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2013年2月11日 (月)

高・超高磁場MRI vs 中・低磁場MRI

2011.07.04
Blog ★balaine★ひげ鯨の日々より
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
私には大変興味深い内容でした。
 
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・「脳ドックのガイドライン2008」
・2009年に出た「脳卒中治療ガイドライン」
・2011年6月に発行されたばかりの
 日本医師会雑誌 第140号・特別号
 
 この3つの文献をそのまま理解すると、
拙クリニックの0.4T装置ではきれいなMRAを
撮れる保証はなく、検査として推奨
できない、とさえ言われているような
気になってしまいます
(ひがみかな、、、)。
 
 これらのガイドラインや文献の根拠
になった元の論文を見てみると、
その発行年は2000年などと書かれています。
 つまり今から10年以上前、H13年より前
に存在した機種による研究結果がベース
になっているのですから、
これは「時代遅れ」の情報と言わざるを
得ません。
 
 
-------
 そして現在の0.4T装置で撮像したMRAの
MIP像はこちら。
 MIP(maximum intensity projection)法
は、ほとんどの施設で採用しているで
あろう、MRAを3次元画像再構成する際の
手法です。
 
 SN比の高い高・超高磁場装置で撮像した
MRAならば、これよりもっと綺麗に見える
ことが期待されます。
 実際、1.5T装置では単純に考えると
0.4Tの磁場の4倍の強度があり得られる
情報、SN比も4倍美しいと考えられます。
 
 実際に作られる画像のピクセル解像度
は、0.4T装置の「0.625mm」に対し、
1.5T装置では「0.3125mm」と表示されます。
 
 単純に考えれば、1.5T装置ならば
0.4mm(400μ)より太い血管は写るが、
0.4T装置では0.7mm(700μ)より太く
なければ写らない、という風に
言い換えられるでしょう。
 
 しかし、臨床で問題になる
未破裂脳動脈瘤などは、2mm以上の
大きさのものであり、そう考えると
理論的には0.4T装置の解像度で
何ら問題ないことになります。
 
 そして、、、極めつけ。
 これは、上の白黒の写真(MIP像)と
同じ患者さんのMRAをOsiriXを使って
3次元処理したもの。
 
 こういう手法をVR(volume rendering)法
といい、さらにそれに光を当てて陰影を
つけたような、より深みのある3次元処理
を行ったものです。
 
 そして、右の内頸動脈・後交通動脈
分岐部に発見された小さな未破裂脳動脈瘤
の大きさは約2mm。
 立体なので測定する場所によっては
1.9mmとか1.6mmというようなサイズ。
 
 0.4Tの「中・低磁場装置」で
これだけ鮮明に美しく描出することが
できるのです。
 
 しかもこの画像は実物はモニター上で
自由に回転、拡大が可能な、ほぼ「動画」
と言っても良い画像であり、上の白黒の
一般のMRI装置で作り出されるMIPの
擬似3次元MRAと呼ぶべき位相をずらした
回転像とは、その鮮明さ、見やすさ、
周囲との関係の把握度など比較にならない
ものだと思っています。
 
 要するに、機器本体の値段も安く、
保険診療点数の検査料も低く抑えられ、
ガイドラインなどでも1.5T以上の
高磁場MRI装置より「劣る」ような表現
をされている中・低磁場装置でも、
ちゃんとした医師
(きれな画像を作ろう!という意欲のある
医師ということ)が優れた
アプリケーション(この場合はOsiriX)を
用いれば、非常に美しく実用的な
3次元画像が得られるということ、
そういう点で中・低磁場装置の
高・超高磁場装置に対する「非劣性」が
示されたことを学会で主張してきたいと
思っています。
 
 
 (最後におまけ)
 それじゃ、5億円もするような
超高磁場装置は要らないのか?
 といわれればそんなことはもちろん
ありません。
 用途、目的が違います。
 
 たとえばfunctional MRIとか
fiber trackingなどのような、
『機能画像』を綺麗に撮ろうと思えば、
SN比が高く撮像時間が短くて済む、
静磁場強度の強力な「超高磁場MRI」
が必須です。
 こういう特殊な撮像は0.4Tでは足下
にも及びません、というか実質的に
不可能なものです。
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 素人では知り得ない情報で大変参考に
なりました。
 
 私は持病の関係上、定期的にMRIをとって
います。
 
 そして毎回、「ほとんど変化が
ありません」と言われています。
 
 多分そうだと思います。
 
 ただ、現在撮影しているMRIの解像度って
どの位なのだろう?
 といつも気になっていたので
このブログの記事は興味深いものでした。
 
 興味深く、こんなものかと考えさせ
られました。
 
 良い医師にかかりたいものです。

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