部付属病院の研究チームが
世界で初めて成功したことが15日、
分かった。
 
 膝関節の軟骨がすり減る
「変形性膝関節症」の治療への応用が
期待される。
 
 京都大iPS細胞研究所と連携し、
15年後の実用化を目指す。
 
 実験に成功したのは東大病院の星和人
特任准教授(軟骨再生医療)と
高戸毅教授(外科学)らのチーム。
 
 実験では、生後約6カ月のブタ数匹の
右後ろ足の膝関節を約4分の1切除。
 
 ブタやヒトの皮膚などから作製した
iPS細胞に、細胞の修復機能を早める
働きがある特殊なコラーゲンや、
実際の骨の成分と類似した
「ベータ型リン酸三カルシウム」などを
混ぜて切除部分に移植すると、
1~2カ月後に膝関節を構成する軟骨と
骨が再生した。
 
 腫瘍などの副作用はなく安全性も確認
された。
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 良いですね。
 
 期待したい。
 
 ただ、
>15年後の実用化を目指す。
 とはずいぶん先の話。
 
 もっと早くならないものでしょうか?

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2013年8月17日 (土)

腫瘍を狙い撃ちにするT細胞をシャーレの中で作る

2013年8月12日 Nature Biotechnology
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 マウスの腫瘍細胞を死滅させる能力を
持つヒト免疫細胞を幹細胞から大量に作製
する方法が考案された。
 
 これによって、がん「免疫療法」、
つまり、免疫系を活性化させて腫瘍を
攻撃させる一連の治療法の実施が促進
されるかもしれない。
 
 大部分のがん免疫療法では、がん患者
の血液からT細胞(免疫細胞の一種)を
単離する必要がある。
 
 しかし、腫瘍細胞だけを特異的に認識し、
死滅させるT細胞は非常にまれで、
そうしたT細胞を大量に生成する方法が
課題になっている。
 
 これまでの研究では、T細胞を操作して
腫瘍特異的受容体を発現させるか、
「再プログラム化」技術を用いて大量の
T細胞を培養するかのいずれかの方法が
示されていた。
 
 今回、Michel Sadelainたちは、
この2つの方法を組み合わせることで、
腫瘍特異的T細胞を無制限に培養でき、
そのT細胞がマウスの腫瘍を抑制できる
ことを明らかにした。
 
 この方法が臨床的に応用されれば、
この種のがん免疫療法を受けられる患者
の数がかなり増える可能性がある。
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>Sadelainたちは、健常者の血液から
>単離した少量のT細胞を出発材料として
>用い、それを幹細胞へ再プログラム化し、
>この幹細胞を操作して、腫瘍特異的受容体
>を発現させた。
 と言っています。
 
 うまく臨床まで行けば良いかも
知れません。
 
 期待したい。
 
 今の所、免疫療法は期待されながら
良い結果を出せないでいますから、

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虫の目、植物こう映る? 紫外線あてた花の写真展示

2013年8月16日 朝日新聞デジタル
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 京都府立植物園(京都市左京区)の
植物園会館で、紫外線を照射した花が
青白く光る様子を撮影した写真を紹介する
夏休み企画「むしの目展」が開かれている。
 
 43種の花の写真が展示されており、
いずれも今年5月に肺がんで亡くなった
香川大学名誉教授の福井宏至(ひろし)
さんが特殊な手法で撮影した。
 
 人の目に見えない紫外線が、虫には
見えているのではないか。
 
 福井さんはそう考え、さまざまな花に
紫外線を照射し、それぞれ青白く発光
する様子をカメラでとらえた。
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 すごく綺麗ですね。
 
>虫が青白く光る花粉を見つけることが
>出来れば、花粉や蜜にたやすくありつけ、
>花にとっても虫を引き寄せ受粉して
>もらいやすくなる。
 
 そうかもしれません。
 
 虫の目にどう見えているのか?
 正確にはわかりません。
 虫になってみないと、

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「ウイルスから守れ」合図の物質発見 大学チームが発見

2013年8月16日 朝日新聞デジタル
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 ウイルスに感染すると、細胞は
ウイルスに対抗する複数の
「防御たんぱく質」を分泌する。
 
 その仕組みの「スイッチ」物質を、
奈良先端科学技術大学院大と大阪大の
チームが突き止めた。
 
 安全で効果が高いワクチン開発に
つながる可能性がある。
 
 奈良先端大の河合太郎准教授と大阪大の
審良(あきら)静男教授らは、ウイルスに
感染すると増えるイノシトール5リン酸
という細胞内の微量物質に注目。
 
 この物質をマウスに注射すると、
防御たんぱく質が作られ始める。
 
 詳しく調べると、この物質は信号伝達
ルートの要を握るたんぱく質を目覚め
させる「スイッチ」役を果たしていること
が分かった。
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>ウイルスに感染すると、細胞は
>ウイルスに対抗する複数の
>「防御たんぱく質」を分泌する。
 
 良く出来た仕組みですね。
 いつもながら関心します。
 
 でも、実際には感染してしまう人が
多い。
 ということはまだ防御力が弱い。
 
 それで、このイノシトール5リン酸が
>ワクチンの効果を高める添加剤として
>活用できるかもしれない。
 と、
 
 なるほど。

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2013年8月16日 (金)

蛍光プローブ「Eprobe」のリアルタイムPCRへの応用

2013年8月8日
独立行政法人理化学研究所
株式会社ダナフォーム
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 これからの医療のありかたとして、
患者さん一人一人で異なる疾患の状態に
合わせた治療を進める個別化医療が期待
されています。
 
 その大前提となるのが、患者さんの状態
を詳しく正確に知ることです。
 
 つまり個別化医療の実現には、治療法の
開発とともに、高い精度をもつ診断法の
確立が欠かせません。
 
 特に、個人の体質(ゲノムの個人差)が
病気の発症や進行に大きく関わる
生活習慣病、体に入り込んだ細菌や
ウイルスを調べて適切な対策をとる必要
がある感染症では、患者個人の遺伝子変異
の判別や病原体由来の核酸(DNAやRNA)の
検出を、より正確・迅速・簡便に、
かつ安価に行うことが求められています。
 
 現在、一般的に用いられている検出法
に、リアルタイムPCR
(ポリメラーゼ連鎖反応)法があります。
 
 この方法は、特定の遺伝子配列を鋳型
として増幅されたDNAの量を蛍光プローブで
定量するものです。
 
 現在の蛍光プローブには、PCR反応で
生じるDNAの2本鎖に入り込んで蛍光を
発するインターカレーター型と、特定の
配列を検出できる蛍光色素を使った
人工核酸型があります。
 
 インターカレーター型は検出感度が
優れていますが、2本鎖DNAであればすべて
結合するので目的以外のDNAも検出して
しまい、正確な結果が得られないことが
あります。
 
 そこで近年は、特定のDNA配列を認識する
人工核酸型の蛍光プローブを用いて、
目的とするDNAだけを検出する新しい
リアルタイムPCR法の開発が行われて
います。
 
 これまで報告されている人工核酸型の
蛍光プローブは、2つの色素などの間に
生じる蛍光共鳴エネルギー移動を利用する
ものですが、構造が複雑で合成が難しい
ことや、増幅したDNAの2本鎖を検出できて
も、その後の1本鎖の解離を検出できない、
という欠点がありました。
 
 そこで、理研の研究者と理研ベンチャー
のダナフォームは、人工核酸を利用した
新しい蛍光プローブ
「Eprobe(イープローブ)」と
リアルタイムPCR法を組み合わせ、特定の
遺伝子配列のコピー数や発現量、変異の
有無などを従来法に比べより簡便かつ正確
に検出する方法を共同で開発しました。
 
 Eprobeは、リアルタイムPCR法の反応過程
で特定の鋳型配列への結合と解離を
繰り返し、その際の蛍光の増減を測定する
ことによって、増幅された鋳型DNAの
定量や遺伝子の変異検出を行う
新しいタイプの蛍光プローブです。
 
 複雑な配列デザインを必要とせず、
従来のリアルタイムPCR法と同じ手法で
遺伝子検査システムを構築できるため、
今後、遺伝子多型の検査や感染症診断、
分子標的薬の適合検査などの、多様な
臨床検査への応用が期待できます。
 
 
---------------------------------------
 
 難しいですね。
 
>複雑な配列デザインを必要とせず、
>従来のリアルタイムPCR法と同じ手法で
>遺伝子検査システムを構築できるため、
>今後、遺伝子多型の検査や感染症診断、
>分子標的薬の適合検査などの、多様な
>臨床検査への応用が期待できます。
 と言っています。
 
 これで個別化医療の実現にかなり
近づきそうですね。
 
 まだまだ遺伝子診断は普及している
とは言いがたいですから、

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毒作る細菌と共生し防衛 植物害虫、抗がん剤に応用も

2013/8/13 日本経済新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 豊橋技術科学大(愛知県豊橋市)などの
研究チームが、かんきつ類の害虫
「ミカンキジラミ」(体長約3ミリ)を
調べた結果、毒を作る細菌を体内に共生
させることで、天敵から身を守っている
ことを突き止め、13日までに米専門誌に
発表した。
 
 同大の中鉢淳准教授(共生生物学)に
よると、寄生相手を外敵から守る機能での
安定した共生関係が確認されたのは生物で
初めてといい、この毒は抗がん剤などの
新薬開発につながる可能性もあるという。
 
 研究チームが、ミカンキジラミ腹部の
器官にいる2種類の細菌を遺伝子解析
などで詳しく調べると、このうち
「プロフテラ」と名付けた細菌が、毒性の
ある化合物を作っていると判明。
 
 ヒトとラットのがん細胞に与える実験
で、がん細胞を死滅させることが
分かった。
 
 もう1種の細菌「カルソネラ」は
ミカンキジラミに栄養を供給。
 
 いずれの細菌も虫に取り込まれて
細胞内小器官のように働いており、
共生関係を築いた祖先を調べると、
数千万年から数億年の間、卵を通じて
子に受け継いできたと考えられる。
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 すごいですね。
 
 毒を作る細菌と共生とは、
>プロフテラのように一体化した例は
>世界で初めての発見
 だそうです。
 
 人でも極まれに腸内細菌が栄養を供給
していて、共存しているという例が
あります。
 
 どうしてこんな食生活で健康な状態を
保てているのだろう?
 というような例です。
 
 うまく共存している例は研究の価値が
あると思います。
 
 是非研究の対象として積極的に進めて
欲しい。

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神経疾患関連タンパク質のリン酸化による生体膜相互作用とオートファジーの制御メカニズム

2013年8月12日 京都大学お知らせ
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 阪井康能 農学研究科教授、奥公秀
同助教、田村直輝 大阪大学蛋白質研究所
ポストドクターらの研究グループは、
メタノール資化性酵母Pichia pastoris
より神経疾患に関連するPROPPINタンパク質
の一つ、Atg18タンパク質を精製して
その性質を調べ、Atg18がリン酸化型と
脱リン酸化型の二種類を持ち、
そのリン酸化調節がオルガネラの動態制御
など、重要な生理機能を担っていることを
明らかにしました。
 
 Atg18は、酵母から高等生物にまで広く
保存され、Atg18のリン酸化はヒトでも
起きていることが予測されています。
 
 またAtg18は細胞内でさまざまな膜に
結合したり離れたりしながら、
オートファジー(細胞内の不要成分を自ら
分解する働き)に関わっています。
 
 今回の研究は、どのようにしてAtg18の
ダイナミクスが調節されているかに
ついて、生体膜側でなく、タンパク質の
リン酸化が生体膜中に含まれる
シグナルリン脂質PI(3, 5)P2への親和性
を調節することにより行っていることを
初めて示しました。
 
 この研究成果は、米国科学誌
「Journal of Cell Biology」誌の
オンライン版(2013年8月12日午前9時
米国東部時間)に掲載されました。
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 Atg18がどのような形でオートファジーへ
関わっているのかが解明されたようですね。
 
>今後、オートファジーやオルガネラの
>細胞内ダイナミクスが、どのように調節
>されているかについての理解が進む
>とともに、オートファジーやその調節が
>うまくいかないことに起因する疾患・
>植物病原菌の感染や共生の新たな
>メカニズムの解明、Atg18を含む疾患に
>関わるPROPPIN分子・Atg分子の
>リン酸化・脱リン酸化をターゲット
>とした新たな治療薬の開発が可能になった
>と考えられます。
 
 期待しましょう。

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2013年8月15日 (木)

