被災地以外にも使われる震災復興予算 その本質的な原因と対策を問う
2012年10月23日
DIAMOND online 特別レポート
詳細は、リンクを参照して下さい。
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今回指摘された復興予算の使い道
について国民は怒っているが、
政府あるいは霞が関の立場から言えば、
何が問題なのか、今さら何を言っている
のか、と反論したいところであろう。
なぜなら、被災地以外に復興予算を
使えることは、復興の基本を定めた法律
である東日本大震災復興基本法に
規定されているからである。
要するに、今回の事態は、予算獲得ゲーム
に参加するプレーヤーが、震災復興という
大義の下に、合理的な行動をとった結果
なのである。
問題の発端は、復興予算の総額の見積り、
すなわち19兆円にある。
それが過大だったのだ。
予算査定は財務省の権限だというならば、
まさに、これを精査し、査定するのが、
財務省の仕事ではないか。
新聞やテレビで復興予算の報道が
繰り返されているが、不思議にも、
財務省についての指摘は皆無に近い。
去る10月18日に開かれた
参議院決算委員会で、城島財務大臣は、
来年度予算は厳しく査定すると述べたが、
まずは、これまでの査定が甘かったこと
を謝るべきではないか。
そして、なぜ甘い査定となったのか、
その理由を国民に説明するべきである。
まずは事実を国民に明らかにすること
が重要である。
実は、日本の予算委員会ほど、予算を
審議しない予算委員会は世界にない。
日本の予算委員会は、予算を審議する
ことではなく、予算とは直接関係ない
政府のスキャンダルを追及する委員会
である。
役人にとっては、予算の詳細を追求
されないので、実は現状の方が楽なので
ある。
冒頭に、今回の事態は政治家や役人が
合理的に行動した結果だと述べたが、
人間は誰でも合理的に行動するわけで、
予算編成の仕組み、いわばゲームのルール
を変えない限り、問題はなくならない
だろう。
従来型のルールによるこれまでの
予算編成の積み重ねが、今日の財政赤字を
招いたのだ。
予算とは政治そのものであり、予算改革
とは政治改革と同義である。
スウェーデンなど財政再建に成功した国
では、予算編成のゲームのルールが
見直され、まさに政治改革が行われた。
結局のところ、問題は、技術的な話では
なく、政治の責任なのである。
予算の無駄使いは、公務員制度や
政治制度に起因する問題であり、政治が
自らを律することに関係する。
だからこそ改革は難しい。
解決は簡単ではないが、まずは国民が
事実を知り、もっと怒ることが改革の
原動力となる。
その意味でいうと、今回の問題が
明るみになったのは、2009年秋の
事業仕分けの後、各省の事務事業を説明
する評価シートが導入されたおかげ
なので、小さいが一歩前進したとも
言えるだろう。
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今日、朝のテレビを見ていて唖然として
しまいました。
がれきの受け入れを検討しただけで、
予算がでる。その額実に175億円。
なんとも信じがたい話。
受け入れを拒否した自治体にも
予算がつく。
これが復興予算の正しい使い道なので
しょうか? 理解しがたい。
政府は予算は使い切りたい訳だから
こうなるのは当然と言えばそうだけれど
受け取る自治体も自治体でひどい話し
だと思う。
そこで調べたところ上記の記事を
見つけました。
>結局のところ、問題は、技術的な話では
なく、政治の責任なのである。
と言うのが結論。
当たり前ですよね。
官僚は法律に従っているだけ。
その法律を作っているのは政治家です。
>まずは国民が事実を知り、もっと怒る
>ことが改革の原動力となる。
と言うことなのでもっと怒りを政府に
政治家にぶつけないといけない。
真の政治改革が必須なのです。
それがなされない限り同じ事が
繰り返されると考えられます。
残念ですが、
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