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2012年8月18日 (土)

「夢の泥」にはレアアースがいっぱい 太平洋・南鳥島の泥が日本を救う

「夢の泥」にはレアアースがいっぱい
太平洋・南鳥島の泥が日本を救う

2012年8月17日 日経ビジネスONLINE

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 電気自動車やLED照明など日本のハイテク
産業分野において欠かせない存在である
レアアース。

 しかし、その約9割を中国に依存している
ことから、脱中国依存が最重要課題の1つ
となっている。

 そうした中、2012年6月28日に、
東京大学大学院工学系研究科エネルギー・
資源フロンティアセンターの加藤泰浩教授
が日本の排他的経済水域内の南鳥島沖で
大量のレアアース泥を発見したと発表
した。

 「『南鳥島レアアース泥プロジェクト』
を成功させて、子供たちに明るい未来が
あることを見せてあげたい」

 こう語るのは、東京大学大学院工学系
研究科エネルギー・資源フロンティア
センターの加藤泰浩教授だ。

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外交では根本的な問題は解決しない

 理由は主に次の2点だ。

 1点目は、輸入先をいくら分散しても、
「輸入への依存」という点では変わり
なく、資源戦略に巻き込まれないという
保障はないからだ。
 しかし、自給できれば、少なくとも
他国から足元を見られ、価格を不当に
吊り上げられるといったリスクは低減
される。

 「場合によっては、日本が価格の
調整弁を握れる可能性だってある」と
加藤教授は語る。

 2点目は、陸上の鉱山から採れる
レアアースのうち、ネオジム磁石に添加
されるジスプロシウムや、LEDや光ディスク
に必要なテルビウムなど、より重要な元素
は中国の鉱床からしか採れないからだ。

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南鳥島は約1億2000万年前にタヒチの近海
で生まれた

 それに対し、加藤教授が発見した
レアアース泥には5つの利点があるという。

 1点目は、重レアアースの含有量が
多いことだ。
 中国では重レアアースを
「イオン吸着型鉱床」で産出している。
 これは、花崗岩が風化してできた
粘土層にレアアースがイオンとなって
吸着した鉱床で、放射性元素を含まず、
簡単に製錬できるのが特徴だ。

 今のところ、中国にしかない。

 一方、南鳥島沖に堆積している
レアアース泥にはイオン吸着型鉱床の
4~5倍の濃度の重レアアースが含まれて
いるという。

 2点目は、資源量が膨大だということだ。

 現在のところ、レアアースはすべて陸上
の鉱山から採られたものだが、太平洋の
海底に堆積しているレアアースの量は、
陸上の埋蔵量の800~1000倍はあると
加藤教授は見ている。

 ちなみに、日本の排他的経済水域内で、
レアアース泥が堆積しているのは
南鳥島周辺のみだ。

 理由は、南鳥島だけが国内で唯一、
タヒチ島やハワイ島と同じ
太平洋プレート上にある島だからだ。

 実は南鳥島は、約1億2000万年前の
白亜紀にタヒチの近海で生まれ、
レアアース泥をため込みながら、現在の
位置まで移動してきたと予想される。
 その点で、南鳥島は、日本にとって
まさに福音の島だと加藤教授は言う。

 「中国が我々の発表を受けて、自分たち
の排他的経済水域内にもレアアース泥が
ある可能性はあると言っているようだ。
 しかし、中国周辺の海は
ユーラシアプレート上にあるため、
レアアース泥が見つかる可能性は極めて
低い」

 「私は、資源として4拍子も5拍子も
揃った『夢の泥』だと考えている」と
加藤教授は語る。

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時間の勝負に

 「時間が勝負だ。『国内でレアアースの
入手が困難なのであれば、海外に拠点を
移そう』と、中国に生産拠点を移す
日本企業も出ている。
 そうなれば、日本の先端技術は中国に
流出してしまうことになる。
 日本の存亡に関わる大問題だ」

 一方で、米や仏の動きも気になると
いう。
 2011年7月の発表後、さっそくタヒチ沖
に排他的経済水域を持つ仏の大使館員が
加藤教授にコンタクトを取ってきた
からだ。

 「仏は海洋資源の開発技術、レアアース
の製錬技術ともに高い。
 そのため、仏に先を越される可能性は
十分ある。
 一方、米国政府も、レアアースは
巡航ミサイルなど最新軍事技術に不可欠
なため、ハワイ沖のレアアース泥の調査に
乗り出していることは想像に難くない。

 仏や米に先を越されないためにも
1日も早く
『南鳥島レアアース泥プロジェクト』を
軌道に乗せたい。

 しかしそれには、日本政府の全面的な
支援、経済界からの協力など
オールジャパン体制で臨むことが不可欠
だ。ぜひ協力してほしい」と加藤教授は
訴える。
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>「私は、資源として4拍子も5拍子も
>揃った『夢の泥』だと考えている」と
>加藤教授は語る。

>仏や米に先を越されないためにも
>1日も早く
>『南鳥島レアアース泥プロジェクト』を
>軌道に乗せたい。

>しかしそれには、日本政府の全面的な
>支援、経済界からの協力など
>オールジャパン体制で臨むことが不可欠
>だ。ぜひ協力してほしい」と加藤教授は
>訴える。
全く同感です。

一刻も早くオールジャパン体制で臨んで
欲しい。

政治家は一体何をしているのだろう?
これこそ、国益に直結する。

予算獲得の話は聞こえて来ない。
何が重要なのか分かっているのだろうか?
そしてその優先順位は?

原子力基本法に余計な改訂を
加える余裕があるのなら
こちらを優先して貰いたい。

よほど
「我が国の安全保障に資する」
と思う。

関連記事です。
東大など6大学、レアメタルの
海底探査で連携

2012/8/18

>予算面で文部科学省が支援する。
>20日に開く海洋鉱物委員会で
>研究計画案を提示

動き出しているようです。

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