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2012年10月 4日 (木)

ソニーの医療・ライフサイエンス参入は成功するのか?【日経バイオテクONLINE Vol.1791】

ソニーの医療・ライフサイエンス参入は
成功するのか?
【日経バイオテクONLINE Vol.1791】

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 ソニーの戦略は誠に正しい。

 が、この判断はまたしても
欧米の企業に遅れること10年であることが
悔やまれます。

 ドイツのSiemens社、
オランダPhillips社、そして米国GE社は
既に、ヘルスケア分野に参入、診断機器、
治療機器、そしてライフサイエンスで
がっちり市場を確保しています。

 わが国の製薬企業が90年代にバイオ医薬
ではなく、生活習慣病の低分子薬開発に
研究開発を集中させた愚を犯したことと
酷似しています。

 こうした戦略的判断の遅れの最大の原因
は、終身雇用制に代表されたかつての
わが国の流動性を欠く人材登用と、
経営陣の多国籍化・多文化化の遅れだった
と考えています。

 結果的に世界がダイナミックに変化して
いるので、それを直視せず、
”社内鎖国”を世界市場で売り上げを
上げているわが国の大企業が続けてきた
つけを今、わが国の産業や国家、
そして国民が支払わされているということ
です。

 この根本的な病を治さないと、
わが国は国際競争で、常に後手後手を
踏むことになる。

 オリンパスが登用した外国人社長
によって、長年の不正が告発されたこと
は、わが国の企業風土に変化を促すための
衝撃となりました。

 その意味でも、今朝の記者会見は
象徴的でした。

 「変わるチャンスはいくらでも与える。
 世界が変わっているのに、変わろうと
しない人材は生き残れない」

 先週、インタビューした武田薬品の
研究開発の最高責任者のTachi Yamada氏が
強調しました。

 国籍や文化、そして地政学的な条件を
巨大買収と外国人人材の積極的な登用で
一変させる猛烈な国際化を展開。

 今まで超一流企業としておっとりと
育ってきた武田薬品の現地採用
(皮肉な言い方ですが、日本採用)の
社員の心は千々に乱れております。

 温厚な紳士であるTachiの目が
鋭い眼光を光らせたのは、

 この変化を断固として進めると
いった時と、

 訪れたアフリカで母親の胸で感染症
のために出血し死んでいった少年を
目前して感得した、
製薬企業にはアンメットニーズを解決する
責務(同氏はUrgencyという)があると
強調した時でした。
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世界はダイナミックに変化していると
言うのに何故日本はのんびりしている
のでしょうか?

世の中の企業の世界は競争です。
競争を避けていては、負けるだけ。

おかしな平等教育ありませんか?

勝つこともある、負けることもある。
当たり前のこと。
いろんな人がいる。
当たり前のこと。

Tachi Yamada氏の言葉
>「変わるチャンスはいくらでも与える。
>世界が変わっているのに、変わろうと
>しない人材は生き残れない」
誠に正しい。

ピンチはチャンスなのです。
生かしてください。

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