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2012年5月 2日 (水)

脳外傷後の急性脳腫脹の機序解明と治療薬開発

脳外傷後の急性脳腫脹の機序解明と
治療薬開発

平成24年4月17日
岡山大学PRESS RELEASE

詳細は、リンクを参照して下さい。

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【背景】
 脳外傷は、交通事故や転落事故を最大の
原因とし、脳外科臨床あるいは救急医療
において頻繁に経験される病態の一つです。

 高齢化の進行するわが国において、事故
の犠牲となられる高齢者の割合も多く、
また一方、脳外傷を含む不慮の事故は
若年層の死因の上位を占めています。

 脳外傷では、受傷部位を中心として脳の
腫れが形成されます。
 その程度が重篤であれば、脳ヘルニアの
状態となり生命予後に直接影響します。

 しかし、脳外傷によって生じる脳腫脹と、
随伴する神経障害に対しエビデンスのある
有効な治療法は現在存在しません。

 脳外傷はまた、神経後遺症を高頻度に
生じ、性格変化、高次脳機能障害、
認知機能障害、運動・知覚機能障害など、
患者さん本人ならびに家族に種々の負担を
負わせることも稀ではありません。

【研究内容】
 今回の研究では、ラットを用いて脳外傷
のモデルを作製しました。
 このモデルラットでは、受傷局所において
神経細胞の核内にある HMGB1 と呼ばれる
蛋白質が細胞外に放出されることがわかり
ました。

 そこで、西堀らが脳の血液―脳関門を護る
働きがあることをすでに突き止めている
抗HMGB1 単クローン抗体を受傷後投与した
ところ、脳の腫れと脳血管の透過性亢進を
80%以上抑制することができました。
 同時にラットの麻痺側患肢の運動も、
著明に改善されました。

 脳外傷時には、脳内炎症が同時に発生
しますが、炎症反応に関係する分子の
遺伝子発現も抗 HMGB1 抗体の投与で強く
抑制されました。

 抗体治療は、受傷後 3 時間で投与
しても 50%以上脳の腫れを抑制できた
ので、実際の臨床現場での使用に可能性を
開くと考えられます。
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>脳外傷によって生じる脳腫脹と、
>随伴する神経障害に対しエビデンス
>のある有効な治療法は現在存在
>しません。
なかなか救急の現場は厳しそうです。

>実際の臨床現場での使用に可能性を
>開くと考えられます。
大いに期待したい。

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