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2013年2月25日 (月)

(地域発・企業発)期待担う小水力発電 水豊かな山梨、農業用水で水車

2013年2月25日 朝日新聞デジタル
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
有料記事です。
 
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 小さな水路で電気をつくる「小水力
発電」に、山梨県が力を入れている。
 
 県の面積の8割が森林で水が豊かな特長
を生かし、「エネルギーの地産地消」を
めざす。
 
 2050年ごろには、県民が使う電気
すべてを水力や太陽光など県内の発電所
でまかなうのが目標だ。
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 山梨県での上記目標は可能と思う。
 
 安全でクリーンな電源であり、
是非実現してもらいたいものです。
 
 
 参考資料を2つ紹介しておきたい。
   2011. 8. 4
 
   科学技術動向 2012年5・6月号
 
 農協の論文中に見られる下記の指標
 
>稼働期間(ライフサイクル)中に
>投入されるエネルギーに対する
>発電によるエネルギー創出の倍率
>を表す「エネルギー収支比:
>EPR(Energy  Payback  Ratio)」
>から見ると、燃料投入が無く、かつ長期
>稼働が可能な水力発電のEPRは、
>再生エネルギーの中でも格段に高い。
>EPRの試算は様々だが、
>(独立行政法人)産業技術総合研究所は
>火力や原子力は 1 未満であるのに対し、
>水力発電では50とEPRの優位性を試算
>している。
 これは注目して良い指標だと思います。
 小水力発電は環境にやさしい良い電源と
言えます。
 
 又、科学技術動向 2012年5・6月号は
小水力発電についてよく纏められている
と思う。
 一読して貰いたい。
 
 全発電量は、
>出力規模 1万kW 以下の小水力発電
>の導入ポテンシャル約 1050 万 kW
>という環境省による推計が正しい
>とした場合、これが全て開発されれば、
>2009 年における一般電気事業者の
>全発電設備容量2億3,715万 kW の
>約 4%に相当する。
 ということらしい。
 
 と言うことは、
 小水力発電の発電量では工場などの
大電力を必要とする目的には向かない
けれども
 
>「エネルギー永続地帯」による再生可能
>エネルギー電力の推計では、各市町村の
>民生および農水部門における電力需要を
>当該地域の再生可能エネルギー電力供給
>でどの程度賄われているかを示す
>「自然エネルギー電力自給率」を推計
>しているが、2008 年時点で30以上の
>市町村では小水力発電だけで
>「電力自給率」が 100%を超えて
>おり、50%を超えている市町村は
>67にのぼる。
>これらの市町村のほとんどは、
>小水力発電の適地である中山間地域に
>位置した小さなコミュニティである。
>今日の段階でも、小水力発電は
>こうした市町村(近隣地域を含む)の
>電力需要のかなりの部分を賄うことが
>できる。
>未開発の小水力発電が開発されれば、
>このような潜在的に「エネルギー
>(電力)自給率」が高いコミュニティ
>は大幅に増える。
>東日本大震災による電力需給のひっ迫は、
>ある程度分散型電源に依拠したシステム
>を取り入れる重要性を再認識させた。
>しかし、電力供給システムを分散型に
>移行させるには、十分な準備と時間が
>必要である。
>設備利用効率が高く、
>再生可能エネルギー発電の中では
>相対的に負荷変動が小さい小水力発電の
>普及は、特に小水力に適した中山間地域
>およびその周辺地域において、消費地に
>近い場所で発電を行う分散型電源に
>依拠したシステムを実証していく
>第一歩にもなり得る。
 と言っています。
 
 山間部の多い日本に適した良いシステム
だと思う。
 
 このように目的を絞って開発を促進する
施策を実施していくことにより、再生可能
エネルギーの比率を上げていくことが可能
だと思われます。
 
 CO2の削減は必須です。
 環境問題もあり、原発の比率は下げていか
ざるを得ないと考えます。
 
 政治家達には一考して貰いたい。

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