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2012年4月13日 (金)

日経バイオテク 個の医療メール 2012/04/11 Vol.427

日経バイオテク 個の医療メール
2012/04/11 Vol.427より

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 今回は個の医療ではありませんが、
近い将来の個の医療の標的となるがんの
予防の進展をお伝えいたします。

 米国 American Cancer Societyの
研究者による低用量のアスピリン
(75mg-100mg/日)の6つの無作為比較試験
のメタ解析の結果、あらゆる種類のがんの
発生率(投薬後2-5年間)を20%低下させ、
その後5年間の追跡調査でがんの発生率を
30%低下させることが明らかとなったの
です。

 しかも、34の臨床試験を加えたメタ解析
では、がんの死亡率も有意に低下させる
ことも明らかとなりました。

 従来、アスピリンは大腸がんと
大腸ポリープの発生を抑止することは
知られていたが、これだけの恩恵では
アスピリンの副作用に引き合わないので、
がんの予防法としては普及しなかった
のですが、その壁を今回のメタ解析結果は
打ち破るかも知れません。

 しかも、今回のデータは先行している
アスピリンの予防効果を前向きに証明する
大規模臨床試験、Women's Health Study
(WHS)は解析対象としています。

 WHSは100mg/日のアスピリンの投与に
よって、全てのがんの発生率も、
がん死亡率も低下させることを証明
しました。

 その意味では今回のメタ解析の結果は、
WHSの追試に相当します。

 ご存知の通り、メタ解析は一番臨床試験
結果をエビデンスとして評価する場合、
最も確かであると看做されるものです。

 米国American Cancer Societyの
名誉副会長Michael J. Thun氏は
「米国食品医薬品局や欧州医薬庁の
ガイドラインにがんの化学予防が収載
される時も近いのではないか」
と指摘しています。

 ここで個の医療の読者なら是非とも注目
していただきたいのは、何故、がんの発生
率が20-30%しか低下できなかったのか、
という点です。

 当然ながら、我々の集団の中には、がん
の予防でアスピリンの恩恵に与れる人々と
そうではない人々に分かれる可能性を
示唆していると、思います。

 治療だけでなく、予防も個別化は不可欠
であると考えます。

詳細は下記の論文をご参照下さい。

The role of aspirin in cancer
prevention. Thun MJ, Jacobs EJ,
Patrono C., Nat Rev Clin Oncol.
2012 Apr 3. doi:
10.1038/nrclinonc.2011.199
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>米国 American Cancer Societyの
>研究者による低用量のアスピリン
>(75mg-100mg/日)の6つの無作為
>比較試験のメタ解析の結果、
>あらゆる種類のがんの発生率
>(投薬後2-5年間)を20%低下させ、
>その後5年間の追跡調査でがんの
>発生率を30%低下させることが
>明らかとなったのです。
良い報告ですね。

あらゆる種類のがんの発生率を低下
させるんだそうです。

>ここで個の医療の読者なら是非とも
>注目していただきたいのは、何故、
>がんの発生率が20-30%しか低下
>できなかったのか、という点です。

>治療だけでなく、予防も個別化は
>不可欠であると考えます。
そう思います。

でも、今回のメタ解析結果は素晴らしい。

個の医療の進展も欠かせませんが、
こういう研究も又、必須と思います。

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