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2013年3月17日 (日)

「ネットの天才」の死が問いかけたもの 情報独占との闘争

2013/3/16 日本経済新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 今年1月、10代の頃から
インターネット業界で天才プログラマー
として知られたアーロン・スワーツ氏が
ニューヨーク市内の自宅アパートで死亡
しているのがみつかった。
 享年26歳。首つり自殺とみられる。
 
 
 今回のスワーツ氏の事件が社会に
投げかけた問題点が3つある。
 
 第1に、学術論文は誰のものかという
疑問である。
 
 ゲリラオープンアクセス宣言のなか
でも、同氏は「研究者が同僚の学術論文
を読むのに多額の料金を払うのは
おかしくないか?
 先進国の名門大学が科学論文を独占
して、途上国の子供たちから隠している
のはおかしくないか?」と述べ、高額の
論文閲覧料を問題視している。
 
 2点目は、米国では著作権侵害が
被害者の訴えが必要のない「非親告罪」と
なっていることだ。
 
 スワーツ氏はハーバード大学研究員の
肩書を持っており、ダウンロード先の
論文データベースのアクセス権を
持っていた。「盗んだ」わけではない。
 また、ダウンロードした記事や論文を
一般公開したわけでもないので、実害も
ない。そのため、同データベースは
スワーツ氏に対する訴えを11年に
取り下げていたのである。
 
 それでも、MITの所在地である
マサチューセッツ州の検察当局は起訴に
踏み切った。
 
 第3に若者のハッカー精神とどう対峙
すべきかという問題だ。
 
 政府がハッカーに対して、サイバーテロ
や機密情報の流出の可能性を本気で懸念
しなくてはいけない現代社会。
 一方で、「知識を共有するのは
罪じゃない。企業に独占させるな」と
訴えて学術論文を手にいれたスワーツ氏。
 性質の全く異なる2つのハッカーを
どう法律で裁いていくのか。
 国家は難しい課題に直面している。
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 考えさせられますね。
 
 こういう問題提起は若者でないと
出来ない。
 新鮮な考え方をもっていないと
出来ないと思う。
 
 ある意味、何も知らない子供の
素朴な疑問ですね。
 
 特許もそうです。
 特に医療系の特許は問題がある。
 企業を守らなければ成り立たない
部分は理解できますが、
 貧困で困っている人達の救いを
妨げる面を持っている。
 
 真剣に考察すべき問題では
ないでしょうか?
 
 痛ましい事件だと思う。

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