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2013年2月28日 (木)

造血器腫瘍の新たな発症機序の解明 -細胞内輸送との接点-

2013年02月25日
東北大学加齢医学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 真核細胞内では、様々な細胞内小器官が
独立に配置され整然と機能しています。
 
 小器官の間では、精緻な物流ネットワーク
(細胞内輸送)が張り巡らされており、輸送
される積み荷分子は小胞と呼ばれる構造体
にパッケージングされます。
 
 細胞内輸送機構の破綻と発がんとの関連
が長年示唆されていましたが、科学的根拠
が乏しい状況が続いていました。
 
 免疫遺伝子制御分野の佐竹正延教授
・昆俊亮助教らの研究グループは、輸送小胞
の一つであるクラスリン小胞の形成を調節
するsmap1遺伝子を欠損したマウスを作成
したところ、12ヶ月齢以降の高齢
smap1欠損マウスがヒトの重篤な血液疾患
である骨髄異形成症候群(MDS)を発症し、
一部急性白血病に移行することを見出し
ました。
 
 またその分子機序にも迫り、smap1欠損
血液細胞で、血清中の鉄を細胞内へと供給
するトランスフェリンの取り込みが亢進
していること、さらには増殖因子受容体
であるc-Kitの細胞内輸送が障害されること
によりその分解が遅延し、それに伴って
c-Kitシグナルが増大・継続していること
を明らかにしました。
 
 このことから、トランスフェリンやc-Kit
の輸送異常に代表されるクラスリン輸送系
の脱制御が素因となって、MDSならびに
白血病を引き起こすことを個体レベルで
初めて実証しました。
 
 MDSは特定疾患に指定されている重要な
研究対象疾患であり、smap1欠損マウスは
その治療戦略・探索のツールになり得る
こと、さらには造血器腫瘍をはじめ、
輸送関連分子の機能異常が想定されている
悪性腫瘍での詳細な解析が進むものと期待
されます。
 
 以上の研究成果は、2013年2月22日
12:00(米国東部時間)に米科学雑誌
The Journal of Clinical Investigation
電子版に先行発表され、掲載号(3月)では
注目研究「JCI Impact」に取り上げ
られます。
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>トランスフェリンやc-Kitの輸送異常に
>代表されるクラスリン輸送系の脱制御が
>素因となって、MDSならびに白血病を
>引き起こすことを個体レベルで初めて
>実証しました。
 
>注目研究「JCI Impact」に取り上げ
>られます。
 とのこと、素晴らしいです。
 
>細胞内輸送機構の破綻と発がんとの関連
>が長年示唆されていましたが、
>科学的根拠が乏しい状況が続いて
>いました。
 一つの解答がでましたね。

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石炭を燃やすことなしに電力を取り出す技術

2013年02月26日 slashdot
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 オハイオ州立大学が、石炭を燃やさず、
代わりに化学反応を起こすことで
エネルギーを作り出す技術
「Coal-Direct Chemical Looping(CDCL)」
および、石炭から得られた合成ガス
(syngas)を燃料とする同様の技術
「Syngas Chemical Looping」を用いた
発電プラントシステムを開発したとのこと。
 
 従来の火力発電では、燃料を炎で燃やした
ときに発生する二酸化炭素が空気中に排出
されてしまうが、今回の技術があれば発生
した二酸化炭素の99%を回収して
封じ込めることができるそうだ
(本家/.、Ohio State University記事)。
 
 CDCLでは、小さなビーズ状の酸化鉄を
使って化学反応を起こさせるという。
 
 100マイクロメートルほどの石炭粒子を
燃料とし、鉄のビーズは1.5ミリ程度。
 石炭粒子と酸化鉄が化学反応を起こす
まで熱を加えると、石炭粒子が酸化鉄の
酸素と結合して二酸化炭素が作り出され、
同時に熱が発生するという。
 
 このとき石炭は灰になるが、鉄の粒は
灰に比べてずっと大きいので、灰だけを
取り除いて捨てることができるそうだ。
 
 また、発生する二酸化炭素は
チャンバーに閉じ込めて回収するという。
 
 同研究グループは、石炭と合成ガスを
燃料とする2つの試験プラントを大学の
キャンパス内に設置した。
 
 両装置の稼働時間は合計すると830時間
にもおよび、プラントの性能を充分に証明
できたとしている。
 
 いずれのプラントも貯湯タンクのような
形をした高さ7.6メートルの金属の気筒に
格納されており、熱エネルギーの生産能力
は25サーマルキロワットだという。
 
 次の目標はプラント規模の拡大という
ことで、米エネルギー省国立CO2回収
センター内に合成ガスを燃料とする
250サーマルキロワット規模の
試験プラントを建設し、今年末には
運転を開始するとのこと。
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 良いと思います。
 発想の転換です。
 
 採算性はどうなのでしょう?
 期待したいと思うが、

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細胞培養シートの角結膜移植を先進医療Bに- 厚労省部会

2013/2/26 CBnews
 
再生医療少しずつ進んでます。

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2013年2月27日 (水)

レーザーで脳血栓溶解 浜松医大など、脳梗塞の新治療法目指す

2013/2/25 日本経済新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
有料記事です。
 
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 浜松医科大学の梅村和夫教授と
浜松ホトニクスは、脳の血管にできた
血の塊(血栓)をレーザーで溶かす技術を
開発した。
 
 血栓に吸収されやすい波長のレーザーを
当て、細い動脈にできた血栓を集中的に
壊して取り除く。
 
 動物実験で有効性を確かめた。
 
 脳梗塞の新しい治療技術として実用化
を目指す。
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 治療の選択肢が増えそうです。
 
 今までは、tPAという薬の投与が
最善だったですね。
 カテーテルを使用してというのも
あるようですが、、

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腫瘍溶解性ウイルスJX-594が肝細胞がん患者の生存期間を延長

2013年02月21日 QLifePro
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
>腫瘍溶解性ウイルスは、がん治療のなか
>でも最も有望な治療法としてみられて
>いる。
>腫瘍細胞を破壊し、がんに対する
>免疫応答を誘導する遺伝子的に
>組み換えられたワクシニアウイルスが、
>用量設定試験において、肝細胞がん患者
>の生存期間を延長した。
 
>「医学史において初めて遺伝子組み換え
>ウイルスが、がん患者の平均余命を
>伸ばすことを実証することができた。」
 とのことです。
 
 こういう治験も行われるようになった
のですね。
 完治ではないのが残念ですが、

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患者さん由来 iPS 細胞でアルツハイマー病の病態を解明

2013年2月20日
京都大学 iPS 細胞研究所(CiRA)
長崎大学
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
・アルツハイマー病患者注1)さんのiPS細胞
 注2)を用いて、若年発症および高齢発症
 どちらも共通に、アミロイドベータ(Aβ)
 注 3)というタンパク質が、細胞内に蓄積
 するタイプがあることを明らかにした。
 
・細胞内に蓄積した Aβ は凝集物
 (Aβ オリゴマー注 4))となり、
 細胞内ストレスを引き起こしたが、
 Aβ 産生阻害剤(BSI)注 5)もしくは
 DHA 注 6)投与によりそのストレスは
 軽減した。
 
・iPS 細胞技術による、疾患の病態解明
 および創薬研究に加え、「病態を予め
 予測し、適切な治療を提供する
 先制医療注 8」」への道筋を示した。
 
 
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要旨
 近藤孝之大学院生(京都大学大学院
医学研究科脳病態生理学講座臨床神経学
(高橋良輔教授)/CiRA
リサーチアシスタント/JST CREST)、
井上治久准教授
(京都大学 CiRA/JST CREST/JST 山中
iPS 細胞特別プロジェクト)、
岩田修永教授(長崎大学薬学部/JST CREST)
の研究グループは、山中伸弥教授
(京都大学 CiRA/JST 山中 iPS 細胞特別
プロジェクト)らの研究グループと協力し、
複数のアルツハイマー病(AD)の患者さん
ごとに存在する病態を明らかにして、
iPS 細胞を用いた先制医療への道筋を
示しました。
 
 筆者らは、若年性(家族性)AD の
原因遺伝子であるアミロイド前駆体
タンパク質(APP)に遺伝子変異をもつ患者
さんと、家族歴のない高齢発症(孤発性)AD
の患者さんの皮膚から iPS 細胞を作製し、
大脳の神経系細胞に分化誘導させました。
 
 解析の結果、APP-E693Δ と呼ばれる変異
があると、アミロイドベータ(Aβ)という
タンパク質がオリゴマーと呼ばれる凝集体
となって細胞内に蓄積し、小胞体ストレス
注 9)と酸化ストレス注10)を引き起こし、
細胞死を生じ易くすることがわかりました。
 
 また、ドコサヘキサエン酸(DHA)
によって、これらの細胞内ストレスは軽減
され、神経細胞死も抑制されました。
 さらに高齢発症の孤発性 AD 患者さんの
中にも APP-E693Δ 変異と同様の
細胞内 Aβ オリゴマーおよび細胞ストレス
が見られるケースがあることがわかり
ました。
 
 これらの研究結果は、iPS細胞技術応用
は、疾患の病態解析や創薬研究に留まらず、
孤発性を含めた患者さんごとの病態を事前
に把握し適切な治療介入を行う「先制医療」
にも用いることができることを示して
います。
 
 この研究成果は2013年2月21日
(米国東部時間)に米国科学誌
「Cell Stem Cell」のオンライン版で公開
されます。
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 iPS 細胞の典型的な応用例ですね。
 さらに解明されることに期待しています。
 
 別記事によると、DHA投与による
細胞内ストレス軽減効果は、DHA濃度が
希薄な場合のようです。

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2013年2月26日 (火)

たばこの煙のPM2.5「中国並み」 専門家、対策訴え

2013年02月23日 朝日新聞デジタル
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
有料記事です。
 
 日本癌学会など18学会でつくる
学術グループが対策を訴えており、
喫煙可能な喫茶店でのPM2.5のレベル
は、日本の1日平均の環境基準である
35マイクログラムを大きく上回るそう
です。
 
 問題ですね。
 
 気になるのは、PM2.5という単位の
ひとくくりで良いのでしょうか?
 
 どんな種類のものでも、同程度の有害性
を持っているものでしょうか?
 
 PM2.5が花粉に付着することで花粉が
破裂し、花粉症になる範囲を拡大させる
とかいう話は聞きましたが、
 
 多分違いはあるはず。
 
 ディーゼルエンジンが排出するものとか、
 石炭を燃やしたときに排出するものとか、
 たばこの煙とか、いろいろある。
 
 はっきりさせて貰いたいものです。
 統計データがないかな?
 
 たばこの有害性は言われていますが、
 
 関連記事です。
2013/2/21
 

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想定外を生き抜く力~ 大津波から生き抜いた釜石市の児童・生徒の主体的な行動に学ぶ ~

No.107(2012冬号)
消防科学総合センター
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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1.東日本大震災は「やむをえない」
出来事だったのか?
 
 「想定外であり、やむを得なかった」で
片付けてしまうことは間違っていないか。
 
 そもそも、事前の十分な対策と
津波襲来時の十分な対応はできていた
のか。
 
 その上で「やむを得なかった」という
ことなのか。私には疑問に思えて
ならない。
 
2.想定にとらわれすぎた防災
  ~二つの意味での「想定」~
 
 津波の場合は、確かな記録に残る
既往最大の津波を想定外力の規模として
定めている。
 
 三陸沿岸では、それは1896(明治29)年の
明治三陸津波および1933(昭和8)年の
昭和三陸津波ということになり、これらの
レベルの津波に耐え得る防潮堤や防波堤
などの施設整備を行ってきた。
 今回の大津波はその想定外力を超えた
ということであり、そういう観点から
いえば「想定外」だったということに
なる。
 
 では、今回の大津波災害で、我々は
なぜここまで大きな犠牲を払わなければ
ならなかったのか。
 それは、「想定が甘かった」から
ではない。
 
 行政も住民も、そして専門家も含めて
「想定にとらわれすぎた」という
「落とし穴」があったと言ってよかろう。
 
3.津波から生きながらえるための
「避難3原則」
 
(1)想定にとらわれるな
(2)その状況下において最善を尽くせ
(3)率先避難者たれ
 
4.災害に柔軟に対応できる「姿勢」
を与える防災教育
 
 今回、釜石の子どもたちは、見事な対応
を見せてくれた。
 
 彼らがこのような行動をとることが
できた背景には、彼らに対して実施して
きた防災教育の手法が、従来とは異なる
手法であったことが大きく作用している
と考えている。
 
 では、従来の防災教育とどう異なるのか。
 
 何が重要かというと、「姿勢の防災教育」
であると考えている。
 
 子どもたちに伝えたのは、津波の知識や
恐怖ではない。
 自分の命を守ることに主体的であり、
 できる限りの最善を尽くすという姿勢の
 重要性を説いたのだ。
 
5.「津波てんでんこ」の真意を再考する
 
 釜石の子どもたちに行ってきた
「姿勢の防災教育」の集大成として、
津波防災教育の授業の最後に、
私は子どもたちに次のように問いかけた。
 「君たちは教えたとおり逃げてくれる
と思うが、君が逃げたあと、お父さん、
お母さんはどうするだろう?」。
 すると、子どもたちの表情は一斉に
曇った。
 お父さんやお母さんは自分を心配して
迎えに来て、その結果どうなるかという
ことも想像できるからだ。
 
 私は続けてこう話した。
 「今日家に帰ったら、
『いざというときは僕は必ず逃げる
からね』と、信じてくれるまでちゃんと
伝えるんだ。
 お父さんやお母さんは、君たちが逃げて
くれると信じられなければ、きっと迎えに
来てしまうよ」。
 一方、父兄に対しても「お子さんが
『津波が来るときには、僕は必ず逃げる
から』と言うと思う。
 しっかり子どもたちの訴えを受けとめ、
『この子は絶対に逃げてくれる』という
確信がもてるまで、子どもの話を聞いて
あげて欲しい。
 そして、確信が持てたら、
『わかった。ちゃんと逃げるんだよ。
 お母さんも逃げるからね。
 あとで必ず迎えに行くからね』と
言葉をかけてあげて欲しい」と話した。
 
6.「社会対応力」で想定外を生き抜く
 
 釜石の子どもたちは、想定を超える災害
に対しては、ハード施設に依存せず
「社会対応力」で備えることの重要性を
我々に教えてくれた。
 これらのことが「地域知」として常識化
され文化となり、世代間に受け継がれて
いくことが重要である。
 それは、一人一人が災害に対する賢さ
を備えた真に強い社会を形成し、想定外
を生き抜いていくということに
ほかならない。
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 「姿勢の防災教育」
 良い教育だと思います。
 
 ある想定のもとに防災計画を立て実施
する。
 
 それはそれで良いが、実際の災害は
想定外となり得るということを認識して
おかなければいけない。
 
 想定にとらわれすぎてはいけない。
 
 想定は、ある仮定のもとに実施されて
いることを知っておかないといけない。
 
 災害時には、ここに避難すれば安全
だと単純に考えてはいけない。
 
 頭には入れておくとして実際の状況
をしっかり把握しないといけないのだ。
 想定内なのか、そうでないのか?
 
 主体的でなくてはならない。
 
 今回の「この教育は」決して風化
させてはならないと思う。

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2013年2月25日 (月)

(地域発・企業発)期待担う小水力発電 水豊かな山梨、農業用水で水車

2013年2月25日 朝日新聞デジタル
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
有料記事です。
 
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 小さな水路で電気をつくる「小水力
発電」に、山梨県が力を入れている。
 
 県の面積の8割が森林で水が豊かな特長
を生かし、「エネルギーの地産地消」を
めざす。
 
 2050年ごろには、県民が使う電気
すべてを水力や太陽光など県内の発電所
でまかなうのが目標だ。
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 山梨県での上記目標は可能と思う。
 
 安全でクリーンな電源であり、
是非実現してもらいたいものです。
 
 
 参考資料を2つ紹介しておきたい。
   2011. 8. 4
 
   科学技術動向 2012年5・6月号
 
 農協の論文中に見られる下記の指標
 
>稼働期間(ライフサイクル)中に
>投入されるエネルギーに対する
>発電によるエネルギー創出の倍率
>を表す「エネルギー収支比:
>EPR(Energy  Payback  Ratio)」
>から見ると、燃料投入が無く、かつ長期
>稼働が可能な水力発電のEPRは、
>再生エネルギーの中でも格段に高い。
>EPRの試算は様々だが、
>(独立行政法人)産業技術総合研究所は
>火力や原子力は 1 未満であるのに対し、
>水力発電では50とEPRの優位性を試算
>している。
 これは注目して良い指標だと思います。
 小水力発電は環境にやさしい良い電源と
言えます。
 
 又、科学技術動向 2012年5・6月号は
小水力発電についてよく纏められている
と思う。
 一読して貰いたい。
 
 全発電量は、
>出力規模 1万kW 以下の小水力発電
>の導入ポテンシャル約 1050 万 kW
>という環境省による推計が正しい
>とした場合、これが全て開発されれば、
>2009 年における一般電気事業者の
>全発電設備容量2億3,715万 kW の
>約 4%に相当する。
 ということらしい。
 
 と言うことは、
 小水力発電の発電量では工場などの
大電力を必要とする目的には向かない
けれども
 
>「エネルギー永続地帯」による再生可能
>エネルギー電力の推計では、各市町村の
>民生および農水部門における電力需要を
>当該地域の再生可能エネルギー電力供給
>でどの程度賄われているかを示す
>「自然エネルギー電力自給率」を推計
>しているが、2008 年時点で30以上の
>市町村では小水力発電だけで
>「電力自給率」が 100%を超えて
>おり、50%を超えている市町村は
>67にのぼる。
>これらの市町村のほとんどは、
>小水力発電の適地である中山間地域に
>位置した小さなコミュニティである。
>今日の段階でも、小水力発電は
>こうした市町村(近隣地域を含む)の
>電力需要のかなりの部分を賄うことが
>できる。
>未開発の小水力発電が開発されれば、
>このような潜在的に「エネルギー
>(電力)自給率」が高いコミュニティ
>は大幅に増える。
>東日本大震災による電力需給のひっ迫は、
>ある程度分散型電源に依拠したシステム
>を取り入れる重要性を再認識させた。
>しかし、電力供給システムを分散型に
>移行させるには、十分な準備と時間が
>必要である。
>設備利用効率が高く、
>再生可能エネルギー発電の中では
>相対的に負荷変動が小さい小水力発電の
>普及は、特に小水力に適した中山間地域
>およびその周辺地域において、消費地に
>近い場所で発電を行う分散型電源に
>依拠したシステムを実証していく
>第一歩にもなり得る。
 と言っています。
 