切除不能な脊椎(せきつい)肉腫※1に対して安全かつ有効な重粒子線治療※

2013年8月13日
独立行政法人 放射線医学総合研究所
重粒子医科学研究センター病院
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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本研究成果のポイント
・手術による切除が不可能な脊椎肉腫
 47症例(48病巣)において、
 重粒子線治療により良好な腫瘍制御率、
 生存率が得られることがわかりました。
 この成果は重粒子線治療が、切除不能な
 脊椎肉腫に対する有望な治療の選択肢と
 なることを示しています。
 
 
-----
 脊椎肉腫に対しては手術による切除が
第一選択となります。
 
 しかし、肉腫が存在している場所や
患者さんの状態によっては、手術が
できないことがあります。
 
 その場合は、化学療法や放射線療法が
選択肢に入りますが、肉腫の中には
これらの治療が効きにくいものも多く、
治癒を期待できないことも少なく
ありません。
 
 また、放射線療法が有効な場合でも、
十分な効果を得るには高い照射線量が
必要であり、一般的に利用されるX線
では、脊髄など周辺の正常組織の
放射線障害を避けることが困難なために
治療が難しいこともあります。
 
 しかしながら、放射線療法の一つ
である炭素イオンを利用する
重粒子線治療は、肉腫に高い線量を
ピンポイントで照射でき、正常組織への
影響を少なく抑えられるため、治療後の
患者さんの生活の質を維持できる可能性
が高くなります。
 
 今回の調査では、重粒子線治療の有効性
および安全性を評価するために、切除不能
な脊椎肉腫症例に対する治療成績と副作用
について解析しました。
 
 その結果、治療してから5年目までに、
重粒子線治療を行った場所にがんが再発
しなかった割合(5年局所制御率)は79%、
治療してからの5年生存率は52%でした。
 
 今まで切除できなかった症例は、がんが
大きくなったり、転移を生じたりするので
長期間の生存は期待できなかったことから、
非常に良い成績といえます。
 
 特に腫瘍の大きさが100cm3未満
(約直径6cm未満)であった15例は
再発しませんでした。
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 素晴らしい成績ですね。
 手術不能の一般のがんに対しても有効
と聞いています。
 
 惜しむらくは治療費があまりに高いこと、
治療を受けられる病院が少なすぎること。
 ですね。
 
 重粒子線治療が受けられる病院一覧が
載っています。
 ご参考まで、

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完全な「量子テレポーテーション」に初めて成功

2013年8月15日  読売新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 東京大の古澤明教授らの研究チームが、
光の粒子に乗せた情報をほかの場所に転送
する完全な「量子テレポーテーション」に
世界で初めて成功したと発表した。
 
 論文が15日付の英科学誌ネイチャーに
掲載される。
 
 計算能力が高いスーパーコンピューター
をはるかにしのぐ、未来の
「量子コンピューター」の基本技術になる
と期待される。
 
 量子テレポーテーションは、
量子もつれと呼ばれる物理現象を利用
して、二つの光子(光の粒子)の間で、
量子の状態に関する情報を瞬時に転送
する技術。
 
 1993年に理論的に提唱され、
97年にオーストリアの研究者が実証
した。
 
 しかし、この時の方法は転送効率が悪い
うえ、受け取った情報をさらに転用する
ことが原理的に不可能という欠点があり、
実用化が進まなかった。
 
 光は粒子としての性質のほか、
波としての性質を持つ。
 
 古澤教授らは、このうち効率がいい
「波の性質」の転送技術を改良すること
で、従来の欠点を克服、これまでの
100倍以上という61%の高い成功率
を達成した。
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 量子コンピュータの実現にどの位
近づいたのでしょうか?
 
>「量子コンピューター」の基本技術に
>なる
 と言っていますね。
 
 期待しましょう。

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長崎大学医歯薬学総合研究科口腔保健学分野と地域医療学分野のグループが歯周病と動脈硬化との関連についての研究成果を発表

2013年08月12日 長崎大学
研究成果発表
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 長崎大学医歯薬学総合研究科口腔保健学
分野の齋藤俊行教授と地域医療学分野の
前田隆浩教授のグループは、
五島市における調査結果から歯周病と
動脈硬化に関連があることを示しました。
 
 2008年から2010年に五島市で実施された
健康診断に参加した40歳以上で10本以上
歯を有する1053名の健診結果から、
歯周ポケットの平均値と超音波検査による
頸動脈肥厚(IMT)や全身の動脈の硬さを示す
心臓足首血管指数(CAVI)の関連について
分析しました。
 
 年齢、性別、喫煙、肥満度、血圧、
コレステロールなどの動脈硬化に影響する
様々な因子を加味しても、歯周ポケットの
平均値が1mm増加するとIMTが0.02mm厚く
なり(P=0.049)、頸動脈肥厚のリスクが
43%増加していました(P=0.017)。
 
 同様にポケットの平均値が1mm増加する
とCAVIが0.13増加し(P=0.040)、
CAVIの異常値(CAVI?8.0)を示すリスクが
32%増加していました(P=0.047)。
 
 これらのことから、歯周病の重症度と
平行して頸動脈の血管壁が肥厚し、
さらに全身の動脈の硬さに影響することが
明らかとなりました。
 
 本研究の成果はヨーロッパの動脈硬化症
の専門誌、「Atherosclerosis」
(2013年7月)に掲載されました。
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 以前にも投稿しましたが、歯周病は
脳卒中の危険性を高めるらしいことが
発表されています。
 
 今回の発表は、
歯周病と動脈硬化との間には明らかな
相関があるということのようです。
 
 気をつけましょう。

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2013年8月14日 (水)

(ひと)中村里美さん 被爆者をモデルに映画「アオギリにたくして」を制作

(ひと)中村里美さん
被爆者をモデルに
映画「アオギリにたくして」を制作
2013年8月14日
朝日新聞デジタル ひと欄より
 
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 「身を滅ぼす」と周囲から猛反対された。
 それでも5千万円借金して、未知の映画
の世界に総括プロデューサーとして
飛び込んだ。
 
 映画のモデルで、一昨年に亡くなった
沼田鈴子さんとは四半世紀のつきあい
だった。
 
 米国で1年間、被爆者の体験などを
学校で話すボランティア募集の記事が
目に入った。
 
 平和問題に興味はなかったが、
自分を鍛えようと応募、渡米前に沼田さん
に会った。
 
 以来、被爆して足を切断したが
芽吹くアオギリを見て生きる力を
もらった、
と体験を語り続けた沼田さんを
機会あるごとに訪ねた。
 
 「死ぬのは簡単だけど、生きて伝え
なきゃ」と言った生前の彼女の言葉に
背中を押されている。
 
 最近は歌手として活動していた。
 
 慣れない映画撮影の現場は、監督の
交代や撮り直しなどトラブルの連続。
 
 体調を崩した。
 
 「何があっても映画を完成させて」
という遺書を携え、撮影を続けた。
 
 「被爆者からじかに話を聞かせて
もらった者として、自分のできる限りを
尽くして伝えていきたい」
 
 東京生まれの女子校育ち。
 
 20歳のころは1人でマクドナルド
にも入れない箱入り娘だった。
 
 それがいまや怖いもの知らずだ。
 
 「人はきっかけがあれば変われる。
 生きるって素晴らしい」。
 
 それは、映画に込めたメッセージでも
ある。
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 偉い。尊敬します。
 
 一歩を踏み出すには勇気がいる。
 
>「人はきっかけがあれば変われる。
>生きるって素晴らしい」。
 
 そうですね。「一歩前へ」。

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ダイヤモンドよりも強い原子間結合力を持つ物質

計測する技術で立証―波長波長で響く音を正確に計測する技術で立証―
2013年8月12日 大阪大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 大阪大学大学院基礎工学研究科の
谷垣健一助教、荻博次准教授、
草部浩一准教授、住友電気工業株式会社の
角谷均博士(大阪大学客員教授)らの
研究グループは、双晶※1という欠陥を
大量に導入した
ナノ双晶多結晶ダイヤモンド※2が通常の
ダイヤモンドよりも強い原子間結合力を
有することを発見しました。
 
 ダイヤモンドは、あらゆる物質中で
最大の原子間結合力を持つとされて
きましたが、今回の発見は、
ダイヤモンドを超える原子間結合力を
有する物質を初めて発見したことに
なります。
 
 このたび当研究グループが開発した、
可視光よりも短い波長をもつ超高周波の
音を正確に計測することで、原子間力を
精密に決定する手法により、このような
事実を実験的に立証することが
できました。
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>ダイヤモンドを超える原子間結合力を
>有する物質を初めて発見した
 とのことです。
 
 言い換えれば、
>今回の成果は、ダイヤモンドのバネ定数
>が特殊な欠陥により強化されることを
>立証したもの、
 ということのようです。
 
 バネ定数をより強化出来たということは
固有振動数のより高い物質が出来たと
いうことになり、通信機フィルタの
高周波化に寄与できるということですね。
 
 そして最も大切なことは、
>本研究において開発した手法は、砂粒
>であっても正確にバネ定数を測定する
>ことができるため、新規材料の計測
>において標準的な手法となるもので
>あると言えます。
 と言っています。
 
 期待したい。

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「痛くない内視鏡」商品化へ加速 鳥大病院准教授

2013年8月13日 読売新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 鳥取大病院の植木賢(まさる)・
次世代高度医療推進センター准教授(41)
が進めている大腸がん検診用の新型内視鏡
の研究が、経済産業省の課題解決型
医療機器等開発事業で今年度、
採択候補とされた。
 
 植木准教授は、4年後の商品化に向けて
技術開発が加速するとし、「安全で苦痛
のない内視鏡の完成や普及に向け、大きな
一歩になる。
 
 世界に誇れる製品にしたい」と
話している。
 
 開発中の内視鏡は、先端付近に
取り付けた2個のゴム風船を片方ずつ
膨らませたり、しぼませたりして
大腸の中を自走させる「先端駆動式」
と呼ばれる機器。
 
 従来の内視鏡は医師が押し込むため
腸壁の曲がった部分が刺激されて苦痛を
感じ、力の入れ具合では腸壁を損傷させる
恐れもあった。
 
 植木准教授は医学生の頃、大腸の
内視鏡検査で患者が涙を流して痛がる様子
を目にしたのが出発点だという。
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 患者に優しい医療機器、
素晴らしいです。
 
 世界に誇れる製品になると良いですね。
 
 期待したい。

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2013年8月13日 (火)

絶縁部分が4μmの次世代高温超伝導ワイヤを開発

2013年8月12日
独立行政法人理化学研究所
国立大学法人千葉大学
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 超伝導の性質を持つ線材「超伝導ワイヤ」
で作られる超伝導コイルは、強い磁場を
発生する電磁石として核磁気共鳴分光装置
(NMR)、磁気共鳴画像装置(MRI)、
超伝導リニアモーターなどに応用されて
います。
 
 近年、高温超伝導コイル向けに、
レアアース系の材料を使って高い電流密度
と強靭性を持たせた
「次世代高温超伝導ワイヤ」が注目されて
います。
 
 このワイヤは幅が4~5mm、厚さが
100~150μmの薄いテープ状です。
 
 超伝導コイルの巻線に利用するため
にはワイヤへの絶縁が必要となりますが、
これまでの絶縁法では絶縁部分が
ワイヤ部分と同じくらい(約100μm)の
厚さになってしまいます。
 
 これが、コイルが大型化する原因でした。
 
 理研と千葉大学の共同研究グループは、
ポリイミド電着法という新しい手法を
用いて、ワイヤの表面に極薄の
ポリイミド絶縁被膜を形成し、
次世代高温超伝導ワイヤの絶縁部の厚さを
従来の10分の1の4μmにまで薄くすること
に成功しました。
 
 数kmの長さでも対応可能で、
ポリマーテープを巻きつけるこれまでの
方法に比べ、テープの切れや偏りの心配
がなく簡単に超伝導コイルが製作
できます。
 
 開発したワイヤの断面積に占める
絶縁部分の比率は10%以下で、これまでの
ワイヤの50%以上に比べ格段に小さく
なりました。
 
 その結果、超伝導コイルの電流密度を
2倍以上に大きく、体積を5分の1以下に
小型化できます。
 
 今回の成果は、高温超伝導コイル開発
のための基盤となる技術です。
 
 超伝導磁石の小型・軽量化など
高温超伝導機器のコンパクト化に役立つと
期待されます。
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 なるほど。
 
 さらに高い温度で使用できる
高温超伝導物質を開発することは
重要ですが、高温超伝導コイル開発
に於いてはワイヤの断面積に占める
絶縁部分の比率を下げることも重要
なんですね。
 
>今回の成果は、高温超伝導コイル開発
>のための基盤となる技術です。
 だそうです。
 
 これでMRIも、もっと小型にできますね。

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風力発電は野鳥やコウモリを殺す

2013年08月12日 slashdot
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 米国では、風力発電により総発電量の
3%程度を発電しているそうだ。
 
 そのいっぽうで、風力発電所が原因で
毎年140万羽もの野鳥やコウモリが死んで
いるという(日経新聞)。
 
 野鳥やコウモリが風力発電の風車に
ぶつかるのが原因だそうだが、
もし今後新しい風力発電所を建造しなく
とも、今後10年間で1400万羽の野鳥や
コウモリが風力発電によって死ぬ計算に
なるようだ。
 
 これにより、野鳥やコウモリの大半は
種の存続が無理になり、「鳥類の大虐殺」
を引き起こすことになるという。
 
 そのうえ、米国が二酸化炭素の排出量を
削減したとしても、中国が西半球全体の
排出量を上回る二酸化炭素を排出している
ため、地球の温暖化を食い止めることは
できないともしている。
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 本当でしょうか?
 
