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2012年9月10日 (月)

多系統萎縮症に対するリチウムによるランダム化比較試験

多系統萎縮症に対するリチウムによる
ランダム化比較試験

2012年09月10日
Neurology 興味を持った「神経内科」論文

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 イタリアで行われた多系統萎縮症(MSA)
に対するリチウムによる
二重盲検ランダム化比較試験の結果が報告
された.

 リチウムが候補となった理由は,
基礎研究において,オートファジー促進作用
が報告されていること,MSAの病因タンパク
と考えられているαシヌクレインも
オートファジーにより分解されること,
そしてオートファジー促進は神経変性疾患
(ハンチントン病)の動物モデルの
進行抑制作用を持つことが示されている
ためである.

 根拠としては少し弱い感じもするが,
実際にリチウムはMSAに限らず,
ALSや軽度認知障害(MCI),
アルツハイマー病,タウオパチー,
脳梗塞などで臨床試験が行われている
薬剤である.

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 症例数の少なさを考慮しても,
多系統萎縮症患者におけるリチウムの
忍容性は乏しく,治療薬候補として検討を
継続することはやめたほうがよいと著者ら
は語っている.

 しかしその一方で,症例数が少なく,
かつ罹病期間も6.5年と長いことから,
ここで結論を出してよいものか分からない
ように思う.

 いずれにしても,基礎研究の臨床への
translationは難しいということを
再認識する結果になってしまったのは
残念だ.
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残念ですね。

リチウムってオートファジー促進作用が
あるんですね。

このブログは医師の発信だけあって
いろいろ新しい知識を仕入れられて
嬉しい。
こういうブログが増えてくれると
有り難い。

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