細胞のための極薄カーペットを開発
平成25年6月27日
東北大学 原子分子材料科学高等研究
機構(AIMR)
詳細は、リンクを参照して下さい。
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東北大学原子分子材料科学高等研究
機構(AIMR)の藤枝助手、カデムホッセイニ
主任研究者らのグループは、ハーバード大学
などと共同で、生体内の「基底膜」と
呼ばれる薄膜を人工的に作成することに
世界で初めて成功しました。
基底膜は細胞が集まり組織化する際
に必要な足場となる存在で、人工基底膜の
実現により立体的で階層的な組織を作成
することが可能となります。
研究グループは、汎用的な
プラスチック素材(ポリスチレン)と
極細炭素繊維(カーボンナノチューブ)を
用いて、厚さ 40 ナノメートル
(ナノは 100 万部の1ミリメートル)の
極めて柔らかいナノ薄膜(ナノカーペット)
を実現し、これを人工基底膜として応用
しました。
この薄膜はカーペットのように巻くこと
も可能なため、血管や消化管のような管状
の組織を形成することもできます。
実際にナノカーペット上で筋肉細胞を
育てると、天然の筋肉に見られる高度な
配向構造が得られ、数層巻きつけることで
環構造を形成することに成功しました
(図 1)。
ナノカーペットは、事故や病気で失われた
生体組織の再生や移植のための臓器を作成
する際の足場材料としての応用が期待され
ます。
上記の研究成果は、2013 年 6 月 26 日
(アメリカ現地時間、日本時間 27 日)に
アメリカ化学会誌 Nano Letters
オンライン版に掲載されます。
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再生医療ますます進歩しています。
>ナノカーペットは、事故や病気で失われた
>生体組織の再生や移植のための臓器を作成
>する際の足場材料としての応用が期待され
>ます。
とのこと。
この前紹介した
2013年6月27日
も役にたちそうです。
期待しましょう。
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