日本初の訪問歯科を開拓した異端児 歯科、医科、介護のワンストップを実現 デンタルサポート社長 寒竹郁夫
日本初の訪問歯科を開拓した異端児
歯科、医科、介護のワンストップを実現
デンタルサポート社長 寒竹郁夫
2012年2月2日 週間ダイヤモンド
詳細は、リンクを参照して下さい。
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歯科医院へ通院することができない
高齢者が、自宅や介護施設に居ながらに
して高度な歯科治療を受けられる──。
デンタルサポートが手がける訪問歯科
診療は、歯科医師、歯科衛生士らが
1チームとなって、医療機器とともに
専用車で出張するサービス。
出張費はいっさいかからないので、
患者は、歯科医院と同等の治療を、
同じ費用負担で受けられる。
29歳で歯科医院を開業。
経営は安泰とはいえなかった。
「1日に患者15人を治療して収支が
トントンになる程度」で、夜間・休日診療
を増やしても人件費がかさむばかり。
町医者稼業の限界を感じていた。
「企業体でないと、優秀な人材も、
先行投資に必要な資金も集まらない」
として、歯科医療に企業経営の考え方を
持ち込むことを決意した。
母体となる会社設立を経て、1998年に
株式会社としてデンタルサポートを
発足させた。
その過程で、医療法人設立をもって
医科へ進出、国内初となる訪問歯科診療も
手がけた。
2008年に介護事業へも参入、現在では、
歯科、医科、介護のワンストップサービス
を実現する企業体へ成長した。
コムスン買収の脅威と歯科医師会からの
猛反発、危機が組織を成長させた
寒竹は、「危機が訪れるたびに、
歯科医師として現場に立つよう心がけた」
と振り返る。
経営者が機動力を発揮すると、士気が
低下した従業員にも一体感が生まれる
ものだ。
また、寒竹には、育ちのよさからくる
ものなのか、苦を苦とも思わない
楽観主義的な面がある。
経営危機がバネとなり、むしろ、
デンタルサポートの組織力は強まった。
いまや、デンタルサポートは歯科医師
229人、歯科衛生士212人を抱える
国内最大の歯科グループへと成長した。
訪問の拠点となる歯科・医科医院は
全国で52軒を数える。
今年は売上高100億円を突破する予定で、
経営が軌道に乗ったことから、
「2年後をメドに株式公開を実現する」。
だが、寒竹は現状に甘んじるつもりは
ない。
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すごいと思います。
困難などものともせず、というところ。
こんな企業があるとは知りませんでした。
歯医者は儲からないという話は聞いて
いましたが、収支がトントンでは大変
ですね。
>歯科医院へ通院することができない
>高齢者が、自宅や介護施設に居ながら
>にして高度な歯科治療を受けられる。
なかなか良いところに目をつけました。
>「10年後に、売上高1000億円となる
>世界一の医療グループを築きたい」。
とはすごい。
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