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2012年5月 1日 (火)

核燃料再処理/立ち止まり、検証すべき時だ

核燃料再処理/立ち止まり、検証すべき
時だ

2012年04月25日 河北新報社社説より

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 単純比較では原発も再処理もやめる方が
コストは少なくて済むという結果に
なった。

 コストの比較をするまでもなく、今後の
原子力を考えるためには再処理の検証が
不可欠になっている。

 青森県六ケ所村にある再処理工場の役割
は、使用済み核燃料を化学的に処理して
プルトニウムを取り出すことだ。
 新たな核燃料として利用できるため
だが、その道は既にかなり閉ざされて
いる。

 プルトニウムは本来なら高速増殖炉の
燃料だが、原型炉「もんじゅ」
(福井県敦賀市)は停止したまま。
 高速炉がいつ実現できるのか、
全く見通しが立たないのが今の姿だ。

 高速炉開発が進まない中、現在の原発で
プルトニウムとウランを混ぜて使う
「プルサーマル発電」が採用された。

 事故を起こした福島第1原発3号機
でも、おととしからプルサーマルが
始まっていた。

 だが、全国の原発がいつ再稼働できる
のか分からない状況では、プルサーマルも
もはや風前のともしびだ。

 国と電力各社は使用済み燃料を全て
再処理するつもりだが、技術的な難しさ
によって六ケ所村の再処理工場は
いまだに本格操業に至っていない。

 技術面でもプルトニウム利用の面でも、
再処理は行き詰まっている。

 再処理しないなら、残るのは直接処分
しかない。

 そのまま地中に埋めてしまうかのような
印象を与えるが、実際には相当の年月、
燃料棒のまま貯蔵プールで冷却した後、
地層処分を検討することになるだろう。

 もちろん高い放射能を持つ廃棄物で
あり、貯蔵や移動には細心の注意が必要
になる。

 いつどんな形で地層処分できるのかも
全く分からないが、液体の高レベル
放射性廃棄物が出ないだけでもメリットは
大きい。

 再処理ではまず、燃料棒をばらばらに
切断して溶かす。
 そこからプルトニウムを分離するが、
さまざまな放射性物質が溶け込んだ
高レベル廃液が残ってしまう。
その最終処分が厄介な問題になる。

 国と電力会社は再処理路線をひた走って
きたが、直接処分も議論すべき時期だ。

 原子力発電に伴う放射性廃棄物の処分
には、長期的に膨大なコストを支払わざる
を得ない。

 直接処分も大変な困難が伴うが、
検討する価値は十分にある。
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政府は無責任きわまりない。

ウランは有限資源なのです。

いつまで高速増殖炉の開発に税金を投入
すれば気が済むのでしょう?

現在の高速増殖炉もんじゅの冷却は
金属ナトリウムです。
冷却がとまってしまったからと言って
水などかけられませんよ。
発火してしまいます。
どうやって熱暴走を防ぐのでしょうか?
危険きわまりない原子炉です。

しかも実用炉実現の見通しは全く立って
いない。

このままでは高速増殖炉の実現と
ウランの枯渇のどちらが先か?
ということになりませんか?

しかも再処理すらうまく出来ないで
他国に頼っている。

再処理すれば、余計な廃棄物すら発生
する。(高レベル廃液が残ってしまう)

再処理で再活用できるのはたったの1割。

経済優先と言うのなら、なんでこんな
非効率なことをするのか?

発生した放射性廃棄物の処理量が増えま
せんか?

しかも肝心な最終処分場の見通しが全く
ない。どう処分するつもりなのか?

これを無責任と言わずしてなんと言えば
良いのでしょう?

「核燃料再処理/立ち止まり、検証すべき
時だ」
全く同感です。検証してください。

過渡的な電源として利用ざるを得ない
と言う判断で原子炉を止められないのなら、
せめて、直ちに再処理は止めてウランの
直接利用とすべきだと考えます。

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