 鳥とか、コウモリはそんなに危険を
避ける能力が低いのでしょうか?
 
 もし、本当なら防護ネットをつけるなり
保護する施策はあるはず。
 
 命は大事。
 
 もう一つ疑問なのは、
何が言いたいのでしょう?
 
 風力発電など実施しても無駄だから
止めようと言いたいのかな?
 
 この考え方はピントがずれていると
思うが、

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「情けは人のためならず」、科学的に実証される

2013年08月12日 slashdot
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 「情けは人のためならず」という
ことわざがある。
 
 これは、「他人に親切にすることは
他人だけでなく自分にもメリットがある」
 
 という意味なのだが、これが科学的に
実証された模様(MSN産経ニュース)。
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 「情けをかけることは、情けをかけられた
本人にとって良い結果を生まない」
 
 というふうに誤解されている方がいる
のではないかと思いますが、
 
 科学的に実証されたとは素晴らしい。

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2013年8月12日 (月)

新しいコンピューター「知的ナノ構造体」の構築が可能に

独立行政法人理化学研究所
独立行政法人情報通信研究機構
国立大学法人東京大学
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 脳をもっていないのに迷路の中に
置かれたエサに最短距離でたどり着く、
自分にとって害を及ぼす光を避けながら
難しい数学の問題を解く…。
 
 単細胞生物の「粘菌」はこんな高度な
判断を平気でこなします。
 
 この粘菌の不思議な能力は完全には
解明されていないものの、粘菌の
情報処理⇒意思決定のパターンを何かに
使えないかと真剣に考える研究者たちが
います。
 
 セールスマンが多くの顧客を訪問する
最短ルートを決めようとすると膨大な計算
が必要です。
 
 いわゆる「組合せの爆発」の問題です。
 
 しかし、粘菌は多数あるルートを
それぞれ計算するのではなく、ある程度
ラフに、あたかも場当たり的に最適な
ルートを決めていきます。
 
 ですから導き出したルートはベストな
ものではないかも知れません。
 
 ただ、そのスピードが速ければ、正確さ
と速さの総合点で粘菌の意思決定は優れた
ものと言えます。
 
 このように時間をかけずにある程度の
正解を出すことが求められるケースは
多々あります。
 
 例えば、災害などで電力や通信の
ネットワークが被害を受けたときです。
 
 災害時には、最も効率良く迂回できる
ルートをできるだけ速く見つけることが
求められます。
 
 ちなみに最適ルートの分析は現在の
コンピューターが最も苦手としている
計算です。
 
 今回、理研の研究者を中心とした
共同研究グループは、粘菌の行動原理と
近接して配置された量子ドット間の
近接場光(光の波長より小さな穴を通して
にじみ出した光)を介した光エネルギーの
移動プロセスに類似性があることを発見
しました。
 
 そして、この類似性を利用し、粘菌の
行動原理を実際のデバイスに応用するため、
近接場光を利用した新たなアルゴリズムを
開発しました。
 
 このアルゴリズムを
「多本腕バンディット問題
(複数のスロットマシンからできるだけ
速くできるだけ多くのコインを得る問題)」
を解くための量子ドットのナノシステムで
検証した結果、従来最も速いといわれて
いたアルゴリズム(Softmax法)を上回る
性能を示し、省エネ効果も認められました。
 
 この成果は、ナノスケールの物理プロセス
に粘菌という生物固有の特徴を活用し、
全く新しい原理で動作する
「知的コンピューティングデバイス」や
「自律的に環境に適応して最適な意思決定
を行う知的なナノ構造体」を構築できる
ことを示しています。
 
 
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 この研究も面白いですね。
>粘菌の情報処理⇒意思決定のパターン
 面白いと思います。
 
>ナノスケールの物理プロセスに粘菌
>という生物固有の特徴を活用し、
>全く新しい原理で動作する
>「知的コンピューティングデバイス」や
>「自律的に環境に適応して最適な
>意思決定を行う知的なナノ構造体」を
>構築できることを示しています。
 
 今後の発展に期待したい。

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星間分子雲中を通過する超新星衝撃波の"速度計測"に成功

2013年8月9日
慶應義塾大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 慶應義塾大学大学院理工学研究科の
指田朝郎(2012年度修士課程修了)と
同理工学部物理学科 岡朋治 准教授らの
研究チームは、超新星(大質量恒星の爆発)
による衝撃波の膨張速度を精密に計測する
ことに成功しました。
 
 これは、太陽系から約3キロ・パーセク注1
(約1万光年)の距離にある超新星の
残骸W44に対して電波観測を行い、
星間分子雲中を伝搬する超新星衝撃波の
膨張速度を計測したものです。
 
 観測に際しては、2つの電波望遠鏡を
用いて、ミリ波・サブミリ波帯の
スペクトル線観測による高温・高密度
分子ガスの高感度な選択的イメージングを
行いました。
 
 求められた膨張速度(12.9±0.2 km/秒)
と分子ガス質量(10∧4 太陽質量注2))から
超新星爆発が星間物質へ渡した
運動エネルギーを算出したところ、
(1-3)×10∧50 erg 注3)となりました。
 
 この値は超新星爆発の総エネルギー
(~10∧51 erg)の1割から3割に達し、
太陽が10-30億年かけて放射するエネルギー
に相当します。
 
 これに加えて、局所的に極めて大きな
速度(>100 km/秒)を持つ分子ガス成分も
検出されました。
 
 この速度は、分子が解離されない
衝撃波速度の限界(50 km/秒)を大きく
上回っており、いわば「速度超過違反」
です。
 
 この超高速度成分の起源は現在のところ
全く謎ですが、超新星衝撃波の通過により、
ここにある何らかの天体が活性化された
可能性があります。
 
 本研究成果は、8月20日発行の米国の
天体物理学専門誌
『The Astrophysical Journal』に
掲載される予定です。
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 約1万光年も離れた所の、星間分子雲中
を伝搬する超新星衝撃波の膨張速度を
計測出来るとは素晴らしい技術ですね。
 
 
 今回の成果から、
 
>超新星爆発が星間物質に与える
>運動エネルギーの評価が可能になります。
>これによって、超新星衝撃波の
>理論モデルと観測結果との直接比較が
>可能になりました。
 
>言い換えれば、これまで観測事実による
>裏付けがないまま採用されてきた
>超新星爆発の運動エネルギー変換効率
>(約10 %)の妥当性を検討し、
>さらには超新星爆発の総エネルギーを
>直接測定する可能性が開かれたことに
>なります。
 
>また同手法により、今回の
>「超高速度成分」のような予想外の発見
>も今後さらに期待され、未知の天体研究の
>端緒が開かれたと言えます。
 
 とのことです。楽しみですね。

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日本臓器製薬株式会社が東北大学等と共同研究

2013年08月10日 qlifepro
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 日本臓器製薬株式会社と東北大学、
株式会社Clioは、再生医療に関する
共同研究を行うと発表した。
 
 今回研究する対象は、株式会社Clioが
独占的な実施権を持っているMuse細胞
である。
 
 Muse細胞は、体内の間葉系組織に存在
しており、あらゆる細胞に分けることが
出来る多能性の幹細胞。
 
 注目された点は、傷害を受けた細胞や
組織を修復する働きについてだ。
 
 この細胞は2010年に東北大学大学院
医学系研究科の出澤真理教授らの
グループによって発見された。
 
 また今年の1月に、日本国内でMuse細胞
の特許が成立。
 
 具体的にどういったことに活用されて
いくのかというと、骨髄移植である。
 
 骨髄移植は、白血病の治療などで広く
行われている。
 
 またそれだけでなく、脂肪や臍帯血など
から分離した間葉系幹細胞を使って、
脊髄の損傷やパーキンソン病、糖尿病など
で使われ、世界中で臨床試験が行われて
いる。
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 Muse細胞、iPS細胞の陰に隠れた形に
なって、その後どうなったのかな?
 と思っていましたが、
 
>世界中で臨床試験が行われている。
 とのこと、期待しましょう。
 
 選択肢は沢山ある方が良いと思います。

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2013年8月11日 (日)

まるで自分の骨 京大、3Dプリンターで治療法開発

2013/8/10 日本経済新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 京都大学の藤林俊介講師らは、立体構造
を作り出せる3Dプリンターを使って、
患者にぴったり合った形状の人工骨を作る
治療法を開発した。
 
 頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアの患者
4人に移植したところ、手のしびれや
歩行障害などの症状が改善した。
 
 コンピューター断層撮影装置(CT)や
磁気共鳴画像装置(MRI)の画像をもと
に、骨の大きさや形状を割り出し、
レーザーでチタンの粉末を溶かして作る。
 
 従来はいったん作った人工骨を患者に
合うように削る作業が必要だった。
 
 1個の人工骨を作る費用は材料費と
電気代を合わせても数千円で済むという。
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 素晴らしいですね。
 
 3Dプリンターで、手術対象の臓器を
作成して、あらかじめ学習しておくこと
で、手術の成功率とか、効率を向上させる
というニュースを見たことがありますが、
こういう応用もあるんですね。
 
 今後に期待したい。
 
 思っても見なかった応用があるかも
知れない。

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おやっ、危険なにおい?

2013年8月7日
独立行政法人理化学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 理化学研究所は、匂いを受容する
嗅細胞[1]に存在し、嗅覚機能の鋭敏さに
必要なタンパク質を発見しました。
 
 これは理研脳科学総合研究センター
(利根川進センター長)シナプス分子機構
研究チームの吉原良浩チームリーダー、
後藤智美テクニカルスタッフらによる
研究成果です。
 
 嗅覚は多くの生物にとって、食べ物の
探索や危険の感知、生殖活動の誘発など、
生命活動に不可欠な役割を果たして
います。
 
 野生動物ではいかに鋭敏に匂いを感知
できるかが個体の生存や子孫の繁殖の
ために重要となります。
 
 しかし、匂いを鋭敏に感知する
分子メカニズムについてはこれまで
ほとんど分かっていませんでした。
 
 研究チームはマウスを用い、鼻腔内の
嗅上皮[2]に存在する膜タンパク質・
分泌タンパク質群をコードする遺伝子の
網羅的解析を行い、12種類の新規遺伝子を
発見しました。
 
 その中の1つの遺伝子からできる
タンパク質は嗅細胞に発現し、細胞内の
物質輸送などを司る小器官であるゴルジ体
に局在していました。
 
 研究チームはこのタンパク質を
「グーフィー(Goofy)[3]」と名付け
ました。
 
 グーフィー遺伝子を欠損させたマウス
では、匂い分子をキャッチする嗅繊毛
(きゅうせんもう)[4]が短くなり、
また匂いの情報を神経の電気信号へと
変換する過程に必須な酵素
「アデニル酸シクラーゼⅢ」が嗅繊毛で
減少していることが分かりました。
 
 また、マウスの天敵であるキツネの匂い
(TMT)をグーフィー遺伝子欠損マウスに
嗅がせると、高濃度のTMTに対しては
正常マウスと同様にすくんだり、
匂いのある側を避ける忌避(きひ)行動を
示しましたが、低濃度のTMTでは忌避行動
が見られないという異常が観察されました。
 
 これらの結果からグーフィーは動物が
匂いを鋭敏に感知するのに必須なタンパク質
であることが明らかとなりました。
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 グーフィー遺伝子ね~
 あのディズニーのグーフィーから来て
いるのでしょうか?
 
