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2013年1月28日 (月)

対の胎盤蛋白質による関節リウマチ抑制技術の開発

2013/1/22
北海道大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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研究成果のポイント
・HLA-G 蛋白質はヒトの胎盤に主に発現
 し,母体免疫から胎児を守ること
 (免疫寛容)に貢献する。
 
・HLA-G 蛋白質が対の形態をとること
 で,抑制型免疫細胞受容体とより強く
 結合し,シグナル伝達能を増強している
 ことを試験管レベルで発見。
 
・対の形態の HLA-G 蛋白質を
 自己免疫疾患のひとつである
 関節リウマチモデルマウスに投与した
 結果,長期間症状の進行を抑えることが
 でき,明らかな副作用も認められ
 なかった。
 
・対の HLA-G 蛋白質は本来我々の体内に
 存在しているものであり,長期間の
 免疫抑制効果を持つ副作用が少ない
 バイオ医薬品としての開発が期待
 できる。
 
 
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研究成果の概要
 HLA-G は胎盤,胸腺,腫瘍細胞に特異的
に発現する蛋白質です。
 
 妊娠時の胎盤では,異物である胎児を
母体免疫から回避させる必要があります。
 
 胎児側の細胞が発現する HLA-G は,
母体の免疫系細胞上の抑制型受容体
Leukocyte Ig-like receptor(LILR)B1,
LILRB2 に結合し,母体免疫反応を広く
抑制することによって,妊娠を成立させる
重要な蛋白質です。
 
 この HLA-G は,生体内で単量体として
存在するだけではなく,自然酸化により
生成された対の形態(ホモ二量体)を形成
することが知られていました。
 
 そして,当研究室では,対の HLA-G が
LILRB1,LILRB2 と強く結合すること
により,単量体に比べより強力な
シグナル伝達を行うことを明らかに
してきました。
 
 本研究では,対の HLA-G 蛋白質を
II 型コラーゲン誘導型関節リウマチ
モデルマウス*に投与したところ,
はっきりとした四肢の関節の腫れを抑制
する効果が認められました。
 
 その際,マウスの体重減少および致死
のような明らかな副作用は認められません
でした。
 
 また,左足局所へ1回のみ投与すること
で,関節炎抑制効果は 2 か月以上持続
することがわかりました。
 
 これにより,蛋白質投与量と副作用を
著しく軽減できるバイオ医薬品としての
製剤化が期待できます。
 
 なお,本研究成果は Human Immunology
に掲載され,本研究は科学研究費補助金,
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合
開発機構(NEDO),戦略的創造研究推進
事業(CREST)などの助成を受けて実施
されました。
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>今回生体内に実際に存在する対の
>HLA-G 蛋白質が強い免疫抑制効果を示す
>ことが明らかになったことから,
>より副作用の少ないバイオ医薬品への
>応用が期待できます。
>また,効果持続期間が長いことから,
>他の関節リウマチ医薬品との併用
>により,薬剤投与量や回数を減らし,
>患者さんの身体的・金銭的負担を軽減
>することも期待できると考えています。
 
 生体内に実際に存在するというのが
良いですね。副作用が少ないはず。
 
 今後に期待したい。
 
>最近では制御性T細胞(免疫応答を抑える
>細胞)がHLA-Gを発現し、免疫抑制機能を
>発揮していていることなども分かって
>きた。
 
 と言う話もあるようです。

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