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2012年6月 2日 (土)

6時間以内に施行したtPA療法は80歳以上の脳梗塞患者の予後を改善するか? -IST-3 study-

6時間以内に施行したtPA療法は
80歳以上の脳梗塞患者の予後を改善
するか? -IST-3 study-

2012年05月30日
Blog Neurology
興味を持った「神経内科」論文

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 tPA療法はヨーロッパでは発症3時間以内,
80歳未満の患者に限って行われている.

 またECASS-IIIの結果から4.5時間まで
有効であることも分かっている.

 11の臨床試験(計3977名)を検討した
コクランレビュー(2009)では,
経静脈的なtPA療法は身体障害を伴わない
自立した生存者を有意に増加させる一方,
3%の患者に生命に関わる脳内出血を
もたらすことを示した.

 さらに発症6時間まではtPA療法は
有効である可能性も示した
(もちろん早期治療ほど予後良好となる).

 ただし,問題点として,80歳以上の
患者がリスクの高さから臨床試験に
あまり含まれておらず
(前述の3977名のうち79名),
tPA療法の有効性は不明である点が挙げ
られる.

 このためtPA治療基準を満たさない症例,
 とくに高齢者に対するtPA療法の有効性と
治療可能時間の検討を目的として,
the third international stroke trial 3
(IST-3)が行われた.

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 以上より,tPA療法は,80歳以上の高齢者
を含むハイリスク患者に対する検討で,
主要評価項目である自立した生存者の割合
こそ改善できなかったが,発症6時間以内の
治療であっても機能予後を改善することが
明らかになった.ハイリスク患者において
治療効果が得られた意義は大きい.

 主要評価項目において有意差が
出なかった理由としては,tPA療法群で
治療開始7日以内の症候性脳出血の頻度,
および発症7日以内の死亡率が有意に
高かったことが影響しているものと
考えられる.

 よってハイリスク患者に対するtPA療法の
予後をさらに改善させるためには治療早期
の脳出血の合併,すなわち血液脳関門の
破綻をいかに防止するか
(血管保護療法の開発)が今後重要な意味
をもつものと考えられた.
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紹介です。

ハイリスク患者に対しても改善できるよう
です。

但し、解決すべき課題はあるようですし、
実際の適用については、国毎に法律など
規制があると思われますので、直ぐに
適用とはならないようですが、その可能性
と問題点、効果については、継続して
研究して貰いたいと思います。

参考になりました。

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