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2012年3月 9日 (金)

インフルエンザウイルス粒子形成に関わる宿主因子の同定

インフルエンザウイルス粒子形成に関わる
宿主因子の同定

2012年03月06日
東京大学 医科学研究所 新着情報

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 ウイルスは自らが持つ蛋白質だけでは
自己複製出来ないため、ウイルス増殖には
我々の細胞の分子を利用する。

 つまり、ウイルス増殖に関わる細胞の
分子を明らかにすることは『ウイルスが
我々の細胞の中でどのようにして増殖して
いるのか?』という疑問に答えるために
必要な、パズルのピース集めのようなもの
である。

 インフルエンザウイルスは、我々の細胞
に感染すると、細胞の機能を使い、数時間
で子孫ウイルスを細胞から放出する。

 HIVなどのウイルスでは、この段階で
利用される細胞の蛋白質は分かっていた
が、インフルエンザウイルスでは、
長年の謎であった。

 本研究で我々は、質量分析法という、
サンプルにどのような蛋白質が含まれて
いるのかを調べる方法を利用して、人間の
細胞内でインフルエンザウイルスの
蛋白質がくっつく、細胞の蛋白質を数多く
見つけてきた。

 それらの中から、
インフルエンザウイルスが増えるのに
必要なものとして、F1Fo-ATPaseという
蛋白質複合体の部品(F1β)が重要である
ことを明らかにした。

 人間の細胞からF1βの量を減らすと、
放出されるウイルス粒子が低下した。

 さらに、電子顕微鏡という、非常に
小さなものを観察する顕微鏡を使って、
細胞の表面から出てくるウイルスの数を
数えた。
 その結果、F1βの量を減らした細胞
では、細胞表面から出てくるウイルスの
数が少なくなっていた (下図参照)。

 以上より、インフルエンザウイルスが
細胞に感染し、ウイルスを細胞から放出
する段階に、細胞が備えている、F1βを
含む複合体が重要な役割を担うことが
示唆された。

 F1βの人間の細胞における重要性を、
現在流行している新型および
B型インフルエンザウイルスを用いて
確かめた。

 その結果、これらのウイルスが増える
ためにも、F1βが重要な役割を担うことが
わかった。

 このことから、この蛋白質が現在流行
している全てのインフルエンザウイルスに
共通して必要な細胞の蛋白質である可能性
がある。

 一般にウイルスの進化は、細胞の
それよりも速く、薬剤耐性がしばしば問題
となるが、今後、本研究成果から得られた
知見に基づき、細胞の蛋白質を標的とする
抗ウイルス薬が開発されれば、薬剤耐性を
生じにくい抗ウイルス薬の開発につながる
と期待される。
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良いですね。

>薬剤耐性の生じにくい抗ウイルス薬の
>開発につながると期待される
とのことです。期待したい。

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