>私たち人間にとっても、正常かつ鋭敏な
>嗅覚はQOL(Quality of Life)を高める
>ために重要な感覚です。
 
>しかし、視覚障害や聴覚障害と比べて、
>嗅覚障害についてはその原因の究明が
>遅れています。
 
>匂いに対する鋭敏さに関連する
>タンパク質グーフィーの発見は、
>嗅覚障害の分子メカニズムを解明する
>手掛かりになると期待できます。
 
 期待しましょう。

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有害な壊れたリソソームを除去・修復する仕組みを発見!

平成25年8月6日
大阪大学
科学技術振興機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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大阪大学 大学院生命機能研究科/
医学系研究科の吉森 保 教授と
前島 郁子 CREST研究員らの
研究グループは、同医学系研究科の
猪阪 善隆 准教授らとともに
オートファジー注1)により、損傷を
受けたリソソーム注2)が除去・修復
されることを明らかにしました。
 
 細胞の胃腸に当たる細胞内小器官
リソソームは、様々な要因で穴が開くこと
があります。
 
 穴が開くと内部の消化酵素や活性酸素
が流出し、細胞にとって有害な存在と
なります。
 
 本研究グループは、この損傷リソソーム
を、細胞内の老廃物などを清掃する
システムであるオートファジーが感知し
効率よく除去していることを発見
しました。
 
 損傷を受けていない正常なリソソーム
を除去することはありません。
 
 細胞あたりのリソソーム数は損傷のある
なしに関わらず常に一定で、
損傷リソソームが除去されないと
新しいリソソームが形成されず細胞の
消化能力が低下してしまいます。
 
 さらにマウスを用いた実験から、
高尿酸血症で起こる腎症が、尿酸結晶で
損傷したリソソームのオートファジー
による除去ができないと悪化することを
見いだしました。
 
 2型糖尿病、動脈硬化、痛風などの
生活習慣病の発症因子にはリソソームに
損傷を与えるものがあり、これらの疾患
でオートファジーの低下が起こることが
最近明らかになってきていることから、
オートファジーを標的とした新規治療法
の開発が期待されます。
 
 本研究成果は、文部科学省 科学研究費
補助 金新学術領域研究
「細胞内ロジスティクス:病態の理解
に向けた細胞内物流システムの融合研究」
と、科学技術振興機構 CREST研究領域
「生体恒常性維持・変容・破綻機構の
ネットワーク的理解に基づく最適医療実現
のための技術創出」
(研究総括:永井 良三)における
研究課題「恒常性維持機構オートファジー
に着目した栄養素過剰摂取に起因する疾患
の原因解明と治療法確立」
(研究代表者:吉森 保)の一環で
行われました。
 
 なお、本成果は平成25年8月6日
(英国時間)に欧州科学雑誌
「The EMBO Journal」
のオンライン速報版で公開されます。
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 変性たんぱく質を掃除するシステム
「オートファジー」については知って
いましたが損傷リソソームまで除去する
とはすごいです。
 
 「オートファジー」が正常に機能する
ことがますます重要だということが
わかったと言うことですね。
 
 参考までに以前の投稿を紹介しておき
ます。
2013年1月 7日

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2013年8月10日 (土)

「国の借金」、初の1000兆円突破 6月末時点

2013/8/9 日本経済新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 財務省は9日、国債や借入金、
政府短期証券を合わせた「国の借金」の
残高が2013年6月末時点で1008兆6281億円
になったと発表した。
 
 1000兆円を突破したのは初めて。
 
 前年同月末に比べて32兆4428億円増えた。
 
 7月1日時点の総務省の人口推計をもとに
単純計算すると、国民1人当たり
約792万円の借金を抱えていることになる。
 
 政府は2015年度までに国と地方の
基礎的財政収支(プライマリーバランス)
の名目国内総生産(GDP)比でみた赤字
を半減する目標を掲げている。
 
 だが消費増税を含め、仮に計画通りに
財政健全化を進めても債務膨張には
歯止めがかからない。
 国の借金もさらに膨らみそうだ。
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>国の借金もさらに膨らみそうだ。
 
 そんな暢気なことを言っていて良いの
ですか?
 
 ドイツは先進国で最も借金の少ない国
なのに財政引き締めに必死です。
 道路が傷んでいても、そんなに簡単に
は税金は使わない。
 
 一方日本の政治家の暢気なこと、
あきれてしまう。
 
>政府は2015年度までに国と地方の
>基礎的財政収支(プライマリーバランス)
>の名目国内総生産(GDP)比でみた
>赤字を半減する目標を掲げている。
 
 というのはお題目のみ。
 具体策無し。
 
 税収も無いのに安易に税金を使って
借金を膨らませる。
 
 どういう神経をしているのか理解
できない。
 
 何が選挙かと思う。
 国の将来は二の次。
 
 遠からず日本は破綻して、、
いったいどういうことになるのかな?
 
 酷いことになるはずなのに、

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マウスの成熟脳で神経回路を制御する新たな仕組みを解明

2013年8月1日
独立行政法人理化学研究所
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
・イノシトール三リン酸(IP3)受容体の
 欠損でスパインが異常に増加
 
・スパインの異常に伴い、重篤な小脳失調
 と運動学習の障害が発生
 
・脊髄小脳変性症など神経疾患の病態を
 解明するヒントに
 
 
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要旨
 
 理化学研究所は、神経回路が完成した
成熟後のマウスの小脳[1]で、神経細胞の
一種であるプルキンエ細胞[2]の
イノシトール三リン酸(IP3)受容体[3]が、
樹状突起上にあるスパイン[4]の数を制御
し、正常な神経回路を維持していることを
明らかにしました。
 
 これは、理研脳科学総合研究センター
発生神経生物研究チームの御子柴克彦
チームリーダー、菅原健之研究員、
久恒智博研究員、運動学習制御研究チーム
らによる研究グループの成果です。
 
 私たちの脳では、数千億個の神経細胞
がシナプス[5]を介して結合し、神経回路
を形成しています。
 
 シナプスは、神経細胞の樹状突起上
にある無数のスパインと呼ばれる小さな
突起に形成されます。
 
 スパインは、生後の発達過程で活発に
形成され、成熟後は安定な構造になること
で機能的な神経回路を維持します。
 
 一方で、一部のスパインは成熟後も学習
や記憶、環境などにより再編成されます。
 
 そのため、成熟後の脳で神経細胞の
スパインの形成が正しく制御されることは、
学習や記憶、運動のコントロールなどの
高次脳機能にとって非常に重要です。
 
 しかし、そのメカニズムは明らかに
されていませんでした。
 
 研究グループは、小脳の主要な神経細胞
であるプルキンエ細胞だけでIP3受容体を
欠損させたマウスで、プルキンエ細胞の
スパインが異常に増加し、形が長くなって
いることを発見しました。
 
 また、スパインの数の異常は、発達の
過程ではなく成熟後に起こっていること
が分かりました。
 
 さらに、スパインの異常に伴い、
このマウスは重度の小脳失調と運動学習の
障害を起こしました。
 
 これらの発見は、成熟後の小脳では、
IP3受容体がプルキンエ細胞のスパインの
数を正しく制御することで機能的な
神経回路を維持し、このメカニズムが
小脳の機能である運動のコントロールと
学習に重要であることを示しています。
 
 この成果は、統合失調症や自閉症、
あるいは脊髄小脳変性症[6]など多くの
神経疾患の病態解明に役立つと期待
できます。
 
 本研究成果は、米国の科学雑誌
『The Journal of Neuroscience』の
7月24日号に掲載されました。
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 久しぶりの脊髄小脳変性症の発症原因に
絡んでくる研究ですね。
 
>近年、日本で特定疾患に指定されている
>難病である脊髄小脳変性症の
>原因遺伝子として、IP3R1が同定
>されました。
 
>本研究の成果は、発症メカニズムが
>不明であり、有効な治療法がなかった
>脊髄小脳変性症の病態を理解する上でも
>重要な発見であり、治療法の確立に
>つながる可能性を秘めています。
 
 
 IP3R1遺伝子というのは、
イノシトール三リン酸(IP3)受容体
の作成に絡んでいるということで
しょうか?
 
 この遺伝子に異常があると、
・イノシトール三リン酸(IP3)受容体の欠損
 が起こる
・→スパインが異常に増加
・→重篤な小脳失調と運動学習の障害が発生
 
 という理屈になるのでしょうか?
 
 この辺の理解が進むということになる
と思われます。
 
 小脳失調にイノシトール三リン酸(IP3)
受容体の欠損がからんでいるという報告は
始めてです。
 
 今まで多く報告されているグルタミン病
とは違う小脳失調の原因になり得るものを
発見したということですね。
 
 今後の研究に期待します。

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2013年8月 9日 (金)

超高屈折率のカギは常識を覆すガラス構造にあり

平成25年8月3日
東京大学生産技術研究所
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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発表のポイント:
◆屈折率2.2を超える無色透明な2種類の
 ガラスの開発に成功し、その高屈折率
 の起源が従来のガラス科学の常識では
 考えられない奇妙なガラス構造に
 あることを突き止めました。
 
◆ガラスの原子配列を三次元可視化する
 ことで、ガラス化の要因と高屈折率の
 原因を世界で初めて原子レベルで
 明らかにしました。
 
◆開発したガラスの光学特性は極めて
 優れており、超高精細、高解像度を
 実現する光学レンズとしての応用が
 期待されます。
 
 
-----
発表概要:

 屈折率の高いガラス
(屈折率が1.8以上のもの)は、主にレンズ
として利用されています。
 
 しかし、無色透明で屈折率の高いガラス
の開発には原理的に高いハードルがあると
考えられていました。
 
 東京大学生産技術研究所の増野敦信助教、
井上博之教授、高輝度光科学研究センター
の小原真司主幹研究員、
英国 ラザフォード・アップルトン研究所の
Alex C. Hannon研究員、
フランス リトラル大学の
Eugene Bychkov教授らは、
無容器法(注1、図1)を用いることで、
これまでガラスにならないと考えられて
いた希土類酸化物(La2O3)とニオブ酸化物
(Nb2O5)のみからなる組成の新しい2種類
のガラスの開発に成功しました(図2)。
 
 開発した2種類のガラスはLa2O3の含有量
が多いものとNb2O5の含有量が多いもの
とがあり、いずれも無色透明で、
かつ2.1~2.2という極めて高い屈折率を
示しました。
 
 本国際共同研究チームは、
高エネルギー放射光X線(注2)と
中性子線(注3)による回折実験と
計算機シミュレーションを組み合わせた
構造解析研究の結果、ガラスに含まれて
いる元素のイオン性が極めて高く、
かつそれらが隙間無く密につまっている
ことが、高い屈折率の直接的な原因である
ことがわかりました。
 
 そしてその高密度状態が、一般的な
ガラスとは全く異なる局所構造によって
実現されたものであることを原子レベル
で明らかにしました。
 
 今回の成果は、単に新しい組成のガラス
ができたというだけにとどまりません。
 
 これまでのガラス科学が想定して
いなかった元素の組み合わせでも
ガラスになること、そしてそれらのガラス
が極めて高い特性を持つことを、
原子レベルで原理的に示しました。
 
 今回の成果をきっかけとして、今後の
ガラス研究の枠組みが大幅に広がる
可能性があります。
 
 また、本研究の成果は近い将来、
携帯電話やタブレットPCのカメラの
超高精細化、高解像度化や、内視鏡用の
レンズの小型化に向けた製品開発に
つながると期待されます。
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 素晴らしい成果ですね。
 
>高エネルギー放射光X線(注2)と
>中性子線(注3)による回折実験と
>計算機シミュレーションを組み合わせた
>構造解析研究の結果、ガラスに含まれて
>いる元素のイオン性が極めて高く、
>かつそれらが隙間無く密につまっている
>ことが、高い屈折率の直接的な原因
>であることがわかりました。
 
 最近の構造解析はすごい。
 
>今回の成果は、単に新しい組成のガラス
>ができたというだけにとどまりません。
 
>これまでのガラス科学が想定して
>いなかった元素の組み合わせでも
>ガラスになること、そしてそれらのガラス
>が極めて高い特性を持つことを、
>原子レベルで原理的に示しました。
 