 山間部の多い日本に適した良いシステム
だと思う。
 
 このように目的を絞って開発を促進する
施策を実施していくことにより、再生可能
エネルギーの比率を上げていくことが可能
だと思われます。
 
 CO2の削減は必須です。
 環境問題もあり、原発の比率は下げていか
ざるを得ないと考えます。
 
 政治家達には一考して貰いたい。

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世界初! p型シリコン中の室温スピン輸送を達成―電流を用いない省エネのエレクトロニクス社会へ一歩―

2013年2月13日
大阪大学研究成果リリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 大阪大学大学院基礎工学研究科システム
創成専攻電子光科学領域の仕幸英治特任
准教授、久保和樹(博士前期課程2年生)
および白石誠司教授らは、
東北大学金属材料研究所の齊藤英治教授、
安藤和也助教と共同で動力学的スピン注入法
であるスピンポンピング※1を用いて、
p型シリコン※2中の室温スピン輸送を
世界で初めて達成しました。
 
 この成功によりn型、p型のシリコンに
室温でスピン情報を伝播させる基礎技術が
確立したことになり、シリコンを用いた
スピントロニクス領域の大きな発展が期待
できます。
 
 エレクトロニクスにおける情報伝搬には
これまで電荷電流(電流)が用いられて
きましたが、微細化の困難さや発熱などの
エネルギーロスの問題が発生していたため、
全く新しい発想に基づく新奇情報処理素子
の創出が期待されています。
 
 スピントロニクスはその有力な候補技術
であり、現在シリコンスピントロニクスは
大きな関心を集めています。
 
 今回「純スピン流」という電流を伴わず
スピン角運動量のみが伝播する流れを
p型シリコンに生成することで超低消費電力
論理素子が創出できる可能性が高まり
ました。
 
 既にn型シリコンにおける室温純スピン流
生成及びスピン輸送は、TDK(株)
・秋田県産業技術センター・大阪大学
(電子光科学領域・白石研究室及び
物性物理工学領域・鈴木義茂研究室)チーム
により2009年に世界に先駆けて達成されて
いますが、論理回路作製に必要な
もう1つの要素であるp型シリコンにおける
スピン輸送は未達成であったため、
その達成が強く希求されていました。
 
 本研究の成功はシリコンスピントロニクス
における大きなマイルストーンの達成
であり、シリコンスピントランジスタなど
への応用展開が加速できる重要な成果です。
 
 本研究は文部科学省科学研究費補助金、
グローバルCOEプログラム(物質の量子機能
解明と未来型機能材料創出)などの助成
により行われました。
 
 本研究成果は2013年1月29日付にて
米国物理学会論文誌
「Physical Review Letters」にて受理
され、近日中に公開されます。
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>環境親和性と既存の半導体産業のもつ
>インフラとの親和性のよいシリコンに
>スピン機能を搭載した超低消費電力
>論理素子実現への重要な一歩を
>踏み出しました。
 
→超低消費電力論理素子が創出できる
可能性が高まりました。
 
 とは言っていますが、
 
 まだ実際のシリコン素子にて実現する
までには時間がかかりそうです。
 
 サーバーも、ルーターも、
スーパーコンピュースも、
電力大食いマシンです。
 
 工夫はしているのでしょうが、
現在の技術では電力も限界に近いのです。
 
 近い将来に実現出来るよう祈りたい。
 ブレークスルーが必須なのです。

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2013年2月24日 (日)

“対称性の自発的破れ”に関する南部理論の適用限界を打破

平成25年2月20日
理化学研究所プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 「対称性の自発的破れ」の概念を
現代素粒子物理学に導入し、 「南部理論」
を生み出した南部陽一郎博士は、
2008年にノーベル賞を受賞しました。
 
 この理論を簡単に言うと、対称性には、
円や球のようにどれだけ回転させても
対称性を保つ回転対称性や、気体や液体
のように分子がどこにあっても変わらない
並進対称性といった「連続対称性」があり、
 
これが自発的に破れると小さな変化を
遠方まで伝える「波」が発生する―
という理論です。
 
 南部理論では、連続対称性が破れると、
破れた対称性の数に等しい数だけ一定速度
で伝わる波が現れるとしています。
 
 しかし、磁石の中を伝わる「スピン波」
のように、自然界に現れる波の中には
南部理論で説明できる波とは異なる性質
の波があることが知られています。
 
 例えば、従来の南部理論をそのまま
スピン波に適用すると2種類の波が
生まれるはずですが、実際には1種類の
波しか観測されません。
 
 そこで理研の研究者は、あらゆる
連続対称性の自発的破れを理論的に説明
できる新しい理論の構築に挑みました。
 
 新理論の構築に用いたのは、ミクロな
力学からマクロな現象を導き出す
「森理論」でした。
 
 1965年に森肇博士が提唱した理論です。
 
 これを南部理論へ融合し、スピン波では
電子の回転に起因して1種類の波だけが
生まれること、その伝播速度はスピンに
加える力の大きさに依存することを説明
できました。
 
 自然界の波の性質を1つの理論だけで
説明でき、対称性の自発的破れの
本質的理解につながります。
 
 
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 難しくて良くわかりません。
 
 今回のものと、下記の投稿とどういう
関係があるのでしょうか?
 
 統一理論と言っているのだから理研の
理論は必要なさそうな気もするのですが?
 
 高等数学なので扱いにくいのかな?
 数値的な解を得るのが難しい?
 
 以前の投稿は、
2012年7月 3日
 
 です。

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Muse細胞及び分離方法に関する基本的な特許が成立

2013年2月22日
新エネルギー・産業技術総合開発機構
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 NEDOのプロジェクトにおいて東北大学の
出澤教授のグループが発見した、ヒトの
生体内に存在する多能性幹細胞
(Muse細胞)と、このMuse細胞を
生体組織から分離する技術に関する特許
が、日本国内で成立しました。
 
 Muse細胞は、あらゆる組織に分化する
ことが可能な多能性幹細胞であり、
その能力により、体内の様々な損傷部位を
修復することが確認されています。
 
 また、すでにヒトに移植が実施されて
いる骨髄や間葉系幹細胞の一部に含まれて
いること、遺伝子導入や化合物添加など
の誘導操作を必要とせずに分離できること
などから、安全性について一定の実績を
有しています。
 
 本特許を活用することで、今後、
Muse細胞の再生医療等への実用化が進展
することが期待されます。
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 これはこれで良いことだと思います。
 
 以前、このMuse細胞とiPS細胞との
間で論争がありましたね。
 
参考までに、下記にあげておきます。
2011年6月 1日
 
2011年6月 8日
 
>科学的な真実は追試によってのみ
>確かめられます。
 
 iPS細胞は世界に認められて、
ノーベル賞受賞につながりましたが、
 
 Muse細胞も万能細胞です。
それなりに一長一短があるはず。
 是非患者の為に、Muse細胞の
再生医療等への実用化が進展する
ことに期待します。

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2013年2月23日 (土)

多発性硬化症(MS)の発症メカニズムを解明

2013年2月22日
国立精神・神経医療研究センター
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 独立行政法人 国立精神・神経医療研究
センター神経研究所の免疫研究部部長
山村隆、同室長 大木伸司および
ベン・レイバニー研究員らの研究グループ
は、日本において患者数が急速に増加しつつ
ある多発性硬化症(MS)の新しい治療法の
開発につながる発症メカニズムの解明と
病態改善の手がかりを発見しました。
 
 山村らの研究グループはこれまでに、
多発性硬化症(MS)の炎症を引き起こす
サイトカイン
(インターロイキン17:IL-17)の分泌
に「NR4A2」というタンパク質がかかわって
いることを明らかにしてきましたが、
この度の研究では、この炎症性サイトカイン
(IL-17)の産生がNR4A2によって制御される
メカニズムを解明するとともに、生体内
におけるNR4A2の機能を抑制すること
により病態を顕著に改善できることを
明らかにしました。
 
 今回の研究によって、炎症を起こす
サイトカイン発現に至るメカニズムを解明
し、それを制御するタンパク質を特定できた
ことは、化学的に安定した薬を開発する上で
極めて意義ある研究成果と言えます。
 
 今後、病原性T細胞を標的としたMSの
新しい治療法の開発へとつながるものです。
 
 この研究成果は米国科学雑誌
「PLoS ONE(プロスワン)」オンライン版
で、2013年2月22日
(報道解禁日時:米国太平洋標準時
2月21日午後2時)に掲載されました。
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 素晴らしい成果のようです。
 
>MSなどの自己免疫疾患は、自らを攻撃
>してしまう病原性Tリンパ球が
>その発症のメカニズムに深く関与して
>いると考えられ、
>中でも炎症性サイトカインである
>インターロイキン17(IL-17)を産生
>するTh17細胞が注目されています。
 
>また、MSの類縁疾患である視神経脊髄炎
>(NMO)でも、その発症へのTh17細胞の
>関与が指摘されています。
 
>そこで、これらの疾患の克服には
>病原性リンパ球の機能を制御することが
>必須と考えられるようになりましたが、
>すでに治験段階に進んでいる各種の
>抗サイトカイン療法は、これまでの
>ところ必ずしも十分な成果を得るに
>至っておらず、病原性リンパ球
>そのものを標的とした治療法の確立が
>望まれていました。
 
 前から言われていましたね。
 
 今回の解明から、
- 病原性T細胞標的とした新たな
多発性硬化症治療法開発への応用に
期待 -
---------------------------------------
 “NR4A2特異的siRNA”のマウスへの
直接投与によりEAEの病態が抑制されたこと
から、これらの合成核酸が、多発性硬化症
などのT細胞依存性自己免疫疾患の
病態改善に有効である可能性が高まり
ました。
 
 またNR4A2によるTh17細胞機能制御
メカニズムが解明されたことにより、
例えばIL-21遺伝子などの発現抑制を指標
とした、NR4A2を標的とする小分子化合物
のスクリーニングによる新規治療薬の同定
への道が開かれ、多発性硬化症に対する
これまでにない画期的な治療法の確立
への可能性が広がるものと期待されます。
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 素晴らしい。
 
>多発性硬化症に対する
>これまでにない画期的な治療法の確立
>への可能性が広がる
 大いに期待したい。

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病害抵抗性作物創製の新技術の開発

2013年2月21日 農研機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
・病原体の攻撃を認識し、防御応答に関与
 する植物の異なる2つの蛋白質を導入して
 複数の病害に抵抗性の作物を開発
 
・2つの蛋白質の同時導入で複数の
 植物種に抵抗性を付与
 
・病害抵抗性作物の開発に新たな知見を
 提供
 
・環境にやさしい病害防除剤の開発へ
 貢献
 
 
-------
概要
 岡山県農林水産総合センター生物科学
研究所の鳴坂義弘専門研究員、鳴坂真理
流動研究員は、2つの遺伝子を同時に植物
に導入することで植物が正常に生育し、
かつ複数の病原体に対する病害抵抗性植物
の開発に成功しました。
 
 これは、理研植物科学研究センター
植物免疫研究グループの白須賢グループ
ディレクター、京都府立大学生命環境科学
研究科の久保康之教授、農研機構野菜茶業
研究所の畠山勝徳主任研究員、
玉川大学農学部の今村順教授、筑波大学
生命環境系の江面浩教授、農業生物資源
研究所の田部井豊室長、七里吉彦
特別研究員、京都大学農学研究科の
高野義孝准教授による共同研究の成果です。
 
 本研究は、農研機構生物系特定産業技術
研究支援センターのイノベーション創出
基礎的研究推進事業、平成22年度採択課題
「病原糸状菌の分泌戦略を標的とする
作物保護技術の基盤開発」
(研究代表者:白須 賢)及び
JSPS科研費21580060、21780038,24228008
による成果と各機関との共同研究により
行われたものです。
 
 なお、この研究は平成22年4月から
平成24年冬に実施しました。
 
 本研究成果の詳細は、2月21日付け
(日本時間)で米国オンライン科学誌
「PLOS ONE(プロスワン)」に掲載
されています。
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 良いと思います。
 
 遺伝子改変作物はこれから必須のものと
なると考えます。
 
 盲目的に怖がるだけでなく、科学的に
評価し、安全性を担保しつつ、導入して
行く必要があると思っています。
 
 遺伝子治療に期待するのと同じ
ように、避けては通れない道なの
だと思う。

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2013年2月22日 (金)

「アレルギーを抑える新たな仕組みを発見」

2013年02月22日
東京医科歯科大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
●アレルギー性の炎症を誘導する仕組み
 に比べ、抑える仕組みは十分な解析が
 進んでいない。
 
●「アレルギーを悪化させる細胞
 (火付け役)」を「アレルギーを抑える
 細胞(火消し役)」に変身させる
 ユニークな仕組みがあることを発見。
 
●アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患
 に対する新たな治療法の開発に期待。
 
 
-------
研究成果の概要
 本研究グループは、慢性皮膚アレルギー
炎症のモデルマウスで炎症部位に集まって
いる白血球を調べたところ、そのうち半数
近くがマクロファージであることを
見いだしました。
 
 これらは血中を循環している炎症性単球
に由来し、血中から皮膚に浸み出した
単球が、マクロファージへと分化すること
が分かりました(図1)。
 
 このマクロファージの特徴を詳しく調べた
ところ、マクロファージの中でも
2型マクロファージと呼ばれるものである
ことが明らかとなりました。
 
 炎症性単球は、その名が示す通り炎症を
引き起こす細胞とされ、これまで炎症の
誘導・悪化に関与すると考えられて
きました。
 2型マクロファージもアレルギー炎症の
誘導・悪化に寄与すると報告されて
いましたので、当初はこれらの細胞が
アレルギー炎症の誘導に深く関わっている
と予想しました。
 
 ところが、この炎症性単球が皮膚内に
浸み出せないように遺伝子を操作した
CCR2欠損マウスでは、予想に反して、
炎症が軽快するのではなく、かえって
悪化・長期化してしまいました。
 
 そこで、正常マウス由来の炎症性単球
をこのCCR2欠損マウスに注射すると、
炎症性単球が皮膚アレルギー炎症部位に
浸み出して2型マクロファージへと
成熟する結果、ひどかった炎症を抑える
ことを発見しました(図2)。
 
 さらなる解析から、好塩基球が産生する
サイトカインの1つである
インターロイキン4(IL-4)が、
皮膚に浸み出してきた炎症性単球に作用
して、2型マクロファージへと変化させる
ことも明らかとなりました(図1)。
 
 以上のように、本研究では、炎症性単球
が血中から皮膚に浸み出した後に、
好塩基球の産生するIL-4の影響を受けて
2型マクロファージへと変化することで
炎症を抑制させる能力を獲得して、
アレルギー性炎症を抑え、アレルギーを
終焉に向かわせるという新事実を世界に
先駆けて発見しました。
 
 これまで、2型マクロファージの
生い立ちに関しては、常在性単球からの
生成経路と組織常在マクロファージからの
生成経路の2つが知られていましたが、
本研究で炎症性単球からの生成経路が存在
することが判明するとともに、炎症性単球
由来の2型マクロファージがアレルギーを
抑制することが明らかとなりました(図3)
 
 
研究成果の意義
 本研究で、「アレルギー性炎症を悪化
させる細胞(炎症性単球)」を
「アレルギー性炎症を抑える細胞
(2型マクロファージ)」に変換できる
ことが明らかとなりました。
 この変換のメカニズムと
2型マクロファージによる炎症抑制に
関わる分子群を探索することで、
アレルギーに対する新たな治療標的が
見つかり、新しいタイプの治療法の開発が
進むものと期待されます。
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>好塩基球の産生するIL-4の影響を
>受けて2型マクロファージへと変化する
>ことで炎症を抑制させる能力を獲得して、
>アレルギー性炎症を抑え、アレルギーを
>終焉に向かわせるという新事実を
>世界に先駆けて発見しました。
 
 なかなか興味深い発見ですね。
 予想外のことがいろいろある。
 
>この変換のメカニズムと
>2型マクロファージによる炎症抑制に
>関わる分子群を探索することで、
>アレルギーに対する新たな治療標的が
>見つかり、新しいタイプの治療法の
>開発が進むものと期待されます。
 
 期待したい。

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山中教授に賞金2億8千万円…ブレークスルー賞

2013年2月21日  読売新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 米ネット大手のグーグルや
フェイスブックの創業者らが20日、
生命科学分野で画期的な成果を上げた
研究者に贈る「生命科学ブレークスルー賞」
を創設し、第1回受賞者として、
iPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製
した京都大の山中伸弥教授ら11人を
選んだと発表した。
 
 1人300万ドル(約2億8000万円)
の賞金が贈られるといい、米メディアは
「シリコンバレーの著名人が作った
ノーベル賞に匹敵する賞」と紹介している。
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 素晴らしい。おめでとうございます。
 
 日本のお金持ちは、こういう社会貢献
は考えないのかな?
 
