北大、「ポジトロン断層撮影法」による脳腫瘍の性質を診断する手法を開発
北大、「ポジトロン断層撮影法」による
脳腫瘍の性質を診断する手法を開発
2012/02/10 マイナビニュース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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北海道大学(北大)は2月9日、脳腫瘍の
性質を診断する新しい手法として、酸素の
利用状況を調べる「ポジトロン断層撮影法
(PET)」を用いる方法を開発したと発表
した。
一般に脳腫瘍の画像診断には磁気共鳴
画像法(MRI)などが用いられるが、画像
だけで腫瘍の種類を確定するのは難しく、
一度開頭手術を行って腫瘍組織を採取し、
病理診断が決まってから治療を開始する
必要があった。
PETの結果と病理診断の結果は全患者で
一致し、脳腫瘍の中で最も悪性の
「神経膠芽腫(こうがしゅ)」と、
それ以外の「神経膠腫(こうしゅ)」を、
PETによって正しく区別できることが判明
したのである。
神経膠芽腫と神経膠腫の違いは、前者は
MRIで確認できる上にPETでも注射した薬が
病巣に集まることからすぐわかるが、
後者はMRIではわかるものの薬が集まらない
のでPETでは確認できないというところだ。
このように、今回の診断方法を用いれば、
まず診断を確定するための開頭手術を省略
できるようになるので、患者の身体的負担
を大きく減らせる点がメリットとなる。
また手術をしないことで、抗がん剤や
放射線による治療を早く開始できる
ようになることも考えられるという。
さらに、もし手術が必要と判断された
患者に対しても、手術前に腫瘍の種類を
確認できることから、より適切な
手術計画を立てられるようになるものと
考えられており、そうしたことから
今回の診断方法は期待されるものになる
と同大では説明している。
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良いですね。
期待したい。
詳細はリンクをどうぞ、
「脳腫瘍の新しい診断法の開発に成功」
2012/2/9
北海道大学プレスリリース
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