« ナノ純薬による抗癌剤の開発 ~副作用の無い次世代ドラッグデリバリーを目指して~ | トップページ | ALSの原因たんぱく質を解析 日英が共同研究 »

2012年9月12日 (水)

防衛医科大など、大量出血でも止血可能な「血小板代替物ナノ粒子」を開発

防衛医科大など、大量出血でも止血可能
な「血小板代替物ナノ粒子」を開発

2012/09/06 マイナビニュース

詳細は、リンクを参照して下さい。

---------------------------------------
 防衛医科大学校、早稲田大学(早大)、
慶應義塾大学(慶応大)は9月4日、出血部位
で血栓を効率よく作り止血効果をもたらす
ナノ粒子、いわば「血小板代替物」を開発
し、これが「外傷性大量出血」時の止血に
効果があることを報告したと発表した。

 成果は、防衛医大 免疫微生物学講座の
木下学准教授、早大大学院 先進理工学部
生命医学科 生体分子集合科学研究室の
武岡真司 教授、慶応大医学部の半田誠教授
らの共同研究グループによるもの。

 研究の詳細な内容は、日本時間
8月27日付けで国際血栓止血学会誌
「Journal of Thrombosis and
Haemostasis 」電子版に掲載され、
10月には印刷板にも掲載される予定だ。

 首都直下地震や東海地震では、建物倒壊
や事故などによる外傷患者が多発し、
中でも大けがにより大量出血を来たした
ヒトには迅速な輸血が必要となる。

 しかし、そうした場合に通常の
赤血球輸血では血小板が入っていないため
出血を止めらない。

 止血には血小板輸血が必要だが、
輸血用血小板は保存期限が1週間程度と
短いのが難点だ。

 そうした理由から、通常時でも
ストックが十二分とはいえず、大きな
交通事故が重なったりすると、ストックが
不足してしまうことがある。

 よって、大震災ともなれば、輸血用
血小板の極端な不足が懸念される
というわけだ。

 そこで、オールジャパン体制で血小板
代替物の研究が進められてきており、
今回の血小板代替物ナノ粒子の開発に
至った。

 血小板代替えナノ粒子は、生体由来の
材料をまったく用いずに作製できること
が大きな特長だ。

 そのため、血液型を合わせる必要も
ないし、エイズや肝炎などの血液感染症
の危険もない。

 また、本来の血小板のように振とう
しながら厳重な温度管理(20~24℃)をして
保存する必要もなく、ただ静置するだけで
血小板のほぼ25倍の6カ月間の保存が可能
だ。さらに、大量生産も可能とまさに
メリットだらけという具合である。

 デメリットとしては出血部位以外での
血栓が心配されるが、これまでの研究では
それらができてしまうことはまったく
なく、現時点では血栓症の副作用は
認められないという。

 あくまでも、出血部位に特有のそこに
付着した天然の血小板があって働く
仕組みなのだ(画像)。

-----

 現在開発されている血小板代替え
ナノ粒子は「事後投与して止血をしたら、
すぐに分解(代謝)されてなくなる」
という形でドラッグデザインされている
ため(体内に長く滞留することで何らかの
問題を引き起こす可能性をなくすため)、
体内に入れた場合はおおよそ1日でなくなる
そうだが、デザイン次第では1週間ぐらい
持たせることも可能だという。

 また、ヒトでの使用については、
ウサギの実験で非常にうまくいって
いるため、次は霊長類で試験を行って
安全性を確かめて、早い段階でヒトでの
試験に移りたいとしている。

 木下准教授は、個人的な将来像として、
早く実用化して、全国の血液センター
などにストックできるようにしたいと
語ってくれた。

 現状で心配されているのはやはり血栓症
が起きないかというところで、
特にその部分に注力して検査している
ということである(止血そのものの検証の
倍の時間や労力をかけているそうである)。

 ただし、前述したように今のところは
まったく確認されておらず、出血部位
でしか働かないという。

 よって、ヒトでの試験、そして実用化も
そう遠くはなさそうである。
---------------------------------------

素晴らしいですね。

実用化も近そうですし、
うまく行って欲しい。

|

« ナノ純薬による抗癌剤の開発 ~副作用の無い次世代ドラッグデリバリーを目指して~ | トップページ | ALSの原因たんぱく質を解析 日英が共同研究 »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/55640318

この記事へのトラックバック一覧です: 防衛医科大など、大量出血でも止血可能な「血小板代替物ナノ粒子」を開発:

« ナノ純薬による抗癌剤の開発 ~副作用の無い次世代ドラッグデリバリーを目指して~ | トップページ | ALSの原因たんぱく質を解析 日英が共同研究 »