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2012年3月14日 (水)

東電値上げ―燃料費下げる努力は?

東電値上げ―燃料費下げる努力は?
2012年03月13日
朝日新聞社説より

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 経営難の東京電力が、大企業向けに続き、
家庭向けの電気料金についても約10%の
値上げを申請するという。

 費用がかかる分は、一定程度を利用者が
負担するのはやむをえまい。

 だが、すべて「しかたない」で済ませて
いいだろうか。

 燃料の多くは、液化天然ガス(LNG)
と石炭だ。
 なかでもLNGは、日本の輸入量全体の
6割が電力向けだ。

 問題は、震災の前から電力会社を中心
とした日本勢が、このLNGを「高値買い」
し続けていることにある。

 天然ガス市場は今、大転換期を迎えて
いる。シェールガスという岩層に豊富な
ガスが、各地で採掘可能になった。

 先行する米国では劇的に値段が下がり、
いまや日本の輸入価格の6分の1ほどで
流通している。
 世界のガス市場も低落傾向にある。

 ところが、日本勢が買うLNGは
下がらない。原油価格に連動した
値決め方式で買い続けているためだ。

 この方式は1970年代の石油危機を
機に始まったが、40年たち合理性は
とうに薄れた。

 日本の電力会社も、ガス会社や商社と
共同でLNGを買ったりする例はある。

 だが、本気で価格を抑えようという
機運はなかった。
 高値で仕入れても料金に転嫁して利益が
出る制度に守られてきた。

 顧客を大切に考えるなら、まず燃料調達
の原価を下げる交渉に努めるべきだ。
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どうして仕入れ原価を下げようとしない
のか?

>1月には、韓国勢が米国とのシェールガス
>売買契約にこぎつけた、とのニュースが
>流れた。米国価格との連動なので、船賃
>などを加えても調達コストは大きく下がる。
当然の努力でしょう。

電力安定化を旗印に地域独占を許し、
総括原価方式で、必ず利益が出る
仕組み。

こんな生ぬるい環境で、健全な会社が
成り立つはずがない。

競争はない、利益は必ず出るのだから
企業努力などいらない。

異常ではないか?

企業は競争あってこそ、成長もし、
より良い企業を目指すのだと、
私は思う。

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