« 「細胞内シグナリングの多重通信システム」 | トップページ | 天野IAEA事務局長、「原発ゼロ」に懸念示す »

2012年9月18日 (火)

トキソプラズマ症の発病を防ぐ最重要宿主防御因子GBPの同定

トキソプラズマ症の発病を防ぐ
最重要宿主防御因子GBPの同定
- インターフェロン誘導性タンパク
GBPは寄生虫「トキソプラズマ」を
破壊する -

平成24年7月13日
国立大学法人 大阪大学
独立行政法人 科学技術振興機構

詳細は、リンクを参照して下さい。
少し時間が経ってしまいましたが、
重要そうなので投稿しておきます。

---------------------------------------
 大阪大学 医学系研究科の竹田 潔 教授
(免疫学フロンティア研究センター兼任)と
同 微生物病研究所の山本 雅裕 准教授
(免疫学フロンティア研究センター兼任)
らの研究グループは、インターフェロン
により誘導されるタンパク質である
GBP(p65 GTP分解酵素)が
寄生虫「トキソプラズマ」を破壊すること
でトキソプラズマ症の発病を抑制している
宿主防御因子であることを明らかに
しました。

 寄生虫「トキソプラズマ」はエイズや
抗癌剤投与下にある免疫不全患者に
致死性のトキソプラズマ症や妊婦に流産と
新生児に水頭症を引き起こす先天性疾患の
原因病原体です。

 我々ヒトを含む宿主はインターフェロン
と呼ばれる分子を出すことで
トキソプラズマ症の発病を抑えていること
が四半世紀前から分かっていましたが、
インターフェロンが具体的に
どのようにしてトキソプラズマを破壊する
のか、そのメカニズムは不明でした。

 本研究で、トキソプラズマが感染細胞内
で増殖する際に必須の生活の場である
「寄生胞」を、インターフェロンにより
誘導されるタンパク質であるGBPが
破壊することが、トキソプラズマが
感染細胞内で増殖不可能にするために
不可欠であり、その結果トキソプラズマ症
の発病を抑制していることを、
GBP欠損マウスの作製と生体レベルでの
イメージング解析により、世界に先駆けて
証明しました。

 本研究成果は、近年我が国においても
症例報告が急増しているトキソプラズマ症
に対して、GBPの機能を高めるなどの
人為的な制御を加えることでの新たな
分子標的治療戦略を提供できるものとして
大いに期待できます。

 本研究成果は、2012年7月12日
(米国東部時間)に米国の科学雑誌
「Immunity」にオンライン掲載
されます。

 本研究は、大阪大学
免疫学フロンティア研究センターの
山本 雅裕 准教授、竹田 潔 教授らと
スイス・ジュネーブ大学 医学部微生物学
教室(ドミニク・ソルダーティ=ファーブル
博士)の共同研究グループが、
独立行政法人 科学技術振興機構(JST)
の戦略的国際科学技術協力推進事業
「日本-スイス(ETHZ)研究交流」
研究領域における研究課題
「胞子虫類原虫における宿主内作動性
エフェクター因子の機能的解析」
(研究代表者:山本 雅裕、
ドミニク・ソルダーティ=ファーブル)の
一環として行いました。
---------------------------------------

>今回の研究により、IFNγによって
>誘導される抗トキソプラズマ感染防御
>機構にGBPが重要な役割を果たして
>いることを明らかにしました。
>このことから、人為的にGBPの機能
>を高めることにより、我が国で
>症例報告が急増している
>トキソプラズマ症に対する新たな
>治療戦略を提供できることが期待
>できます。
>寄生胞はトキソプラズマに限らず
>マラリア原虫においても形成される
>ことを考えると、GBPが
>マラリア原虫感染防御に関与する
>可能性は非常に高く、マラリア症の
>発病におけるGBPの役割の解明は
>最も重要な今後の研究課題です。
>またGBPはさまざまな癌において
>高い発現が認められることが多数報告
>されており、感染下ではない異常な
>状態でのGBPの存在が引き起こす
>疾患の病理機構の解明に、
>研究グループが染色体工学により
>作り出したGBP欠損マウスが非常に
>有用であると考えられます。
期待したい。

|

« 「細胞内シグナリングの多重通信システム」 | トップページ | 天野IAEA事務局長、「原発ゼロ」に懸念示す »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/55688180

この記事へのトラックバック一覧です: トキソプラズマ症の発病を防ぐ最重要宿主防御因子GBPの同定:

« 「細胞内シグナリングの多重通信システム」 | トップページ | 天野IAEA事務局長、「原発ゼロ」に懸念示す »