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2012年8月 7日 (火)

多発性硬化症を解明する重要な手がかり発見か

多発性硬化症を解明する重要な
手がかり発見か

2012年08月06日 QLife Pro

詳細は、リンクを参照して下さい。

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多発性硬化症の解明を前進させる発見

 ウェイン州立大学医学部がカナダの
研究者と共同研究をし、 「多発性硬化症
(multiple sclerosis; MS)」の解明
のための重要な手がかりを発見したことが
明らかとなった。

 「多発性硬化症」とは、脳や脊髄など
中枢神経系の「脱髄(だつずい)疾患」
のひとつ。

 脳や脊髄の神経細胞には、「軸索」と
呼ばれる突起があり、他の神経細胞と
つながって情報の伝達を行っている。

 この軸索の回りには、
「さやのようなもの」があり、軸索の保護
や、スムーズな情報伝達を行う働きをする。

 この「さやのようなもの」が
「ミエリン:髄鞘(ずいしょう)」で、
これが炎症で破壊されることを「脱髄」と
言う。

 そして、脱髄が起きると、神経細胞の
情報伝達に支障をきたし、麻痺やしびれが
生じる。これが「脱随疾患」だ。

 原因は「免疫異常」と想定されるも
未だ不明
 実は、なぜ炎症により脱髄が生じるのか
については、「免疫異常」が想定される
も、まだ詳しいことが明らかとされて
いない。

 今回の研究では、多発性硬化症患者の
もつ特定の免疫細胞がつくり出す物質が、
脱随疾患の原因とする説を前進させる
結果が認められた。

 ウェイン州立大学の神経学博士で
報告書の主執筆者である
ロバート・リザック氏によると、特定の
免疫細胞とは白血球の一種であるB細胞。

 この発見により、多発性硬化症の解明
への前進と、患者への新たな治療法が
確立されることが期待されている。

 なぜなら、多発性硬化症患者のB細胞は、
中枢神経を覆う神経システムと脳脊髄膜
で、その可能性を示唆するような物資を
生産していることが明らかとなった
からだ。

 もし神経システムや中枢神経でB細胞が
攻撃性の物質を生産しているとすれば、
抗体となる免疫グロブリンを生産しない
だけでなく、軸索を保護する役目をもつ
髄鞘をつくり出すオリゴデンドログリア
(突起膠細胞:とっきこうさいぼう)を
破壊してしまうという。

 この実験では、再発寛解型多発性硬化症
の患者7名と、健康な人4名の血液から
B細胞を取り出し、その細胞を培養。
 さらに、培養から取り出して、細胞から
つくり出された物質を採取したという。

 そして、オリゴデンドログリアも含む
この物質を動物の脳細胞に加えたところ、
多発性硬化症の患者のオリゴデンドログリア
は健康な人のものと比較して多く死滅して
しまっていたことが明らかとなったそうだ。

 同研究では、オリゴデンドログリアに
関連する他の脳細胞でも、健康な人と
多発性硬化症の患者では違いがあること
も明らかにした。

 リザック氏らは、多発性硬化症患者の
大脳皮質にダメージも発見しており、
大脳皮質は脳内のB細胞が豊富な場所と
隣接していることから、

 「この研究結果はこの病気の解明を
進展させる重要な手がかりだと考えて
いる」
と述べた。
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多発性硬化症は自己免疫疾患と
されていますが、詳細なメカニズムは
未だ不明です。

>この記事ではB細胞がつくり出す物質が、
>脱随疾患の原因とする説を前進させる
>結果が認められた。
とのことです。

以前、下記記事を投稿しました。
自己免疫疾患の発症を抑える
新しいメカニズムを発見

2011年5月22日

この記事では自己免疫疾患は
「Th17細胞」と呼ばれる特殊なT細胞が
原因で引き起こされます。
と言っています。

原因は必ずしも単一では無いかも
知れません。

多数の機関での追証が必要だと思います。

この病気の解明にさらなる進展があると
良いですね。

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