未知の南極底層水を発見
2013/3/4
北海道大学プレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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研究成果のポイント
・南極底層水は,全世界の海洋深層に
拡がり海洋大循環を駆動し,全海水の
30~40%を占める。
・東南極(東経 65~69 度)において,
未知(第 4)の南極底層水生成域を
直接観測から発見。
・ここでは,多量の海氷生産があること
で重い水が生成され,南極底層水が
生成される。
・近年,南極底層水の生成が減少している
ことが示唆されており,気候変動の理解
と予測のために今後もこの底層水を監視
する必要がある。
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研究成果の概要
世界で一番重い海水は南極海で作られ,
南極底層水として沈み込み,全世界の
海洋深層に拡がっていくことで,海洋の
大循環が駆動されます。
南極底層水の生成域として今まで
3ヶ所が知られていましたが,今回新たに,
南極昭和基地の東方 1,200km の
ケープダンレー沖でも南極底層水が生成
されていることを突き止めました。
この海域では,多量に海氷が生産され,
その際に塩分の大半が氷からはき出される
ことで低温・高塩の重い水が多量に作られ
ます。
そして,これが底層水生成域となって
いる要因であることも明らかにしました。
この底層水生成域の発見は,今までの
海洋深層循環像を一部描き換えるもので
あり,地球の気候を決める海洋大循環と
その変動の理解にもつながる研究と
言えます。
本研究は,北海道大学低温科学研究所
(古川義純所長)の大島慶一郎教授,
深町康准教授が中心となり,
タスマニア大学, 東京海洋大学,
国立極地研究所などとの共同研究として
実施されました。
本研究成果は,英国の科学誌
『Nature Geoscience』電子版
(2013年2月24日付オンライン先行出版
AOP(Advance Online Publication))に
Articleとして掲載されました。
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>未知の南極底層水を発見
だそうです。
気候変動の理解と予測のために必要な
ことですね。
地球温暖化が言われていますが、
正確な予測が必要と思われます。
是非、今回の発見が寄与出来ると
素晴らしいですね。
南極底層水は全海水の30~40%を占める。
と言うことですから重要と思います。
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