ES細胞に替わる?羊水性幹細胞からiPS細胞を生成することに成功
ES細胞に替わる?
羊水性幹細胞からiPS細胞を生成する
ことに成功
012年07月18日 QLifePro医療ニュース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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7月3日に、Molecular Therapyの
オンライン版に発表された報告によると、
羊水から取り出した幹細胞に操作を
加えると、外来遺伝子を組み込むことなく
iPS細胞(人工多能性幹細胞)を作り出す
ことが可能となることが突き止められた。
外来遺伝子を含まないiPS細胞が作られた
報告は初。
既存の研究では、ES細胞に替わるもの
を、他の細胞から誘導する場合は、
ウイルスなどを用いて細胞の属性に
リプログラムといわれる操作を加えて
きたため、この段階で外来の遺伝子が
組み込まれていた。
しかし、羊水性幹細胞では、
ゼラチンタンパクで培養し、バルプロ酸を
加えて、羊水幹細胞多能性の細胞へと
誘導したところ、できあがった細胞は
構成の82%がES細胞と同様の構成となって
おり、ES細胞と似通ったものとなっていた。
外来遺伝子の組み込みでは、DNAが破壊
されると、腫瘍などにつながるという
リスクがあったが、これを行わずに
iPS細胞を作り出せるため、臨床での
活用意義が高いとされる。
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良さそうですね。
>羊水穿刺で採取した羊水のうち、
>提供者である女性の了承が得られたもの
>を用いて行われた。
とのことで、倫理的問題もほとんど
なさそうだし、
なかなか良い方法のように思えます。
ただ、この方法では、全ての人から
iPS細胞を作ることは出来ませんね。
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