« 見えてきた抗がん剤の作用の「かたち」 | トップページ | 人工クモ糸、量産技術を開発 鋼鉄より強い「夢の繊維」 »

2013年5月26日 (日)

東北大、ナチュラルキラー細胞の細胞死の原因が「ドレス現象」と確認

2013/05/23 マイナビニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 東北大学は5月21日、細胞がドレスを
着るように後天的に変化することから、
今回の研究者らによって名付けられた
「ドレス現象」による、
「ナチュラルキラー(NK)細胞」の細胞死
機構を発見したと発表した。
 
 成果は、東北大 加齢医学研究所の
中村恭平研究員、同・生体防御学分野の
小笠原康悦教授、同・医学系研究科の
張替秀郎教授、同・血液・免疫病学分野の
石井智徳准教授らの共同研究チームに
よるもの。
 
 研究の詳細な内容は、米国東部時間
5月20日付けで米国科学雑誌
「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載
された。
 
 NK細胞は、腫瘍免疫、感染免疫など
において中心的な役割を担うリンパ球の
1種だ。
 
 感染や腫瘍局所では、NK細胞が増殖し
活性化してウイルスや標的細胞を殺したり、
免疫細胞の1種である「樹状細胞」との
相互作用でリンパ球の主力である
「T細胞」を活性化させて免疫力を増強
したりする役割を担う(画像1)。
 
 しかしNK細胞については、増殖して
活性化することはまだしも、逆に
どのようにして減少し、正常状態に戻る
のかについてはよくわかっていなかった。
 
 NK細胞は「NKG2D」と呼ばれる主たる
活性化受容体を持ち、活性化して
腫瘍組織に入り込み、がん細胞上にある
「NKG2DL(NKG2Dリガンド)分子」を目印に
がん細胞への攻撃を行う(画像2)。
 
 しかし、これまでがんの免疫療法で
効果をあげることができなかった症例
では、急速なNK細胞死が観察されていた。
 
 その理由は前述したように不明だった
のだが、今回のマウスを用いた実験
により、NKG2D-NKG2DLの相互作用で
NK細胞死が起こるということが判明
した(画像3)。
 
 具体的には、NK細胞ががん細胞を攻撃
した際にNKG2DLを獲得し、
「NKG2DL-dressed NK細胞」に変化して
しまい(画像4)、その結果、これまでは
自分もその一員だった活性化NK細胞の
標的となり、急速なNK細胞死が起こること
がわかったのである(画像5)。
 
 これが意味するのは、がんの免疫療法
においてNK細胞を活性化して増殖させても、
それのみではがん細胞によるNK細胞の
ドレス現象によりNK細胞は減少し効果が
減弱してしまうことを意味する。
 
 前述したように、これまでがんの
免疫療法で効果をあげることが
できなかった症例で急速なNK細胞死が
観察されているわけだが、今回の発見は
その1つの原因である可能性が考え
られるという。
 
 研究チームはこのドレス現象を
コントロールする方法を見つけることが
できれば、より効果的な腫瘍免疫療法の
開発につながることが期待される
としている。
---------------------------------------
 
 なるほど、「ドレス現象」ね~
 
>このドレス現象をコントロールする
>方法を見つけることができれば、
>より効果的な腫瘍免疫療法の
>開発につながることが期待される
 
 そうでしょうね。
 
 とは言いながらコントロールする
のはなかなか難しそうです。
 
 NK細胞を必要な時には増やし、そうで
ない場合は正常な数になるように
コントロールしないといけない。
 
 難しそうではないですか?

|

« 見えてきた抗がん剤の作用の「かたち」 | トップページ | 人工クモ糸、量産技術を開発 鋼鉄より強い「夢の繊維」 »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/57461904

この記事へのトラックバック一覧です: 東北大、ナチュラルキラー細胞の細胞死の原因が「ドレス現象」と確認:

« 見えてきた抗がん剤の作用の「かたち」 | トップページ | 人工クモ糸、量産技術を開発 鋼鉄より強い「夢の繊維」 »