« 人工的に作り出したホタルの光の明滅を使って生体内のpH変化をモニターする技術の開発 | トップページ | 見えてきた抗がん剤の作用の「かたち」 »

2013年5月25日 (土)

赤痢菌は感染細胞が菌排除の目的で行う細胞死を自ら阻止する

2013/05/17 東京大学医科学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 多細胞生物の細胞は、感染やがんで
個体全体へ障害が及ぶとき、個体を生かす
ために自殺(細胞死)を選択する。
 
 この「管理された細胞死」は、
カスパーゼと呼ばれる一群のプロテアーゼ
により制御されているが、未だ不明な点が
多い。
 
 今回、笹川千尋(東京大学 名誉教授)
と小林泰良(東京大学医科学研究所 
学術支援専門職員)らは、赤痢菌をはじめ
サルモネラ、腸管病原性大腸菌が上皮細胞
へ感染すると、生体防御反応として
カスパーゼ4依存的な細胞死が誘導される
ことを発見した。
 
 また興味深いことに、赤痢菌は
カスパーゼ4を特異的に阻害する
病原因子OspC3を産生・分泌することも
わかった。
 
 さらにOspC3は、カスパーゼ4へ特異的に
結合して、その活性ポケットを塞ぐこと
によりカスパーゼ4活性を阻害することを
明らかにした。
 
 OspC3遺伝子を欠損させた赤痢菌を
上皮細胞へ感染させると、カスパーゼ4の
活性化による炎症性細胞死
(パイロプトーシスとも呼ばれる)が
引き起こされ感染細胞が排除されること
を、細胞および動物個体レベルで明らかに
した。
 
 本研究から、腸管粘膜における
病原菌排除機構の一端が明らかになり、
これを通じてカスパーゼ4が関わる感染症
や敗血症に対する阻害薬を開発する
手掛かりとなることが期待される。
 
 
---------------------------------------
 
 命の仕組みは本当に良く出来ている。
 
 敵もさるものです。
 
>本研究から、腸管粘膜における
>病原菌排除機構の一端が明らかになり、
>これを通じてカスパーゼ4が関わる
>感染症や敗血症に対する阻害薬を
>開発する手掛かりとなることが期待
>される。
 
 期待したい。

|

« 人工的に作り出したホタルの光の明滅を使って生体内のpH変化をモニターする技術の開発 | トップページ | 見えてきた抗がん剤の作用の「かたち」 »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/57456182

この記事へのトラックバック一覧です: 赤痢菌は感染細胞が菌排除の目的で行う細胞死を自ら阻止する:

« 人工的に作り出したホタルの光の明滅を使って生体内のpH変化をモニターする技術の開発 | トップページ | 見えてきた抗がん剤の作用の「かたち」 »