学術院医学群 免疫学 田村智彦教授らの研究グループが、体の免疫やがんの増悪化に関与する細胞 「単球」 のできる仕組みを解明!
平成25年1月17日 横浜市立大学
詳細は、リンクを参照して下さい。
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横浜市立大学学術院医学群免疫学の
田村智彦教授や黒滝大翼
(くろたきだいすけ)助教らの研究グループ
は米国国立衛生研究所と共同で、
全ゲノム規模解析手法や
バイオインフォマティクス(*1)を駆使
して転写因子IRF8とKLF4による単球産生の
分子メカニズムを解明しました。
本研究成果は米国の科学雑誌『Blood』
(平成25年1月14日オンライン版)に
掲載されます。
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☆研究成果のポイント
・単球と呼ばれる免疫細胞の分化・産生
には、転写因子(*2)IRF8と、そのIRF8
によって発現が誘導される別の転写因子
KLF4が必須であることを発見
(IRF8-KLF4転写因子カスケードの発見)
・IRF8が単球分化の際にエピジェネティック
(*3)な制御を行うことを初めて示した
・単球は生体防御に重要である一方、
がんや自己免疫疾患、動脈硬化の増悪
にも関与することが知られており、
今回解明した単球産生における
IRF8-KLF4転写因子カスケードを制御
することにより、疾患の新たな治療戦略
の開発が期待される
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今回の研究も免疫システム関連です。
単球(Monocyte)は
・単核白血球とも呼ばれる。
ようです。
単球については下記のリンクを見て
ください。
この情報によると単球→マクロファージ
となるようです。
マクロファージは貪食細胞として
知られていますね。
外敵はマクロファージによって取り
込まれ抗原提示が行われる。
この抗原提示を例のT細胞が認識し、
免疫を活性化させることになる。
というような過程をへて免疫システムが
動き出すことになります。
この一連の働きの中の「単球産生の
分子メカニズムを解明」したという
のが今回の研究成果のようです。
単球の産生を制御できれば新たな
治療戦略になり得ると、
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