ファイトレメディエーション用カドミウム高吸収イネの開発に成功
2012/02/27
東京大学 農学生命科学研究科
プレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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発表のポイント
◆ どのような成果をだしたのか
イネのカドミウム集積を決める鍵となる
遺伝子を発見し、カドミウム汚染土壌を
効率的に浄化できる
ファイトレメディエーション(注1)用
イネを開発しました。
◆ 新規性(何が新しいのか)
新発見の遺伝子を利用したイネは従来の
カドミウム高吸収品種の約4倍の
カドミウム集積量を示し、
カドミウム汚染土壌の浄化に要する期間
を大幅に短縮することができます。
◆ 社会的意義/将来の展望
土壌中のカドミウム量が低下すれば、
イネや野菜などの作物から摂取する
カドミウム量が減少し食の安全に貢献
します。
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>ここで用いられた研究手法と成果は、
>東日本大震災に伴う東電福島第一原発
>事故による放射性降下物の土壌汚染と
>食品汚染の問題解決に向けても重要な
>示唆を与えるものです。
>放射性セシウムもカドミウムと同様に
>植物の生育には必要のないものですが、
>必須栄養素のトランスポーターによって
>吸収されると考えられますので
>同じアプローチでの研究が可能です。
とのことです。
大いに期待したい。
カドミウムもまだ要注意物質なんですね。
注1 ファイトレメディエーション
植物の力を利用して環境を綺麗に
すること。
ここでは、植物に土壌中の
カドミウムを吸収させ、地上部に
蓄積したカドミウムを回収すること
によって汚染土壌を浄化すること。
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