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2012年5月25日 (金)

変性したタンパク質の活性を回復させる有機ナノチューブゲル

変性したタンパク質の活性を回復させる
有機ナノチューブゲル

2012年5月23日 産業技術総合研究所

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 独立行政法人 産業技術総合研究所
【理事長 野間口 有】(以下「産総研」
という)ナノチューブ応用研究センター
【研究センター長 飯島 澄男】
有機ナノチューブ材料チーム 亀田 直弘
研究員は、変性したタンパク質を正常な
立体構造へと折り畳ませて
(リフォールディング)、本来の活性を
回復させる有機ナノチューブゲルを開発
した。

 さらに、この有機ナノチューブゲルは
タンパク質を熱や化学物質から保護する
ことができる。

 この技術は、対象のタンパク質に
あわせて、内外表面の構造や
ナノチャンネルの径を精密に制御した
有機ナノチューブゲルの形成によって
実現できた。

 有機ナノチューブゲルを形成する過程
で変性したタンパク質を包接させ、
pH変化を利用した有機ナノチューブゲル
からの回収操作によって、活性が回復した
タンパク質だけを高純度で得ることが
できる。

 有機ナノチューブをゲルの担体として
扱えるため、ろ過や遠心分離操作をする
ことなく、水洗浄による変性剤の除去や
目的タンパク質の分離回収を簡便に行える
利点がある。

 さらに、有機ナノチューブ内部の
ナノチャンネルにタンパク質を包接
させると、加熱や高濃度の変性剤に
よっても、タンパク質の活性が失われない。

 この技術により、高純度タンパク質の
効率的な調製への活用、さらには
有機ナノチューブに酵素を複合化して
ナノリアクターや酵素センサーへの活用も
期待される。

 なお、この研究成果の詳細は、
2012年5月23日(日本時間)に
アメリカ化学会の学術誌ACS Nanoに
オンライン公開される。
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素晴らしい成果ですね。

>今後は、物性が異なる種々のタンパク質
>に対して、表面構造やナノチャンネルの
>径を適切に制御した有機ナノチューブ
>ゲル群を創製する。

>サンプル提供を含む共同研究によって
>人工分子シャペロンシステムの確立を
>目指す。

>また、酵素複合化有機ナノチューブの
>ナノリアクターや酵素センサーへの
>応用展開も行っていく予定である。
とのこと。

人工分子シャペロンができるとは
思ってもいませんでした。
面白い応用が出てくるかも知れません。

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