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2013年7月 5日 (金)

遺伝子検査によるエイズ治療薬の使い分けの有用性を実証

2013年7月3日
独立行政法人理化学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 エイズウイルス感染者の発病や母子感染
を防ぐため、エイズ治療薬は毎日飲み
続ける必要があるのですが、高価であり
経済的負担が大きくなります。
 
 そのため東南アジアの国々では、比較的
安価なエイズ治療薬として「ネビラピン」
を成分にしたものが使われています。
 
 タイでも事情は同じで、多くの医療機関
で使用されています。
 
 しかし、ネビラピンは副作用として
薬疹(薬によって起こる皮膚や眼、口など
の粘膜に現れる発疹)の発症頻度が、
服用者の21%と非常に高く、問題になって
いました。
 
 理化学研究所は、2006年からタイ保健省
医科学局、タイ国立マヒドン大学と
共同研究を行い、ネビラピンの薬疹に
関わる遺伝子として、「HLA-B*35:05」と
「CCHCR1」を発見し、タイ人のネビラピン
による薬疹にこれら遺伝子が大きく関与
していることを明らかにしました。
 
 この成果を基に、2009年からは、
タイ人のエイズ患者を対象とした
遺伝子検査を行い、検査結果によって
治療薬を使い分ける前向き臨床研究
「GENPART(Genotype-based personalized
prescription of nevirapine)Study」を
開始しています。
 
 この研究は、ネビラピンを投与する前に
個人の遺伝子型を調べ、医師がその情報を
基にエイズ治療薬を選択することで、
薬疹の発症リスクを軽減できるかどうか
を検討するためのものです。
 
 GENPART Studyでは、参加した1,103人
の患者を、遺伝子検査せずにネビラピンを
投与する「標準治療群」と、遺伝子検査
によってネビラピンを投与するかどうかを
決める「介入治療群」の2つの群に
無作為にグループを分けました。
 
 介入治療群では、2つの遺伝子検査
によって薬疹発症のリスクがないと判定
された患者にはネビラピンを投与し、
リスク型と判定された患者はネビラピン
ではなく他のエイズ治療薬を投与しました。
 
 標準治療群と介入治療群における薬疹の
発症率を調べたところ、それぞれ18.0%と
13.2%になり、標準治療群と比べ介入治療群
では薬疹の発症率が約3分の2に減少する
ことが分かりました。
 
 この結果、遺伝子検査がエイズ治療薬
による薬疹の軽減に有効であることが
証明できました。
 
 今回の成果により、ネビラピンによる
薬疹のリスクを軽減できるようになります。
 
 エイズ治療の分野で、個人に最適な治療
の確立を目指したオーダーメイド医療の
実現に向けて第一歩を踏み出したと
いえます。
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 素晴らしいです。
 
>エイズ治療の分野で、個人に最適な治療
>の確立を目指したオーダーメイド医療の
>実現に向けて第一歩を踏み出したと
>いえます。
 
 オーダーメイド医療は治療効果のみ
ではなく、副作用を抑えると言うことも
あるんですね。

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