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2012年11月11日 (日)

ウナギの完全養殖実現に期待 - JAMSTECなどがウナギの幼生のエサの謎を解明

2012/11/07 マイナビニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 東京大学 大気海洋研究所(AORI)と
海洋研究開発機構(JAMSTEC)は11月7日、
長らく謎だった天然環境中における
ウナギの幼生「レプトセファルス」
(ウナギレプトセファルス:画像1)の食性
について、JAMSTECが2009年に開発した
アミノ酸の窒素同位体比を用いた手法を
応用して正確な栄養段階が2.4であること
を確かめ、複数ある説の内
「マリンスノー」を食している動物
プランクトンに近い食性であること
が明らかになったと発表した。
 
 食資源動物としてのウナギを安定的に
確保するため、50年にわたってウナギの
完全養殖技術を確立する試みが続けられて
きた。
 
 実験的には、卵から育てた人工
シラスウナギも得られるようになったが、
これを産業化するにはまだコストや
飼育技術に課題があり、大量かつ安定に
生産するための研究が急がれているところ
である。
 
 特にウナギレプトセファルスのエサの
開発は、完全養殖技術の確立に欠かせない
カギになると考えられているところだ。
 
 そうしたことからも、天然環境における
ウナギレプトセファルスの食性を理解する
ことが緊急の課題とされていたのである。
 
 そして長らく未解明の
ウナギレプトセファルスの食性について
は、これまでのところ「体表栄養吸収説」、
「マリンスノー説」、
「オタマボヤのハウス説」、
「ゼラチン質動物プランクトン説」という
4学説が提唱されてきた。
 
 アミノ酸の窒素安定同位体比を用いた
栄養段階推定法による栄養段階は、
植物プランクトンなどの光合成生物が1.0、
 
これら植物プランクトンのみを食べる
植食者(動物プランクトン)が2.0、
 
さらに栄養段階が2.0の植食者だけを食べる
魚が3.0というように、
 
 捕食関係で上位にある生物ほど数値が
高くなるので、動物プランクトンと
同等ということだ。
 
 これまでのウナギレプトセファルスの
食性に関する体表栄養吸収説を除く3説
の内、オタマボヤのハウス説や
ゼラチン質動物プランクトン説では、
理論上ウナギレプトセファルスの栄養段階
は3以上の値になるはずのため、
今回の結果は、これらの説では考えにくい
ことを示している。
 
 つまり、2.4という低い栄養段階は
植物プランクトンを専食する
動物プランクトンの栄養段階に近く、
植物プランクトンや動物プランクトンの
遺骸が主体であるマリンスノー
(栄養段階:1.0-1.5)をエサとすることで
初めて説明が可能になるというわけだ。
 
 今回の研究により、
ウナギレプトセファルスが、マリンスノー
をエサとしていることが明らかになった。
 
 研究グループは今後、ウナギの産卵場
海域における海洋環境、特に、
マリンスノーについて生物学的、
生化学的分析を進め、
ウナギレプトセファルスの成長にとって
必須栄養成分の解明、ひいては
ウナギの完全養殖の早期実現への貢献に
努めていくとしている。
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 ウナギの完全養殖の早期実現に一歩
近づきました。
 
 いつ頃実現するのでしょうか?
 
 ウナギってありふれた動物のように
思っていたのですが、肝心なところが
不明だったんですね。

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