 本当に素晴らしい。
 
>本研究の成果は近い将来、
>携帯電話やタブレットPCのカメラの
>超高精細化、高解像度化や、内視鏡用の
>レンズの小型化に向けた製品開発に
>つながると期待されます。
 
 そうですね。

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水素を液体化、体積500分の1に 千代田化工建設の新技術を聞く

2013/8/8 日本経済新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 クリーンだが、かさばるのが難点と
されてきた水素の使い勝手を画期的に
向上させる技術を千代田化工建設が開発
した。
 
 液体化して体積を500分の1に小さくし、
常温・常圧で貯蔵や輸送が可能になる。
 
 水素社会への扉を開くものと国際的にも
注目を集める。
 
 同社技術開発ユニットの岡田佳巳技師長
に開発の背景などを聞いた。
 
 ――「SPERA(スペラ)水素」と
商標登録された新技術の中身を説明して
ください。
 
 「有機溶剤のトルエンと水素を化学反応
させメチルシクロヘキサン(MCH)
という化学物質にして水素を貯蔵・輸送
する技術だ。
 
 MCHは修正インクやボールペンの
インクなどに日常的に使われている。
 
 例えばガソリンなどと同じように
ためたり運んだりできる」
 
 「体積は500分の1になる。
 ガスの状態で500分の1にするとしたら、
500気圧の高圧ボンベに閉じ込める必要が
あるが、MCHなら常温・常圧で貯蔵
できる」
 
 「トルエンに結合して水素を固定化する
技術は以前から確立済みだった。
 
 これまで実用化できなかったのは、
MCHに固定した水素を再びガスの形に
分離する効率的な技術(脱水素化技術)が
なかったからだ」
 
 「1980年代にカナダの水力発電で
つくった水素を欧州に運ぶ
『ユーロケベック計画』で脱水素技術の
開発に挑んだが、できなかった。
 
 私は2002年に脱水素化の技術を開発しろ
と命じられ、ほぼ10年をかけて実用レベル
の技術を開発できた。
 
 ちなみにスペラはラテン語で
『希望せよ』という意味だ」
 
 ――脱水素化反応の触媒が開発の
ポイントですか。
 
 「従来の脱水素化触媒は寿命が課題で、
2~3日で使えなくなった。
 
 私たちが開発した触媒は1年
(8000時間以上)は十分使える。
 
 白金の触媒で、自動車排ガス浄化用触媒
と同じく、劣化したら回収して再利用が
可能だ。
 
 初期投資はやや高いかもしれないが、
運転コストは安い触媒だ」
 
 「白金の粒子をおよそ1ナノメートル
まで小さくし、(触媒反応の土台になる)
アルミナの上に均一に分散させてつけた。
 
 MCHの分子の大きさは0.6ナノメートル
くらいなので、白金粒子はほぼ分子と同じ
サイズだ。
 
 まさにナノサイズの触媒技術で、
世界でもほかに例がないと思う」
 
 ――どのような形で実用化を考えて
いますか。
 
 「まず想定しているのは、水素を大量に
製造・輸送するサプライチェーンだ。
 
 産油・産ガス国で天然ガスや石油の随伴
ガスから水素を生産し、MCHにして
タンカーで日本など消費国に大量輸送する」
 
 「水素製造時には二酸化炭素(CO2)
が生ずるが、これは油田に押し込んで
石油増進回収(EOR)か、
炭素回収・貯留(CCS)に使えばよい。
 
 CO2はいまは廃棄物扱いだが、
化石資源が枯渇する将来には貴重な
炭素資源になるはずだ。
 
 消費国に運んだMCHは脱水素化して
水素を化学工業や発電向けに供給する。
 
 普及期を迎える燃料電池車向けへの
供給も可能だ」
 
 「もう少し将来を見通せば、風力や
太陽光など再生可能エネルギーを使って
水素を生産して利用、CO2を排出しない
低炭素社会づくりにつなげたい。
 
 水素は天然には存在しない
2次エネルギーで、その点は電気と同じ
だ。太陽、風力などどんな1次エネルギー
からでもつくれる究極のエネルギーだが、
大量に効率よくためる技術がないことには
基幹エネルギーにはなれない。
 
 SPERA水素はそこを可能にした
という意味でゲームチェンジングな技術だ」
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 なかなかスケールの大きな話しですね。
 
 今後に大いに期待したい。

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福島原発、汚染水対策に国費投入へ 政府

2013年08月07日 AFP BBNews
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 日本政府は5月、東京電力に対し、
原子炉の冷却に使われた汚染水を
封じ込めるため、周囲に遮水壁を設置する
よう指示していた。
 
 設置には最高400億円の費用が
見込まれている。
 
 菅官房長官はまた、「これだけ大規模な
遮水壁は世界でも例がなく、国も一歩前に
出て推進する必要がある」と述べた。
 
 2011年3月に起きた過去数十年で最悪の
原子力発電所事故で、東京電力はすでに
膨大な事故費用や賠償コストに直面している。
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 あほらしくてものも言えないとは
このことです。
 
 東電に任せている今のやり方は、
既に破綻している。
 
 東電は、汚染水は海に出ていないと、
ついこの前まで言っていた。
 
 その場しのぎの対応しか出来ていない。
 
 汚染水が海に漏れているから防護壁を
作ると言う。但し海側のみ。
 
 これでどうして防げる?
 
 誰が考えてもおかしい。
 
 地下水の水位はこの防護壁を越える
と言う。当然の帰結です。
 
 今頃になって政府は税金を使って
原子炉全体を防護壁で囲うと言う。
 
 何を今さらと思う。
 しかも完成にはあと2年もかかる
という。
 
 それまで汚染水は垂れ流しという
ことか?
 
 与党には良識のある有識者はいない
のか?
 
 京都大学原子炉実験所の小出助教は
事故直後に原子炉全体を囲む、
通称地下ダムの話しをしていた。
 もう2年も前の話。
 
 あの時から実施していれば既に完成
していたかも知れない。
 もっと有益なことも言っていた。
 政府には聞く耳を持った人がいない
 ということ。
 
 何故、誰も責任をとらない。
 
 税金を投入するのならまず東電を
破綻させ(責任をとらせる)、
極力投入する税金は少なくすべき
ではないのか?
 
 今回の事故は人災ではなかったのか?
 検察も起訴すらしない。
 
 あきれてものも言えない。

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2013年8月 8日 (木)

T細胞の働き強化 免疫力で対抗する

2013.07.30 zakzak
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 肺がんの抗がん剤治療に、がんを
ピンポイントで攻撃する分子標的薬が
加わり、薬の選択肢が広がりつつある。
 
 さらに、作用の違う別の薬の登場も
見込まれている。
 がんを倒す免疫細胞の働きを強化する
“抗体薬”だ。
 
 帝京大学医学部附属・腫瘍内科の
江口研二教授が説明する。
 
 「非細胞肺がんの治療薬として、米国
などで新たな免疫療法として非常に注目
されているのが“抗PD-1抗体薬”と
“抗PD-L1抗体薬”の2種類です。
 
 国内でも治験中で、一般に使用できる
ようになるには、まだ時間がかかります」
 
 従来の抗がん剤のように、がん細胞を
直接攻撃するのではない。
 がん細胞を攻撃する免疫細胞の働きを
強化する薬だ。
 
 「免疫細胞のT細胞上には、自ら細胞死
を起こす機能を持つ“PD-1受容体”
というもの(突起状の鍵)がある。
 
 がん細胞は、そのPD-1と結合する
受け口(鍵穴)を発現させ、T細胞を
自死に追い込み、免疫の攻撃から逃れて
いるのです」
 
 抗PD-1抗体薬はT細胞の受容体に、
抗PD-L1抗体薬はがん細胞の方の
受け口に、それぞれ結合する作用がある。
 
 どちらか一方を抗体薬でカバーして
しまい、T細胞の本来の攻撃力(免疫力)
でがん細胞をやっつけるという戦法になる。
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>「免疫細胞のT細胞上には、
>自ら細胞死を起こす機能を持つ
>“PD-1受容体”というもの
>(突起状の鍵)がある。
 
>がん細胞は、そのPD-1と結合する
>受け口(鍵穴)を発現させ、T細胞を
>自死に追い込み、免疫の攻撃から逃れて
>いるのです」
 
 がん細胞すごいですね。
 なかなか退治できない。
 
>米国臨床腫瘍学会で発表された抗PD-1
>抗体薬の非小細胞肺がんに対する有効率は
>18%
>他の抗体薬との併用で、極めて高い有効率
>が報告されています
 
 どの位まで上がるのでしょうか?
 
 良い成績がでることに期待します。
 
 免疫療法はまだまだ発展途上です。
 
>この抗体薬の作用は、免疫力を強化して
>がん細胞を倒すことから
>“免疫療法のひとつ”とされている。
>しかし、その分類に対し、江口教授は
>忠告する。
 
>「ひと言で免疫療法といっても、
>さまざまな療法が一緒くたにされて
>います。
>ただ免疫細胞を増やして体内に戻す
>細胞療法のようなものは、
>きちんとした比較試験もなく、
>まったくの実験段階です。
>一方、世界的に認められている抗体薬
>による免疫療法は作用機序がはっきり
>分かっています。
>同じ免疫療法と称される中でも
>大きな違いがあることを、十分認識して
>もらいたいと思います」
 
 そうですね。

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アトピー性皮膚炎発症の新メカニズムの発見を発表/兵庫医科大学

2013年8月6日 健康美容EXPOニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 山西清文 主任教授(皮膚科学)、
今井康友 同講師、安田好文 講師
(免疫学・医動物学)、善本知広 研究所
教授(先端医学研究所・アレルギー疾患
研究部門)、中西憲司 学長・主任教授
(免疫学・医動物学)、三重大学大学院
皮膚科学 水谷仁教授らの研究グループは、
遺伝子改変マウスを用いて
インターロイキン33(IL-33)を皮膚に
特異的に発現させることにより、特殊な
2型自然リンパ球の活性化を誘導し、
アトピー性皮膚炎の特徴を再現することに
世界で初めて成功しました。
 
 本研究は、IL-33と2型自然リンパ球が
アトピー性皮膚炎の病態に極めて重要で
あることを示すもので、これらを標的
とする新しい治療法の開発に大きな貢献
が期待されます。
 
 なお、この研究成果は、
米国科学アカデミー紀要の電子版に
2013年8月6日(日本時間)に掲載
されました。
---------------------------------------
 
>本研究は、IL-33と2型自然リンパ球が
>アトピー性皮膚炎の病態に極めて重要で
>あることを示すもので、これらを標的
>とする新しい治療法の開発に大きな貢献
>が期待されます。
 
 これでアトピー性皮膚炎の新しい治療法
が開発されるかもしれませんね。
 
 期待しましょう。

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2013年8月 7日 (水)

歩行支えるロボットスーツ、欧州で医療機器の認証取得

2013年8月5日 朝日新聞デジタル
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 【山本智之】筑波大発のベンチャー企業
サイバーダイン(茨城県つくば市)は
5日、人の足腰の動きを補助する
「ロボットスーツHAL」が、欧州で
医療機器として認証されたと発表した。
 
 脳卒中や脊髄(せきずい)損傷で歩行が
困難な患者が装着し、立ち上がったり
歩いたりする動作のリハビリに使う。
 
 欧州の第三者認証機関から認証を取得
した。
 今後、欧州各国で保険適用に向けた
手続きが進められる。
 国内でも医療機器としての承認に向け、
HALの臨床試験が進められている。
---------------------------------------
 
 良いですね。
 
 ただ、国内で開発したものが、どうして
欧州の方が先になるのかな?
 本当におかしいと思う。
 
 関連プレスリリースを参考までに
紹介しておきます。
2013年8月5日
新エネルギー・産業技術総合開発機構

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「6カ月の壁」打ち破る脳卒中の後遺症を改善 ボツリヌス療法

2013.08.06 47news
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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▽動かない腕
 
