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2013年7月24日 (水)

白血病細胞の異常を修復するRNAの発見

平成25年7月23日
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 JST課題達成型基礎研究の一環として、
東海大学 医学部の幸谷 愛
(コウタニ アイ) 准教授は、奥山 一生
研究員とともに、急性白血病細胞の分化異常
を修復するRNAを発見し、白血病細胞を
正常化させる可能性を示しました。
 
 白血病は、未熟な白血球が異常増殖して
しまう「血液のがん」です。
 
 発症が急激な急性白血病では、遺伝子の
働きを調節している転写因子注1)と
呼ばれるたんぱく質の異常により未熟な
細胞を生じてしまうことが、白血病の発症
の引き金になると考えられています。
 
 一方、最近の研究で、たんぱく質に翻訳
されない非コードRNA注2)が、
生物学的に重要な機能を持つことが分かって
きています。
 
 細胞の分化にも働くことが報告されて
いますが、あくまで転写因子を補佐する
働きにとどまると考えられてきました。
 
 今回、白血病の中でも非常に予後不良
であるMLL-AF4
(MLL遺伝子再構成陽性)急性白血病
細胞注3)で、発現が低下している
特定の非コードRNA「miR-126」
に着目し、白血病細胞に導入したところ、
MLL-AF4白血病細胞を血液細胞の
一種であるB細胞へ分化誘導することを
見いだしました。
 
 これまで、B細胞への分化には転写因子
が必須と考えられてきましたが、転写因子
がなくてもmiR-126だけで分化が
誘導されました。
 
 今回の結果は、転写因子が中心となって
細胞分化が誘導されるとした考え方に、
新たに非コードRNAの重要性を加える
とともに、転写因子の異常が発症の引き金
となる白血病において、非コードRNAを
用いた新たな治療法開発に結びつく可能性
を示しました。
 
 本研究成果は、東海大学 教育研究支援
センター、理化学研究所 統合生命医科学
研究センター 伊川 友括
YCIラボリーダー(兼 さきがけ研究者)
をはじめとする複数機関との共同研究で
得られ、研究成果は2013年7月22日
の週(米国東部時間)に米国科学雑誌
「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」
のオンライン版に掲載されます。
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 これも素晴らしい成果です。
 
>従来の転写因子を中心とした細胞運命
>注6)決定についての考え方に、
>新たに非コードRNAの重要性を
>加えられる可能性があります。
 
>さらに、白血病においては転写因子の
>異常による分化障害が発症の引き金
>となるため、非コードRNAにより
>その異常を修復し、正常化することは
>白血病細胞を脱がん化させる可能性が
>あります。
 
 非コードRNAの働きは、転写因子を
補佐する働きにとどまるものではない
ことがハッキリしましたね。
 
 今後の研究に大いに期待したい。
 
 こちらも注目です。
 つい先日の投稿。
2013年7月23日

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