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2013年1月21日 (月)

血液を造る幹細胞を体外で維持する新しい手法を発見

2013/01/04
慶應義塾大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 慶應義塾大学医学部の田久保圭誉講師
・須田年生教授らの研究グループは、
血液を造る幹細胞を体外で維持する
新しい手法を発見しました。
 
 造血幹細胞は白血病などの治療で
行われる骨髄移植の際に用いられる細胞
ですが、ドナー不足などから造血幹細胞
を人為的に増殖させる技術の開発が
望まれています。
 
 本研究成果は、白血病などの治療法
・治療薬の開発の第一歩につながると
考えられます。
 
 本研究グループは、造血幹細胞の
エネルギ-代謝を検討し、幹細胞は酸素を
利用せず、糖を分解することによって
生じうるエネルギーを利用していることを
見出しました。
 
 すなわち、解糖系に頼ってエネルギーを
産生し、その一方、酸素を利用して
エネルギーを産生するミトコンドリアの
代謝経路を抑制していることが分かり
ました。
 
 また、解糖系の中でも、主要な酵素
反応系を同定し、それを制御すること
により、幹細胞を試験管内で維持しうる
ことを発見しました。
 
 これまで、造血幹細胞は骨髄の中でも
酸素の少ない部位にいることが知られて
いましたが、その意義は不明でした。
 
 本研究で、幹細胞は、あえて酸素を
使用しないエネルギー産生法を活性化する
ことで活性酸素による細胞老化から逃れて
維持されていることが分かりました。
 
 また、エネルギー産生法の操作による
造血幹細胞の体外維持法を開発すること
により、安全かつ効率的な造血幹細胞の
増幅方法の確立に貢献できると考えられ
ます。
 
 またES細胞やiPS細胞さらにがん幹細胞
においても、解糖系代謝の酵素を標的
とした細胞制御や治療薬開発に応用できる
ものと考えられます。
 
 本研究は、慶應義塾大学先端生命科学
研究所曽我朋義教授、同医学部末松誠教授
らとの共同研究であり、この研究成果は
米国医学雑誌「Cell Stem Cell」
2013年1月号
(http://www.cell.com/cell-stem-cell/)
に掲載されます。
 
 
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 素晴らしい成果です。
 
>本研究で、幹細胞は、あえて酸素を
>使用しないエネルギー産生法を活性化
>することで活性酸素による細胞老化から
>逃れて維持されていることが分かり
>ました。
 
>エネルギー産生法の操作による
>造血幹細胞の体外維持法を開発すること
>により、安全かつ効率的な造血幹細胞の
>増幅方法の確立に貢献できると考えられ
>ます。
 
 期待したい。

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