 その点米国は素晴らしい。
 
 得たお金を社会に還元しようとする
意志が見られる人が多い。
 素晴らしいことです。
 尊敬するに値すると思う。
 
 マイクロソフトのビル・ゲーツさんも
そう、

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遅きに失するホスピスケア

2013年2月21日 健康美容EXPOニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 穏やかな環境で静かに死を迎えたいと
望む人は多いが、実際は2、3日間という
極めて短期間しかホスピスケアを受けて
いない患者が多いことが、
米ブラウン大学(ロードアイランド州)
ウォーレン・アルパート医学部教授の
Joan Teno氏らの研究で明らかにされた。
 
 Teno氏は、「このような短期間の
ホスピス滞在では、患者や家族は
心理的サポートの恩恵を受けることも
できない」と述べている。
 
 この知見は、「JAMA」2月6日号に掲載
された。
 
 付随論説の著者で米エール大学
(コネチカット州)医学部教授の
Mary Tinetti氏は、「ホスピス(ケア)が、
患者の容体が悪化してどんな治療も
効かなくなったときの最終手段のように
利用されているのが実情。
 
 ホスピス(ケア)は、生活の質(QOL)
を重視する患者への治療として利用
すべき。
 患者の中には早い段階で緩和ケアを
希望する人もいる」と指摘する。
 
 Teno氏とTinetti氏はともに、患者本人
や家族が積極的に予後について医師に尋ね、
希望する治療について話し合う必要がある
としている。
 
 「本人の意思を尊重する最善の方法は
ホスピス(ケア)である場合が多い」と
Teno氏はいう。
 また、Tinetti氏はICU治療を受ける基準
を設ける必要があるとし、「末期患者の
治療におけるICUの役割とは何かを積極的
に考えていかなくてはならない」と付け
加えている。(HealthDay News 2月5日)
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>実際は2、3日間という極めて短期間しか
>ホスピスケアを受けていない患者が多い
 
 今回の結果は、
>2000年、2005年および2009年に死亡した
>診療ごとの個別支払い方式のメディケア
>(米国の高齢者向け医療保険プログラム)
>受給者から無作為に20%を抽出して
>レビューした。
 ものらしいですが、
 
日本の今の実情も同じような気がします。
 
 あくまで個人的な感覚ですが、
 というのも、私の近くの人の話では
ホスピスに入ったのですが、ホスピスには
医師は存在せず、何もしない。
 苦痛を取り除くのみ。
 
 要するにモルヒネを与える。
 それも必要以上に多量に、
 と私には思える。
 
 それが為に、ただ、寝ているだけ。
 家族とのコミュニケーションは
とれない。
 
 これでは病院にいた方がよかったと
あるいは、家族でみとることが可能なら
その方がはるかに良いと思う。
 
 QOLの向上など夢の又夢のような気が
しました。
 
 こんなことで、ホスピスの存在価値が
あるのでしょうか?
 
 ホスピスというものに持っていた
イメージが大きく崩れてしまいました。
 
 もう少し長くいられて、QOLを大事にして
くれる所と思っていました。
 
 考えてしまう。どうしようかと、

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2013年2月21日 (木)

赤い蛍光試薬で細胞内カルシウムイオン濃度の変動を画像化

 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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<ポイント>
○細胞質中のカルシウムイオン濃度分布は
 緑色のカルシウム蛍光試薬で可視化
 できるが、一般的な蛍光試薬や
 たんぱく質の多くも緑色に光るため、
 両者の併用が難しかった。
 
○細胞質内に一様に分布する赤い蛍光試薬
 を独自開発し、カルシウムイオンの
 画像化に成功。
 
○この蛍光試薬は2013年4月に
 販売開始する予定。
 
 
-------
 JST 研究成果展開事業(先端計測分析
技術・機器開発プログラム)の一環として、
東京大学 大学院薬学系研究科の
花岡 健二郎 准教授らの開発チームは、
カルシウムイオンを赤く光らせて可視化する
新しい蛍光試薬注1)『CaTM-2』の
開発に成功しました。
 
 カルシウムイオンは多くの生命現象に
関わっており、筋収縮や脳神経活動など
に伴って濃度分布が変化することが
知られています。
 
 そのため、生きた細胞内部の
カルシウムイオン濃度について、
その時間的変動や場所の情報を画像や映像
としてとらえることで、さまざまな
生体活動の理解を深めることができます。
 
 最も汎用性の高い蛍光色素として
緑色の「フルオレセイン」が知られており、
カルシウム蛍光試薬のほか、多くの
蛍光試薬で利用されています。
 
 しかし、ほかの蛍光試薬や
蛍光たんぱく質にも緑色のものが多い
ことから、これらを併用することが
できませんでした。
 
 一方、すでに実用化されている
カルシウム蛍光試薬の中には赤い蛍光を
発するものもありますが、細胞の中で
特定部位にとどまる性質があることや
検出感度が低いため、使用方法が限られて
いました。
 
 開発チームは今回、赤く光る
カルシウム蛍光試薬『CaTM-2』の
開発に成功しました。
 
 『CaTM-2』は細胞の内部に一様に
広がるとともに、カルシウムイオン濃度
に応じて感度よく赤い蛍光を発します。
 
 実際に今回開発した『CaTM-2』と
色の異なる蛍光試薬を併用することで、
カルシウムイオンの濃度変化と
ラット脳神経細胞をそれぞれ可視化し、
神経細胞が自然に興奮する「自然発火」
と呼ばれる現象と神経細胞そのものを
同時にとらえることに成功しました。
 
 この成果は、複数の生体分子を異なる色
の蛍光色素で可視化して同時に画像化する
『マルチカラーイメージング注2)』を
幅広い分野に応用することを可能にする
ものです。
 
 本開発成果は、ドイツ科学雑誌
「Angewandte Chemie
 International
 Edition」に近日中に掲載され
ます。
 
 また、本開発成果は2013年4月に
五稜化学株式会社から発売される予定
です。
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 素晴らしいです。
 これで生体活動の理解がさらに深まる
ことが期待できます。
 
 こちらの研究とも併せてさらに解明して
欲しいと思います。
2013年2月18日
 
 この画像は実に興味深かった。
 今回の開発でマルチカラーで可視化
出来るのでさらにGoodですね。

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健康的な歯にするために

2013/1/29 健康美容EXPOニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 歯はその人の印象を決める重要な
パーツだ。
 
 それでは歯を最良の状態に保つには
どうすればいいだろう。
 
 米国歯科医師会(ADA)は、歯を健康に
するために日常的にできることとして
次のようなアドバイスをしている。
 
・フッ素入り歯磨きを使って、毎日2回、
 2分以上歯を磨く
・1日に少なくとも1回フロスを使う
・炭水化物や糖分の高いスナックの摂取量
 を制限する
・スポーツなど、体を使う活動をするとき
 にはマウスガードをつける
・禁煙する
・口や唇にピアスをしない
・歯科医院に定期的に通う
---------------------------------------
 
 頭に入れておきましょう。
 
 日本の歯科医師会は何かコメントを出して
いたかな?

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2013年2月20日 (水)

様々な色を持つ有機蛍光色素「ABPX」の発光メカニズムが明らかに -光エレクトロニクス分野に新たなスマートマテリアルを提供-

 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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◇ポイント◇
・溶液と固体の両方の状態で蛍光を発する
 分子メカニズムを解明
 
・様々な条件下で複数の分子構造へ変化し、
 カラフルな蛍光色や発色を示す
 
・次世代技術として期待される
 有機太陽電池や光センサーなどへの
 応用が可能
 
 
-------
 理化学研究所と岡山大学は、溶液と固体
の両方の状態で蛍光を発する有機蛍光色素
「アミノベンゾピラノキサンテン系
(ABPX)色素※1」の発光メカニズムの
解明に取り組み、ABPXが複数の分子構造へ
瞬時に変化することで、カラフルな蛍光や
発色を示すことを明らかにしました。
 
 これは、理研分子イメージング科学研究
センター(渡辺恭良センター長)
複数分子イメージング研究チームの
榎本秀一チームリーダー
(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科教授
兼任)、神野伸一郎研究員と、
理研基幹研究所先進機能元素化学研究
チームの内山真伸チームリーダーらとの
共同研究の成果です。
 
 有機蛍光色素は、半導体などを用いる
発光性材料と比べ、レアメタルなどの
資源的な制約も少なく、かつ低価格なこと
から、工業から医療まで幅広い分野で利用
されています。
 
 しかし、従来の有機蛍光色素は、溶媒
への溶解性が低いため取り扱いが難しい
という問題がありました。
 
 また、低濃度の溶液中では良好な蛍光を
発しますが、濃度が高くなるにつれ
蛍光強度が弱まり、凝集した固体状態では
消えてしまいます。
 
 この課題に対応するため、研究グループ
は2010年に、色素分子の凝集によって蛍光
が増大する新しいタイプの
有機系蛍光性色素としてABPXを開発して
います。
 
 今回研究グループは、ABPXの詳細な
発光メカニズムを解明するため、分子構造
と光物性の関連性を実験・理論の両面から
詳細に解析しました。
 
 その結果、固体状態のABPXは
塩化物イオンなどの陰イオンと
イオンペア※2を形成することで、紫外線を
照射すると赤色から近赤外域に蛍光を
発する一方、溶液中では水素イオンの影響
により複数の分子構造へ瞬時に変化し、
カラフルな蛍光と発色を示すことが
分かりました。
 
 ABPXは、従来の有機蛍光色素と比べ、
アルコールなどの扱いやすい溶媒にも
溶けやすく、また凝集した固体状態でも
蛍光・発色します。
 
 液体と固体の両状態で利用できるため、
加工性に優れ、大面積化も容易です。
 
 次世代技術として期待される
有機太陽電池や有機発光デバイス、
光センサーなどへの応用も考えられ、
多彩な光と色が利用可能な有力な
機能性色素となることが期待できます。
 
 本研究成果は、英国王立化学会誌
『Physical Chemistry Chemical Physics』
(2月14日号)に掲載され、同誌の
Hot Articleに選出されました。
---------------------------------------
 
>同誌のHot Articleに選出されました。
 とのこと。
 
>ABPXは、凝集という物理現象と、イオン
>の存在という化学的操作で、発光や蛍光
>の色や強度を制御できるユニークな
>色素化合物です。
>このような特性を有する平面性の高い
>パイ電子共役型色素の報告はほとんど
>なく、新しい発光性材料を提供できる
>上で意義深い研究成果です。
 
>ABPXは、欲しい機能に多彩な光と色で
>応答する、光エレクトロニクス分野の
>新しいスマートマテリアルとなること
>が期待されます。
 
 良さそうですね。期待しましょう。
 
 有機太陽電池や光センサーなどへの
応用が可能と言うのは、
 
 発光だけでなく光エネルギーの吸収
にも優れたもの、ということから応用が
可能ということになる?

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生命ナノシステム科学研究科 東准教授らの研究グループが、がん治療の標的酵素に対する高特異性インヒビターの分子設計に成功!

平成25年2月15日 横浜市立大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 横浜市立大学大学院生命ナノシステム
科学研究科の東 昌市准教授らの
研究グループが、がん治療の標的酵素
MMP-2(*1)に対する
高特異性インヒビタータンパク質(*2)の
創出に成功しました。
 
 この研究成果は伝統ある米国科学雑誌
Journal of Biological Chemistry
(平成25年2月10日オンライン版)に
掲載されました。
 
 
【ポイント】
・従来のMMPs阻害剤は特異性の低さが障害
 となり、がん治療薬としての利用に
 至っていない。
 
・今回、がん治療の標的酵素MMP-2に対し、
 特異的かつ強力なインヒビターの設計に
 成功した。
 
・この高特異性MMP-2インヒビターは、
 がんをはじめとしたMMP-2が関与する
 疾患(*)の治療薬としての応用が期待
 される。
 
*血小板血栓や動脈瘤、心筋梗塞後の
 心破裂などの心臓血管系疾患
 
 
-------
概要
 悪性のがん組織では、マトリックスメタロ
プロテアーゼ(MMPs)と呼ばれるタンパク質
分解酵素が高発現しており、がん細胞の
浸潤・転移を支えています。
 
 かつて、がんの抗転移剤開発をめざして
多くのMMPs阻害剤が開発されましたが、
残念ながら臨床試験の過程で確認された
様々な副作用が原因となり、がん治療薬
としての利用に至っていません。
 
 これは、20種以上存在するMMPsのうち、
がん治療の標的となるMMPsのみに作用する
選択的阻害剤の開発が困難であったこと
に起因します。
 
 東准教授らはAPP-IPと命名したペプチド
が標的MMPsの一つであるMMP-2に対し、
選択的阻害活性を持つことを見出し、
その阻害機構を解明しました
(2008年および 2011年J Biol Chem 掲載)
 
 今回、APP-IPと生理的MMPs
インヒビタータンパク質であるTIMP-2を
組み合わせることにより、MMP-2選択性、
阻害活性および安定性を飛躍的に上昇
させたインヒビタータンパク質の創出に
成功しました。
 
 本発明は国内(2008-262415)および
国際特許(PCT/JP 2009/ 067320)申請中
です。
 
 なお本研究は、本学戦略的研究推進費
「標的蛋白質の構造解析に基づく合理的
創薬」などの助成により行われました。
---------------------------------------
 
>がんをはじめとしたMMP-2が関与する
>疾患に対する治療薬として開発すること
>が可能かも知れません。
 
 可能かも? というところが微妙ですね。
 
 どの位期待できるのでしょうか?
 
 MMP-2が関与する疾患(*)の治療薬
としての応用に期待したい。

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参入規制撤廃し電気料金引き下げへ…報告書案

2013年2月8日  読売新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 経済産業省の有識者会議「電力システム
改革専門委員会」は8日、既存の電力会社
以外の企業にも家庭向けの電力販売を
認める「小売り全面自由化」と、
電力会社の発電事業と送配電事業を
グループ内で分社化する「発送電分離」を
盛り込んだ報告書案をまとめた。
 
 2020年をめどに制度改革を完了する。
 
 まず15年をめどに、地域をまたぐ
送電網の運用を行う「広域系統運用機関」
と、電力市場の競争の状況を監督する
新たな規制機関をそれぞれ設立する。
 
 次に16年をめどに小売りを全面自由化
し、新規参入に対する規制を撤廃する。
 さらに18~20年をめどに発送電分離
を行う。
 電力会社に対する料金規制も廃止し、
自由に料金を設定できるようにする。
---------------------------------------
 
 良いことだと思いますが、あまりに
遅い。
 
 EUの電力自由化へのリンクを参考までに、
 
 これからですから15年は遅れていますね。
 
 日本は島国で他国と接していないから
なんでしょうか?
 
 正に鎖国日本という感じ。
 ガラパゴスのほうが良いかな?
 

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2013年2月19日 (火)

三菱電機、電車の回生エネルギを有効活用する電力融通技術を開発---鉄道システム全体で消費電力量を最大5%削減

2013/02/14 techon
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 三菱電機は、鉄道システムの節電に
つながる「列車回生電力融通技術」を開発
し、2013年2月14日に開催した同社の
研究開発成果披露会で発表した(図1)。
 
 現状の鉄道システムでも、減速中の電車
で回生した電力を、加速中の電車に架線を
介して供給する節電の技術があるが、
実際には回生可能なエネルギのうちの
約20%が捨てられている。
 
 新技術は、この約20%のエネルギのうち
の最大80%を有効活用できるようにする
もので、鉄道システム全体の消費電力量を
最大5%削減できる
(首都圏での過密線区を想定した
路線モデルにおけるシミュレーションから
導いた値)という。
 
 
-------
 三菱電機によれば、各電車の位置と
各電車の消費電力量が分かれば、
回生電力量を増大し得る「それぞれの
変電所の電圧値」を算出可能という。
 
 新技術では、各電車に搭載するTIMS
(Train Integrated Management System)
によって各電車の位置や消費電力の情報を
収集し、それらを電力指令所の
メインコンピュータに送る仕組み。
 メインコンピュータでは、それらの情報
に基づき各変電所の電圧値を算出して
各変電所にその値を指令する。
 各変電所ではそれに従い電圧値を
コントロールする。
 
 現時点では、こうした一連のやりとり
を1秒以内の周期で繰り返す仕組みに
なっている。
 
 ちなみに、現状の鉄道システムで
使われている変電所には、電圧を
コントロールする機能は搭載されていない
ため、新技術を適用するにはそうした機能
を変電所に持たせる必要があるという。
---------------------------------------
 
 良いですね。
 
 最大5%削減とは言え、使用している電力
はかなり多いはずですから、かなりの効果が
見込めるものと思います。
 

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柿渋の抗ノロウイルス作用の発見

広島大学 大学院生物圏科学研究科
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 現在、ノロウイルス感染に対する有効な
治療法(治療剤)はなく、その対処法は、
十分な水分の補給と安静です。
 
 また、予防法として、食材等の加熱処理
(85℃以上,1分間)や塩素系漂白剤
(次亜塩素酸ナトリウム等)、ヨード剤
(ポピドンヨード等)、アルデヒド剤
(グルタラール等)などによる消毒が
挙げられています。
 
 しかし、これらの消毒剤は人体に有害
であり、食品に混入することは許されない
ため、調理器具などの消毒に用いる際には
厳格な注意が必要です。
 そのため、抗ノロウイルス作用を有する
ヒトに対してやさしく安全な消毒剤の開発
が望まれてきました。
 
 われわれは、アルタン株式会社(東京都)
との共同研究で、これまでに柿渋
(食品添加物名:柿タンニン)が強い
抗ノロウイルス作用を示すことを明らかに
し、「抗ノロウイルス剤、ノロウイルスに
起因する非細菌性胃腸病の予防及び治療剤
並びにノロウイルスの消毒方法」として
特許の出願を行いました。
 
 われわれは、胃腸炎患者由来の
ノロウイルスを用いてウイルスゲノムを
測定する逆転写PCR法(RT-PCR法)を利用
し、ウイルスゲノムの消失を指標として
抗ノロウイルス効果を調べました。
 
 その結果、柿渋にノロウイルスの
ゲノムを99%以上減少させる作用があること
を突き止めました。
 
 柿渋は、古くより中国では漢方薬、
日本でも民間治療薬として用いられて
きました。
 
 また、清酒の製造工程で清澄剤としても
用いられており、食品あるいは食品添加物
としての安全性に問題はありません。
 
 これまでに、すでに抗ノロウイルス作用
を有する柿渋含有のアルコール製剤の
開発にも成功しており、アルタン株式会社
より業務用のスプレー式消毒剤として販売
されています。
 今後、ノロウイルスによる急性胃腸炎の
治療薬への応用も期待されます。
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 面白いですね。
 思わぬものが出てきます。
 
 柿渋(食品添加物名:柿タンニン)
 に強い強い抗ノロウイルス作用が
あるんだそうです。
 
>アルタン株式会社より業務用の
>スプレー式消毒剤として販売
>されています。
 とのこと

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新型インフルウイルスに挑む! 遺伝子技術が生む最新ワクチン世界を救う!? “反骨”の科学者による「カイコのワクチン」開発

2013年2月17日の放送
夢の扉+
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 『最新で最強のワクチンで、日本の、
そして、世界の人たちを救いたい!』
 
 毎年、報じられるインフルエンザの流行。
 超極小のウイルスは、驚異的な早さで
変異を繰り返し、免疫が効かない新たな
ウイルスに姿を変え、人間を苦しめる・・。
 
 そして今、人類が直面する脅威が、
新型の「高病原性鳥インフルエンザ
(H5N1)」。
 そのウイルスは、強い毒性を持ち、
もしパンデミック(大流行)が起きれば、
日本だけで、最大約60万人が死亡する
との被害想定もある。
 
 このウイルスに立ち向かおうと、新たな
ワクチン生産の技術を確立しようとして
いるのが、根路銘国昭、73歳。
 
 第一線を走り続けてきた、日本の
ウイルス研究の権威だ。
 
 根路銘が目をつけたのは、「カイコ」。
 従来の鶏卵を使う方法では、有精卵1個
につき、作ることができるワクチンは
数人分で、新型ウイルスのように毒性が
強いと、取り扱いが難しいため、開発に
膨大な時間を要する。
 
 だが、カイコは、1匹で最大数百人分
ものワクチンを作ることができ、これまでの
3分の1の時間で生産が可能になるという。
 
 さらに根路銘は、毒性の強いウイルス
そのものを使うのではなく、
遺伝子組み換え技術により、安全な
ウイルスを使ってワクチンを作ること
に挑戦。
 
 低コストで量産できる方法を
編み出そうと心血を注ぐ。
 
 『途上国の人々にも、安全で有効性の
高いワクチンを、科学者として提供したい』
 
 「カイコワクチン」実用化に向けて、
根路銘が訪れたのは、鳥インフルエンザ
に苦しむインドネシア。
 
 ウイルスを封じ込めるため、まず、
鳥用のカイコワクチンを開発、鳥での効果
が認められれば世界のワクチン開発を
前進させる大きな一歩になる。
 
 欧米に負けない技術力を結集して、
ウイルスと闘い続ける“反骨の科学者”の
ワクチン開発最前線に迫る。
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 素晴らしいですね。
 遺伝子技術とカイコを組み合わせる。
 
>低コストで量産できる方法を
>編み出そうと心血を注ぐ。
 
 すごく重要なこと。
 
 大いに期待したいと思う。

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2013年2月18日 (月)

脳に写される視覚世界をカルシウムセンサーGCaMPでリアルタイム可視化

平成25年1月25日
大学共同利用機関法人
情報・システム研究機構
国立遺伝学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 私たちの目に見える世界は、網膜に
映った後さらに脳へとその情報が
伝えられます。
 
 視覚を司る脳の領域では、視野全体に
対応するように神経細胞が並んでおり、
これは「視覚地図」と呼ばれます。
 
 このような脳の構築様式はヒトや魚など
視覚を持つ全ての動物に共通する特徴です。
 
 しかしながら、視野全体が脳の視野地図
へと写されている様子を、神経活動として
リアルタイムに自然な条件下で捉えた例は
これまでありませんでした。
 
 私たちは、改良を加えて非常に高感度
にしたカルシウムセンサーGCaMPを用いる
ことにより、ゼブラフィッシュ稚魚の餌
となるゾウリムシが、稚魚の視界の中で
泳ぎ回るときの視覚地図上の神経活動を
画像可視化することに成功しました。
 
 今回の研究は、視覚から入る情報に
基づいて動物が行動するとき、脳内の
認知プロセスでどのような神経活動が
生じているのかを明らかにしていくための
端緒になります。
 
 本研究成果は、埼玉大学中井淳一教授
らのグループと遺伝学研究所川上浩一教授
らのグループとの共同研究によるものです。
 
 
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 興味深い。
 
 動画リンクです。

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これが取締役の年俸の実態だ 国内大手企業60社「お偉いさんの懐事情」

2010年12月07日
マネージン
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
ご参考です。
 会員登録(無料)すると全文見ることが
できます。
 
 一つの事実ですね。
 ただ少し前の、

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JAXA|銀河宇宙線の加速の謎に土星探査機のデータで迫る―定説を覆す結果を「ネイチャー・フィジックス」に発表―

 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 土星探査機カッシーニのデータ解析から、
われわれの銀河系においてどのように
高エネルギー粒子が作り出されているのか
という問題に関して、新しい知見が
得られました。
 
 われわれの銀河系は高エネルギー粒子
(宇宙線)で満たされており、大気層を
貫いて地球表層にも降り注いでいます。
 
 宇宙線強度は地球が置かれている
宇宙環境を決める重要な量であり、
その宇宙線粒子がどのようにして作り
だされているのかという問題は、
宇宙物理の最重要課題のひとつに位置づけ
られています。
 
 2007年2月3日、土星を周回する
カッシーニは、太陽風とよばれる太陽から
の粒子の流れが土星の磁気圏に衝突する
ことにより生じた強い衝撃波を詳細に観測
することに成功しました。
 
 きわめて希な強い衝撃波が発生した際に、
幸運にもカッシーニによって「その場」
観測が実施され、はじめて実証に基づいて
強い衝撃波が粒子を加速させる現場を
とらえることができたのです。
 
 観測されたことは、従来の常識を覆す
ものでした。
 
 太陽系における観測史上最高の
エネルギーを持つ電子(相対論的電子)が、
確かに強い衝撃波に伴って観測されました。
 
 しかし、その時の磁場の状態は、磁力線
と流れの向きがほぼ平行で、これまでは
電子加速を起こさない条件だと考えられて
きたものでした。
 
 太陽系での過去の観測結果によると、
電子加速は磁力線と流れの向きがほぼ平行
な場合には起きないとされていましたが、
今回の条件はその対極にあったのです。
 
 これまでの観測対象が弱い衝撃波だった
の対し今回の事例は強い衝撃波であること
が、この相違の原因だと考えられます。
 
 詳細を知ることのできない超新星残骸
における磁場の状態は、論争の的となる
ことがあります。
 
 その意味で、今回の成果は大きな意味を
持っています。
 強い衝撃波による相対論的電子加速の
ための条件が実証に基づいて把握され、
かつ、それは従来考えられていたものとは
逆だとわかったからです。
 
 この研究成果は、2013年2月17日発行の
英科学誌「ネイチャー・フィジックス」
オンライン版に掲載されました。
 
 研究を主導したのはJAXA
インターナショナルトップヤングフェロー
とJAXA宇宙科学研究所の研究者です。
 
 国際的で恵まれた研究環境で最先端の
科学研究を実行することを狙いとする
若手フェロー・プログラムが、宇宙科学
における普遍的課題の解決への大きな貢献
を可能にしたともいえるでしょう。
---------------------------------------
 
 素晴らしい。
 
>JAXAインターナショナルトップヤングフェロー
 良いですね。
 
 若いというのは素晴らしい。

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2013年2月17日 (日)

ミツバチの失踪、農薬の組合せが原因か

February 15, 2013
ナショナルジオグラフィック ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 ミツバチは蜜や花粉を求めて、1匹で1
日に数百から数千もの花々をめぐっている。
 
 1日の終わりには迷うことなく巣へ帰って
いくが、その距離は時に8キロにもなる。
 そしてミツバチは“8の字ダンス”
によって、仲間に花のありかを知らせる。
 これらはすべて、ミツバチの生存に
欠かせない能力だ。
 
 ところが、特定の農薬の組み合わせに
長期間さらされた場合に、ミツバチの
花粉採集の遂行能力が損なわれる可能性が
あることが、最新の研究によって明らかに
なった。
 
 「こうする能力が少しでも損なわれれば、
生存の可能性に大きな影響が出る」と
イギリス、ニューカッスル大学の
神経科学者で今回の論文の共著者、
ジェラルディン・ライト
(Geraldine Wright)氏は言う。
 
 ライト氏らの論文のように、ミツバチの
生存能力が脅かされつつあることを示す
研究は、このところ増え続けている。
 
 2006年以降、何百万匹ものミツバチが
急速に姿を消す事例が世界の各地で報告
されていて、「・・・
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 いろいろ原因がありそうですね。
 
 関連投稿です。
2009年4月29日
 
 心配ですね。
 
 人は自然界にとって良いことをしている
のだろうか?

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iPS細胞で網膜再生、病院倫理委承認…申請へ

2013年2月13日  読売新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 先端医療センター病院(神戸市)の
倫理委員会は13日、
iPS細胞(人工多能性幹細胞)で
目の難病「加齢黄斑変性」を治療する、
理化学研究所(同市)チームの臨床研究の
実施を承認した。
 
 チームは理研の倫理委の承認も得ている。
 3月までに厚生労働省へ審査を申請する
予定で、承認が得られれば、2013年度
にも、iPS細胞を使った世界初の治療が
始まる。
 
 同病院倫理委によると、理研チームが
現在実施している、安全性試験の最終結果
が得られ次第、同倫理委へ報告すること
などを条件に承認した。
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 いよいよiPS細胞を用いた再生医療が
本格的に始動しそうですね。
 
 網膜は「がん」になりにくいという
事情もあるようですが、大いに期待して
います。
 
 まず第一歩です。

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脳脊髄神経系へのメッセンジャーRNA(mRNA)送達

: マテリアル工学専攻 片岡一則教授
2013/02/15 東京大学工学部
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 脳や脊髄などの中枢神経系疾患は,
根治的治療が困難な難治疾患の代表例です.
 
 mRNAは神経細胞で効率よく目的とする
タンパクを産生させる機能を持ち,
新しい核酸医薬として治療への応用が期待
されるものですが,mRNAは極めて不安定で
生体内では急速に分解されてしまうこと,
また自然免疫機構を刺激して,生体内で
強い炎症反応を引き起こすことから,
これまでmRNAの治療への応用例はほとんど
ありませんでした.
 
 本研究は,このmRNAによる新しい
中枢神経系疾患への治療実現に向けて,
東京大学大学院工学系研究科マテリアル
工学専攻/東京大学大学院医学系研究科
疾患生命工学センター臨床医工学部門の
片岡一則教授・位髙啓史特任准教授の
研究グループにより,高分子ミセル型
ドラッグデリバリーシステム(DDS)
を用いた,mRNAの中枢神経系への安全な
送達・機能発現に世界で初めて成功した
ものです.
 
 本研究では,mRNAを内包させた
高分子ミセルを脳脊髄組織へ投与すること
により,5日間に渡る持続的なタンパク発現
を得ました.
 
 このmRNAによる長期持続性機能発現
における高分子ミセルの働きとして,
mRNAを安定に保持することに加え,
自然免疫機構に認識されることを防ぎ,
炎症反応の発生を抑えることを明らか
としました.
 
 本システムによる安全・実用的な
mRNA送達の実現により,アルツハイマー病,
脊髄損傷といった難治性の中枢神経疾患
・外傷に対して,画期的な新規治療法の
開発に繋がることが期待されます.
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>本研究では,mRNAを内包させた
>高分子ミセルを脳脊髄組織へ投与
>することにより,5日間に渡る持続的な
>タンパク発現を得ました.
 
>このmRNAによる長期持続性機能発現
>における高分子ミセルの働きとして,
>mRNAを安定に保持することに加え,
>自然免疫機構に認識されることを防ぎ,
>炎症反応の発生を抑えることを明らか
>としました.
 
>本システムによる安全・実用的な
>mRNA送達の実現により,
>アルツハイマー病,脊髄損傷といった
>難治性の中枢神経疾患・外傷に対して,
>画期的な新規治療法の開発に繋がる
>ことが期待されます
 
 素晴らしい、画期的ですね。
 
 今まで実現出来なかった新規治療法の
開発に大いに期待したい。

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2013年2月16日 (土)

がん細胞を死滅させる「腫瘍治療電場(TTF)」の可能性

2013年02月15日 @IT
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 ビル・ドイル(Bill Doyle)氏は、
イスラエル工科大学名誉教授
ヨーラム・パルティ博士によって発明された
新しいがんの治療法「腫瘍治療電場
(以下、TTF)」を紹介した。
 
 TTFとは、低強度の「電場(電界)」を
使用した治療法である。
 
 電場は、電気が帯びている周りに必ず
生じている「力」であり、「電荷
(個々の物体や粒子などがもつ電気)」
を持つものを引き寄せて作用する。
 
 現在、がんの治療では「手術」
「放射線療法」「化学療法」の3つの治療法
が主に用いられているが、ここに
「TTF」治療が加わるかもしれないと
ビル氏は言う。
 
 TTF治療では、電場発生装置に接続された
トランスデューサーを体外に装着し、
人工的な電場を作り出すことでがん細胞の
分裂を防ぎ死滅させる。
 
 このような治療が可能である理由は、
がん細胞が人体の中で最も強い電荷を
持つ物質の1つだからだ。
 
 研究所では、20種類以上のがん細胞を
対象にTTFを適用したが、そのすべてで
効果があったという。
 
 さらに、正常な細胞には何の影響も
与えることなく治療ができたという
研究結果も報告されている。
 
 パルティ博士は約10年前ほど前、
この発見を実用的な治療に発展させる
ため、Novocureという企業を設立。
 
 Novocureでは、これまでに膠芽腫
(こうがしゅ)と肺がんの臨床試験を
行い、成功させている。
 
 臨床試験では、化学療法に見られる
ような痛み、感染症、吐き気、下痢、
便秘、疲労といった副作用もなかった
という。
 
 現在では、化学療法や放射線治療と
TTFを組み合わせることで、大きな
相乗効果があることが分かっているが、
今もなおハーバード大学医学部で
この効果を最大限に高める最適な
組み合わせを見つける研究が進められて
いる。
 
 テクノロジーを使った新しい治療法
「TTF」が、がんと闘う新しい武器
となることに期待したい。
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 いろいろありますね。
 はじめて知りました。
 
>テクノロジーを使った新しい治療法
>「TTF」が、がんと闘う新しい武器
>となることに期待したい。
 
 私も期待したいと思います。

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卵子老化:米の医科大、メカニズム特定 4遺伝子機能低下

2013年02月14日 毎日新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 年齢が上がると女性が妊娠しにくくなる
「卵子の老化」の原因を、
米ニューヨーク医科大が突き止めたと
発表した。
 
 卵子のもとになる「卵母細胞」のDNA
が傷ついた際、その修復能力が衰えていた。
 
 不妊治療に役立つ成果として注目される。
 13日付の米医学誌
サイエンス・トランスレーショナル
・メディシンに掲載される。
 
 チームは、生後11~12カ月のマウス
と、生後4~5週の若いマウスの卵母細胞
の遺伝子を比較。
 
 高齢のマウスほど、傷ついたDNAを
修復する4遺伝子の働きが低下している
ことを発見した。
 
 チームは「発見を生かして卵母細胞の
DNAを修復できれば、卵巣の老化速度を
遅らせることもできるかもしれない」
としている。
 
 吉村泰典(やすのり)・慶応大教授の話
 卵子の老化の仕組みは謎だっただけに、
意義は大きい。
 ただし、今回の成果がすぐに治療に
つながるとは言えない。
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>「卵母細胞」のDNAが傷ついた際、
>そのDNAの損傷を修復する機能が
>低下して起こる。
 ということのようです。
 
 DNAの損傷を修復する機能の低下を
どうやって防ぐのか?
 
 原因は分かったけれど解決は難しそう
です。

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宇宙線陽子の生成源を特定

平成25年2月15日
宇宙航空研究開発機構
京都大学
広島大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡を用いた
観測によって、宇宙線陽子が超新星残骸で
生成することの決定的な証拠が見つかり
ました。
 
 この発見は、米国科学誌「サイエンス」
2月15日発行号に掲載されました。
 
 宇宙から地球にやってくる宇宙線
(一次宇宙線)の大部分(90%)は陽子で、
9%がヘリウムをはじめとする原子核
(以下、陽子と原子核の成分を合わせて
陽子成分と呼びます。)、
そして、1%が電子です。
 
 一次宇宙線の大部分は、銀河系内の
超新星の爆発に由来するのではないかと
考えられてきましたが、観測的な裏付け
はありませんでした。
 
 最近の観測によって、宇宙線の電子成分
の源が超新星残骸であるということが
ようやく突き止められました。
 
 地球に降り注ぐ宇宙線の大部分を占める
陽子成分についても、超新星残骸で生成
されているという示唆はありましたが、
決定的な証拠は得られていませんでした。
 
 この問題の解決には、高エネルギー
ガンマ線の観測が重要な役割を果たします。
 
 というのも、高エネルギーの陽子や
原子核が周囲のガスと衝突すると
「中性パイ中間子(*1)」が生成し、
それがすぐに崩壊して特有なエネルギーの
ガンマ線を出すからです。
 
 超新星残骸からこの特徴的な放射が
観測されれば、それは宇宙線の陽子成分が
超新星残骸で生成することの決定的な証拠
となるのです。
 
 フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡は、
まさに、中性パイ中間子からの特徴的な
放射が現れると予測されている
エネルギー帯域に感度を持ちます。
 
 京都大学の田中孝明助教をはじめとする
フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡のチームは、
ふたご座の方向にあるIC 443(図1)と
わし座の方向にあるW44(図2)という2つの
超新星残骸について、2008年の観測開始から
2012年までの約4年間の観測データを解析
しました。
 
 図3に得られたガンマ線スペクトルを
示します。
 
 いずれの超新星残骸についても、
低エネルギー側でエネルギーフラックスが
急激に小さくなっており、中性パイ中間子
が崩壊することによる放射であると
結論付けることができました。
 
 1912年の発見から百余年、ついに
宇宙線陽子の源が特定されたのです。
 
 この成果は、フェルミ・ガンマ線
宇宙望遠鏡のデータ解析方法の改良や
較正の精度向上などが進んだことで、
はじめて可能となりました。
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 宇宙線の大部分は陽子成分なんですね。
 知りませんでした。
 
>1912年の発見から百余年、
>ついに宇宙線陽子の源が特定
>されたのです。
 
 ずいぶん時間がかかりましたが素晴らしい
成果だと思います。
 地道な努力が実を結んだと言う所ですね。

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2013年2月15日 (金)

中小企業がひらくナノテク産業の未来

2013年2月13日 Science Channel
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
動画です。
 
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 先端技術分野の技術開発や生産のなか
で、中小企業の果たす役割は少なく
ありません。
 
 ナノテクノロジー分野においても独自の
技術開発に取り組み、イノベーションの
創出に貢献しています。
 
 そうしたナノテクに強みを持つ企業
から、それぞれユニークな技術をもつ
二社を紹介します。
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 ナノテク、面白いですね。
 中小企業も素晴らしい。
 
 他社が手がけないものをやると言う。
 企業の本来の姿です。
 
 今回紹介されている2社とは、
・エビナ電化工業
(ナノメッキ技術を持った企業)と
・奈良機械製作所
(ナノサイズの粒子を作る)
 でした。
 
 エビナ電化工業の黒色メッキ
面白いですね。
 反射しないので黒く見える。
 興味深いメッキです。
 
 奈良機械製作所のナノ粒子も面白い。
 
 こういう企業がどんどん出てきて
欲しいものです。

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凍土融解で森林が枯死

2013年2月13日
サイエンスポータル編集ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 ロシアの東シベリアで地表付近の
永久凍土が融解し、過剰な土壌中の水分
によってカラマツ林の枯死が進んでいる
ことが、海洋研究開発機構地球環境変動
領域の飯島慈裕・主任研究員らと
名古屋大学、ロシア科学アカデミーなどの
共同チームの研究で分かった。
 
 大規模な森林の変化は、東シベリア
における大気と陸の間の熱や水蒸気の
やり取りも変化させ、日本を含む
北東アジアの気候に影響する可能性が
あるという。
 
 研究チームは1998年から東シベリアの
ヤクーツクで、気温や降水量、地温、
土壌水分などの総合的な観測を行って
いる。
 
 その結果、2004年以降に冬の積雪量と
夏の降雨量が共に増加する年が3年間続いた
ことで、地表付近の永久凍土の融解が進み、
表層土壌の水分が過剰な状態となっている
こと、森林の枯死も07年から顕著になって
いることが分かった。
 
 森林が枯死している場所は、調査指標
とした50メートル四方のカラマツ林の
うちでも、永久凍土が周囲よりも深く融け、
地下水が集まりやすくなっていた。
 
 06-11年の間に約15%のカラマツが枯れ、
生き残っている樹木の蒸散能力もかなり
低下していた。
 
 根の生育環境が悪化したことで、枯死が
進行していると考えられるという。
 
 こうした現象は、地球温暖化の影響
による「水循環の変化」が、東シベリア
での降雪量・降雨量を増加させ、
陸上植物に現れたものと考えられる。
 
 永久凍土の融解は、森林の衰退による
炭素の収支にも変化をもたらし、
永久凍土地域からの二酸化炭素やメタン
などの温室効果ガスの放出にも影響を
与えることから、今後も北極域の変化に
注視していく必要があるという。
 
 環境学術誌「エコハイドロジー
(Ecohydrology)」(10日)に研究論文
“Sap flow changes in relation
to permafrost degradation
under increasing precipitation
in an eastern Siberian larch forest”
が掲載された。
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 恐ろしいです。
 
>ロシアの東シベリアで地表付近の
>永久凍土が融解し、過剰な土壌中の水分
>によってカラマツ林の枯死が進んでいる
 だそうです。
 
 地球温暖化の影響、ずいぶんいろいろな
ところに出てきますね。
 カラマツ林の枯死につながるとは
思いませんでした。

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脳内で不安を抑える分子モーターKIF13A

2013/02/12掲載
東京大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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発表のポイント:
◆成果
 分子モーターKIF13A が、脳内で
 セロトニン受容体を運んで不安を抑制
 する作用を持つことを明らかに
 しました。
 
◆新規性(何が新しいのか)
 「安心」や「不安」といった我々の感情
 に結びつく高次の脳機能に分子モーター
 タンパク質が関わっていることを発見
 しました。
 
◆社会的意義/将来の展望
 全く新しい作用の精神安定剤や抗うつ剤
 などの開発に結びつく可能性があります。
 
 
-------
 レントゲンや内視鏡などによって診断を
下せるガンなどの身体的疾患に比べて、
不安障害やうつなどといった精神的疾患の
原因はまだ十分にわかっていません。
 
 精神疾患の原因解明のためには
「安心」「不安」などといった我々の感情
に結びつく高次の脳機能がどのような分子
の働きでコントロールされているかを知る
必要があります。
 
 今回、東京大学大学院医学系研究科
細胞生物学・解剖学講座/分子構造
・動態学講座の廣川信隆特任教授らの
研究グループは、分子モータータンパク質
KIF13A が脳内でセロトニン受容体を輸送
することで不安を抑制することを明らかに
しました。
 
 KIF13A が働かないマウスの脳内では
セロトニン受容体が神経細胞表面まで
輸送されません。
 
 このマウスでは不安が高まり、エサを
探さずに暗いところに隠れようとする
「心配性」の異常行動が観察されました。
 
 不安の感じ方には個体差がありますが、
KIF13A の働きが弱いと不安を感じやすい
性格になるのかもしれません。
 
 また、セロトニン受容体は精神安定剤や
抗うつ剤の重要な標的として知られて
いますが、KIF13A もまた創薬標的分子と
なるかもしれません。
 
 この研究成果は「Cell Reports」
2013 年2月7日オンライン版に掲載
されました。
---------------------------------------
 
 分子モーターね~
 いろいろあるようです。
 
 細胞内で蛋白を運搬するというのが
一般的な役目のようですが、
 今回の分子モーターKIF13Aは、脳内で
セロトニン受容体をはこんでいるようです。
 
>分子モータータンパク質 KIF13A が
>脳内でセロトニン受容体を輸送すること
>で不安を抑制することを明らかに
>しました。
 とのことです。
 
 いままではセロトニンそのものの
コントロールを目指していましたから、
その意味では別の方法でセロトニンを
コントロールする全く新しい作用の
精神安定剤や抗うつ剤などの開発に
結びつく可能性もありますね。
 
 期待したい。
 
 参考までにセロトニンへのリンクは

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2013年2月13日 (水)

熱膨張しない金属「インバー合金」のインバー/逆インバー特性の起源を解明

2013年2月7日 物質構造科学研究所
物構研トピックス
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
 ご参考です。
 熱膨張しない金属が存在するんですね。
 
>横山教授らは、マンガン88%、ニッケル12%
>のインバー合金を用い、結晶の正方格子が
>縦方向と横方向で異なる熱膨張が同時に
>起こることと、温度が上がると正方格子
>から立方格子に代わりながら形状記憶性
>が生じているしくみを調べました。

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レアプラントの自給を目指す植物培養テクノロジー

2013年2月6日 Science Channel
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
動画です。
 
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 レアプラントと呼ばれ、増やす事が
難しい植物種の中でも漢方薬の材料となる
薬用植物は生産地が偏っている事もあり、
供給面での不安定さを抱えています。
 
 そこで、植物細胞の培養技術である
光独立栄養培養を挿し木に応用して、
従来では難しかった植物種の培養技術を
日本の製紙メーカーが開発し、薬用植物の
生産に役立てようとしています。
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 レアプラントね~
 植物も希少植物というのがあるんですね。
 薬の原料になるものなどがそう。
 
 光独立栄養培養、良さそうです。
 期待したい。

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国産ロボでリハビリの臨床試験 全国10病院で3月から

2013年2月12日 朝日新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 【権敬淑】国産の装着型ロボットを使い、
神経や筋肉の難病患者のリハビリテーション
への有効性をみる世界初の臨床試験
(医師主導治験)が、国立病院機構新潟病院
(新潟県柏崎市)など全国10病院で3月
から順次始まる。
 
 ロボット技術を活用した日本発の医療機器
に育てることをめざす。
 
 筑波大の山海嘉之(さんかいよしゆき)
教授らが開発し、サイバーダインが供給
する「ロボットスーツHAL(ハル)」を
使う。
 
 希少性の神経や筋肉の難病で、歩行が
不安定な18歳以上の30人を対象に、
装着時のリハビリが、未装着時と比べて
どれほど歩行機能の回復などに役立つか
検証する。
 
 HALは、筋肉を動かそうとする脳の
微弱な電気信号を皮膚表面につけたセンサー
で感知。
 
 患者が意図した筋肉の動きを予想し、
モーターで力を加えて動きを補助する。
 筋肉が弱った人にも使えるのが特徴だ。
 新潟のほか東京、大阪などの病院で実施
の予定。
 
 欧州での臨床試験も計画されている。
 研究代表者の中島孝・新潟病院副院長
(神経内科)は「新たな医療機器を世界に
発信していく第一歩にもなると思う」
と話す。
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 良いですね。
 
 良い効果が実証されるよう期待したい。

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2013年2月12日 (火)

最大の素数を発見…1742万5170桁

2013年2月10日  読売新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 【ワシントン=中島達雄】
1742万5170桁という現時点で
最大の素数を見つけたと、
米国の素数探索団体「GIMPS」が発表
した。
 
 素数とは、1とその数自身でしか
割り切れない2以上の整数。
 
 2、3、5、7、11と不規則に現れ、
無限にあることが分かっている。
 
 GIMPSは、2を何乗かして1を引く
「メルセンヌ数」に着目して、
1996年から素数を探索している。
 これまでの最大は、2008年に
見つかった「2を4311万2609乗
して1を引いた数」で、
1297万8189桁だった。
 
 しかし、米セントラルミズーリ大の
カーティス・クーパー教授が先月、
「2を5788万5161乗して1を
引いた数」を見つけ、素数の最大記録
を更新した。
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 それがどうした! と言う感じの話
ですが、私は結構こういう話に反応して
しまいます。
 
 よく見つけましたね。
 
 どうやって素数だと証明するので
しょうか?

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ES細胞で小腸細胞作成 熊本大発生研が世界初

2013年02月08日 くまにちコム
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 熊本大発生医学研究所(熊本市)の
博士課程1年、大垣総一郎さん(25)と
粂昭苑(くめしょうえん)教授(50)ら
の研究グループが、マウスとヒトの受精卵
から作る胚性幹細胞(ES細胞)を使い、
それぞれ小腸の細胞を作り出すことに
世界で初めて成功した。
 同大が7日発表した。
 
 この手法は人工多能性幹細胞
(iPS細胞)への応用が可能であり、
小腸疾患の原因解明や新薬開発、再生医療
につながるという。
 
 5日付の米科学誌「ステムセルズ」
電子版にも掲載された。
 
 大垣さんらによると、2種類の薬剤を
使い、ES細胞の増殖や分化を
コントロールする手法を開発。
 
 ES細胞を未熟な小腸上皮細胞に誘導
した後、粘液やホルモンなどの分泌、
栄養の吸収機能を持つ細胞に分化させた。
 その結果、ES細胞の約90%が
小腸細胞になった。
 
 同じやり方でiPS細胞から小腸細胞を
作ることにも成功した。
 
 iPS細胞から大腸の細胞を作った例は
あるが、小腸は初めて。
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 素晴らしい。
 
 iPS細胞を使った再生医療
期待出来ますね。
 
 どんどん新しいものが開発される。
 本当になんでも出来そうな雰囲気。

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2013年2月11日 (月)

高・超高磁場MRI vs 中・低磁場MRI

2011.07.04
Blog ★balaine★ひげ鯨の日々より
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
私には大変興味深い内容でした。
 
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・「脳ドックのガイドライン2008」
・2009年に出た「脳卒中治療ガイドライン」
・2011年6月に発行されたばかりの
 日本医師会雑誌 第140号・特別号
 
 この3つの文献をそのまま理解すると、
拙クリニックの0.4T装置ではきれいなMRAを
撮れる保証はなく、検査として推奨
できない、とさえ言われているような
気になってしまいます
(ひがみかな、、、)。
 
 これらのガイドラインや文献の根拠
になった元の論文を見てみると、
その発行年は2000年などと書かれています。
 つまり今から10年以上前、H13年より前
に存在した機種による研究結果がベース
になっているのですから、
これは「時代遅れ」の情報と言わざるを
得ません。
 
 
-------
 そして現在の0.4T装置で撮像したMRAの
MIP像はこちら。
 MIP(maximum intensity projection)法
は、ほとんどの施設で採用しているで
あろう、MRAを3次元画像再構成する際の
手法です。
 
 SN比の高い高・超高磁場装置で撮像した
MRAならば、これよりもっと綺麗に見える
ことが期待されます。
 実際、1.5T装置では単純に考えると
0.4Tの磁場の4倍の強度があり得られる
情報、SN比も4倍美しいと考えられます。
 
 実際に作られる画像のピクセル解像度
は、0.4T装置の「0.625mm」に対し、
1.5T装置では「0.3125mm」と表示されます。
 
 単純に考えれば、1.5T装置ならば
0.4mm(400μ)より太い血管は写るが、
0.4T装置では0.7mm(700μ)より太く
なければ写らない、という風に
言い換えられるでしょう。
 
 しかし、臨床で問題になる
未破裂脳動脈瘤などは、2mm以上の
大きさのものであり、そう考えると
理論的には0.4T装置の解像度で
何ら問題ないことになります。
 
 そして、、、極めつけ。
 これは、上の白黒の写真(MIP像)と
同じ患者さんのMRAをOsiriXを使って
3次元処理したもの。
 
 こういう手法をVR(volume rendering)法
といい、さらにそれに光を当てて陰影を
つけたような、より深みのある3次元処理
を行ったものです。
 
 そして、右の内頸動脈・後交通動脈
分岐部に発見された小さな未破裂脳動脈瘤
の大きさは約2mm。
 立体なので測定する場所によっては
1.9mmとか1.6mmというようなサイズ。
 
 0.4Tの「中・低磁場装置」で
これだけ鮮明に美しく描出することが
できるのです。
 
 しかもこの画像は実物はモニター上で
自由に回転、拡大が可能な、ほぼ「動画」
と言っても良い画像であり、上の白黒の
一般のMRI装置で作り出されるMIPの
擬似3次元MRAと呼ぶべき位相をずらした
回転像とは、その鮮明さ、見やすさ、
周囲との関係の把握度など比較にならない
ものだと思っています。
 
 要するに、機器本体の値段も安く、
保険診療点数の検査料も低く抑えられ、
ガイドラインなどでも1.5T以上の
高磁場MRI装置より「劣る」ような表現
をされている中・低磁場装置でも、
ちゃんとした医師
(きれな画像を作ろう!という意欲のある
医師ということ)が優れた
アプリケーション(この場合はOsiriX)を
用いれば、非常に美しく実用的な
3次元画像が得られるということ、
そういう点で中・低磁場装置の
高・超高磁場装置に対する「非劣性」が
示されたことを学会で主張してきたいと
思っています。
 
 
 (最後におまけ)
 それじゃ、5億円もするような
超高磁場装置は要らないのか?
 といわれればそんなことはもちろん
ありません。
 用途、目的が違います。
 
 たとえばfunctional MRIとか
fiber trackingなどのような、
『機能画像』を綺麗に撮ろうと思えば、
SN比が高く撮像時間が短くて済む、
静磁場強度の強力な「超高磁場MRI」
が必須です。
 こういう特殊な撮像は0.4Tでは足下
にも及びません、というか実質的に
不可能なものです。
---------------------------------------
 
 素人では知り得ない情報で大変参考に
なりました。
 
 私は持病の関係上、定期的にMRIをとって
います。
 
 そして毎回、「ほとんど変化が
ありません」と言われています。
 
 多分そうだと思います。
 
 ただ、現在撮影しているMRIの解像度って
どの位なのだろう?
 といつも気になっていたので
このブログの記事は興味深いものでした。
 
 興味深く、こんなものかと考えさせ
られました。
 
 良い医師にかかりたいものです。

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大エネルギーレーザーを使ったキロ・テスラの強磁場の生成に成功―夢のエネルギー源の実現と新しい天文学の発展へ貢献―

2013年1月31日
大阪大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 大阪大学レーザーエネルギー学
研究センター、広島大学大学院工学研究科、
レーザー技術総合研究所、
九州大学大学院総合理工学府、核融合科学
研究所の研究グループは、
大エネルギーレーザー装置「激光XII号」
(図1)と大阪大学が発明した
「レーザー駆動キャパシター・コイル」
(図2)を用いて、最大1.5キロ・テスラ
(1500テスラ = 地磁気の約5000万倍)の
磁場を自由空間中に作り出すことに成功
しました。
 
 この強磁場を利用することで、
夢のエネルギー源である高速点火レーザー
核融合の実現に一歩近づくとともに、
新しい分野であるレーザー宇宙・惑星
科学研究において、中性子星近傍のような
超強磁場下での原子の振る舞いを実験室内
で模擬できるようになるなど、研究対象
となる宇宙・惑星現象が拡大すると期待
されます。
 
 本研究成果は、英国オンライン総合
学術誌「Scientific Reports」
(http://www.nature.com/scientificreports)
に1月30日付けで掲載される予定です。
---------------------------------------
 
>本研究の最も重要な成果は、国内最大の
>レーザー装置「激光XII号」と
>「レーザー駆動キャパシター・コイル」
>を用い、自由空間に最大で
>1.5キロ・テスラの磁場を作り出すこと
>に成功したことです。
>自由空間に強磁場を生成したことで、
>調べたい物質を容易に強磁場中に置く
>ことができるようになりました。
 
 さらに
>複数のキャパシター・コイルを配置する
>ことで、様々な磁場形状
>(ミラー、カスプ、トカマク等)を作る
>ことができるため、制御された磁場形状
>を用いた無衝突衝撃波や
>磁気リコネクションの研究が可能に
>なります。
 
 とのこと、素晴らしいですね。
 
 レーザー核融合エネルギー学と
レーザー宇宙・惑星科学の進歩に
貢献できそうです。

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アナゴの習性ヒントに高分子材料研究

2013年2月6日
サイエンスポータル編集ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 細長い魚のアナゴが筒の中に入り込む
習性をヒントに、高分子ナノ材料の製法や
制御などを研究した楊井(やない)伸浩
・九州大学大学院助教の博士論文が、
エンジニアリング・プラスチック
(エンプラ)や複合材材料などの分野の
研究者育成と産学連携の支援を目的に創設
された「クオドラントアワード2013」の
第1位となった。
 
 日本人の第1位受賞は前回(11年)の
梶谷忠志博士( 東京大学)に続いて2人目。
 
 高分子ナノファイバーは、電子回路や
高機能な繊維材料などの有用素材として
早くから重要視されていたが、微小な
ファイバーを数本だけ集めるようなことは
できず、ナノレベル空間での「熱転移温度」
や振る舞いを調べることはできなかった。
 
 「熱転移温度」は高分子ナノファイバー
が崩れ始める温度のことで、ファイバーを
配線に用いたナノ回路が壊れずに安定を
保つためにも測定は必要だ。
 
 さらにファイバーはナノサイズの孔から
高分子材料を“ところてん”のように
押し出して作るが、高分子の運動性が
高くないと孔が詰まってしまう。
 
 この問題を解決するためにも、運動性が
高くなる熱転移温度をあらかじめ知って
おく必要があった。
 
 解決のヒントとして注目したのがアナゴ
だ。
 アナゴは狭いところに隠れるのを好み、
筒があると中に入る。
 しかも1つの筒に何匹も同居する場合も
ある。
 「こうしたアナゴの習性を分子レベルで
達成できれば、高分子鎖が数本集まった
構造体ができ、熱転移温度を調べられる
のではないか」と考え、当時開発された
ばかりの「多孔性金属錯体」の利用を
思い付いたという。
 
 多孔性金属錯体は、孔のサイズが
数ナノメートル以下の、非常に均一な細孔
をもつ多孔質材料で、
ポリエチレングリコールを高分子材料
として実験した結果、細孔の中に数本ずつ
の高分子が取り込まれ、熱転移温度の測定
に成功した。
 
 細孔のサイズや表面状態を変えること
で、自在に高分子を制御できることが
分かった。
 
 また、高分子は「分子の鎖が長くなる
ほど熱転移温度が高くなる」のが当時の
常識だったが、逆に「鎖が長いほど
熱転移温度が低くなる」ことも発見した。
 
 楊井さんは、これらの研究成果を
博士論文
「Controlling Polymer Properties in
Coordination Nanospaces
(金属錯体ナノ空間を用いた高分子物性
制御)」にまとめ、2011年に博士号を
取得した。
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>熱転移温度の測定に成功した。
 
>解決のヒントとして注目したのが
>アナゴだ。
>アナゴは狭いところに隠れるのを好み、
>筒があると中に入る。
 
 面白い発想ですね。
 
 「クオドラントアワード2013」の第1位
 おめでとうございます。

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2013年2月10日 (日)

まるでネコ! アブラムシに足から着地する能力、確認

2013年2月7日 朝日新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 【小坪遊】逆さまに落とされても、
脚でしっかり着地――。
 
 そんなネコのような能力がアブラムシ
にもあることを、イスラエルの研究チーム
が発見し、米科学誌カレントバイオロジー
に発表した。
 
 チームはマメ類に寄生するアブラムシ
(体長4ミリ程度)を20センチの高さ
から落としたところ、95%が脚から
着地することを発見。
 
 ピンセットでつまんで背を下にして
落とす実験でも、20匹のうち19匹が
脚から着地した。
 死んだアブラムシでは52%、
脚を切ったアブラムシは28%だった。
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 面白い研究があるものですね。
 アブラムシを逆さまに落とすなんて、
 
 どういう意味を持っているのかな?
 たいした能力と言えばそうだけれど、

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かむことで注意力と判断速度が向上

2013年 1月31日 放射線医学総合研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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本研究成果のポイント
・世界で初めて、かむ動作が
 注意ネットワーク賦活テスト中に与える
 影響をfMRIによる画像化に成功した
 
・機能温存がん治療の有用性を示唆
 
 
 放射線医学総合研究所重粒子医科学
センター融合治療診断研究プログラム
応用診断研究(MRI)チームの
平野好幸客員協力研究員らと、
神奈川歯科大学の小野塚実教授(当時)ら
のグループは共同研究により、かむ動作を
行うことで、注意に関する脳内ネットワーク
が賦活されることにより、認知※2課題の
応答速度の改善が引き起こされていること
が示唆されました。
 
 心理学の分野で、かむことによる注意や
判断などの認知機能の変動や持続への影響
の有無について研究されていますが、
そのメカニズムについては解明されて
いませんでした。
 
 同研究グループはかむことが脳に
もたらす影響を解明するために、17名の
被験者に、かむ動作の前後で、合図や妨害
を受けながら目の前の矢印の方向を答える
「注意ネットワーク賦活テスト」を行い、
その際の脳活動の変化を、脳の血流量など
を画像化するfMRIを用いて、
それぞれ1回ずつ、計測しました。
 
 その結果、かむ動作は注意ネットワーク
賦活テストの回答時間を短縮させると
ともに、前帯状回※3と左前頭前皮質※4
などの注意に関わる領域の活動を増強させる
ことがわかりました。
 
 これは、かむ動作により注意力が高まり、
判断速度が向上していることを示唆する
ものです。
 
 このようにかむ動作が注意ネットワーク
賦活テスト中に与える影響をfMRIで画像化
に成功したのは世界でも初めてのことです。
 
 本成果によって、かむ動作が認知機能に
影響を与えるしくみを解明することが期待
されます。
 
 また、頭頸部のがんにおいて、かむ機能
を温存できる重粒子線※5がん治療などの
非侵襲的な治療の大切さを示す成果でも
あります。
 
 本研究成果は平成25年1月29日に
米科学誌Brain and Cognition
オンライン版に掲載されました。
---------------------------------------
 
>今回の研究により、かむ動作が
>認知課題時の成績に影響を与える仕組み
>がfMRIにより分かりました。
>この成果は、かむ機能の重要性を示す
>とともに、かむ機能を温存させる必要性
>を示しています。
 
 かむこと大切なんですね。
 
 思っていたより自分で食べられるという
ことは大切なんだと思います。

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2013年2月 9日 (土)

水素から電子を取る貴金属フリー触媒を開発 - 水素活性化酵素の完全モデル化に成功 -

平成25年2月8日
九州大学
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 国立大学法人 九州大学(以下「九州大学」
という)、一般財団法人 総合科学研究機構、
国立大学法人 茨城大学の研究グループ
(代表:九州大学 小江 誠司
(おごう せいじ) 教授)は共同研究
により、自然界に存在する水素活性化酵素
「ニッケル-鉄ヒドロゲナーゼ注1)」を
モデル(模範)として、同様の働きをする
新しいニッケル-鉄触媒注2)を開発
しました。
 
 そして、この触媒を用いて、常温常圧で
水素から電子が取り出せることを示し
ました。
 
 これまで、自然界の酵素をモデルとする
ことで、安全・高性能・低コストな
人工触媒の開発が多く試みられてきました。
 
 これまでの、最良の機能モデルは、
2007年に九州大学の同研究グループが
開発したもので、「鉄」ではなく
貴金属である「ルテニウム」を使用した
ニッケル-ルテニウム触媒注3)でした。
 
 今回、ルテニウム(240円/g)の
代わりに、約1/4000の価格の
鉄(0.06円/g)を使用した系での
水素の活性化に初めて成功し、学術的な
価値だけでなく、今後の燃料電池用の
触媒などへの応用を考えると画期的な
進歩といえます。
 
 本研究は、文部科学省により創設された
世界トップレベル研究拠点プログラム
(WPI)の拠点である
「カーボンニュートラル・エネルギー
国際研究所(I2CNER)」
(所長 ペトロス・ソフロニス)、
科学技術振興機構の戦略的創造研究推進
事業 チーム型研究(CREST)
研究課題「水素活性化アクア触媒界面
による常温・常圧エネルギー変換」、
および文部科学省 科学研究費補助金
・新学術領域研究「感応性化学種が拓く
新物質科学」の研究の一環として、
九州大学の小江 誠司 教授の
研究グループが九州大学 伊都キャンパス
および福岡市産学連携交流センターで
行ったものです。
 
 研究成果は、2013年2月7日(木)
(米国東部時間)に米国科学雑誌
「Science」のオンライン版で
公開されます。
---------------------------------------
 
>今回、ルテニウムの代わりに、
>約1/4000の価格の鉄を使用した系
>での水素の活性化に初めて成功し、
>学術的な価値だけでなく、
>今後の燃料電池用の触媒などへの応用
>を考えると画期的な進歩といえます。
 
 画期的ですね。
 
 とにかく燃料電池は高すぎる。
 今後に大いに期待したい。

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なぜ眠たくなると脳の機能が低下するの?その仕組みを解明!

2013年2月7日
独立行政法人 情報通信研究機構
九州大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 独立行政法人 情報通信研究機構
(以下「NICT」) 未来ICT研究所の
宮内哲総括主任研究員らと
九州大学医学研究院臨床神経生理学
・神経内科学教室の医学系学府博士課程
上原平(現九州大学病院神経内科助教)
らは、はっきり目覚めている時と
少しウトウトしている時に、
機能的磁気共鳴画像(fMRI)と脳波を
同時に計測し、脳内での情報の伝達効率を
複雑ネットワーク解析で分析しました。
 
 その結果、何もしていない安静時でも、
ヒトの脳では複数の領域が協調しながら
活動して情報をやりとりしており、
眠くなるとこれらの領域間
(参考図1~6の領域)の情報伝達が
非効率的になることを明らかにしました。
 
 誰もが日常的に、眠くなると刺激を
見落としたり、素早い反応ができなくなる
ことを経験していますが、これまで
脳神経科学では、脳に入ってくる刺激は
同じなのに なぜ そうなるのかその仕組み
について、はっきりと説明できません
でした。
 
 今回の研究成果は、今後、居眠り運転や
うっかりミスの防止、高次脳機能障害の
解明等に応用できることが期待されます。
 
 なお、本成果は、英国学術誌
「Cerebral Cortex」電子版に
2013年1月24日(木)付け(英国東部時間)
で掲載されました。
---------------------------------------
 
 なんとなく想像できる結果ですね。
 
 そもそも眠る意味が分かっていない。
 まだまだ臨床応用までには距離が
ありそうです。
 
 あせらず、諦めず、ですね。

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世界初「マイクロプラズマ励起大面積高出力深紫外発光素子(MIPE)」の開発に成功~国連水銀条約をクリアする水銀フリー大面積・高出力深紫外発光を実現~

HEADLINE NEWS : 2013 年
立命館大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 立命館グローバルイノベーション研究
機構(R-GIRO)の青柳克信・特別招聘教授
と株式会社PIリサーチの黒瀬範子
・主任研究員は世界で初めて
「マイクロプラズマ励起大面積高出力
深紫外発光素子(MIPE)」の開発に成功
しました。
 
 MIPEは、マイクロプラズマから
引き出されて、高エネルギー状態になった
電子が、AlGaN多重量子井戸を励起する際に
深紫外光を出すという仕組みで、
全く新しい発光の方法です。
 
 深紫外光は、浄水場の水や病院・工場の
クリーンルームの空気の殺菌、
ホルムアルデヒドなど難分解物質の
処理や、化学物質の計測などに幅広く利用
されています。
 
 これまで、深紫外波長領域の光源として、
世界の9割以上のシェアで水銀ランプが
使われていました。
 しかし、水銀の使用は2013年秋に国連の
水銀条約(水俣条約)締結によって大幅な
使用規制が予定されており、現在、代替え
光源の開発が緊急課題となっています。
 
 代替としてこれまでは、電流注入型
深紫外半導体発光素子(深紫外LED)が
最も有力な候補でした。
 
 しかしながら、深紫外LEDは、寿命が長く
小型である等の利点の反面、出力が小さく、
水の浄化や、難分解物質の分解、
光化学合成、病院での院内感染防止、
アトピー治療等の医療応用など、大面積、
高出力を必要とする応用が難しいのが現状
です。
 
 今回、開発に成功したMIPEは性質上、
プラズマデスプレイのように大面積化する
ことが可能であるため、深紫外LEDに比べて
高出力の発光が得られることや、発光の
波長を用途に合わせて変えることも可能
です。
 
 また、デバイス作製プロセスが簡単で
あるため、製造コストが深紫外LEDに比べ
1/5~1/10になるなどの利点があり、
水銀ランプに取って替わる光源として
将来を期待されます。
 
 本研究の成果は、研究論文として米国の
物理学会誌Applied Physics Letters
(2013 vol. 102 ) の電子版に
2013年1月31日付で掲載されました。
---------------------------------------
 
>今回、開発に成功したMIPEは性質上、
>プラズマデスプレイのように大面積化
>することが可能であるため、
>深紫外LEDに比べて高出力の発光が
>得られることや、発光の波長を
>用途に合わせて変えることも可能です。
 
 良さそうですね。
 
 この前紹介した
2012年12月31日
 
 と言う記事もありました。
 このLEDは従来の問題点を解決する
ものなのでしょうか?
 
 とにかく選択肢が増えることは
素晴らしいこと、
 これで水銀フリーの光源が実現
しそうです。
 
 期待しましょう。

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2013年2月 8日 (金)

ビフィズス菌発酵乳を飲むと皮膚の水分保持機能が向上する -ヤクルトが解明

2013/02/04 マイナビニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 参考情報です。
 
 乳酸菌? にはいろいろあって
どれにどういう効能があるのか
分かりにくいのですが、
良い効果を示すものが多く出ています。
 
 しっかり検証して摂取するようにすると
良いと思います。
 
 発表のあった主なものは、
 
これ以外にも
 
 他にもいろいろあるんだと思いますが
学会での発表とかいろいろ調べないと
わかりにくい。

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本当にイカは飛ぶ

2013年2月8日
サイエンスポータル編集ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 北海道大学・北方生物圏フィールド科学
センターの山本潤・助教らの研究グループ
が、イカが水面から飛び出して着水する
までの一連の様子を連続写真で撮影する
ことに成功した。
 
 詳細なイカの飛行行動を明らかにした
のは世界でも初めて。
 
 研究結果をまとめた論文はドイツの
科学雑誌「マリン・バイオロジー
(Marine Biology)」に5日掲載された。
 
 イカの飛行は2011年7月25日、北海道大学
水産学部付属の練習船「おしょろ丸」で
千葉県の東方約600キロメートルの
北西太平洋を実習航海中に観察された。
 
 船首波で驚いたと考えられる約100匹の
イカの群れが2回水面から飛び出し、
着水までの様子を北海道大学大学院水産
科学院(修士課程2年)の村松康太さんと
国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス
研究科の研究員で、鯨類研究家の
関口圭子博士が撮影した。
 
 これらのイカは「アカイカ」か
「トビイカ」とみられ、連続写真を解析
した結果、飛行行動は、次の4段階に
分類できることが分かった。
 
1.飛び出し:外套膜(がいとうまく)内に
  吸い込んだ水を「漏斗(ろうと)」と
  呼ばれる噴出口から水を勢いよく
  吐き出して、水面から飛び出す。
  このときの姿勢は、水の抵抗を小さく
  するように、ヒレを外套膜に
  巻き付け、腕もたたむ。
 
2.噴射:水を漏斗から噴射し続けて空中
  でも加速し、さらに揚力を得るために、
  ヒレと腕、腕の間にある保護膜を
  “翼”のような形にする。
  空中の飛行速度は8.8-11.2メートル毎秒
  に達する。
 
3.滑空:水の噴射が終わると、腕とヒレを
  広げた状態で滑空する。
  ヒレや腕と保護膜の“翼“を使い、体を
  進行方向に向かってやや持ち上げた姿勢
  (ピッチ・アップ)で、バランスを取る。
  外套膜は緊張状態を保ち、体の前後
  (ヒレと腕)にかかる揚力に耐えて、
  空中姿勢を安定させている。
 
4.着水:ヒレを外套膜に巻き付けて腕を
  たたみ、進行方向に対してやや
  下がった姿勢(ピッチ・ダウン)を取る。
  これにより着水時の衝撃を小さく
  させている。
 
イカは海中では、捕食者などの接近を
感じた際に、漏斗から水を何度も噴出し、
できるだけ早く危険から逃避する。
 特に筋肉が発達した外洋性の数種類の
イカは、勢いよく水面から飛び出すこと
が知られ、“イカが空を飛ぶ”として、
世界各地で目撃されてきた。
 
 しかし単なる“水面からの飛び出し”
なのか、本当に“飛ぶ”のかは不明
だった。
 
 今回の研究で、イカは高度に発達した
飛行行動を持つことが分かったという。
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 面白い。
 
>イカは飛ぶ
 
 いろいろ知らなかったことが出て
きますね。
 
 興味深いです。
 関連リンクです。
2013/2/7
北海道大学プレスリリース

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2013年2月 7日 (木)

新しい“横綱がん遺伝子”RACを発見

 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 JST 課題達成型基礎研究の一環
として、自治医科大学の間野 博行 教授
(兼 東京大学 特任教授)らは、
乳がんや悪性黒色腫の原因となる強力な
がん化能を有するがん遺伝子
(横綱がん遺伝子注1))を発見しました。
 
 間野教授らは、2007年に肺がんの
原因遺伝子EML4-ALK注2)を発見
し、そのALK阻害剤は著明な治療効果を
もたらし、日本でも2012年に治療薬
として承認され臨床適用されています。
 
 このことは、横綱がん遺伝子を発見
すれば、有効な分子標的治療薬が速やかに
開発されることを意味しています。
 
 今回研究グループは、発がん能力を
持つ遺伝子を同定する機能評価法と、
高精度次世代DNAシーケンサー注3)
を用いた遺伝子変異スクリーニング法を
それぞれ開発しました。
 
 そして、それらを組み合わせることで、
ヒトのがん細胞の中で「発がん機能」と
「配列異常」を持つ遺伝子があるかを
解析しました。
 
 その結果、ヒト線維肉腫細胞株から
低分子量Gたんぱく質注4)の1つである
RAC1を発現するRAC1遺伝子の
突然変異を発見しました。
 
 具体的には、RAC1たんぱく質の
92番目のアミノ酸であるアスパラギン
がイソロイシンに置換される変異です。
 
 さらに、このRAC1遺伝子の抑制
により、ヒト線維肉腫細胞が細胞死を
起こしたことから、RAC1遺伝子に変異
が起こることがヒト線維肉腫細胞株の
本質的な発がん原因であることが
分かりました。
 
 また、ほかのヒトがんにおいても
RAC遺伝子ファミリーの変異があるか
調べたところ、乳がんや悪性黒色腫など
5種類のがんで変異があることも明らかに
しました。
 
 これら変異RACたんぱく質の機能を
抑制する薬剤は、変異があるがん患者に
対して有効な、全く新しい
がん分子標的療法をもたらすと考えられ、
その診断法とともに速やかな開発が期待
されます。
 
 本研究成果は、米国科学雑誌
「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」
のオンライン速報版で
2013年2月4日の週
(米国東部時間)に公開されます。
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 “横綱がん遺伝子”RACを発見
です。素晴らしいですね。
 
>これら変異RACたんぱく質の機能を
>抑制する薬剤は、変異があるがん患者に
>対して有効な、全く新しい
>がん分子標的療法をもたらすと考えられ、
>その診断法とともに速やかな開発が期待
>されます。
 
 大いに期待したい。

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原発の新安全基準骨子で意見公募 7日から

2013年02月06日 河北新報
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 原子力規制委員会は6日の定例会合で、
原発の過酷事故対策などを義務付ける
新しい安全基準の骨子について、7日から
28日まで国民から意見公募することを
決めた。
 
 東電福島第1原発事故を教訓に、
津波などの自然災害やテロにも対応できる
対策を求めることが柱。
 
 意見公募の内容を反映させて規則条文を
作成し、省令案として再度意見公募した
上で7月に施行する。
 
 骨子は「設計基準」「過酷事故対策」
「地震・津波対策」の3種類あり、規制委
の二つの検討チームがまとめた。
 
 これらを合わせて新基準として施行する
が、断層調査や安全設備の整備で、再稼働
が大幅に遅れる原発が出るのは必至だ。
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 再稼働を慌てる必要は無い。
 
 国としてのエネルギー政策は
どうなっている?
 
 「電力が足りない」だけでは駄目
でしょう。
 
 国内の電力需要予測を示して欲しい。
 且つ持続可能でなくてはならない。
 
 あるべき形は時と共に変化する。
 だから、この年代はこういうもの、
この時代までにはこうするという方針
がなくてはいけないはず。
 
 発表してもらいたい。
 
 
 原発を稼働させるとか、させない
とかの話に持って行って貰っても
困る。
 
 エネルギー政策の話をきちんと
しなければ原発稼働の話はない。
 
 国のエネルギー政策として、
どうしても原発が必要と言うのなら、
安全な場所に、世界基準の
安全な原発を国の責任で建設すべき
だと思う。
 
 電力会社に任せきり、責任もとれない
電力会社の方針に無責任にのっただけの
政治では困る。
 
 だから無責任。
 誰も責任をとらない。
 
 国の方針として国が責任を持って実施
すべきもの。
 
 「新安全基準骨子」も中途半端
 
 今日のテレビ放送でも言っていたが
「新安全基準骨子」に欠けているのは
「設計を問うていない」ことだと、
 
 いくら外部に安全の為の設備を加えた
所で、古い設計はそのまま、
古い設計を温存したまま再稼働にもって
いく。
 
 これで本当に安全が担保出来るの
だろうか?
 
 古いものは古い。
 どうすることも出来ない部分が残る。
 
 こんなことで本当に安全なのか?
 稼働させて良いのだろうか?
 大いに疑問を感じる。

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2013年2月 6日 (水)

ピロリ除菌の保険拡大へ 厚労省、胃がん発症減も

2013/2/2 日本経済新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 胃の粘膜に感染して胃がんなどを
引き起こすピロリ菌の感染による
慢性胃炎について、除菌治療が保険診療
として認められる見通しになったことが
2日までに分かった。
 
 ピロリ菌の除菌は胃がん予防に
大きな効果があるとされているが、
慢性胃炎からさらに進んで胃潰瘍などに
なるまでは保険適用されなかった。
 
 対象拡大で胃がんの発症者数を大幅に
減らせる可能性がある。
 
 1月31日に開催された厚生労働省の
専門部会が、症状の軽い患者でも除菌で
胃炎が改善するとの研究結果を確認、
除菌に必要な複数の薬剤の適用範囲を
広げることを認めた。
 
 近く、呼気検査などによるピロリ菌感染
と内視鏡での胃炎の確認だけで、
除菌が保険適用されるようになる。
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 良いことです。
 厚労省は保険適用にいたく慎重ですが、
医療費の削減になると思うのだけれど、
どうでしょう?
 
 どうして予防的な観点での見直しを
しないのだろう?
 予防によって患者数全体が減少
すれば総医療費は必ず減少する。
 
 自分の政権下で効果が出ないと
実行しないのでは変わらない。
 
 どうして超党派で変わらない政策
というものを実行しようとしないのか?
 
 真に必要な政策というものがある。
 しかも時間がかかる政策が、

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南海トラフではマグニチュード9の地震は起きない?

2013年2月4日 scienceportal
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 日本学術会議が1日、
都心で学術フォーラム
「自然災害国際ネットワークの構築に
向けて:固体地球科学と市民との対話」
を開いた。
 
 各報告者の持分は20分。
 できるだけ多くの研究者が話し、
固体地球科学と社会のつながりを理解して
もらう。
 時間が短いので報告者は本当に言いたい
ことだけ話す―。
 主催者側の意図が会場の参加者たちにも
よく分かるフォーラムに見えた。
 
 一昨年3月11日の東北地方太平洋沖地震
は、名前からして大半の地震学者たちに
とって想定外だったことをうかがわせる。
 
 茨城から福島、宮城、岩手県の
太平洋沿岸でマグニチュード(M)9のような
巨大地震が起きることを予測していた
地球科学者は、津波による堆積物を丹念に
調べていたごく一部の地質学者くらいしか
いなかったのではないだろうか。
 
 地震が起きてからいろいろ解説する
研究者は多いが、これまで一般の人を
納得させるような説明がなされているか
疑わしい。
 
 例えば、同じ日本海溝沿いなのになぜ
三陸沖だけでM8級の大きな地震が頻繁に
発生し、福島、茨城沖になると少なかった
のか、といった疑問を持つ人々は多いと
思われる。
 
 このような観点からみると、
池田安隆・東京大学大学院地球惑星科学
専攻准教授の「超巨大地震のテクトニクス」
と題する報告が非常に分かりやすかった。
 
 「過去100年間に起きたM7-8
海溝型地震は、東北地方のひずみ解放には
寄与していない」。
 
 池田氏の指摘に、まず驚いた聴衆が多い
のではないだろうか。
 
 過去100年といえば「昭和三陸地震」
(1933年、M8.1-8.4)、十勝沖地震
(1968年、 7.9。十勝沖というけれど
震源域は三陸沖北部)、三陸はるか沖地震
(1994年、M7.6)といった地震が含まれる。
 
 太平洋プレートの沈み込みによって蓄積
されていたひずみは、これらの地震に
よって少なくとも宮城県や岩手県の
沿岸一帯では相当解消された、と研究者
たちの多くが見ていたのではないだろうか。
 
 ところが、池田氏によると、東北地方で
地質学的に観測されるひずみの速度
(地質学的に確認されるひずみ量)は、
測地学的に観測されるひずみ速度より一桁
も小さい。
 
 これは過去100年で起きた大きな地震
によっても解放されていない大きなひずみ
が残っていることを意味する。
 
 今回の東北地方太平洋沖地震は、
東北日本の沈み込みプレート境界の
深さ50-100キロのところにある固着面全体
が滑ったもので、これによってひずみが
解放された、ということだ。
 
 深さが50-100キロというのは、
プレート境界では非常に深い区域を意味
する。
 
 興味深いのは、沈み込む海底プレートの
地下50-100キロに固着面があるというのは、
東北日本の特徴であって、それは沈み込む
太平洋プレートがとりわけ長い距離を移動
してきたため長い時間をかけて十分に
冷やされているから、ということで
説明可能という。
 
 次に海溝型巨大地震が起きるのではと
心配されている南海トラフは、年代の若い
フィリピン海プレートの沈み込み帯だから、
東北日本のように深さ50-100キロの固着面
はない。
 
 従って、東海、東南海、南海地震が連動
して発生することはあってもM9のような
超巨大地震は起きないだろう、というのが、
池田氏の見立てだ。
 
 こうした見方が一般市民にあまり
知られていないと思われるのは、地震の
発生予測の議論に地質学者の発信が
少なかったからではないだろうか。
 
 次に心配されている南海トラフでの
地震対策で、最も大きな地震を想定する
ことに異論ある人はいないだろう。
 
 同時に、最悪のケースが何かということ
について地球科学者同士のさらなる議論を
求める人もまた多いと思われるが、
どうだろう。
---------------------------------------
 
 そうですね。
 
 欲を言えば、マスコミがこういう
フォーラムなどを積極的に取材し、報道
する必要があるのではないでしょうか?
 
 その意味でこの記事は評価したい。
 
 大地震は大きく見れば確かにプレートの
沈み込み量に比例するはずだから、
どの位沈み込んだのかを正確に把握すれば
どの程度のひずみがたまっているのか?
その後の地震でどの程度解放されたのか
がわかるはず。
 
 予想外だったで済まされても困る。
 簡単な疑問に答えて欲しい。
 単なる解説だけでは心許ない。
 
 地震発生に関しては、もっと広く
地質学者も含めていろいろな学者を
総動員して議論して貰いたい。
 
 どうも個々の学会だけで議論して
それで終わってしまっているように
思える。
 
 それでは困る。
 
 本当に困るのは、地震を受ける人たちで
学者ではないのです。
 
 被害を最小に留める為に、
  ・最悪のケースは?
  ・その為の備えは?
 という疑問にしっかりした答えを発信
してください。

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2013年2月 5日 (火)

「燃える氷」採取、愛知県沖で開始 探査船・ちきゅうが試験

2013年2月3日 Yahoo Japan News
朝日新聞デジタル 2月3日(日)
5時30分配信 (有料記事)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 「燃える氷」と呼ばれ、次世代の燃料
として注目される「メタンハイドレート」
を、世界で初めて海底の地層から取り出す
本格的な試験が、愛知県の渥美半島沖で
始まった。
 
 順調にいけば、3月初旬にも天然ガスを
取り出せる見通しだ。
 
 実施主体の独立行政法人「石油天然ガス
・金属鉱物資源機構」によると、
渥美半島沖約70キロの東部南海トラフに
向けて、1月28日に地球深部探査船
「ちきゅう」が出発した。
 
 昨年すでに、試験地点の海底
(水深約千メートル)から深さ
約300メートルの地中にある
メタンハイドレート層まで、井戸を
掘り進んだ。
 
 今回、この井戸にパイプを差し込み、
メタンハイドレートをメタンガスと水に
分解して回収する。……
---------------------------------------
 
 いよいよ始まりましたね。
 
 うまく行くことを祈ります。
 貴重な資源ですから、

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太陽両極の磁場異変を確認

2013年2月1日
サイエンスポータル編集ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 国立天文台と理化学研究所などの
研究チームは、太陽観測衛星「ひので」が
昨年9月に行った太陽極域の磁場観測の
分析結果を発表した。
 
 太陽の北極域では磁場がマイナス極から
プラス極へ反転する現象が急速に進んで
いる一方、南極域の磁場は依然として
プラス極のまま変化が少ないことを確認
した。
 
 今回の発表は、昨年4月に行った太陽の
磁場反転に関する研究発表の、その後の
状況について報告したもの。
 
 これまでの長年の観測研究で、太陽では
約11年周期で同時に両極の磁場が反転する
現象がみられ、次の2013年5月の太陽活動
の「極大期」(太陽の黒点数が最大になる
時期)と同時に、北極がプラス極へ、
南極はマイナス極へ反転すると予測されて
いた。
 
 ところが昨年1月の「ひので」の観測で、
北極では約1年も早く反転に向けて磁場が
ゼロ状態となり、南極では反転の兆しが
見られないことが分かった。
 
 その結果、北極と南極がともにプラス極
となり、赤道付近に別のマイナス極が
できるような、太陽全体の磁場が
「4重極構造」になる可能性が指摘されて
いた。
 
 そのため、「ひので」による観測を
昨年9月10日から10月7日にかけて集中的に
行った。
 
 その結果、北極域では低緯度側から磁場
の反転が急速に進行し、緯度75度以北まで
がプラス極に変化していることが推定
された。
 その半面、南極の磁場は今年1月の最新の
観測でも反転の兆候はなく、依然として
プラス極が維持されていることが分かった
という。
 
 また、次の太陽活動の極大期は半年ほど
後ろにずれ込んで、今年秋ごろになると
みられ、その時の平均相対黒点数は69と
予想される。
 
 これは、過去100年で最低の極大期黒点数
であり、当面、太陽活動は低調に推移する
ものと考えられるという。
 
 こうした太陽活動の異変は、地球が
寒冷期となった「マウンダー極小期」
(1645-1715年ごろ)や
「ダルトン極小期」(1790-1820年ごろ)に
似ているとも言われる。
 国立天文台などは今後も集中的な
太陽極域の観測を継続していく。
---------------------------------------
 
>こうした太陽活動の異変は、地球が
>寒冷期となった「マウンダー極小期」
>(1645-1715年ごろ)や
>「ダルトン極小期」(1790-1820年ごろ)に
>似ているとも言われる。
 
 なんか不気味ですね。
 
 「ミニ氷河期」がやって来るんで
しょうか?

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こわばる筋肉、改善に道 脳卒中のまひ、リハビリ効果向上

2013年2月 5日
朝日新聞 apital
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
>【武田耕太】 脳卒中の後、手足などに
>まひが残ることがある。
>いったん症状が固まると、リハビリ
>をしても改善は難しいと考えられて
>きた。
>最近は、ボツリヌス菌の成分を注射
>したり、磁気刺激を使ったりして、
>リハビリの効果を上げる治療法が
>広がり始めている。
 
---------------------------------------
 長野県安曇野市に住む阿部正男さん
(62)は2005年9月、脳出血
になり、右半身にまひが残った。
 
 右手は指が握ったままの状態になった。
ものをつかむことも難しい。
 手を開けないので洗えず、夏場は汗と
においで不快だった。
 
 まひと一緒に出てくることが多い症状
で、痙縮(けいしゅく)という。
 筋肉が緊張し過ぎて手足が動かし
にくくなる状態などをいい、脳卒中の
4割に起きるとの報告もある。
 
 昨夏、相澤病院(松本市)を受診。
 ボツリヌス菌が作り出す天然の
たんぱく質を成分とする
「ボトックス注射」を右の手や腕に
してもらい、集中的なリハビリをした。
 手が少しずつ開き、手が洗えるぐらい
までに改善した。
 
 右足にも注射。
 筋肉の緊張が和らぎ、足を踏み出す
のが楽になった。
 「ここまで回復するとは思いません
でした」
---------------------------------------
 
 今日の朝日新聞記事の紹介です。
 
 リハビリは永遠のテーマだと思います。
 
 少しずつですが進歩して来ているよう
です。
 
 以前、下記の投稿をしました。
2012年6月20日
 
 この記事も素晴らしいと思いましたが
 今回の記事も良さそうです。
 
 リハビリの技術が進歩するのは素晴らしい
ことです。
 
 今回紹介されていたページは、
です。
 
 なかなかよさそうですが、鹿児島大学
は入っていないようです。
 
 このあたりの技術のネットワークは
どうなっているのでしょうか?
 良いものであれば日本全国に広めて
欲しい。
 
 必要とする人達に日本全国どの地域でも
受けられるようにして欲しいものです。

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2013年2月 4日 (月)

オートファジーが染色体を安定化するしくみの解明 - 栄養欠乏条件下での細胞分裂にはタンパク質の分解と再利用が重要 -

2013年02月01日
千葉大学 大学院融合科学研究科
自然科学研究機構 基礎生物学研究所
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 千葉大学大学院融合科学研究科の
松浦彰教授、松井愛子日本学術振興会
特別研究員(博士後期課程)、
自然科学研究機構基礎生物学研究所の
鎌田芳彰助教の研究グループは、細胞の
リサイクルシステムであるオートファジー
が、栄養が欠乏した環境下で細胞分裂を
完了するために重要であることを発見
しました。
 
 オートファジーを行えない細胞では、
栄養欠乏環境下で正常な分裂ができず、
その結果染色体数の異常が生じやすく
なることから、オートファジーには
癌などの原因となる染色体異常を抑制する
働きがあると考えられます。
 
 この研究成果は米国科学雑誌
「PLOS Genetics」オンライン版に
掲載されました。
---------------------------------------
 
 オートファジーいろいろな所に関係して
いますね。
 
---------------------------------------
<研究成果の背景>
 オートファジー(自食作用)は、
細胞内成分を分解・再利用する
リサイクルシステムです。
 
 飢餓条件下の細胞ではオートファジーが
誘導され、細胞内の不要なタンパク質が
分解されます。
 
 タンパク質の分解産物であるアミノ酸を
再利用することで、細胞は栄養が欠乏した
条件でも生存し続けることができます。
 
 近年、オートファジーに関わる遺伝子や
タンパク質の働きは次々と明らかになって
います。
 
 また、オートファジーが癌を抑制する
働きをもつことも知られています。
 
 癌は、細胞のもつ遺伝情報に異常が
生じた結果、細胞が無秩序に増え続ける
ようになる病気ですが、オートファジーが
どのように癌の発症を抑えているのか
については、まだよくわかっていません
でした。
---------------------------------------
 
 良くわからないことだらけと言うところです。
 
>オートファジーを行うことができない
>変異細胞では、栄養飢餓に長時間曝される
>と異常な核をもつ細胞が現れ、さらに
>その後栄養条件が回復すると、染色体数が
>増えた細胞の出現頻度が増加しました。
>染色体数の増加は癌細胞でみられる
>異常の1つです。
>このことから、オートファジーの働き
>により栄養飢餓条件下で細胞分裂を
>調節するしくみが、癌に繋がる
>遺伝的な異常の発生を抑制している
>ことが明らかになりました。
 
 なるほど。
 
 関連投稿です。ご参考まで、
2013年1月 7日

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抗酸化物質グルタチオンが細胞から放出される「通り道」を発見

2013.01.31
NIPS 生理学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 グルタチオンは、アミノ酸3つからなる
抗酸化物質で、体の中で活性酸素から
細胞を守る働きをしている物質です。
 
 グルタチオンは、細胞内で絶えず作られ、
細胞外に放出されています。
 
 今回、自然科学研究機構生理学研究所の
岡田泰伸所長らの研究グループは、
ウズベキスタン科学アカデミー生物有機化学
研究所とウズベキスタン国立大学の
R.Z. サビロブ教授との国際共同研究
によって、ラット胸腺の免疫細胞である
胸腺リンパ球からのグルタチオン放出は、
VSORチャネル
(ブイサーチャネル:容積感受性外向整流性
アニオンチャネル)を主たる「通り道」
にして放出されることをつきとめました。
 
 活性酸素から細胞を守り、細胞の
傷害防止、老化防止、ガン化抑止に
つながる研究成果です。
 
 米国科学誌プロスワン
(PLoS ONE、2013年1月30日電子版)
に掲載されます。
---------------------------------------
 
>ラット胸腺の免疫細胞である
>胸腺リンパ球からのグルタチオン放出は、
>VSORチャネルを主たる「通り道」
>にして放出されることをつきとめました。
 
>VSORチャネルを制御することによって、
>細胞内でのみ生成されるグルタチオンの
>細胞外放出をコントロールすることが
>できれば、細胞の傷害防止、老化防止、
>ガン化抑止へつながる道が、
>今後の研究によってひらかれる可能性
>があります。
 
>また、脳では神経細胞よりも
>アストロサイトと呼ばれるグリア細胞の
>方がより多くのグルタチオンを含有して
>おり、脳虚血や脳浮腫や脳過興奮毒性
>(グルタミン酸毒性)時においては、
>アストロサイトが細胞膨張を示し、
>グルタチオンを放出して、神経細胞に
>保護的に働く可能性があります。
>これも、VSORチャネルを制御すること
>によって、これらの脳の病態時における
>神経細胞死を防御・救済する道が、
>今後の研究によってひらかれる可能性
>があります。
 
 とのことです。
 
 「VSORチャネルを制御すること」って
どの位難しいことなのでょうか?
 
 良くわかりませんが、
今後の研究に期待しましょう。

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2013年2月 3日 (日)

光学顕微鏡でさらなる深みへ

18 January 2013 理化学研究所
Research Highlights
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 光学顕微鏡は試料表面を詳細に見せて
くれるが、表面より下にあるものとなると
その能力には限界がある。
 
 この問題の解決方法の1つに、非線形
分光法と呼ばれる手法を使って、観察対象
試料が2個の光の粒子(光子)と同時に
相互作用するときに発生する信号を
とらえる、というものがある。
 
 このたび、理研基幹研究所の磯部圭佑
研究員をはじめとする研究チームは、
非線形分光法で従来の手法より深いところ
まで観察できる手法を開発した1。
 
 最も一般的な光学顕微鏡は、線形光学に
基づいている。
 
 対象試料の原子が1度に1個の光子とだけ
相互作用するという線形光学的手法は、
幅広く利用されており有用だが、観察には
限界があり非線形光学顕微鏡には及ばない。
 
 例えば、非線形光学顕微鏡では、
交差する2本の非平行光線を試料に照射する
ことにより、試料中の小さな体積だけを
分離して観察することができる。
 
 ノイズとなる背景光も容易に除去できる
ため、結果として信号対雑音比が高く、
試料の深部を含め詳細なイメージングが
可能となるのだ。
 
 しかしながら、非線形光学顕微鏡でさえ、
深さが増すにつれ背景光がノイズとなり、
画像の鮮明さが失われていってしまう。
 
 研究チームは今回、従来の非線形光学
顕微鏡と比べて背景光が100分の1、
撮影可能な深さが2倍になる手法を開発
した。
 
 磯部研究員は「この種の可視化は、脳内
の軸索での信号伝達の追跡に利用すること
ができます。
 
 また、既存の非線形光学顕微鏡に容易に
組み込むことができます。
 
 私たちは、レーザー手術のような医療に
応用する可能性も研究しようと計画して
います」と語っている。
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 いろいろあるものです。
 非線形光学顕微鏡。
 素晴らしい。
 
>この種の可視化は、脳内の軸索での
>信号伝達の追跡に利用することが
>できます。
 
 良いですね。期待したい。

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高精細な赤外線カラー暗視撮影技術を開発

2012年12月3日
産業技術総合研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
○新方式の赤外線撮影法・画像処理法
 によるフルハイビジョン規格の
 カラー暗視カメラ
 
○30フレーム/秒の
 リアルタイム動画撮影が可能
 
○夜間撮影に利用できるテレビ放送用
 カメラなど幅広い応用に期待
 
 
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概要
 独立行政法人 産業技術総合研究所
(以下「産総研」という)
ナノシステム研究部門
ナノ光電子応用研究グループ
永宗 靖 主任研究員、同部門 太田 敏隆
主任研究員は、3CCD方式による
フルハイビジョン規格の赤外線カラー暗視
撮影技術を開発した。
 
 この技術は、産総研が独自に開発した
暗闇でもカラー動画撮影ができる技術を
もとに、3個のCCD撮像素子を用いた
赤外線撮影法と画像処理法を採用する
ことにより開発した、暗闇でも鮮明な
高フレームレートのカラー動画を撮影
できる技術である(図1)。
 
 この技術開発は、夜間撮影に対応できる
放送用カメラ、車載カメラ、防犯・監視
カメラなどへの応用が考えられる。
 
 なお、この技術の詳細については、
平成24年12月5~7日に千葉県千葉市の
幕張メッセにて開催される
SEMICON Japan 2012で展示と
デモンストレーションが行われる。
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 すごいですね。
 フルハイビジョン規格のカラー暗視カメラ
だそうです。
 
 この投稿の進化版ですね。
2011年2月 9日
 
 今後の監視カメラはこういうものを
設置したいです。
 ちょっと高いか?

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2013年2月 2日 (土)

これまでで最高温度となる153 Kでの超伝導転移を観測

2013年1月30日
産業技術総合研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
○15万気圧下で、153 K(約-120 ℃)での
 電気抵抗ゼロの超伝導現象を観測
 
○高圧合成、高圧力下での物性測定など
 高度な技術で実現
 
○新しい超伝導物質の開発における
 超伝導転移温度の向上に貢献
 
 
-------
 独立行政法人 産業技術総合研究所
(以下「産総研」という)
電子光技術研究部門 
超伝導エレクトロニクスグループ
竹下 直 主任研究員、伊豫 彰 主任研究員、
永崎 洋 研究グループ長と、
独立行政法人 理化学研究所
(以下「理研」という)山本 文子
基幹研究所研究員は、高圧合成技術を用いて
作製した水銀系銅酸化物高温超伝導体の
ひとつであるHg-1223の電気抵抗率を
15万気圧の超高圧力下で測定し、
超伝導現象の最も基本的な性質である
電気抵抗の消失(ゼロ抵抗状態)を現在
最も高い153 K(約-120 ℃)で観測した。
 
 1993年に発見されたHg-1223は大気圧中
では最も高い135 Kの超伝導転移温度をもつ
物質である。
 
 この物質は圧力の増加とともに転移温度
が上昇するという報告がなされていたが、
実験が困難であるため超高圧力下では
電気抵抗の消失は観測されていなかった。
 
 今回、高度な高圧力下での実験技術を
利用することで、現在最も高い温度での
ゼロ抵抗をともなう超伝導現象を観測した。
 
 また、これまで得られていなかった
圧力下での正しい超伝導転移温度の変化の
詳細を明らかにした。
 
 この結果は今後、新しい物質の開発
における超伝導転移温度の向上に貢献する
ことが期待される。
 
 なお、今回の成果の詳細は、
日本物理学会が発行する
Journal of the Physical Society of
Japan 2013年2月号に掲載される。
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>1993年に発見されたHg-1223は大気圧中
>では最も高い135 Kの超伝導転移温度を
>もつ物質である。
>この物質は圧力の増加とともに転移温度
>が上昇するという報告がなされていたが、
>実験が困難であるため超高圧力下では
>電気抵抗の消失は観測されていなかった。
 
 超高圧力下の電気抵抗率測定って難しい
んですね。
 
>試料自体の質に問題があったことや、
>測定時に加える圧力の不均一による
>試料の損傷など
 など、なるほど。難しそう。
 
>より高い転移温度を実現する新物質の
>開発の可能性を追求していく。
 
 期待したいけれど、
 
 常温での超伝導はいつ頃実現出来る
のかな?

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電子の基本的な性質がまた明らかに

平成25年1月30日
名古屋大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 名古屋大学エコトピア科学研究所
ナノマテリアル科学研究部門の
齋藤晃准教授、田中信夫教授、長谷川裕也、
情報科学研究科の谷村省吾教授、
埼玉工業大学先端科学研究所の
内田正哉准教授の研究グループは、
電子の基本的な性質を明らかにしました。
 
 物体の運動には、直進(並進)と回転が
あります。
 
 並進運動と回転運動の大きさは、
それぞれ「運動量」と「角運動量」と
呼ばれます。
 
 角運動量には、「スピン角運動量」と
「軌道角運動量」があります。
 
 太陽をまわる惑星の運動でいえば、
それぞれ惑星の自転運動と公転運動を表す
ものです。
 
 電子が自転していること、つまり
スピン角運動量をもつことはすでに認識
されています。
 
 ごく最近、自由空間を運動する電子が
軌道角運動量をもちうることが発見され、
現在この電子の物理的性質の解明や
計測技術への応用研究が世界的に行われて
います。
 
 研究グループは、軌道角運動量の異なる
2つの電子を生成し、それらを
重ね合わせる実験を行いました。
 
 その結果、それらが互いに干渉し合う
こと(波のように強め合ったり
弱め合ったりすること)を世界で初めて
証明しました。
 
 電子が発見されて100年以上も経った今、
電子の基本的な性質がまたひとつ明らかに
なったことになります。
 
 本研究成果は、不確定性原理*や相補性*
などの量子力学の基礎研究に資する
ものです。
 
 さらに革新的な電子顕微鏡の開発など
幅広い分野に寄与するものとして期待
できます。
 
 本研究成果は、日本物理学会が発行する
国際ジャーナル
『Journal of Physical Society of Japan』
に掲載されます。
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>電子が発見されて100年以上も経った今、
>電子の基本的な性質がまたひとつ
>明らかになったことになります。
 
>本研究成果は、不確定性原理*や相補性*
>などの量子力学の基礎研究に資する
>ものです。
 
 素晴らしい成果のようです。
 
>また、本研究で示した軌道角運動量の
>計測法を応用することにより、
>軌道角運動量をモニターするまったく
>新しいタイプの電子顕微鏡法の開発等が
>期待されます。
 
 期待したいですね。

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2013年2月 1日 (金)

子供とお年寄りが協力して守り、その他は逃げる

平成25年1月16日
東京大学大学院総合文化研究科
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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発表のポイント
◆どのような成果を出したのか
 アブラムシにおいて、個々のメンバーが
 自らの役割に応じて防衛に適した
 フォーメーション(陣形)をとり、天敵
 の侵入に備えることを明らかにした。
 
◆新規性(何が新しいのか)
 最高齢と最若齢の個体が協力して防衛を
 行い、中間齢の個体は安全な場所に
 逃げて繁殖に専念するという、新規な
 分業体制を発見した。
 
◆社会的意義/将来の展望
 生物社会における分業体制の多様性
 およびその進化について新たな視点を
 与える。
 
 
-------
 発表概要:
 東京大学大学院総合文化研究科博士課程
(現・日本学術振興会海外特別研究員)の
植松圭吾らは、昆虫の社会において、
最も若い個体と最も年寄りの個体が協力して
防衛を行い、中間の齢の個体は安全な場所に
逃げて繁殖に専念するという、新しい
分業体制を発見しました。
 
 植松らは、常緑樹のイスノキに虫こぶ
という巣を形成し集団生活を営む
社会性アブラムシ「ヨシノミヤアブラムシ」
という種を研究対象としました。
 
 本種では、産まれたばかりの幼虫と
繁殖を終えた成虫との2種類が、天敵に
対して防衛を行う「兵隊」になります。
 
 野外調査と室内実験の結果、敵の侵入を
示唆するシグナルに応答して、2種類の
兵隊はともに敵の侵入口に集合する一方で、
その他の個体は安全な場所に避難すること
で、防衛に適したフォーメーション(陣形)
をとることが示されました。
 
 これらの結果より、繁殖の期待値が少ない
若い幼虫とすでに繁殖を終えた老いた成虫が
防衛に回ることで、集団全体での子孫の数を
より多くするよう最適化していることが
示唆されました。
 
 集団内で最も年上と年下の個体が同時期に
利他的な行動を行う例は世界で初めての発見
であり、今回の研究は生物の社会の進化
について新たな視点を与えるものです。
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 ふ~ん、すごいですね。
 「ヨシノミヤアブラムシ」
 
 本能として行動しているので一糸乱れず
行動するのだと思いますが、
 
>子供とお年寄りが協力して守り、
>その他は逃げる
 
 すごいと思う。
 
>生物社会における分業体制の多様性
>およびその進化について新たな視点を
>与える。
 
 そうですね。

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損傷したミトコンドリアが分解されるメカニズムの一部を解明

平成25年1月30日
科学技術振興機構(JST)
九州大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
○損傷ミトコンドリアを分解する
 品質管理システム(マイトファジー)は
 重要な生体防御機構。
 
○ミトコンドリアに存在する
 アポトーシス抑制たんぱく質は、
 ミトコンドリアと一緒に分解されない
 ことを発見。
 
○パーキンソン病などマイトファジーの
 異常が原因と考えられる病気の解明に
 期待。
 
 
-------
 JST 課題達成型基礎研究の一環
として、九州大学 生体防御医学研究所の
白根 道子 准教授、中山 敬一 教授らは、
細胞の品質管理システムの1つで、
損傷したミトコンドリアを除去する
「マイトファジー(自食作用)注1)」の
メカニズムの一部を解明しました。
 
 ミトコンドリアは、エネルギー産生を
担う重要な細胞内小器官ですが、同時に
有害な活性酸素も産出するため、
損傷したミトコンドリアの蓄積は細胞に
悪影響を及ぼします。
 
 そのため、正常な細胞では損傷した
ミトコンドリアだけを選択的に除去する
マイトファジーというシステムが働いて
いますが、ミトコンドリアが分解される
とミトコンドリアに存在する
アポトーシス(細胞死)注2)
抑制たんぱく質まで消失するため、
過剰にアポトーシスが起きる危険が
あります。
 
 細胞がマイトファジーの際にどのように
してこの危険を回避しているかは今まで
謎でした。
 
 本研究チームは、マウスの細胞を用いて
マイトファジーで損傷したミトコンドリア
を分解させた際に、ミトコンドリアに存在
したアポトーシス抑制たんぱく質
「FKBP38注3)」が速やかに
小胞体へと避難し、分解から免れること
を見いだしました。
 
 小胞体へ避難したFKBP38が
アポトーシスを抑制することにより、
細胞はマイトファジーの際にも
アポトーシスを起こさずに生存できること
が分かりました。
 
 FKBP38を持たせないマウスの細胞
でマイトファジーを起こさせると、
FKBP38を持つ正常の細胞に比べて
アポトーシスが多く起こっていました。
 
 近年、マイトファジーはパーキンソン病
注4)の原因遺伝子の1つである
Parkin注5)によって制御されて
いることが明らかにされ、
マイトファジーの異常による
損傷ミトコンドリアの蓄積が
パーキンソン病に関与すると報告されて
います。
 
 今後さらにマイトファジーの仕組みが
解明されることで、パーキンソン病など
マイトファジーが関与すると考えられる
病気の新規治療法確立が期待されます。
 
 本研究成果は、2013年1月29日
(英国時間)に英国科学雑誌「Nature
 Communications」の
オンライン版で公開されます。
---------------------------------------
 
>マイトファジーで損傷した
>ミトコンドリアを分解させた際に、
>ミトコンドリアに存在した
>アポトーシス抑制たんぱく質
>「FKBP38注3)」が速やかに
>小胞体へと避難し、分解から
>免れることを見いだしました。
 
 うまく出来てますね。
 
>近年、マイトファジーはパーキンソン病
>の原因遺伝子の1つである
>Parkinによって制御されている
>ことが明らかにされ、マイトファジーの
>異常による損傷ミトコンドリアの蓄積が
>パーキンソン病に関与すると報告されて
>います。
 
 なるほど、
>マイトファジーが関与すると考えられる
>病気の新規治療法確立が期待されます。
 
 異常蛋白に起因する疾患って思って
いたより多いようです。
 
 今後に期待したい。
 
 関連投稿です。
2013年1月 7日

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