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2013年1月31日 (木)

タバコを吸いたい気持ちを自己制御する2つの脳部位を発見

平成25年1月29日理化学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 知り合いのヘビースモーカーに聞くと、
「長時間のフライトでもタバコは我慢
できるけど、着陸後に吸えると思うと
落ち着かなくなる」といいます。
 
 これは、体内のニコチン欠乏のせいだけ
でなく、欲求行動に関わる脳活動の影響を
強く受けているようなのです。
 
 禁煙環境の中での喫煙欲求は、タバコを
連想させる視覚刺激で誘導され、欲求の
強さはその場でタバコが入手できるのか?
 喫煙が可能か?
 などの状況で変化することが知られて
います。
 
 ただ、こうした喫煙欲求が、脳のどこで
どのように行われているかの詳細は
分かっておらず、理研の研究チームは
その解明に取り組みました。
 
 研究チームは、まず喫煙可・不可の状況
を実験的に作り、視覚刺激による喫煙欲求
に関わる脳の活性化部位を、機能的磁気
共鳴画像法(fMRI)で調べました。
 
 その結果、喫煙欲求の強さでは
「眼窩(がんか)前頭皮質」(前頭前野の
腹内側部)が、喫煙可能状況に応じた
喫煙欲求の促進では「背外側前頭前野」
(前頭前野の背外側面)が関わっている
ことが分かりました。
 
 さらに、背外側前頭前野の活動を
経頭蓋磁気刺激法(TMS)で人工的に抑制
すると、喫煙可・不可の状況に依存した
眼窩前頭皮質の活動、つまり喫煙欲求の
変化が見られなくなることを発見しました。
 
 これにより、前頭前野での喫煙欲求の
処理が、腹側と背側の神経ネットワークの
連携によって行われていることが
分かりました。
 
 このネットワークの強化がタバコや
薬物依存症の原因の1つと考えられ、
今後、依存症の理解と有効な治療法の開発
につながるものと期待できます。
 
 
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 面白いです。
 
>経頭蓋磁気刺激法(TMS)で人工的に
>抑制すると、喫煙可・不可の状況に
>依存した眼窩前頭皮質の活動、
>つまり喫煙欲求の変化が見られなくなる
>ことを発見しました。
 
 経頭蓋磁気刺激法って意外な効果が
あるのですね。
 
 もっとも効果的な治療法の開発までには
まだ時間がかかりそうです。
 
 関連記事です。
2013/1/29 日本経済新聞

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