 都内の主婦Fさん(68)が脳出血で
倒れたのは2004年2月。
 
 手術で一命は取り留めたが、右半身に
まひが残った。
 
 1カ月後、リハビリ専門病院に転院。
 
 5カ月に及ぶ入院中、懸命の訓練で
何とか歩けるようになったが、上肢は
動かない。
 
 肘や手首が曲がり、拳は胸のあたりに
くっついたまま。
 指は固く握られて開かない。
 
 痙縮だった。
 
 数年前のことだ。
 Fさんはテレビ番組で、頭部への
磁気刺激と集中的なリハビリの併用で
まひを改善する画期的治療法
「NEURO」の存在を知った。
 
 開発したのは慈恵医大の安保雅博教授ら。
 
 腕を動かしたい一心で慈恵医大病院を
訪ねたFさんだったが、NEUROは
受けられなかった。
 
 「動くものを、より動かせるようにする
のがNEURO。
 腕も指も全く動かないFさんは対象外
でした」と安保教授。
 
 ちょうどそのころ、痙縮に対する
ボツリヌス療法に保険が適用され、同病院
でも治療が始まった。
 
 ボツリヌス療法は、ボツリヌス菌が作る
神経毒を精製した薬を筋肉内に注射し、
緊張を和らげて柔らかくする治療法だ。
 
 痙縮の患者に用いれば日常の動作が
スムーズになり、リハビリもしやすくなる。
 
 関節まで固まってしまう「拘縮」への
移行を予防したり、介護者の負担を軽減
したりする効果も期待できる。
 
 ただし、やみくもに注射を打てばいい
というものではない。
 「どの筋肉に、どれだけの量を打てば
治療の目的を達成できるのか、きちんと
評価することが大切です」と安保教授は
解説する。
 
 
 ▽不可欠な訓練
 
 従来のリハビリでは歩行など下肢の
機能回復が優先された。
 
 上肢については「どうせ治らない」
「利き手を変えればいい」と後回しになる
ことが多かった。
 
 そこに登場したボツリヌス療法。
 
 安保教授らは多数の症例を分析し、
機能の改善は肩から肘、手首の順で進む
こと、大胸筋や上腕二頭筋など肩周りを
中心に注射すると良い結果が得られる
ことを突き止めた。
 
 1回の治療に1本約5万円の薬を
最大5本使う。
 
 3割負担でも支払いは高額だ。
 
 効果は3~4カ月持続するが、注射だけ
では決して機能は回復しない。
 
 この間に患者自身がストレッチなどの
訓練を集中的に行い、機能の改善を徐々に
上積みしていくことが欠かせない。
 
 「全く動かなかったものが少しでも
動けば、NEUROへの道も開けます」
と安保教授は話す。
 
 脳卒中の発症から約10年。
 Fさんはこれまでに5回、
ボツリヌス療法を受けた。
 
 今も指は開かないが、拳は腰付近まで
下がり、肩から肘までは動かせるように
なった。
 「治療を続け、いつかは指を動かして
NEUROを受けたい。
 昔のように右手も使って料理をしたい」
と希望を語った。
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 リハビリも発展途上なんです。
 なんとか動かせるようになると良い
ですね。
 
 ボツリヌス療法、痙縮の患者には有効
そうです。
 動かないものを強制的に動かすわけにも
いかないわけだから、
 
 上記の記事に載っている大学へのリンク
を参考まで下記に、
 
 
「 rTMS治療(反復性経頭蓋磁気刺激治療)
およびボツリヌス治療を希望される患者さん
へ」
 という内容があります。

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8億7000万画素でとらえたアンドロメダ銀河の写真公開

2013年08月02日 ITmediaニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
動画もあります。
 
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 国立天文台などはこのほど、
すばる望遠鏡に昨年搭載した超広視野
主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam」
(HSC)のファーストライトとして撮影した
アンドロメダ銀河の全体像を公開した。
 
 CCD116枚による
「世界最強の巨大デジタルカメラ」で、
従来の大望遠鏡ではとらえきれなかった
広大な画角を丸ごと1視野に収めながら、
拡大すると1つ1つの星もシャープに確認
できる。
 
 観測効率を高め、ダークマター探索に
挑む。
 
 HSCは国立天文台が中心となり、国内外
の研究機関とともに10年以上かけて開発。
 
 その核となるCCDセンサーは
浜松ホトニクスが国立天文台と共同で開発
したもので、メイン104枚にオートガイド用
4枚と合焦用8枚を加えた116枚で構成し、
画素数は計8億7000万に上る。
 
 補正光学系はキヤノンが、
主焦点ユニットは三菱電機が担当した。
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 素晴らしい時代になりました。
 こういう写真を見るとわくわくします。
 
>従来のSuprime-Camでは50年以上かかる
>という観測計画を5年で実施することが
>可能
 とのこと。
 
 デジタルカメラの進歩はすごいですね。
 
 今後の観測に期待しましょう。

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2013年8月 6日 (火)

がん組織を見分けるメス「iKnife」

2013年7月30日 健康美容EXPOニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 外科用メスによって、切り込んだ組織が
がんであるかどうかを正確に識別し、
短時間の手術で腫瘍を残らず除去できる
可能性が報告された。
 
 「Science Translational Medicine」
7月17日号で報告された研究によると、
がんと正常組織を97%の精度で識別すること
ができたという。
 
 しかし、コストは高額で、それに見合う
価値があるかどうかは不明と指摘する
専門家もいる。
 
 この実験的メス「iKnife」は、電気を
用いて切開部を焼灼し、切開部から出た
煙を分析する。
 
 iKnife の診断にかかる時間は3秒以下
であり、手術時間を大幅に短縮すると同時
に、局所腫瘍の再発率も低減できる可能性
があると、研究共著者の1人である
英インペリアル・カレッジ・ロンドンの
Zoltan Takats氏は述べている。
 
 米国がん協会(ACS)のLen Lichtenfeld氏
は、この技術を「魅力的である」と述べる
一方、病院にとって堅実な投資となるか
についてはさらに研究を重ねる必要がある
と付け加えている。
 
 同氏は、前立腺がんのロボット手術技術
を多くの病院が導入したが、期待された
ほどの予後の向上が得られなかった
例を挙げ、「この新技術を広く導入する
前に、十分な科学研究が必要である」と
指摘している。
 
 研究チームはiKnife の開発および販売
を進めるため、ベンチャー・キャピタルの
資金提供によりMediMass 社を設立して
いる。(HealthDay News 7月17日)
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 良さそうですが、
 
>堅実な投資となるかについてはさらに
>研究を重ねる必要がある
 
 と私も思います。

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金属イオンの濃度に応答して色調が変わるケミカルセンサーを開発

2013年8月2日
独立行政法人理化学研究所
国立大学法人岡山大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 理化学研究所と岡山大学は、金属イオン
を認識して発色し、その発色濃度に応じて
色調が変化するケミカルセンサーを開発
しました。
 
 これは、理研ライフサイエンス技術基盤
研究センター
次世代イメージング研究チームの
榎本秀一チームリーダー
(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
教授兼任)、神野伸一郎研究員,岡山大学
大学院医歯薬学総合研究科の白崎良尚連携
大学院生と鈴鹿医療科学大学薬学部の
米田誠治助教らによる共同研究グループの
成果です。
 
 炭素や水素などの有機物から成る
有機色素には、特定のイオンや分子と反応
することで色を変化させる特徴を持つ
機能性色素[1]と呼ばれるものがあります。
 
 この機能性色素の性質を利用した
ケミカルセンサーは、環境中の化学物質や
生体内の分子の存在を目視で簡単に判定
できることから、環境モニタリングや
医療診断などに広く用いられています。
 
 しかし、分析対象物の存在だけでなく、
その濃度の増減にも応答して色調を変化
させるタイプのケミカルセンサーは
これまでほとんどありませんでした。
 
 共同研究グループは2010年に、
水素イオンの化学刺激により2つの
スピロ環[2]が開くことで分子構造が
変化し、色調が変わる有機蛍光色素
「アミノベンゾピラノキサンテン系
(ABPX)色素[3]」を開発しました。
 
 今回、この発色原理を応用した
金属イオン濃度に反応する
ケミカルセンサーを開発するため、2価の
銅イオン(Cu2+)と結合親和性の高い
ヒドラジド[4]と呼ばれる構造をABPXへ
導入した「ABPX-ヒドラジド(ABPX-hy)」
を合成しました。
 
 ABPX-hyの溶液は無色ですがCu2+を
加えると発色し、さらに濃度が高くなる
につれ、色は赤桃色から紫色へと変化して
いくことが目視で確認できました。
 
 また、目視分析に加え吸光光度計を
併用することで、Cu2+を簡便かつ精確に
定量分析できることも分かりました。
 
 今後、さまざまなイオンや分子と結合
するようにスピロ環部位の構造を変える
ことで、迅速な定量手段が求められる
環境計測や診断分野などの新たな
分析ツールとなることが期待できます。
 
 本研究は,JSTの研究成果最適展開
支援プログラム事業「A-STEP」における
研究課題「高効率でマルチカラー蛍光を
有するアミノベンゾピラノキサンテン系
(ABPX)蛍光色素の開発と発光素子への
応用展開」(研究代表者:神野伸一郎)と
科研費の挑戦的萌芽研究における研究課題
「光線的力学療法剤の新規蛍光色素は
太陽電池デバイスとなるか?」
(研究代表者: 榎本秀一)の一環として
行われました。
 
 成果は、ドイツの科学雑誌
『Chemistry?An Asian Journal』の
オンライン版(7月10日付け)に掲載
されました。
 
また8月29日から東京ビックサイトで
開催されるイノベーションジャパン2013
で展示予定です。
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 目視で判断できるというのは素晴らしい。
 今後に期待したいケミカルセンサーです。
 
>本研究で確立した、ABPXのスピロ環部位
>の構造を変えることで銅イオンだけを
>認識させる手法は、銅以外の金属イオン
>や小分子などについても適用できると
>考えられます。
 
>今後、さまざまな物質の濃度を視覚的に
>判断できる環境計測用試薬や簡易診断薬
>としての応用が期待できます。
 

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シャペロンが B12酵素のラジカル状態を維持する

平成25年7月31日
岡 山 大 学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 アメリカの研究者らが行った、
G タンパク質シャペロンによる
ビタミン B12関与酵素の活性維持機構に
関する研究の成果が、イギリスの
国際科学雑誌『Nature Chemical Biology』
誌に2013年7月21日、発表されたことを
受け、岡山大学の虎谷哲夫名誉教授は同誌
にNews & Viewsとして招待コメンタリーを
発表しました。
 
 その中では、本研究の内容と意義を解説
するとともに、世界に先駆けて 3 種の
ビタミン B12関与酵素の触媒活性維持に
関わるシャペロンを発見し、この分野の
研究を先導してきた同名誉教授らの
グループによる成果も紹介しながら洞察を
加え、将来への期待と展望を論じています。
 
 現在、オオムギの野生種の中には、実は
小さいが塩害や寒害などの環境ストレスに
強いものがあり、今後、この遺伝子に注目
して品種改良を進めれば、未利用の野生種
を食用に変えることができるものと期待
されます。
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 シャペロン重要ですね。
 
>B12 酵素には有用な反応を触媒する
>ものもあるが、不活性化され易いことが
>産業応用を阻んできました。
 
>虎谷名誉教授らが発見した再活性化酵素
>(シャペロン)を応用すれば、
>原理的にはこの問題が解決できます。
 
>1 例を挙げれば、植物油から
>バイオディーゼル燃料を製造した後
>の廃液から夢の繊維 PTT*7の原料を
>製造するなど、廃油の完全再資源化も
>可能になると期待されます。
 
 素晴らしい可能性があるようです。
 期待しましょう。

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2013年8月 5日 (月)

多能性幹細胞から遺伝子を用いて生殖細胞を誘導することに成功

2013年8月5日 京都大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 斎藤通紀 医学研究科教授
(科学技術振興機構 ERATO研究総括、
物質-細胞統合システム拠点
(iCeMS=アイセムス)主任研究者、
iPS細胞研究所研究員)と中木文雄
同博士課程学生らの研究グループは、
多能性幹細胞であるマウスES細胞から、
3種類の遺伝子(転写因子)を用いて
始原生殖細胞を誘導する培養系を開発
しました。
 
 また、この培養系で得られた
始原生殖細胞から精子を作製し、子供を
産み出すことにも成功しました。
 
 本研究成果は、2013年8月4日18時
(ロンドン時間)に英国科学誌
「Nature」のオンライン速報版で公開
されました。
 
 
概要
 これまで本研究グループは、マウス
ES細胞やマウスiPS細胞から始原生殖細胞
をサイトカインにより誘導し、
さらに精子、卵子を作製することに成功
していましたが、精子、卵子の元となる
始原生殖細胞を直接誘導する遺伝子は
特定されていませんでした。
 
