不整形シリカを使った新しいタイプの遮熱塗料を開発
2013年3月5日 産業技術総合研究所
詳細は、リンクを参照して下さい。
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ポイント
・輸送用コンテナや石油タンクへの塗布で
遮熱効果を確認
・中空ビーズを使う従来の遮熱塗料に比べ、
劣化が少なく、薄く塗布できる
・発火・爆発の危険性がある化学物質の
貯蔵・輸送への利用が期待される
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独立行政法人 産業技術総合研究所
(以下「産総研」という)安全科学研究部門
高エネルギー物質研究グループ 松永 猛裕
研究グループ長は、n-tech株式会社
(以下「n-tech」という)と共同で、
不整形シリカを使った新しいタイプの
遮熱塗料を開発し、化学物質の安全管理に
適用するための基礎実験を行った。
従来の遮熱塗料は中空ビーズや
真球ビーズを使うものが主流であったが、
今回開発した遮熱塗料は中空ビーズや
真球ビーズよりも安価な粒子径1~4 μmの
不整形シリカを用いるため、材料コストの
低減が期待される。
また、温度刺激による劣化が少なく、
塗膜厚を0.2 mmと薄くしても遮熱効果が
得られる。
この塗料を輸送用コンテナに塗布した
ところ、良好な遮熱効果があることが
確認された。
また、換気装置と併用することで結露を
防げるため、コンテナで輸送する物品の
過剰な包装を減らすことが可能となる。
さらに、石油タンクの天板の一部に
この塗料を塗布する実験では、表面温度が
未塗布部よりも10 ℃以上低くなることが
確認された。
低温で貯蔵する必要がある化学物質の
管理が容易になることが期待される。
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>石油タンクの天板の一部に
>この塗料を塗布する実験では、表面温度
>が未塗布部よりも10 ℃以上低くなること
>が確認された。
意外に遮熱効果がありますね。
良さそうです。
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