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2012年4月11日 (水)

小児ぜんそくなどを引き起こす悪玉細胞の発生起源を解明-アレルギー・炎症性疾患治療への応用に期待-

小児ぜんそくなどを引き起こす
悪玉細胞の発生起源を解明
-アレルギー・炎症性疾患治療への
応用に期待-

平成24年2月8日
独立行政法人 理化学研究所
独立行政法人 科学技術振興機構

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 独立行政法人 理化学研究所
(野依 良治 理事長)は、気道過敏性注1)
発症に中心的な役割をする
IL-17RB陽性NKT細胞注2)が、
胸腺注3)という臓器で独立に分化すること
を突き止め、小児ぜんそく発症の鍵を握る
細胞であることを明らかにしました。

 これは、理研 免疫・アレルギー科学総合
研究センター(谷口 克 センター長)
免疫制御研究グループの谷口 克
グループディレクターと渡会 浩志
上級研究員
(独立行政法人 科学技術振興機構
(JST) さきがけ研究者兼任)ら
による研究成果です。

 花粉症や食物アレルギーなどの
アレルギー疾患は、日本人の約30%が
かかっている国民的な病気です。

 中でも小児ぜんそくは、小学校入学前の
子どもの約6%が発症し、1980年代に
比べると6倍にも増えています
(平成20年度厚生労働省患者調査)。

 2008年に研究チームは、免疫細胞
であるナチュラルキラーT(NKT)細胞
の一タイプとして、インターロイキン17
受容体B(IL-17RB)という分子が
特異的に発現するIL-17RB陽性
NKT細胞を発見し、ぜんそく患者の
ほとんどに認められる気道過敏性を起こす
悪玉であることを明らかにしました。

 さらに、アレルギー性気道炎症の
モデルマウスに抗IL-17RB抗体を
投与すると、発症を抑制できることも
見いだしました
2008年11月17日プレスリリース

 しかし、この細胞の発生起源や機能は
不明のままでした。

 研究グループは今回、マウス体内の
IL-17RB陽性NKT細胞の発生を
解析した結果、他のNKT細胞とは違い、
胸腺内で特別な分化経路をたどることを
明らかにしました。

 さらに、アレルギーやぜんそくに
かかりやすい体質とIL-17RB陽性
NKT細胞の間に強い関連を見いだし
ました。

 また、冬季に流行するRSウイルスに
小児ぜんそく患者が感染すると重篤化
しますが、マウスではIL-17RB
陽性NKT細胞が引き金を引くことも
突き止めました。

 今後、人の乳幼児における解析が必要
であるものの、気道過敏性の発症機序解明
や新しい治療法開発に繋がる可能性が
あります。

 本研究成果は、JST 戦略的創造研究
推進事業 個人型研究(さきがけ)
「炎症の慢性化機構の解明と制御」研究
領域(研究総括:高津 聖志 富山県薬事
研究所 所長)における研究課題
「ナチュラルキラーT細胞による炎症
慢性化機構の解明と制御」
(研究者:渡会 浩志)の一環として
行われ、米国の科学雑誌『PLoS
Biology 』のオンライン版
(2月7日付け:日本時間2月8日)に
掲載されます。
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>小児ぜんそくなどを引き起こす悪玉細胞
>は、インターロイキン17受容体B
>(IL-17RB)という分子が
>特異的に発現するIL-17RB陽性
>NKT細胞
だそうです。

>さらにこのNKT細胞は胸腺内で
>特別な分化経路をたどる
とのこと。

この記事もそうですが、
自己免疫疾患の原因となる免疫細胞が
増える新たな仕組みを発見
-副作用の少ない治療法の開発に期待-

2012年4月 3日
こちらはTh17細胞が関与している
らしい。

本来身体を守ってくれる細胞が悪さをする。
複雑です。

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