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2012年6月30日 (土)

胎児が母親の免疫システムに拒絶されない理由を解明

胎児が母親の免疫システムに拒絶されない
理由を解明

6月14日 健康美容EXPOニュース

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 妊娠女性の免疫システムが、成長する
胎児を攻撃しないメカニズムが明らかに
なった。

 異物に対しては、通常、免疫細胞が
活性化されこれを拒絶し排除しようとする
が、子宮壁へ受精胚が着床した場合には、
この免疫細胞の能力に影響を及ぼす
プロセスが誘発され、主要な免疫システム
の経路(pathway)が遮断されるため、
免疫細胞は胎児に害を与えないようになる
という。

 このプロセスがなければ、早期分娩や
流産、子癇(かん)前症などをもたらす
ことになる。

 通常、免疫システムは、臓器移植後に
みられる典型的な組織拒絶反応のように、
免疫細胞の攻撃を誘発するケモカインを
産生するが、妊娠中は女性の免疫細胞が
胎児や胎盤の異種抗原に接触しても
拒絶反応は起こらない。

 米科学誌「Science(サイエンス)」に
掲載された今回の研究は、この根本的な
理由の解明に取り組んだもの。

 米ニューヨーク大学ランゴンLangone
メディカルセンター病理学准教授の
Adrian Erlebacher氏らは、胎児および
胎盤と関連する脱落膜(decidua: 分娩後に
脱落する妊娠により変化した子宮粘膜)
について検討した。

 その結果、女性が妊娠すると免疫細胞
を召集する遺伝子が脱落膜内で不活性化
され、胎児が保護されることが判明した。

 同氏らによれば、“後成的変化
(epigenetic change)”つまり遺伝性
でない変化が、ケモカイン遺伝子を
不活性化する脱落膜の細胞内のDNAで生じ、
それにより受精胚着床部位での通常の
免疫システムの反応が不活性化するという。

 Erlebacher氏は「通常、T細胞を炎症部位
に導く化学誘因物質を分泌する細胞が、
妊娠した子宮ではその働きをしないことが
判明した。

 脱落膜は免疫学的不活性に関与する領域
(a zone of relative immunological
inactivity)とみられる。

 妊娠中に胎児が拒絶されない理由を十分
に説明できることから非常に興味深い知見
である」と述べている。

 同氏らは「この知見は自己免疫疾患や
臓器移植、癌(がん)にも重要となりうる」
としている。
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胎児は母体にとって異物なのは古来から
わかっていたこと。(血液型も違う)

通常の免疫システムの反応が不活性化
しているであろうことは自明のこと。

なのに何故今までその詳細がわからなかった
のか不思議です。

科学者ならば不思議に思って良い。
どうして今頃なのでしょうか?

>非常に興味深い知見である
今頃何を言っているのかと思ってしまう。

どの位詳細にわかったのかな?

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