細胞内のタンパク質配送システムに新たな発見
2013/03/04
九州大学プレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
真核生物の細胞内には脂質膜で
仕切られた種々の細胞小器官が存在し、
細胞機能の発現を支えています。
細胞小器官ひいては細胞が正常に機能
するためには、細胞内で合成された
タンパク質がそれぞれの「仕事場」となる
特定の細胞小器官へ正確に運搬される必要
があり、この「タンパク質の選別輸送」が
破綻すると疾患を惹起することが知られて
います。
九州大学大学院理学研究院 生物科学部門
の藤木幸夫 主幹教授(理事・副学長)の
研究グループは、ヒトをはじめとする
哺乳動物の細胞内において、
C末アンカー型タンパク質(※1)が
細胞内小器官の一つであるペルオキシソーム
(※2)へ選択的に配送される仕組みを
解明しました。
一般に、タンパク質輸送機構の枠組み
は生物種間で高度に保存されていますが、
C末アンカー型タンパク質の
ペルオキシソームへの輸送機構は酵母と
哺乳類で異なることを発見しました。
今回の研究結果は、C末アンカー型
タンパク質の選別輸送機構のみならず、
ペルオキシソームの形成・維持機構、
細胞機能の発現・制御機構の全容解明に
つながることが期待されます。
本研究成果は2013年3月4日
(米国東部時間:午前 9 時)に
米国科学雑誌
「The Journal of Cell Biology」に
掲載されます。
---------------------------------------
>細胞内のタンパク質配送システムに
>新たな発見
だそうです。
>細胞小器官ひいては細胞が正常に機能
>するためには、細胞内で合成された
>タンパク質がそれぞれの「仕事場」
>となる特定の細胞小器官へ正確に運搬
>される必要があり、この
>「タンパク質の選別輸送」が破綻する
>と疾患を惹起することが知られて
>います。
細胞内のタンパク質配送システムが
正常に機能することが大事なんですね。
今回はペルオキシソーム形成異常症
関連タンパク質Pex26pの輸送機構を
解明したものですが、
関連記事として
13.01.19
岡山大学プレスリリース
というのもありました。
こちらは、「小胞輸送」に関するもの
です。
| 固定リンク
「医療関連ニュース」カテゴリの記事
- iPS細胞由来の免疫キラーT細胞を用いることで悪性リンパ腫の治癒に成功〜難治性NK細胞リンパ腫に対する新規細胞治療法へ期待〜 (2019.10.14)
- 炎症反応を強力に抑える活性イオウ誘導体の開発に成功(2019.04.16)
- 皆保険制度の国で在住外国人に健康格差の懸念 ~ 富裕層対象の医療政策導入で悪化の恐れ日本人医師グループが英医学誌で注意を促す ~(2019.03.13)
- 脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認―日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ―(2019.02.18)
- 国内初の医師向けオンライン診療手引書が完成 -安全で質の高い遠隔医療の普及に向けて-(2019.01.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント