三菱電機、電車の回生エネルギを有効活用する電力融通技術を開発---鉄道システム全体で消費電力量を最大5%削減
2013/02/14 techon
詳細は、リンクを参照して下さい。
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三菱電機は、鉄道システムの節電に
つながる「列車回生電力融通技術」を開発
し、2013年2月14日に開催した同社の
研究開発成果披露会で発表した(図1)。
現状の鉄道システムでも、減速中の電車
で回生した電力を、加速中の電車に架線を
介して供給する節電の技術があるが、
実際には回生可能なエネルギのうちの
約20%が捨てられている。
新技術は、この約20%のエネルギのうち
の最大80%を有効活用できるようにする
もので、鉄道システム全体の消費電力量を
最大5%削減できる
(首都圏での過密線区を想定した
路線モデルにおけるシミュレーションから
導いた値)という。
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三菱電機によれば、各電車の位置と
各電車の消費電力量が分かれば、
回生電力量を増大し得る「それぞれの
変電所の電圧値」を算出可能という。
新技術では、各電車に搭載するTIMS
(Train Integrated Management System)
によって各電車の位置や消費電力の情報を
収集し、それらを電力指令所の
メインコンピュータに送る仕組み。
メインコンピュータでは、それらの情報
に基づき各変電所の電圧値を算出して
各変電所にその値を指令する。
各変電所ではそれに従い電圧値を
コントロールする。
現時点では、こうした一連のやりとり
を1秒以内の周期で繰り返す仕組みに
なっている。
ちなみに、現状の鉄道システムで
使われている変電所には、電圧を
コントロールする機能は搭載されていない
ため、新技術を適用するにはそうした機能
を変電所に持たせる必要があるという。
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良いですね。
最大5%削減とは言え、使用している電力
はかなり多いはずですから、かなりの効果が
見込めるものと思います。
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