活性酸素でがん増殖を抑制?がん血管の早期老化退縮を誘導?
活性酸素でがん増殖を抑制?
がん血管の早期老化退縮を誘導?
2012/07/16
慶應義塾大学プレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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活性酸素は紫外線、放射線、加齢など
により細胞に蓄積し、その細胞毒性
によって様々な老化現象を引き起こすと
考えられています。
本研究において、慶應義塾大学の
久保田義顕特任講師、奥野祐次研究員らの
研究グループは、活性酸素の細胞毒性
(注2)を逆手に取った新たな
がん治療戦略を見出しました。
がんの増大には、それに見合う血管網の
成長が必要とされます。
本研究グループは、がん細胞が増殖する
際に新しくできる新生血管において、
活性酸素消去に重要な役割を果たす
Atm(毛細血管拡張性肉芽腫変異)遺伝子
が活発に働いていることを見出しました。
そこで、Atm遺伝子が血管細胞において
欠損する遺伝子改変マウスを作成した
ところ、同マウスに移植したがんの
新生血管に活性酸素が過剰に蓄積し、
血管の早期老化退縮が誘導され、がんの
増殖が著明に抑制されました。
本研究成果は2012年7月15日(米国東部)
の『Nature Medicine』オンライン版に
掲載されます。
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活性酸素は有害とされてきましたが、
それを利用してがんの新生血管の
早期老化退縮を誘導するとは素晴らしい。
発想の転換ですね。
今後の進展に期待したい。
詳細は
プレスリリース全文を参照してください。
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