 本研究グループは今回、ES細胞を分化
させたエピブラスト様細胞(EpiLCs)に、
Blimp1、Prdm14、Tfap2cの3種類の遺伝子
(転写因子)を発現させることにより、
始原生殖細胞様の細胞を得ることに成功
しました。
 
 この細胞を不妊の雄マウスの精巣に
移植したところ、正常な精子形成が確認
されました。
 
 さらに、この精子を正常な卵子と
体外受精させたところ、健常なマウスが
得られました。
 
 これらのマウスは正常に成長し、子供を
作る能力があることも分かりました。
 
 この研究により、生殖細胞の形成過程の
解明に向けて大きく前進することが期待
されます。
 
 また、この成果は世界で初めて生殖細胞
が特定の遺伝子で誘導されうることを
示したものであり、マウスのみならず、
ヒトを始めとした他の動物種でも同様の
アプローチがなされうるものと期待
されます。
---------------------------------------
 
 すごいことですね。
 
>本成果は、生殖細胞発生過程の
>メカニズム解明に向け、大きな前進と
>いえるものです。
 
>生殖細胞はその数の少なさから、
>発生過程のメカニズムには不明な点が
>多く残されていました。
 
 これでかなり解析が進むと思われます。
 
 研究はどんどん進みます。
 倫理的な課題、基準作りが急がれますね。

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乳がんを一目で突き止める『スーパーレントゲン』

2013年8月4日放送 夢の扉+
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
動画です。
 
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 日本人女性の14人に1人がかかり、年間
1万2千人以上が亡くなる「乳がん」。
 
 早期発見できれば、生存率は9割を
超えるが、現在、検診に使われている
「マンモグラフィ」というレントゲン撮影
の画像では、乳腺とがんとの見分けが
難しく、診断が困難な場合がある・・。
 
 こうした、やわらかい組織が写せない、
という100年続くレントゲン技術の常識を
打ち破り、乳がんを“一目で発見できる”
『スーパーレントゲン』を開発したのが、
東北大学の百生敦教授。
 
 その解像度は、最新のMRIのなんと
約100倍だという。
 
 百生の挑戦は、25年前から始まった。
 
 骨などの硬組織だけでなく、やわらかい
組織の病巣を鮮明に写し出せたら、医学が
飛躍的に進化するはず―。
 
 休日も研究に没頭する日々・・。
 
 だが、結果は何年も出なかった。
 
 それでも、百生が前に進むのは、自身の
辛い過去と、両親への想いが背中を押して
いたからだった―。
 
 『先入観を捨て、誰もやっていない
ようなことをやる』
 
 誰も目を向けなかった、X線の
“ある性質”に着目し、“がんを写す”
という画期的な技術を生み出した百生。
 
 今、目指すのは、「関節リウマチ」の
早期診断だ。
 
 軟骨が破壊され、激痛を伴う病気だが、
早期に発見できれば薬で症状の悪化を
防げる。
 
 『スーパーレントゲン』は、軟骨の
微細な変化を、的確に捉えることが
できるのか?
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 夢の扉+、見ました。
 素晴らしいの一言です。
 
 柔らかな組織をレントゲン撮影できる
とは正に夢の実現です。
 
 一般の病院で使用できるような装置の
実現はこれからのようですが、
早く臨床の現場で広く使われる日が来る
よう期待しています。
 
 柔らなか組織をX線が透過する時に
わずかに屈折することと、モアレ現象
を利用したことがミソのようです。
 
 素晴らしい発想です。
 モアレ現象は以前から知られている
ものなのですが、その現象が利用できる
ことを見つけたと。
 すごい人です。

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2013年8月 4日 (日)

心筋梗塞抑制の新手法を発見

平 成 25 年 7 月 31 日
岡 山 大 学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 これまでの心筋梗塞の治療薬は、心臓の
細胞のミトコンドリアにある KATP イオン
チャネル(アデノシン 3リン酸
感受性カリウムチャネル)と呼ばれる
タンパク質を活性化させるものが主流の中、
本学大学院医歯薬学総合研究科の高橋賢
助教と成瀬恵治教授らの研究グループは、
心臓細胞の別のイオンチャネル TRPM4
(一過性受容器電位チャネル
サブタイプ M4)を阻害薬で不活性化させる
と、心筋梗塞の進行を抑えられることを、
ラットを使った実験によって明らかに
しました。
 
 また、この心筋梗塞の抑制効果は、
KATPイオンチャネルを不活性化して
おいても認められました。
 
 本研究成果は 2013年 7月 25日、
米科学誌『PLoS One』に掲載されました。
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>心筋梗塞との併発が多い心不全や
>糖尿病などの病気ではミトコンドリアの
>機能が低下しているため、
>ミトコンドリア KATP イオンチャネルを
>必要としない TRPM4 阻害薬は心筋梗塞
>の新しい予防・治療法となる可能性が
>あります。
 
 なかなか良さそうですね。

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ウナギの完全養殖、実用化へ 「餌の謎解明」幼生の9割生育

2013年07月31日 ITmediaニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 ウナギの完全養殖は22年、水産総合
研究センター(横浜市)が世界で初めて
成功した。
 
 ただ、卵から幼生のレプトセファルス、
稚魚のシラスウナギ、成魚へと育てる
養殖サイクルのうち、幼生は餌が不明
なため9割以上が死んでしまい、実用化
には至らなかった。
 
 だが、鍵を握る餌は昨年、東京大の
チームが解明。
 
 太平洋で採取した幼生を調べ、
プランクトンの糞(ふん)や死骸が
餌だったことを突き止めた。
 
 最近の研究で、鶏卵やヤマメの精巣も
餌になることが判明し、幼生は約9割が
育つまでになったという。
 
 チームを率いた塚本勝巳日本大教授は
「飼育の大規模化が課題だが、完全養殖
の実用化は確実に実現に近づいている」
と話す。
---------------------------------------
 
 魚などの海の生物も既に養殖の時代に
入って来たということでしょうか?
 
 食べ過ぎるということもあるとは
思いますが、持続ということを考えれば
そうなると思います。
 
 人間は自分本位ですから、
 
>クロマグロの完全養殖は、価格はまだ
>天然の約2倍と高く、低コスト化が課題
>だが、宮下盛所長は「完全養殖ヨコワを
>使うことが養殖の主流になれば解決する
>だろう」と自信をみせる。
 
 人間は人間だけで生きているのでは
ないことを少しは考えていかないとと
思います。
 
 飽食なんていうのは論外だと考えます。
あまりに自分勝手。
 
 クジラを一生懸命保護しようという
動きがありますが、生き物はそれだけでは
ありません。
 
 クジラの保護を訴えている人達は
「牛だって、豚だって命のある生き物」
何故保護を訴えないのでしょう?
 
 幾らでも増やせるから?
 
 でも、命を簡単に奪って良いので
しょうか?
 
 すごく疑問を感じるのです。
 
 実験動物はもっとかわいそう。
 心が痛みます。
 苦痛を感じているはず。
 
 極端な考え方ですか?
 
 少しは、そのことを考えてあげないと
いけないのでは? と思う。
 
 人は人以外の植物、動物が存在しないと
生きていけないのです。

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2013年8月 3日 (土)

脳を食べる病原性アメーバ、鼻から侵入

August 1, 2013
ナショナルジオグラフィック ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
>アーカンソー州に住む12歳の少女が
>寄生虫に感染し、入院して1週間以上が
>経つ。
>鼻から体内に侵入し、脳の組織を
>食べるこの寄生虫に感染すると、
>高い確率で死に至るという。
 
>1962年以降、フォーラーネグレリアの
>(感染)例は128件あり、
>そのうち助かったのは今回のケースを
>除きたった1人です。
 
 恐ろしい病原性アメーバがいるん
ですね。
 
 知識として知っておいてください。
 
 日本には存在しないのかな?
 話、聞きませんね。
 

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PETを用いて神経細胞のダメージを画像化することに成功

2013年8月1日
独立行政法人放射線医学総合研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 放射線医学総合研究所分子イメージング
研究センター※3の由井譲二技術員らは、
当センターで開発したPET薬剤[11C]ITMM
を用いて、脳梗塞の前段階といえる、
一時的に血流が止まった状態を
引き起こしたモデルラットにおいて、
血流が一時的に止まった部位での神経細胞
のダメージの画像化と治療薬の治療効果
確認に成功しました。
 
 このPET薬剤が特異的に結合する物質は
代謝調節型1 型受容体※4(以下、mGlu1)
と呼ばれるタンパク質です。
 
 このタンパク質は神経細胞膜上にのみ
存在し、通常状態では神経伝達物質の
調節などの重要な役割を果たしますが、
脳梗塞等の脳神経疾患で脳に障害が発生
した場合、神経細胞死が起きる事象の発端
を司ることが知られています。
 
 このタンパク質が、特定の部位で減少
することはその部位の神経細胞が何らかの
ダメージを起こしているといえるため、
このタンパク質の存在量を画像化すること
は、パーキンソン病、ハンチントン病など
も含めた脳神経疾患の病態解明、及び
神経細胞の保護を目的とした治療薬研究
にとって重要な研究課題となっています。
 
 今回の研究では、当該のPET薬剤を
用いて、脳疾患モデルラットにおける
mGlu1の存在量を画像化しました。
 
 血流を一時的に止める処理をした後、
1、2、4、7日後にPETで撮像した結果、
処理した部位においてPET薬剤の集積が
低下していく画像を得ました。
 
 これは、その部位で神経細胞のダメージ
が進行していることを示唆します。
 
 また、脳保護治療薬であるミノサイクリン
を処理後から連日投与することにより、
処理した部位におけるPET薬剤の集積の低下
が穏やかになることを確認しました。
 
 これは、ミノサイクリン投与により
その部位で神経細胞のダメージが
抑えられたことを示唆します。
 
 処理した部位でのmGlu1の存在量を別の
手法により確認したところ、血流が止まった
後に減少するものの、ミノサイクリン投薬後
はその減少が穏やかになることを確認し、
それらは PET薬剤の集積変化の画像と完全に
一致することが分かりました。
 
 本研究手法は、従来の手法と比べ神経細胞
そのもののダメージを捉えており、
脳梗塞をはじめとする各種の脳神経疾患の
発症、進行の機序解明及び脳保護治療薬の
開発と治療効果判定に関して有効な手段と
なると期待されます。
 
 本研究成果は2013年8月2日午前6時
(日本時間)にStrokeのオンライン版に
掲載されます。
---------------------------------------
 
 良いですね。
 
>神経細胞そのもののダメージを捉えて
>画像化できる
 
 素晴らしいと思います。
 
>今回の研究成果は、脳梗塞をはじめ
>とする各種の脳神経疾患の発症、進行の
>機序解明及び脳保護治療薬の開発と
>治療効果判定に関して有効な手段となる
>と期待されます。
 
 期待したい。
 
 PETによる画像診断が、より安価に
出来ればさらに良いのですが、
 

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2013年8月 2日 (金)

脱髄(だつずい)を進行させる糖鎖を発見

2013年7月31日
独立行政法人理化学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
・脳に発現する糖転移酵素GnT-IXを欠損
 したマウスで再ミエリン化が促進
 
・GnT-IXが作る分岐型O-マンノース糖鎖
 がアストロサイトの活性化を制御
 
・分岐型O-マンノース糖鎖合成を阻害
 するような新規脱髄治療薬の開発に
 期待
 
 
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 理化学研究所は、脳に発現する糖転移
酵素「N-アセチルグルコサミン転移酵素IX
(GnT-IX)[1] 」が作る
分岐型O-マンノース糖鎖[2]が脱髄[3]を
進行させることを発見し、この糖鎖が
多発性硬化症[4]をはじめとする
脱髄疾患治療のための新たなターゲット
になる可能性を示しました。
 
 これは、理研グローバル研究クラスタ
(玉尾皓平クラスタ長)理研-
マックスプランク連携研究センター
システム糖鎖生物学研究グループ
(谷口直之グループディレクター)
疾患糖鎖研究チームの兼清健志
(かねきよけんじ)協力研究員、
北爪しのぶ副チームリーダーらと、
東北薬科大学分子生体膜研究所機能病態
分子学教室の稲森啓一郎准教授ら、
放射線医学総合研究所分子・イメージング
研究センター脳分子動態チームの
樋口真人チームリーダーら、および
高知大学医学部生化学講座の本家孝一教授
らとの研究グループによる成果です。
 
 脱髄疾患は、神経を覆っている
ミエリン[5]が消失し(脱ミエリン化[5])、
神経信号がうまく伝達できなくなるため、
四肢のしびれなどさまざまの神経症状が
出る原因不明の難病です。
 
