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2012年10月 9日 (火)

良性腫瘍のがん化はミトコンドリアの機能低下が原因

2012年10月4日
サイエンスポータル編集ニュース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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 良性腫瘍ががん化して悪性腫瘍になる
のは、細胞内で生命維持に必要な
エネルギーの生産にかかわる小器官
「ミトコンドリア」の機能低下が原因と
なっていることが、神戸大学大学院医学
研究科の井垣達吏・准教授らの研究で
分かった。
 ミトコンドリアの機能が低下すると
細胞から2種類のタンパク質が分泌され、
近くの細胞のがん化を促進するためで、
こうしたメカニズムを解明したのは
世界で初めて。
 研究成果は英国の科学誌「ネイチャー」
(オンライン版、9月30日)に掲載された。
 良性腫瘍は、複数の遺伝子が変異して
生じた前がん細胞が過剰に増殖して
作られるが、発生した場所から移動する
ことはない。
 この良性腫瘍が悪性化し、周囲の組織
への浸潤や転移が起きるようになって
がん(悪性腫瘍)になる。
 がん化のメカニズム研究では、主に
がん細胞での遺伝子変異が注目されて
きたが、近年は、周辺細胞との相互作用
による影響も考えられるようになって
きた。
 しかし、その仕組みの解明までは
至っていなかった。
 良性腫瘍の中にある細胞で
ミトコンドリアの機能低下が起きると、
その細胞から2種類のタンパク質
(炎症性サイトカイン、細胞増殖因子)が
産生、放出される。
 これらによって、周辺細胞内で
がん抑制のために働くシグナル伝達経路
(ヒポ〈Hippo〉経路)が阻害され、
良性腫瘍が悪性化することが分かった。
 ヒトのがん組織でミトコンドリアの
機能が低下していることは、10年以上前
から知られていたが、その意味は
ほとんど不明だった。
 特に悪性度が高い膵臓がんでは
ミトコンドリアの遺伝子変異が高頻度で
起きており、約9割でRas遺伝子の活性化
がみられる。
 今回明らかとなったがん化のメカニズム
を、今後は哺乳類の実験系でも確認する。
 ミトコンドリアの機能低下や放出される
タンパク質などを標的とした、
新しいがん治療法の確立が期待される
という。
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>がん化のメカニズム研究では、
>主にがん細胞での遺伝子変異が
>注目されてきたが、
>近年は、周辺細胞との相互作用
>による影響も
そうですね。
いろいろな角度からの研究が必要と
思います。
 がんは一筋縄ではいかないようです。
がんの発生確率は三人に一人と言われて
います。
 これは余りに多い。
 その原因になり得るものは、
いろいろあるはず。

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