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2013年1月28日 (月)

正常な成体マウスの大脳皮質で、神経細胞を新生させることに成功

平成25年1月4日
科学技術振興機構(JST)
学校法人 藤田学園
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
○正常な状態の成体の大脳皮質では
 神経細胞が新たに生まれてこないと
 考えられていた。
 
○薬の投与によって、正常な大脳皮質でも
 神経細胞を増やすことに成功。
 
○大脳皮質の保護・再生、うつ病などの
 精神疾患の新しい予防・治療法の開発
 に期待。
 
 
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 JST 課題達成型基礎研究の一環
として、藤田保健衛生大学 総合医科学
研究所の宮川 剛 教授と大平 耕司 講師
らは、抗うつ薬の投与によって正常な成体
マウスの大脳皮質注1)の神経細胞を
増やすことに成功しました。
 
 これまでに本研究グループは、
成体大脳皮質には神経細胞を産生できる
神経前駆細胞(L1-INP細胞)注2)
が存在し、虚血注3)などにより脳が
損傷されると神経細胞を増やす効果がある
ことを発見していました。
 もし、そのL1-INP細胞を薬など
によって人為的に増殖・分化させること
ができれば、大脳皮質が損傷しても保護
したり再生したりすることができると
期待されるため、L1-INP細胞の
増殖・分化の制御法の開発が望まれて
いました。
 
 今回本研究グループは、抗うつ薬の
1つであるフルオキセチン注4)を
成体マウスに投与することにより、
L1-INP細胞の増殖・分化を促進
させ、抑制性神経細胞注5)を産生させる
ことに世界で初めて成功しました。
 
 さらに、あらかじめ薬により
抑制性神経細胞を増やしておくと、
その後マウスに脳虚血を起こした場合に、
新しい神経細胞の周辺で神経細胞死が
抑えられることも発見しました。
 
 本研究の成果は、L1-INP細胞を
活性化することによって、大脳皮質の
損傷から神経細胞を保護し再生させる
ための新しい治療法の開発に貢献すること
が期待されます。
 
 さらに、統合失調症やうつ病などの
精神疾患では大脳皮質の抑制性神経細胞や
抑制性神経伝達物質が減少することが
知られていることから、L1-INP細胞
の増殖や分化をターゲットにした新しい
精神疾患の予防・治療法の開発に結びつく
可能性もあります。
 
 なお、本研究成果の一部は、
最先端・次世代研究開発支援プログラムの
一環として 行われました。
 
 本研究成果は、2013年1月4日
(米国東部時間)に米国科学誌
「Neuropsychopharma
cology」のオンライン速報版で
公開されます。
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>薬の投与によって、正常な大脳皮質でも
>神経細胞を増やすことに成功。
 
 素晴らしいですね。
 
>今後、L1-INP細胞の増殖・分化の
>制御の仕組みをさらに解明することで、
>大脳皮質の損傷からの神経細胞の保護
>・再生や大脳皮質の抑制性神経細胞が
>関係する精神・神経疾患に対する新しい
>予防・治療法の開発や創薬が期待
>できます。
 
 期待したいと思います。

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