 病気の進行には脳内に存在する
アストロサイト[6]などの細胞の活性化が
関わっています。
 
 脱ミエリン化を抑制し、再ミエリン化[5]
を促すことが治療の鍵とされています。
 
 研究グループは、2003年に自らが発見
した糖転移酵素GnT-IXが作る
分岐型O-マンノース糖鎖に着目し、
まずGnT-IXを欠損させた
「GnT-IX欠損マウス」を作製しました。
 
 次に野生型マウスとGnT-IX欠損マウス
それぞれにクプリゾン[7]を投与し、
人為的に脱髄を進行させて両者を比較、
解析しました。
 
 その結果、クプリゾン投与により野生型
は脱髄が進行したのに対し、
GnT-IX欠損マウスは脱髄が軽症化し、
再ミエリン化が促進されました。
 
 さらに、細胞レベルで解析した結果、
分岐型O-マンノース糖鎖は主に
活性化アストロサイトに発現しており、
野生型ではアストロサイトの活性化が
強く起っていたのに対し、
GnT-IX欠損マウスでは活性化が抑制される
ことが分かりました。
 
 今回の研究成果に加え、
GnT-IX欠損マウスが通常の飼育条件で
正常に発育することを考えると、
GnT-IX阻害剤が脱髄疾患の新たな
治療薬候補になると期待できます。
 
 本研究成果は、米国の科学雑誌
『J Neurosci』オンライン版
(6月12日付け:日本時間6月13日)に
掲載されました。
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 脱髄を引き起こす要因は、いろいろある
ようです。
 
 今回の発見もそうですが、
 
 私の過去の投稿でさえ幾つかあります。
 
 参考までに、
2012年11月14日
 
2011年5月 4日
 
 などです。
 
 自己免疫疾患ととらえた場合は、
2012年8月 7日
 
 のような話しになるので難解です。

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医療:プラズマ技術応用研究 名大がセンター新設

2013年08月01日 毎日新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 名古屋大学は1日、プラズマ技術の
医療分野への応用を戦略的に研究する
「プラズマ医療科学国際イノベーション
センター」を新設する。
 
 プラズマ技術は、産業分野で大規模
集積回路の加工などに欠かせず、最近では
医療分野への応用も進んでいる。
 
 専門の研究拠点としては国内初という。
 
 堀教授によると、実験レベルでプラズマ
を使ったがんや皮膚疾患の治療、
病原菌殺菌などの効果が確認されている。
 
 今後、ヒトへの臨床応用が期待され、
堀教授は「手術、薬、放射線に加えて
第4の治療として位置付けられることを
ビジョンとする」と話している。
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 新しい挑戦です。
 積極的に挑んで欲しい。
 
 第4の治療として位置付けられるところ
まで行ければ素晴らしい。
 
 期待したい。

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超伝導体の物質設計に道を開く新たな理論計算手法の開発

平成25年7月31日
科学技術振興機構(JST)
東京大学
理化学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
○超伝導が発見されて100年経つが、
 いまだに高温超伝導体の設計は成功して
 いない。
 
○物質が超伝導体に転移する温度を、
 精密に理論計算する新手法を開発。
 
○新たな高温超伝導体の物質設計が可能
 となり、新物質の探索や合成の加速に
 期待。
 
 
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 JST課題達成型基礎研究の一環として、
東京大学 大学院工学系研究科
(理化学研究所 創発物性科学研究センター
客員研究員)の有田 亮太郎 准教授と
同大学の明石 遼介 大学院生は、物質の
結晶構造と構成元素の情報だけを用いて、
超伝導体が超伝導状態に変化する転移温度
を精密に評価する新理論計算手法を開発
しました。
 
 超伝導注1)が初めて観測されてから
100年以上が経過しますが、超伝導状態
に転移する温度(Tc )は一般的に
絶対温度0ケルビン(セ氏-273度)
近辺と非常に低く、その活用には
液体ヘリウムなど高コストな冷却手段が
必要で、社会的な応用は限られているのが
課題です。
 
 これまでに、銅酸化物高温超伝導体注2)
や鉄系高温超伝導体注3)など、通常の
物質に比べて比較的高いTc を持つ
高温超伝導体が発見され、低損失大電力送電
などの応用研究が行われていますが、
実用化に向けては、さらにTc を高め、
室温に近づけることが不可欠です。
 
 ところが、これまで新たな高温超伝導体
の探索は、試行錯誤しながら合成する
しかなく、効率が悪い上に探索範囲も
限られていました。
 
 そのため、高温超伝導体のTc を理論的
に正確に予測し、未知の有望な新物質の
探索や新材料設計の効率を飛躍的に向上
できる理論計算手法の確立が切望されて
きました。
 
 有田准教授らは、アルミニウムや鉛など
の単純な超伝導体では、すでに
「超伝導密度汎関数理論注4)」という
計算法によってTc の高精度な予測が可能
であることを基盤に、より複雑な発現機構を
持つ高温超伝導体についてもTc の予測を
可能とする計算法を開発しました。
 
 本手法では、結晶の格子振動が単純な
超伝導体の起源となるのに対し、物質中の
電子集団の振動が高温超伝導発現の起源に
なりうることに着目して、
超伝導密度汎関数理論に電子集団の振動を
因子として加えています。
 
 この手法を、常圧下で非常に低いTc
を持つ一方で高い圧力下で急激にTc が
上昇するリチウムに適用し、Tc の
予測精度を検証したところ、既存手法では
不可能であった理論計算によるTc の
正確な評価に、世界で初めて成功しました。
 
 本成果は、高温超伝導体のTc の予言に
適用できる新理論計算手法の精度を実証
したものです。
 
 本手法で、超伝導密度汎関数理論を
用いて正確なTc を見積もることができる
物質の範囲が大きく広がり、新たな
超伝導体物質を設計する指標が提示される
ため、今後の材料探索や合成が一気に加速
し、将来的には超伝導モーターや送電線の
実現に資することが期待されます。
 
 本研究成果は、米国科学誌
「Physical Review
 Letters」にオンライン版で
近日中に公開されます。
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 素晴らしいです。
 
 新しい高温超伝導物質の発見に四苦八苦
しているのが現状なので、本手法で
どの程度Tcを見積もることができる
物質の範囲が広がったことになるのか
良くわかりませんが、早く常温に近い
超伝導物質が発見されると良いですね。
 
 大いに期待したい。
 
 発見出来れば、ノーベル賞確実ですね。
 人類に多大な貢献が出来る発見となる。
 
 現状でも、送電線に使用して低温に保つ
電力を差し引いても大幅な効率向上に
なると言っていますが、万一の事故を考慮
すれば導入にはなかなか踏み切れないと
思います。

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2013年8月 1日 (木)

遺伝子組み換え効かぬ害虫、予想より早く出現 米で被害

2013年7月31日 朝日新聞デジタル
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
有料記事です。
 
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【行方史郎】コーンベルトと呼ばれる
米中西部のトウモロコシ生産地帯で、
遺伝子組み換え(GM)トウモロコシに
耐性を持つ害虫の被害が広まっている。
 
 一角をなすイリノイ州の現場を訪ねる
と、予想を超える早い出現に殺虫剤の使用
が増えていた。
 
 GM作物の新たな課題が浮かび上がる。
 
 
■米コーンベルト、殺虫剤使用増える
 7月中旬、米イリノイ大の
マイケル・グレー教授(農業昆虫学)を
訪ねると、農場から引き抜いてまもない
GMトウモロコシを見せられた。
 
 根が黒くなって切れている。
 根を食べるハムシの幼虫(ネキリムシ)
の仕業で、収穫する秋までに倒れてしまう
という。
 健全な根との違いは一目瞭然だ。
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 遺伝子組み換えの「ご利益」も
あまり長く続かないようです。
 
 インフルエンザウイルスの変異もそう
ですが、動物の変化の方が早い?
 
 害虫に強い植物といってもその将来性には
疑問符がついたようです。

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微生物を利用して希少金属レアメタルを回収 ~環境汚染問題の解決からリサイクルまで~

2013年06月22日 shibaura online
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 山下光雄教授(応用化学科)は、微生物
を用いて工業廃水に含まれるレアメタルを
回収する技術を開発し、環境汚染問題に
対応すると同時に、回収したレアメタルを
資源としてリサイクルすることを可能に
した。
 
 山下教授は、水に溶けている毒性の
セレン酸や亜セレン酸を、無毒のセレンに
還元することのできる微生物
Pseudomonas stutzeri NT-I株を自然界から
発見。
 
 この微生物を、セレンを含む工業廃水中
で培養、固液分離、濃縮することで、
固体のセレンとして回収できる。
 
 また、テルルや自動車のモーターの
永久磁石などに使用されるネオジム、
ジスプロシウムなども同様の方法で
回収実験に成功して特許を出願しており、
現在、産業への利用を検討している。
 
 山下教授は「今後は回収できる元素を
広げていき、低コストで環境にやさしい
循環型社会の形成をめざしたい」と
話している。
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 素晴らしい。
 
 微生物いろいろいるんですね。
 
 関連投稿です。
2013年5月13日
 
 こちらは 森下仁丹ですから、
違いますね。

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植物で発見された動物の神経伝達調節因子はどのような機能をもつか

2013/07/24 九州大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 植物のガス交換の場である体表面の
気孔は、高度の環境情報処理機構によって
常に成長・生存に最適な状態を保つように
その開閉が調節されています。
 
 この調節を担うのは、気孔細胞
(孔辺細胞)内の膨圧を作り出すプロトン
ポンプです。
 
 今回発見された動物の神経伝達制御因子
と同じ構造をもつPATROL1 因子は、光や
乾燥などの環境変化にあわせて、孔辺細胞
の細胞膜の近辺を動き回ることが分かり
ました。
 
 この因子の挙動はプロトンポンプの
細胞内から細胞膜上への配置移動、
あるいはその逆の撤収移動と一致して
います。
 
 このような観察から、PATROL1 が
プロトンポンプが必要とされる時に細胞膜
に並べたり、逆に必要でなくなった場合
には回収したりする機能をもっていること
が推測されました。
 
 例えば、光環境では光合成を行うために
積極的に CO2を取り入れたいために気孔は
大きく開きます。
 
 その場合には、PATROL1 がプロトン
ポンプを短時間のうちに細胞膜に配置
させます。
 
 一方、乾燥などによって体内からの
水分の放出を防がなければならない場合
には、プロトンポンプをその一部を残して
細胞膜から撤去します。
 
 従来のプロトンポンプの研究は、
ポンプそのものの活性化メカニズムに
関してのものばかりで、そのメカニズムは
一般の教科書などでも詳しく解説されて
います。
 
 しかし、今回発見されたようなタイプの
調節機構が存在することは驚くべきことで
あり、さらに、その機構の鍵を握っている
因子が動物の神経情報伝達の“要”となる
ような因子であったことは、植物と動物の
進化の過程でどのような経緯があったのか
を考えるうえでも大変興味深いことです。
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 この内容だけ見ているとどういう意味が
あるのか理解しにくいのですが、
 
>研究グループは、PATROL1 遺伝子を過剰
>に発現させた植物体ではどのようなこと
>が起きるか、さらに研究を続けています。
 
>そのような植物体は、低濃度 CO2 や
>光による気孔開孔が増強されており、
>光合成活性が上昇し、
>その結果バイオマス生産が促進される
>ことが分かりました。
 
>これまでの気孔エンジニアリングの
>試みにおいて、
>このようなバイオマス増産に成功した
>例はありません。
 
>PATROL1 過剰発現体は、高 CO2、暗条件、
>乾燥などの多重環境情報を精確に処理し、
>それに基づいた的確な気孔応答を行う
>ことができるということが分かりました。
 
>樹木や作物を含む多くの高等植物で
>PATROL1 遺伝子が存在していることから、
>この遺伝子を活用することによって、
>作物や樹木のバイオマスの増産の
>新しいアプローチが可能になるかも
>しれません。
 
 
 PATROL1 遺伝子を過剰に発現させた
植物では、低濃度 CO2 や光による
気孔開孔が増強されており、光合成活性
が上昇し、その結果バイオマス生産が
促進されることが分かりました。
 
 と言っています。
 これは素晴らしいことです。
 
 関連ニュースを紹介しておきます。
2013年8月1日 朝日新聞デジタル
 有料記事です。
 
 シロイヌナズナでは通常より3割増しで
成長したそうです。

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