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2013年6月19日 (水)

膵臓手術で発生する「膵液の漏れ」を可視化する蛍光イメージング法を開発

2013 年 6 月 14 日
東京大学医学部附属病院
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 膵臓手術に際して、致死的な合併症に
つながる可能性のある「膵液漏」
(用語解説 1・2)を予防し、安全に術後管理
を行う方法を確立することは、消化器外科に
残された最大の課題です。
 
 この課題を解決するためには、無色透明
である膵液を可視化して、膵液漏出の有無
や漏出箇所を手術中に正確に検出する技術
の開発が必要です。
 
 東京大学医学部附属病院と医学系研究科
の研究グループでは、膵液中の蛋白分解酵素
(キモトリプシン)と反応して、速やかに
緑色の蛍光を発するプローブを作成する
ことに世界で初めて成功しました。
 
 このプローブを、患者さんの膵臓の
断端(手術でがんを切除した際の切り口)
を転写した濾紙に噴霧し、濾紙に青色光を
照射しながら黄色のフィルターを通して
観察して、緑色に発光している部位が
あるかどうかを調べることで、膵液漏出
の有無や漏出箇所を手術中に同定すること
ができました。
 
 さらに、手術後にドレーン (体液を体外
に排出する管、用語解説 3)から流出する
体液中の蛋白分解酵素活性を測定すること
により、膵液漏が重症化するリスクを評価
することができました。
 
 このプローブを患者さんの体内に直接
噴霧することはまだできませんが、
上記の技術を応用することにより、
手術中に膵液の漏出部位を閉鎖して
膵液漏を予防することや膵液漏の重症度
に応じて適切な術後管理を行うことが
可能になると期待されます。
 
 この研究成果は、
British Journal of Surgeryオンライン版
にて、6月13日(英国時間)に発表
されました。
 
 なお、このプローブの開発は、
科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究
推進事業・研究加速課題
(光機能性プローブによるin vivo
微小がん検出プロジェクト)として
行いました。
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 素晴らしい。
 
 こんな課題があったんですね。
 
「蛍光イメージング」
見えれば良いのにと思うものは
沢山あるはず。
 
今後の進展に期待したい。

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